映画『プライドと偏見』の概要:2005年イギリス映画(原題:Pride&Prejudice)。原作はジェーン・オースティンの「高慢と偏見」で主演はパイレーツオブカリビアンのヒロイン、キーラ・ナイトレイが演じている。
映画『プライドと偏見』 作品情報
- 製作年:2005年
- 上映時間:127分
- ジャンル:ラブストーリー
- 監督:ジョー・ライト
- キャスト:キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン、ドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレシン etc
映画『プライドと偏見』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『プライドと偏見』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『プライドと偏見』のあらすじを紹介します。
舞台はイギリスの田舎町。
そこで暮らすベネット家には5人姉妹の子供がいた。
女性に相続権が許されない時代であっあったため、母は何とかして娘たちを上流階級の家へ嫁がせたいと考えていた。
そんなある日、隣に大金持ちのビングリーが引っ越してくる。
舞踏会の夜ビングリーはベネット家の長女にダンスを申し込んだ。
しかしビングリーの親友であるというダーシーは非常に気難しく感じが悪かった。
その様子を見ていた才女エリザベス(キーラ・ナイトレイ)はダーシーを嫌がるように。
日々が過ぎていく中、ベネット家を継ぐ遠戚のコランズが訪れた。
そしてエリザベスにプロポーズをする。
頑なに断るエリザベスだったが、そこでダーシーと偶然再会をする。
そして突然ダーシーは彼女に愛の告白をするのだった。
驚いたエリザベスは彼を冷たく突き放すが、その後家族のトラブルを真摯に解決に導いてくれたダーシーに彼女も心を惹かれていく。
そして愛していることに気がついたエリザベス。
2人は周囲の猛反対に合いながらも、結婚を決めるのだった。
映画『プライドと偏見』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『プライドと偏見』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
クラシカルな映像美溢れるイギリス映画
この映画はとにかく自然の風景の描写が美しい。
この時代の英国の田舎町というだけあって退屈な映像を想像していたらとんでもなかった。
イギリスに興味が全くない人でも、心癒される素晴らしさに感動することだろう。
退屈なクラシカル映画だと思って鑑賞したからか、予想以上に楽しむことができて正直驚いている。
つかず離れずのトキメキ恋愛が心地よい
最近の映画にしては珍しく昔ながらの恋愛タッチの映画。
もちろん原作がジェーン・オースティンのクラシカル作品ということもあって元々があまりに激しい恋愛模様ではないだろうとは予想できた。
しかし現代風にアレンジされてもおかしくないのに、良さをそのまま描いたところで心模様がわかりやすい恋愛映画となっている。
つかず離れず相手を思っているじれったい若い二人の姿に、イライラする気持ちを持ちながらもどこか懐かしく爽やかでもある。
韓国ドラマが人気に火がついた理由としてこの心の動きをメインにしていたからという項目が挙げられたのと同じで、比較的スローな物語構成は女性に人気が出るポイントなのかもしれない。
キャストたちの美しさが物語にマッチ
キーラ・ナイトレイはいかにもドレスが似合う線の細い美しい女性。
またダーシーを演じた俳優もその他のキャストも全員美しい顔立ちが魅力である。
風景が美しい映画であるだけにキャストの出で立ちが見事にマッチしていて「実写版文学的作品」としての風格が伺える仕上がりとなっている。
この作品を見てから「高慢と偏見」を見てみたが、全く別物として鑑賞を楽しむことができたのでそちらを先に鑑賞したひともぜひ見て欲しい作品である。
始まりから終わりまで、牧歌的で平穏で、映像も音楽も美しい。ここまでにも誠実で純粋な愛に巡りあえたらと、観終えた後に幸せの残像がキラキラと散らばる。史上最高の恋愛映画と称しても過言ではないだろう。
18世紀末の英国とあり、階級の差や女性の立ち位置など、様々な問題がある中で、強くたくましく生きる主人公の姿が、ただのラブストーリーだけで終わらせない、文学作品の醍醐味だ。また、主人公を演じるキーラ・ナイトレイの演技と美貌に惚れ惚れした。(女性 20代)
原作はイギリスの古典。こう聞くとどこか堅苦しい退屈な話を想像してしまうのだが、実際の作品はがっつりメロドラマ。美しいイギリスの田舎の風景と相まって、退屈することはない。特に「ブリジット・ジョーンズの日記」が好きな人ならば、ここに元ネタがあるので観て損はない。男女のやり取りについてもどかしく感じる部分もあるが、そのメンタリティは案外少し前の日本人にも通じるものがあるような気もして違和感なく受け入れられる。主人公の恋愛のクライマックスも安易なキスシーンにしていないところが見所。(男性 40代)
映画『プライドと偏見』 まとめ
パッケージやタイトルからいかにも昔風のレトロな感じがするので最初に苦手意識を持って手にとらない、またはチャンネルを変えてしまうなんて人も多いかも知れない。
自分もその1人で退屈なイギリス映画であろうと思っていた。
しかし鑑賞してみるとその気持ちは一変。
ただの風景でさえ魅力的に撮影され、俳優たちの美しい演技に魅了されていくのだ。
気持ちの流れがスローでリアルなため感情移入もしやすく、中盤に差し掛かっている時にはヒロインになったようなトキメキを楽しむことも出来る。
ラストにいくまでには紆余曲折色々あるが「もう終わってしまうのか」という寂しさが出てくるほど虜になってしまう自分が居ることに気づいてしまう。
時間をとって見たい1本。
後悔はしないだろう。
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