映画『プロヴァンスの贈りもの』の概要:マックスはトレーダーとして、忙しい日々を送っていた。そんなある日、疎遠になっていたおじのヘンリーが他界したという知らせが入る。マックスは公証人に会うため南仏プロヴァンスを訪れ、ヘンリーと過ごした幼い日々を思い出す。
映画『プロヴァンスの贈りもの』の作品情報
上映時間:118分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:リドリー・スコット
キャスト:ラッセル・クロウ、マリオン・コティヤール、フレディ・ハイモア、アルバート・フィニー etc
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映画『プロヴァンスの贈りもの』の登場人物(キャスト)
- マックス・スキナー(大人:ラッセル・クロウ / 少年時代:フレディ・ハイモア)
- ロンドン在住。トレーダーとして活躍しており、敵も多い。傲慢で、自己中心的な性格。幼い頃にヘンリーと交流があり、彼のことを慕っていた。しかし、大人になってからは疎遠になっていた。
- ファニー・シュナル(マリオン・コティヤール)
- 南仏プロヴァンス在住。レストランのウェイトレス。結婚していたが、夫に暴力を振るわれ離婚する。気が強い性格。
- ヘンリー・スキナー(アルバート・フィニー)
- マックスのおじ。南仏プロヴァンスに暮らし、ワイン造りに勤しんでいた。ブドウ園を所有している。
- クリスティ・ロバーツ(アビー・コーニッシュ)
- ヘンリーの娘。ヘンリーとは面識がなく、彼を探して南仏プロヴァンスを訪れる。夏はブドウ畑で働いており、ワインに詳しい。
- フランシス・デュフロ(ディディエ・ブルドン)
- ヘンリーが所有するブドウ園で働いている従業員。ワイン造りに誇りを持っている。屋敷とブドウ園の売却を考えているマックスと反発し合う。
映画『プロヴァンスの贈りもの』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『プロヴァンスの贈りもの』のあらすじ【起】
マックス・スキナーはトレーダーとして活躍し、忙しい日々を送っていた。そんなある日、おじのヘンリーが他界したという知らせが入る。他に近親者がいなかったため、マックスが遺産を相続することになった。マックスは公証人と会うため、南仏プロヴァンスに行くことになった。
マックスは南仏プロヴァンスを訪れ、久しぶりにヘンリーの家を訪ねた。ヘンリーはワイン造りを行っており、家の前にはブドウ園があった。マックスはヘンリーと遊んだ幼い日々に思いを馳せながら、庭を散策した。
マックスが不在の間に、警察が取引内容について会社を調査することになった。秘書のジェマは連絡を取り、社長のナイジェルが会いたがっていることをマックスに話した。マックスはナイジェルと会う時間を作るため、公証人の元へ急いだ。
マックスは車を走らせながら、不動産業者で友人のチャーリーと連絡を取った。マックスはヘンリーから相続した家などを売却するつもりだった。チャーリーはワインの専門家に鑑定を依頼し、ブドウ園の土壌や樹を見てもらうようアドバイスを送った。その時、マックスは携帯を車内に落としてしまい、拾おうとして自転車で走る女性(ファニー・シュナル)を轢きかける。マックスはファニーの存在に気づいておらず、そのまま走り去った。
映画『プロヴァンスの贈りもの』のあらすじ【承】
マックスは公証人のナタリー・オーゼに会った。長年フランシス・デュフロと妻のリュディヴィーヌがヘンリーのブドウ園の管理を行っていた。ナタリーは、フランシス達がブドウ園が存続するかどうか気にしていたことを話した。マックスはブドウ園を売り払う気であることを正直に打ち明けた。
フランシスはブドウ園を売却する予定だと知り、マックスに抗議した。だが、マックスは聞く耳を持たなかった。マックスはロンドンに帰ろうとするが、ジェマから連絡が入り売却予定の家の写真を撮り忘れていることを思い出す。ヘンリーと過ごした日々を思い出しながら、家や庭の写真を撮った。その時、飛び込み台が割れ、水の入っていないプールの中に落ちてしまう。
ファニーは自分を轢きかけた車を見つけ、家の敷地の中へと入った。そして、プールの中に落ちて困っているマックスを見つける。ファニーはマックスを懲らしめるため、プールの中に水を入れて立ち去った。
マックスはプールから脱出するが、ナイジェルとの約束の時間に間に合わなかった。その結果、1週間停職することになる。マックスは空いた時間を利用し、家の手入れをすることにした。
映画『プロヴァンスの贈りもの』のあらすじ【転】
フランシスはブドウ園を売却した後もブドウ造りができるようにして欲しいとマックスに頼んだ。マックスは承諾し、家の手入れを手伝ってもらうことにした。マックスは掃除をしながら、ヘンリーと過ごした日々を思い出していた。
ヘンリーの娘を名乗る女性が家を訪ねてくる。女性の名前はクリスティ・ロバーツ。クリスティはヘンリーが他界したことを知らず、会いに来たのだった。マックスは1カ月前にヘンリーが他界したことを教えた。
マックスはクリスティのことをナタリーに相談した。そして、フランスの法律では実子も非嫡出子も相続権に差がないことを教えられる。クリスティが相続を主張する前にマックスが所有地を売却しても無効にできるため、意味がなかった。マックスはクリスティが帰るのを待つしかなかった。
マックスはレストランで働くファニーを見かけ、文句を言いに行った。すると、車で轢かれそうになったと逆に文句を言われる。マックスはファニーの態度を気に入り、心を奪われる。
マックスはファニーが働くレストランを訪れた。すると、店が混雑しており、ファニーは対応に追われていた。マックスはウェイターとして働き、ファニーの手伝いをした。仕事の後、マックスはファニーをデートに誘い、日曜に会う約束を取りつける。
マックスは書き物をしているとき、インクの匂いを嗅いでヘンリーのことを思い出した。ヘンリーはマックスに小切手のサインを任せていた。マックスは代筆の天才で、ヘンリーの筆跡とよく似ていた。
映画『プロヴァンスの贈りもの』の結末・ラスト(ネタバレ)
マックスは相続の権利を奪われるのではないかと危惧していた。だが、クリスティにはそんなつもりはなく、父であるヘンリーのことを知りたがっていただけだった。マックスはクリスティと接するうちに、ヘンリーに愛されていた幼い頃の気持ちを思い出す。
マックスはファニーとデートに出かけた。その時、マックスが会いに来なくなって、ヘンリーが寂しがっていたことを教えられる。マックスはヘンリーとの思い出やファニーへの思いから売却について考え直すが、結局売却書類にサインをしてしまう。
クリスティが帰国することになった。マックスはクリスティが読んでいた本をプレゼントした。その本にはヘンリーの手紙が挟まっており、クリスティへの愛する思いが綴られていた。その手紙を書いたのは、実はマックスだった。ヘンリーの筆跡を真似て、手紙を書いたのだった。
マックスは会社に戻り、ナイジェルから呼び出しを受ける。ナイジェルはゴッホの本物の絵画を金庫に仕舞い、20万ユーロもする模写を部屋に飾っていた。ナイジェルは大金を受け取って退職するか共同経営者になるかマックスに迫った。共同経営者になれば一生安泰だったが、マックスは本物の絵画を金庫に仕舞い続けているナイジェルのようになりたくはなかった。
マックスは退職し、ファニーに会いに行ってプロポーズをした。その後、マックスはロンドンの家を売却し、ヘンリーの屋敷に引っ越した。傍には、ファニー、クリスティ、フランシス、リュディヴィーヌの姿があった。
映画『プロヴァンスの贈りもの』の感想・評価・レビュー
恋愛映画というよりかは、マックスの心の成長や変化を重視した物語だった。マックスの幼い日々の出来事が物語の随所で登場するのだが、マックスがヘンリーのことを心から信頼し、ヘンリーがマックスのことを心から愛している様子が伝わってきて切なくなった。マックスが思いとどまり屋敷を売却しなかったことは良かったと思うが、ヘンリーと二度と会ない事実がとても寂しく感じた。愛がたくさん詰まった作品で、見終わったあと温かな気持ちになれる作品だと思う。(MIHOシネマ編集部)
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