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映画『ヒットマン(2007)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ヒットマン(2007)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ヒットマン(2007)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ヒットマン(2007)』の結末までのストーリー
  • 『ヒットマン(2007)』を見た感想・レビュー
  • 『ヒットマン(2007)』を見た人におすすめの映画5選

映画『ヒットマン』の作品情報

ヒットマン

製作年:2007年
上映時間:93分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ザヴィエ・ジャン
キャスト:ティモシー・オリファント、ダグレイ・スコット、オルガ・キュリレンコ、ロバート・ネッパー etc

映画『ヒットマン』の登場人物(キャスト)

エージェント47(ティモシー・オリファント)
「機関」と呼ばれる組織に育てられた殺し屋。感情に疎い。頭が切れる人物。本名はなく、「エージェント47」と呼ばれている。
ニカ(オルガ・キュリレンコ)
娼婦。ミハイルの愛人で、暴力を振るわれている。気が強い性格。ある事件をきっかけに、エージェント47と行動を共にするようになる。
マイケル・ホイッティア(ダグレイ・スコット)
インターポールに所属する刑事(警部)。エージェント47の行方を3年間追い続けている。
ユーリー・マクロフ(ロバート・ネッパー)
FSB (ロシア連邦保安庁)の主任捜査官。ミハイルの影武者と通じており、エージェント47の命を狙っている。

映画『ヒットマン』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ヒットマン(2007)』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ヒットマン』のあらすじ【起】

ニジェール共和国・貧民街。「機関」と呼ばれる組織があった。存在を知る者は誰もおらず、中立でありながら各国の政権と通じていた。「機関」の唯一の目的は、身寄りのない子供達に戦闘の全てを叩き込みプロの殺し屋を育てることだった。

ニジェール共和国・国家警察本部。インターポールのマイケル・ホイッティア警部は、3年前からエージェント47と呼ばれる殺し屋を追っていた。エージェント47は100件を超える殺しに関わっていたが、幽霊のように正体が掴めなかった。

ロシア・サンクトペテルブルク。エージェント47はホテルで次の任務について確認を行った。依頼人の希望で仕事の次期が早まり、公の場で殺しを行うことになった。秘密裏に仕事をするつもりで準備をしていたのだが、依頼人の希望を優先するしかなかった。標的はロシアのミハイル・ベリコフ大統領だった。

エージェント47はミハイルの頭を撃ち抜き、証拠を隠滅して姿を消そうとした。だが、目撃者がいたことが発覚する。目撃者の名前はニカ・ボロニナで、娼婦だった。インターポールが接触する前にニカを始末しなければならなかった。

映画『ヒットマン』のあらすじ【承】

エージェント47はニカを射殺しようとするが、自分を見ても何の反応も示さなかったことに疑問を抱く。目撃者ではない可能性が高かった。その時、何者かが狙撃してきた。エージェント47は足早にその場を立ち去った。ミハイルは生きており、報道陣の前に姿を見せた。エージェント47はミハイルを確実に仕留めたという確信があったため、今回の任務に疑問を抱く。

マイケルはホテルからの垂れ込みを受け、エージェント47の居場所を突き止める。ホテルを訪れると、FSB (ロシア連邦保安庁)のユーリー・マクロフ主任捜査官が秘密警察に突入の指令を出していた。マイケルは突入をやめるよう意見するが、ユーリーは聞き入れなかった。

エージェント47はオペレーターのダイアナから秘密裏に連絡をもらい、命が狙われていることを教えられる。その時、秘密警察やマイケルと相棒のジェンキンズが突入してきた。エージェント47は用意していた爆弾や銃を使い、ホテルから脱出した。

エージェント47はニカを誘拐して尋問し、ミハイルに纏わる様々な話を聞いた。ニカはミハイルの愛人で、酷い暴力を振るわれていた。ミハイルの弟のウードレは武器・麻薬の売人でCIAやFSBに追われていたが、ミハイルに守られていた。エージェント47は黒幕を暴くため、ニカと行動を共にすることにした。

映画『ヒットマン』のあらすじ【転】

エージェント47はニカと共に駅を訪れた。そこには、マイケル達の姿もあった。さらに、エージェント47を始末しようと、「機関」の殺し屋も姿を現す。エージェント47は殺し屋と死闘を繰り広げ、始末した。そこに、ジェンキンズとマイケルがやって来る。エージェント47はジェンキンズを気絶させ自分の顔を見たマイケルを始末しようとするが、ニカに止められる。

エージェント47とニカは行動を共にしている間に、心を通わせていった。エージェント47達はロシア・モスクワを訪れ、知り合いのCIA(エージェント・スミス)に接触した。スミスはなぜミハイルが生きているのか教えた。ミハイルの政策の軟化に怒った強硬派が彼を消すよう依頼し、仲間の1人とすり替えたからだった。エージェント47はウードレを始末する代わりに協力を求めた。スミスは承諾した。

ウードレはプライスという武器商人と取引を行う予定だった。2人はまだ顔を合わせたことがなかったため、エージェント47はプライスを装って接触することにした。一方、マイケルとジェンキンズはミハイルの1年間の写真を調べ、同時に2カ所に現れていることから影武者の存在に気づく。

映画『ヒットマン』の結末・ラスト(ネタバレ)

エージェント47はプライスを始末した後、彼に扮してウードレに会いに行った。そして、ウードレ一味を始末した。その後、エージェント47はミハイルを始末することを約束し、ニカと別れた。

現在生きているミハイルは影武者で、整形をして顔を似せていた。ユーリーは影武者と通じており、秘密を握るエージェント47を始末する役割を担っていた。一方、マイケルは捜査を中止するよう圧力をかけられるが、途中でやめることはできなかった。そんな時、ウードレの葬儀にミハイルが参列するというニュースがテレビで報道される。マイケルは葬儀で、エージェント47がミハイルを始末しようとしていることに気づく。

葬儀の日、エージェント47はユーリーを誘拐し、ミハイルの影武者を始末するよう手下に指示させた。しかし、影武者は防弾ガラスで守られており、失敗に終わる。エージェント47は逃げようとした影武者を捕まえ、始末した。

エージェント47はマイケルに逮捕され、連行された。車での移送途中、黒塗りの車に囲まれ停止させられる。車から出てきたのは、スミスを始めとしたCIAだった。スミスはマイケル達をテロリストと誤解し、停止させたのだった。皆がスミスに気を取られている間に、エージェント47は姿を消していた。エージェント47がウードレの始末の代わりにスミスに依頼していたのはこの件だった。

エージェント47はマイケルの前に姿を現し、これ以上自分を追わないよう脅しをかけた。そして、自分の身代わりの遺体を置いてその場を立ち去った。その後、ロシア・サンクトペテルブルク。エージェント47はニカを見守り、彼女を殺そうとしていた殺し屋を始末した。

映画『ヒットマン』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

ゲームの『ヒットマン』を元に制作されたと言われると、もの凄く違和感を感じた。主人公のエージェント47はもっと硬派なイメージがあったため、恋愛が絡んだことによりどこか安っぽく感じた。だが、ゲームの『ヒットマン』のことを気にせず、普通のサスペンスアクション映画として見ればおもしろい作品だと思った。ただ、痛々しいシーンやグロいシーンもあったため、血が苦手な人は見ない方が良いかもしれない。アクションシーンは迫力があって良かったと思う。(MIHOシネマ編集部)


ゲーム原作映画としては珍しく、暗殺者47の“静”と“動”をしっかり描いた作品。物語は陰謀に巻き込まれた彼が、自身を利用する組織に立ち向かうという展開。ティモシー・オリファントの冷徹な演技が光る。血も涙もない暗殺者が、少女ニカとの出会いで少しずつ人間性を取り戻していく過程が美しかった。銃撃戦のスタイリッシュさも見どころ。(30代 男性)


序盤からテンポが良く、静かな暗殺から派手な銃撃戦まで息をつかせない展開。47が任務の中で組織に裏切られ、自らの存在意義を見失っていく姿に哀愁を感じた。ラスト、ニカを自由にして自分は闇に戻る――その選択が悲しくも彼らしい。ゲームとは少し異なるが、映像的に非常に美しいアクション映画だった。(20代 男性)


“完璧な殺し屋”である47が、ひとりの女性との関わりを通して“感情”を取り戻す姿が印象的。彼が常に冷静であるほど、わずかな表情の変化が逆に胸を打つ。暗殺の美学と孤独の中に生きる男の悲哀が見事に表現されている。特に列車での近接戦闘シーンは必見。静寂と暴力が交互に訪れるバランスが絶妙。(40代 女性)


ストーリーは単純だが、47というキャラクターの哲学的な一面が際立つ。彼は生まれながらの殺人者でありながら、最後には「誰も殺さない」選択をする。これは皮肉にも最も人間的な行動だった。映像もクールで、無駄のない演出が魅力。まさに“無音の美学”と呼ぶにふさわしい映画。(50代 男性)


47のスーツ姿と冷徹な視線だけで画になる。彼の存在感が圧倒的で、セリフよりも動作と表情で感情を伝えてくる。ゲームを知らなくても楽しめる作りで、アクションシーンのカット割りが非常に洗練されている。ニカとの交流にわずかな希望を見出しながらも、最期まで孤独を貫く姿に涙が出た。(30代 女性)


この映画の魅力は“静寂の中の暴力”。BGMが消える瞬間の緊張感がたまらない。暗殺シーンの一つひとつが計算されつくしており、まるでダンスのような美しさがある。ストーリーよりも雰囲気を味わう作品だが、孤高の暗殺者が一瞬だけ人間らしさを見せる演出が秀逸だった。(20代 男性)


物語はややシンプルだが、47というキャラが持つ“哀しい運命”を理解すると深みが増す。任務に忠実であるがゆえに組織に裏切られるという皮肉な展開。ティモシー・オリファントの冷たい表情の中に一瞬覗く優しさが印象的。暴力の裏に潜む孤独を描いた、スタイリッシュな人間ドラマでもある。(40代 男性)


47の生き方は“美しくも哀しい”。殺すことしか知らない彼が、ニカの存在によって“生きる意味”を模索する過程が切ない。最後の別れのシーンは、愛を知らぬ者が初めて見せた優しさの瞬間。アクションだけでなく、静かな情感に満ちた作品として記憶に残った。音楽もセンスが良く、映像美とマッチしている。(30代 女性)


映画全体に流れる無機質な空気が47の人生そのものを表している。孤独でありながら、任務をこなす姿にどこか誇りを感じる。終盤で見せる「彼なりの正義」は観る者に深い余韻を残す。派手さよりも“静かな強さ”を楽しむタイプのアクション映画。クールで美しい一作。(50代 男性)

映画『ヒットマン』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ヒットマン(2007)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ジョン・ウィック(John Wick)

この映画を一言で表すと?

“怒れる暗殺者”が、静かに世界を一掃する復讐アクションの金字塔。

どんな話?

最愛の妻を亡くし、愛犬を殺された元殺し屋ジョン・ウィック。封印していた殺し屋としての本能を呼び覚まし、裏社会の頂点に挑む。スタイリッシュな銃撃戦、洗練された世界観、そして孤独な男の悲哀を描くアクション映画の新たな伝説。

ここがおすすめ!

『ヒットマン』の“静かな狂気”と“美しい暴力”をさらに研ぎ澄ませたような作品。キアヌ・リーブスの無駄のない動き、ガンフーと呼ばれる新感覚アクションが圧倒的。復讐というシンプルな動機の裏にある“孤独な魂”が観る者の心を震わせる。

リベリオン(Equilibrium)

この映画を一言で表すと?

感情を禁じられた世界で、心を取り戻す男の革命劇。

どんな話?

未来の全体主義国家では、人間の“感情”が犯罪とされていた。感情抑制剤を使うエリート捜査官プレストンは、ある日その薬を拒否し、“感じること”の意味を知る。冷酷な社会に立ち向かう、孤高の戦士の物語。

ここがおすすめ!

『ヒットマン』と同じく、無表情な殺戮マシンが“人間性”を取り戻す過程を描く。ガン=カタと呼ばれる独自のアクションスタイルが斬新で、映像美も秀逸。静寂と暴力のバランスが見事な哲学的アクション映画。

ザ・イコライザー(The Equalizer)

この映画を一言で表すと?

正義を静かに執行する“孤高の元CIA工作員”の復讐劇。

どんな話?

表向きはホームセンターで働く穏やかな男マッコール。だが過去にはCIAの極秘エージェントだった。彼はロシアンマフィアに支配された少女を救うため、再び“闇の正義”を解き放つ。時計をリセットし、数秒で敵を殲滅する姿は圧巻。

ここがおすすめ!

『ヒットマン』と同じく、冷徹で無駄のない動きと計算された暴力が魅力。デンゼル・ワシントンの静かな怒りと優しさが融合した演技が光る。暗殺者という存在の“人間らしさ”を見事に描いた傑作。

アサシン(The Assassin/1993)

この映画を一言で表すと?

殺し屋として生きるしかない女の、悲しき運命の物語。

どんな話?

犯罪者として逮捕された女性マギーは、死刑の代わりに政府の極秘暗殺者として再教育される。新しい名前と任務、そして奪われた自由。殺し屋として生きる中で芽生えた人間らしい感情が、彼女を揺さぶる。

ここがおすすめ!

『ヒットマン』の“感情を排した暗殺者”というテーマを、女性の視点で描いた作品。アクションだけでなく、愛と自由を求める葛藤が胸を打つ。リュック・ベッソン監督ならではのスタイリッシュな演出が秀逸。

コロンビアーナ(Colombiana)

この映画を一言で表すと?

“家族を奪われた少女”が、完璧な殺し屋へと成長する復讐譚。

どんな話?

幼い頃に家族をマフィアに殺されたカトレア。彼女は暗殺者として育ち、復讐のために冷酷な殺人マシンとなる。しかし復讐を遂げようとする中で、愛と過去の狭間で揺れる。

ここがおすすめ!

『ヒットマン』のように、“完璧に訓練された暗殺者”が人間としての感情を取り戻す姿が印象的。ゾーイ・サルダナの演技が圧巻で、アクションと感情のバランスが美しい。スタイリッシュで哀しい復讐劇。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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