映画『PAN ネバーランド、夢のはじまり』の概要:ピーターは赤ちゃんの頃に孤児院の前に捨てられ、両親のことを何も知らずに育った。ある日、院長と通じている海賊達が現れ、捕まってしまう。連れて行かれたのは、ネバーランドと呼ばれる場所だった。
映画『PAN ネバーランド、夢のはじまり』の作品情報
上映時間:112分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
監督:ジョー・ライト
キャスト:ヒュー・ジャックマン、リーヴァイ・ミラー、ギャレット・ヘドランド、ルーニー・マーラ etc
映画『PAN ネバーランド、夢のはじまり』の登場人物(キャスト)
- 黒ひげ(ヒュー・ジャックマン)
- 海賊一味のボス。冷酷な人物。ピクサムと呼ばれる妖精の粉を使って若返っており、永遠の命を得ようとしている。
- ピーター(リーヴァイ・ミラー)
- 孤児。実は、妖精の王子と人間の女性との間に誕生した子供。預言によると、黒ひげを倒す子供だと言われている。空を飛ぶ力がある。
- ジェームズ・フック(ギャレット・ヘドランド)
- 黒ひげが管理する採掘場で働いている。採掘場から脱走するため、ピーターを利用する。
- メアリー(アマンダ・サイフリッド)
- ピーターの母親。黒ひげの最愛の女性。妖精の王子と出会い、恋に落ちる。戦士。妖精達と共に黒ひげ一味と戦っていた。
映画『PAN ネバーランド、夢のはじまり』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『PAN ネバーランド、夢のはじまり』のあらすじ【起】
女性はランベス孤児院の前に赤ちゃんを置いた。そして、自分が着けていたネックレスを赤ちゃんの首にかけ、ピーターと書かれた手紙を傍に置いた。
12年後、第二次世界大戦中のロンドン。孤児院の院長は配給をくすねているという噂があり、孤児院達に危険な仕事をさせるのも厭わない冷酷な人物だった。ピーターは配給をくすねている証拠を掴むため、友人のニブスと一緒に院長室に忍び込んだ。
院長室の地下には大量の金貨や食べ物が隠されていた。それだけでなく、記録室もあった。ピーターは自分のファイルを見つけ、中を確認した。そこには、母が残した手紙が挟まっていた。手紙には「別の世界でまた会える」と書かれていた。
孤児院から子供達が次々と消えていた。ピーターとニブスは院長が子供達を売っていると考え、調査することにした。夜、院長の様子を伺うが、子供を売っている証拠を掴むことができなかった。ピーター達は調査を諦め、眠りにつこうとした。その時、院長と通じている海賊が現れて攫われてしまう。ニブスは海賊船から飛び降り、ピーターと離れ離れになった。海賊船はロンドンの街の上空を飛んだ。
映画『PAN ネバーランド、夢のはじまり』のあらすじ【承】
海賊船が到着したのは、ネバーランドと呼ばれる場所だった。そこには海賊達を束ねる男・黒ひげがおり、子供達に採掘作業をさせていた。採掘しているのは、ピクサムと呼ばれる妖精の粉だった。以前は島中に妖精がいたが、黒ひげが狩ったことにより姿を消していた。
ピーターは妖精の粉を見つけるが、他の採掘作業者に奪われてしまう。自分が発見者だと訴えても、誰も聞く耳を持たなかった。ピーターは暴言を吐き、捕らえられてしまう。そのまま処刑されることになり、海賊船から突き落とされた。その時、ピーターの体が空に浮かんだ。
先住民の間で、妖精の王子と人間の女性の間に生まれた少年に関する預言が広まっていた。預言の内容は「少年は赤ちゃんの頃に姿を消し、成長後に戻って黒ひげに反乱を起こす」というものだった。その少年の特徴は、空を飛べることだった。黒ひげはピーターが預言の子だと確信し、牢屋に閉じ込めた。
鉱山で働くフックは、そこから逃げ出すため空を飛べるピーターを利用しようとした。ピーターは協力する代わりに、母親探しを手伝って欲しいと頼んだ。フックは了承し、ピーターと一緒に牢屋から脱出した。
フック達は逃亡の手助けをしてくれたスミーと一緒に船を目指した。船は盗難防止のため、桟橋から離れた場所に停泊されていた。ピーター達がロープーウェイに乗って桟橋に向かっていると、海賊にバレて連れ戻されそうになる。フックは今すぐ空を飛ぶよう指示するが、ピーターはやり方が分からなかった。ピーターは危機を脱するため、ロープーウェイのロープを外した。フック達は船の中へと落ち、急いで出航した。
映画『PAN ネバーランド、夢のはじまり』のあらすじ【転】
黒ひげは妖精の粉を使い、若返っていた。一方、フックはピーターとの約束を破り、ネバーランドから脱出しようとした。ピーターが怒ってフックに文句を言っている間に、彼らが乗っている船が森の中へと墜落してしまう。船はバラバラに壊れ、使えなくなった。
ピーターは母親の手がかりを求め、先住民に会うことにした。道中、巨大な鳥と遭遇し、襲われそうになる。そこに、先住民が姿を現した。先住民は鳥を始末し、ピーター達を捕らえた。先住民達はピーター達のことを海賊だと思っており、処刑しようとしていた。
フックは処刑される前の最後のチャンスとして、戦士と戦うことになった。戦士は強く、フックはボコボコにされてしまう。ピーターは拘束を解き、戦士の体にしがみついて戦った。族長はピーターの首にかけられていたネックレスを見て、処刑を中止した。そのネックレスは、ピーターの母が残したものだった。
先住民の族長は妖精の王と共に黒ひげと戦った。妖精の王子が黒ひげの船へ侵入し、黒ひげの最愛の女性・メアリーと出会った。黒ひげは夜ごと会う2人を見つけ、激怒した。妖精の王子はメアリーを守るために人間の姿になった。妖精には数千年の命があったが、人間の姿に変われば命の期限は一日だけだった。妖精の王子はメアリーを助けるために、自分の命を犠牲にしたのだ。
メアリーは妖精や先住民と共に黒ひげ一味と戦った。しかし、海賊に押され、妖精は妖精の国へと身を隠すことになった。メアリーも妖精と一緒に身を隠していた。族長は妖精の国へ行く前に、メアリーの子供だと証明するようピーターに求めた。その方法は、月が3回昇る前に、空を飛ぶことだった。
映画『PAN ネバーランド、夢のはじまり』の結末・ラスト(ネタバレ)
ピーターは自分を信じることができず、空を飛ぶことができなかった。ピーターは苛立ちを抱えた。そんな時、スミーを脅して居場所を聞いた黒ひげ一味が襲撃してくる。ピーターはフックや先住民達に助けられ、その場を逃げ出した。しかし、ピーター以外の者が、海賊に捕まってしまう。
黒ひげは族長を処刑した。ピーターは皆を守るため、巨大な鳥を嗾けた。混乱に乗じて、フック達は逃げ出した。黒ひげはピーターを追い詰め、メアリーを始末したことを伝えた。メアリーが妖精の国に隠れているのは嘘だった。ピーターはショックを受ける。
フックと先住民のタイガー・リリーはピーターを救い、逃げ出した。リリーは人魚の不思議な力を借り、メアリーの最期をピーターに見せた。メアリーは仲間を守るために最後まで戦い、殺されたのだった。メアリーは偉大な戦士で、リリーの師匠でもあった。
フックは見つけた廃船を修理し、ネバーランドから逃げ出すことにした。だが、リリーもピーターもフックに賛同せず、袂を分かった。フックは1人で船に乗って去っていった。ピーターは自分が預言の子だと自信が持てなかったが、両親のように黒ひげと戦うことを心に決めていた。ピーターはリリーと一緒に、妖精の国を目指した。
ピーター達は黒ひげの一味に捕まってしまう。妖精の国へ行くための鍵は、メアリーがピーターに託したネックレスだった。黒ひげはネックレスを奪い、鍵を開けた。黒ひげは妖精達を始末しようとした。そこに、フックが駆けつける。リリー達は黒ひげ一味と戦った。
ピーターは船から落ちたフックを救うため空を飛んだ。そして、妖精達と協力し、黒ひげ一味を倒した。妖精達は不思議な力を使い、メアリーとピーターを再会させた。メアリーはピーターに愛していることを伝え、姿を消した。
ピーターはランベス孤児院の孤児達を連れ出した。ピーター達が乗った空飛ぶ船には、フックとリリーの姿もあった。彼らはネバーランドに向けて出発した。
映画『PAN ネバーランド、夢のはじまり』の感想・評価・レビュー
ピーターの心の成長が描かれていて、意外とおもしろい物語だなと感じた。ファンタジーが好きな方なら視聴をお勧めしたい。ピーターとフックが年の差を超えて友情を育んでいく様子が特に良かった。ただ、妖精達の姿がほとんど描かれておらず、光が飛んでいるようにしか見えなかったのが残念だった。どうせなら、妖精達の可愛らしい姿が見たかったなと思う。あと、孤児院の院長が黒ひげなみに嫌な人物で、もっと懲らしめる描写が欲しかった。(MIHOシネマ編集部)
みんなの感想・レビュー