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映画『サイコメトリー 残留思念』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『サイコメトリー 残留思念』の概要:娘が行方不明になり、母親が捜索願を依頼しに麻浦署を訪ねてきた。事件性がないことから他の刑事は捜索に積極的ではなかったが、ヤン・チュンドン刑事は放っておくことができず捜索を開始した。1か月後、その少女が遺体となって発見される。

映画『サイコメトリー 残留思念』の作品情報

サイコメトリー 残留思念

製作年:2013年
上映時間:108分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:クォン・ホヨン
キャスト:キム・ガンウ、キム・ボム、パク・ヒョックォン、イ・ジュンヒョク etc

映画『サイコメトリー 残留思念』の登場人物(キャスト)

ヤン・チュンドン(キム・ガンウ)
麻浦署・強力班に所属する刑事。幼い頃に弟を亡くしている。そのため、子供を救いたいという気持ちは、人一倍強い。
キム・ジュン(キム・ボム)
サイコメトリー能力を持つ青年。サイコメトリー能力を持っていた父は自殺し、母は交通事故で他界している。自分の能力を嫌っており、ひっそりと孤独に暮らしている。

映画『サイコメトリー 残留思念』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『サイコメトリー 残留思念』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『サイコメトリー 残留思念』のあらすじ【起】

ヤン・チュンドンは麻浦署・強力班に所属する刑事だった。副業で浄水器を販売していたのだが、その会社の代表が詐欺の疑いで逮捕されてしまう。浄水器はねずみ講方式で販売されていた。チュンドンは上司にこっぴどく叱られてしまう。

チュンドンは壁に落書きをしていた青年(キム・ジュン)を見かけ、注意するために呼び止めようとした。しかし、スプレーを顔に吹きかけられ、逃げられてしまう。チュンドンは警察署に戻り、汚れを落とした。そこに、娘のウンジが行方不明になり、捜索願いを出しにきた母親がやってくる。

ウンジの行方不明は事件性があまり感じられなかったため、捜索は後回しされることになった。チュンドンは放っておくことができず、捜索するよう先輩刑事に頼んだ。だが、聞き入れられなかった。上司はチュンドンの思いを受け、捜索を後押しした。チュンドンはウンジの写真を見せながら尋ねて回るが、有力な情報は得られなかった。

1か月後、ウンジの遺体が発見され、チュンドンは責任を取らされ謹慎を命じられる。チュンドンは納得できず、事件を解決するために行動を開始した。ウンジの遺体が発見された場所は、壁の落書きの絵と酷似していた。チュンドンは壁の落書きの絵の場所を見て回った。

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映画『サイコメトリー 残留思念』のあらすじ【承】

チュンドンは壁に描かれていたものと同じ建物の中を確認し、ウンジの荷物を見つける。その時、黒い帽子を被った男に襲われる。チュンドンは必死に抵抗し、戦った。その時、男は首に怪我を負う。男はチュンドンを瓶で殴りつけ、逃げていった。

チュンドンは友人で前科者のヤンスと一緒に、ジュンの捜索を行った。家を特定したため、会いに行った。だが、ジュンは首に怪我をしておらず、チュンドンを襲った男ではなかった。チュンドンはジュンが共犯者だと思うが、証拠が何もなかった。そんな時、誘拐未遂事件が発生する。少女は自分を誘拐しようとした男のことを警察に話した。男が乗っている車には、凍った犬がいた。

チュンドンの知り合いの少女・ダヒが誘拐された。チュンドンはジュンが居場所を知っていると思い、殴って居場所を吐かせようとした。すると、ジュンはチュンドンの弟のことを語り出した。幼い頃、チュンドンは弟のギドンを亡くしていたが、それは誰にも語ったことがない話だった。

チュンドンはジュンの知り合いの女性に話を聞きに行き、彼にサイコメトリー能力があることを知る。人や物に触れると、それに関連した情報や記憶を見ることができる能力だった。ジュンはその能力のせいで学校にいられなくなり、手を握るのを拒んだ母親が交通事故に遭って死亡していた。さらに、父親はサイコメトリー能力を持っていたが、自分の力に苦悩して自殺していた。

映画『サイコメトリー 残留思念』のあらすじ【転】

チュンドンはジュンに会いに行き、協力を仰ぐことにした。だが、話をする前に、ジュンの家を壊して土地を手に入れようとしている男達が現れる。チュンドンはジュンの兄を名乗り、男達と戦って追い返した。

ジュンは他の人とは違い自分を恐れないチュンドンに心を動かされ、捜査に協力することにした。しかし、能力には限界があり、物を触っても全部の記憶が見られるわけではなかった。しかも、能力を使えば、体に負担がかかった。

ジュンがウンジの遺体の遺棄現場を知っていたのは、鳥から情報を読み取ったときに見たからだった。警察に通報できないため、壁に落書きをして見つけてもらおうとしたのだ。ジュンはウンジの遺留品を使い、記憶を読み取った。見えたのは、携帯で写真を撮る男とカラーボールだった。

警察はウンジの遺体の背中の跡と一致する大型冷蔵庫を見つけていた。チュンドンはジュンの存在は伏せ、保育所を中心に捜索するよう頼んだ。さらに、聞き込みの際、携帯の中をチェックするよう頼んだ。上司はチュンドンの意見を聞き入れた。

チュンドンは大型冷蔵庫がありカラーボールを使う遊び場を完備しているのは保育所だけだと思っていたが、それは間違いだった。飲食店にも大型冷蔵庫があり、遊び場を完備しているところはあった。チュンドンは立ち寄った飲食店で店長から話を聞こうとした。すると、店長は水をかけて携帯を壊そうとした。チュンドンは店長を捕まえた。だが、店長は誘拐犯ではなく盗撮魔だった。

映画『サイコメトリー 残留思念』の結末・ラスト(ネタバレ)

チュンドンは上司や先輩刑事から情報源を聞かれ、ジュンの存在を明かしてしまう。ジュンは逮捕され、警察に連行された。チュンドンは能力のことを伝えるが、上司達は信じなかった。チュンドンは上司達に信じてもらうため、皆の前で能力を使うようジュンに迫った。だが、ジュンはチュンドンに裏切られたことにショックを受けており、自分が犯人だと言ってしまう。

チュンドンは移送途中の車に追突し、ジュンを説得して一緒に逃走した。中古の大型冷蔵庫が売られてくる店の倉庫に行き、ジュンは能力を使った。そして、犯人が使っていた冷蔵庫を見つける。犯人がいるマンションの名前は分かったが、部屋番号が分からなかった。チュンドンはジュンを車に残し、ヤンスと一緒に全部屋を訪ねて回った。

ジュンはマンションを訪れ、偶然にも犯人と同じエレベーターに乗り込む。こっそりチュンドンに携帯で犯人の住居が20階だと知らせた。だが、犯人に怪しまれてしまい、薬品を打たれてしまう。部屋を捜索していたチュンドンは、帰ってきた犯人に襲われた。

ジュンはチュンドンを助け犯人を窓の外へと突き落とすが、ダヒの行方を見るまで手を離さなかった。ダヒが無事に生きている記憶を読み取ったとき、窓枠が壊れて自分まで落ちそうになる。チュンドンは怪我の痛みに耐えながら、ジュンと犯人を救った。その後、警察が駆けつけ、ダヒは無事に救出された。

チュンドンは奇跡的に助かり、病院に入院していた。誰も見舞いに来ないことで拗ねていたが、看護婦から弟が来ていたことを教えられる。それは、ジュンだった。退院後、チュンドンはジュンの家を訪ねるが、荷物がなくなり携帯が繋がらなくなっていた。その後、チュンドンは犯行現場と思われる壁の落書きを見つけ、ジュンの存在を感じる。

映画『サイコメトリー 残留思念』の感想・評価・レビュー

チュンドンがあまりにも馬鹿っぽくて刑事として心配になるほどだったが、子供を救いたいという熱い思いを持っているところは好感が持てた。ちょっと笑える部分があり、シリアスな場面があり、バランスが良い作品だったのではないかと思う。チュンドンとジュンの関係性も素敵で、本当の兄弟のようで見ていて微笑ましかった。だが、ジュンがチュンドンの前から姿を消すというラストが納得できなかった。あのまま一緒にいた方が、物語のラストとして良かったのではないかと思う。(MIHOシネマ編集部)


本作は、残留思念を読み取る能力サイコメトリーを持つ青年ジュンと、少女誘拐殺人事件の真相を追う少し間抜けな刑事チュンドンの2人が事件を解決していく様子を描いたサスペンスアクション作品。
2人の信頼し合っている関係性が上手く描かれていた。
また、後半の真犯人の狂人っぷりもなかなかのものだった。
そして、サスペンスとコメディーのバランスが良くてグッと引き込まれ、それぞれのシーンに細部までこだわりを感じた。
余韻を残さない綺麗な終わり方が印象的な作品。(女性 20代)


シリアスなサスペンスと熱血刑事、そしてクスッと笑える要素が詰まったテンポの良い作品でした。少女が失踪した事件を解決しようと躍起になるチュンドンはその場の思いつきだけで行動してしまうようなかなり猪突猛進な男。それに対してサイコメトリー能力が使えるジュンは、静かで冷静な行動をとるので物凄くバランスが取れていたと思います。
チュユドンの前から姿を消してしまうジュンですが、困った時にはきっとまた力を貸してくれるのではないかと感じました。(女性 30代)

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