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映画『リオブラボー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『リオブラボー』の概要:テキサスのある町に、アル中の男とおしゃべりな老人を部下にもつ保安官がいた。殺人犯を逮捕した彼らだが、殺人犯の兄は町の有力者だった。悪党を相手に、保安官達は派手な銃撃戦を繰り広げる。

映画『リオブラボー』の作品情報

リオブラボー

製作年:1959年
上映時間:135分
ジャンル:西部劇
監督:ハワード・ホークス
キャスト:ジョン・ウェイン、ディーン・マーティン、リッキー・ネルソン、アンジー・ディキンソン etc

映画『リオブラボー』の登場人物(キャスト)

ジョン・チャンス(ジョン・ウェイン)
保安官。町を守るため、悪党のバーネット兄弟を懲らしめる。銃の腕も良く、頼りになる男。仲間思いで、彼らを信頼している。不器用なところもあるが、そこが魅力的でもある。宿屋に宿泊するフェザースと恋に落ちる。
デュード(ディーン・マーティン)
副保安官。酒飲みで、アル中になってしまう。チャンスの手助けにより、副保安官に復帰する。酒を飲むことを止めたが、後遺症に悩む。早撃ちの名人。
コロラド(リッキー・ネルソン)
腕の良い護衛。ボスがネイサン達に殺され、復習を誓う。腕が買われ、チャンス達と共に働くようになる。顔立ちの良い青年。
フェザース(アンジー・ディッキンソン)
町の宿屋に宿泊していた美人の女。チャンスに恋心を抱き、町に残ることを決断する。気の強い女だが、恋に対しては素直。
パッド・ウィーラー(ワード・ボンド)
チャンスの友人。チャンスに協力しようとするが、ネイサンの部下に殺されてしまう。コロラドのボス。
カルロス(ペドロ・ゴンザレス・ゴンザレス)
宿屋の主人。おしゃべりでお節介。フェザースを自身のお店で働かせる。陽気な男。
スタンピイ(ウォルター・ブレナン)
詰所で牢屋の見張りをしている老人。おしゃべりで、常に冗談を話している。心配性なところがある。
ジョー・バーデット(クロード・エイキンス)
殺人犯。チャンス達に捕まり、牢屋に入れられる。兄のネイサンの助けを待ち続ける。性格も悪く、アル中のデュードを馬鹿にしている。
ネイサン・バーデット(ジョン・ラッセル)
ジョーの兄。町の有力者で、権力を使ってジョーを救おうとする。自分の目的のためなら手段を厭わない悪党。

映画『リオブラボー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『リオブラボー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『リオブラボー』のあらすじ【起】

薄汚い格好の男が、酒場へと姿を現す。彼の名前はデュードといい、元副保安官だった。しかし、アル中になってしまった彼は今、無性にお酒が欲しくてたまらないでいた。その様子を見たジョーは、デュードに銀貨を投げつける。お酒のことしか考えていないデュードは、無様にもその銀貨を拾おうとする。そこへ、デュードの友人で保安官のチャンスがやってくる。チャンスは、デュードを助けるためにそれを制止する。三つ巴の喧嘩になり、
ジョーが町の人間に向けて発砲してしまう。ジョーはその場を逃げ去る。

ジョーに追いついたチャンスは、ジョーを逮捕して牢屋へとぶち込む。牢屋のそばには、足の悪いスタンピイという老人が見張りとしている。そして、チャンスは素面でいることを条件にデュードを再び副保安官の任務に就かせる。

ジョーの兄のネイサンは、この町の有力者だった。ジョーの逮捕を知ったネイサンは、町を封鎖してしまう。

町の宿屋を訪ねるチャンス。そこの主人のカルロスは、チャンスの友人でもあった。そこには、美人のフェザースという女が宿泊していた。

パッドという男も、町から出られずにいた。パッドはチャンスの友人で、チャンスに協力すると言う。しかしチャンスは、素人には無理だと言ってそれを断る。

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映画『リオブラボー』のあらすじ【承】

パッドはコロラドという青年をチャンスに紹介する。彼は腕の良い護衛だった。しかし、コロラドは余計なことはしたくないと言ってそれを断る。

宿屋で博打をしていたフェザース。チャンスは、フェザースがイカサマをしたと思い、彼女を尋問する。しかし、コロラドが彼女の無罪を証明する。チャンスはフェザースに謝る。

パッドがネイサンの部下に殺されてしまう。その後、デュードの活躍によって彼らを一掃する。

喧嘩をしながらも、チャンスとフェザースの距離が縮まっていく。その頃、ネイサンが町へとやってくる。ネイサンはジョーに会いに来たのだ。

ネイサンがジョーと顔を合わせる。ネイサンとチャンスは口論をする。スタンピイは、かつてネイサンに土地を取られたことを恨んでいた。チャンスは、言葉巧みにネイサンを追い払う。

フェザースは駅馬車に乗って町を出る機会を得るが、それをわざと逃す。チャンスのことが気になっていたのだ。チャンスはフェザースを訪ね、二人はキスをする。

映画『リオブラボー』のあらすじ【転】

フェザースがデュードのヒゲを剃る。すっきりした顔で詰所に帰ると、勘違いしたスタンピイがデュードを撃ってしまう。弾は外れたものの、スタンピイはデュードにちゃんと声を出せと非難する。捲したてるように話すスタンピイに、デュードは呆れてしまう。

翌日、デュードがネイサンの部下に襲われてしまう。彼らはチャンスに、デュードとジョーの交換を申し出る。しかし、コロラドの助けによってチャンスもデュードも助かる。

チャンスはコロラドを雇うことにする。一方でデュードは、アル中の後遺症と自身の実力のなさに失望していた。デュードはコロラドを見て、良い後継者ができたなとチャンスに皮肉を言う。お酒に手を出そうするデュードだったが、目が覚め、再びチャンス達と働くことを決意する。

宿屋をネイサンの部下が襲撃する。カルロス夫妻が襲われ、チャンスがまんまと罠に引っかかってしまう。チャンスとデュードとフェザースが捕まり、ジョーを釈放するように命じられる。

映画『リオブラボー』の結末・ラスト(ネタバレ)

チャンス達は、ジョーを釈放することを決意する。ネイサンの部下達は、チャンスを詰所まで連れて行く。彼らはそこでチャンスに、保釈金を持ってきたと嘘をつかせてスタンピイを騙そうとする。

嘘に気づいたスタンピイは、その場にいたネイサンの部下を銃で撃つ。宿屋に戻ったチャンスとコロラドだったが、すでにネイサンの部下達は逃げ去ってしまっていた。彼らは、デュードを人質に連れ去っていったのだ。

ネイサンは、ジョーとデュードの交換を要求してくる。翌朝、チャンスとコロラドはジョーを連れて指定された場所まで向かう。

ジョーを引き渡すチャンス。同時にデュードがチャンス達のもとへやってくる。デュードは隙をついて、ジョーに襲いかかる。結果、ネイサン達はジョーの引き取りに失敗する。

チャンス達とネイサン達が銃撃戦を開始する。カルロスやスタンピイも参戦し、銃撃戦は激しさを増していく。

パッドの残したダイナマイトを発見したチャンス達。スタンピイがそれを敵に向けて投げ込む。凄まじい破壊力のダイナマイトに、ネイサン達は降参する。

ネイサンとジョーはともに牢屋に入れられる。そして、チャンスとフェザースは見事に結ばれるのだった。

映画『リオブラボー』の感想・評価・レビュー

魅力的なキャラクターたちが次から次へと登場する。彼らの会話を観ているだけでも十分に楽しむことができる。更に西部劇としての面白さがこれでもかと詰め込まれている。ゆったりとしたテンポで話が進むが、飽きずに観ていられる。

冒頭、セリフが全くなくいきなり一つのトラブルが起きる。セリフがないことで、逆に興味を持続させる。ここから物語が始まりそうなワクワク感に心を掴まれてしまう。

ジョン・ウェイン、ディーン・マーティン、アンジー・ディッキンソンら役者陣も素晴らしい。西部劇に触れたことがない方でも楽しめる作品である。(男性 20代)

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