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映画『ローマの休日』あらすじとネタバレ感想

映画『ローマの休日』の概要:『ローマの休日』は、一人でローマ市内に飛び出した王女と新聞記者の束の間の恋を描いたアメリカ映画。当時新人だったオードリー・ヘプバーンを一躍有名にした作品でもある。

映画『ローマの休日』 作品情報

ローマの休日

  • 製作年:1953年
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:ラブストーリー、コメディ
  • 監督:ウィリアム・ワイラー
  • キャスト:オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック、エディ・アルバート、テュリオ・カルミナティ etc

映画『ローマの休日』 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

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映画『ローマの休日』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ローマの休日』のあらすじを紹介します。

とある小国の王女アンは、ローマを訪れていた。
滞在中の日程は詰まり、窮屈に感じたアンはこっそりと滞在先を飛び出し、一人ローマ市内へ向かった。
しばらく街を歩いていたが、侍女が飲ませた鎮静剤が効いてきて、街中で急に眠り込んでしまう。

王女とはまったく気づかずに彼女を助け起こし、自宅アパートへ連れて行ったのは新聞記者のジョー・ブラドリーだった。
翌朝、アンが王女であると気づいたジョーは、特ダネを手にするチャンスだと思い、カメラマンにも協力を頼み、アンを連れ出して街を歩き回る。

そんなことは知らないアンは、まず床屋で髪を短くカットし、楽しい気分で街を歩きまわった。
一方で、王女が失踪したことで大使館は大変なことになっていた。探偵をやとってまで王女を秘密裏に探させる。

スペイン広場でジェラートを食べ、ジョーと二人でベスパに乗り、ローマの観光名所を周り楽しんだアン。
夜になって二人ダンスを踊っているところへ、とうとう探偵が現れる。その場は何とか逃げ延びた二人だったが、そこでお互いに恋をしていることに気付く。
しかし、身分の違う二人の恋はどうしようもない。
ジョーは大使館までアンを送る。そして特ダネのために書き溜めた物を破り捨てた。

アンは公式の記者会見を開き、そこには大勢の記者たちが集まっていた。そしてその中にはジョーの姿もある。二人は無言で見つめ合っていた。

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映画『ローマの休日』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ローマの休日』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

世界的名作

名作映画を挙げろと言われれば、誰もが必ず『ローマの休日』を浮かべるのではないだろうか。
この映画のすごいところは、当時ほとんど無名女優だったオードリー・ヘプバーンの名を一躍有名にしたことであろう。この映画の大ヒットによってオードリーは名声を得て、そしてアカデミー賞主演女優賞を受賞し、その確固たる地位を築き上げた。
そして、映画の舞台となったローマの街は人気の観光地となり、「真実の口」などは特に有名で、真似をする人が続出し、今でも後を絶たないほどである。
映画を観たことがない人でもタイトルや名場面だけは絶対に知っていて、50年以上経った今でも全く色褪せない不朽の名作である。

叶わぬ恋

王女であるアンと、一新聞記者にすぎないジョー。偶然のめぐりあわせで出逢った二人は恋に落ちるが、最初から叶わない恋だと分かっている。
視聴者にもこの二人が両想いであることはすぐわかるし、この二人だってお互いの想いに気付いているのに、最後までその気持ちは口にしないまま別れていくのが切ない。

ラストシーン

ラストシーンで、記者会見に臨むアン王女と、多数いる記者の中にいるジョーが同じ空間にある。
アンはジョーに協力していたカメラマンから、ローマの街ではしゃぐ姿を写した写真を受け取る。
たくさんの人の中からジョーの姿を見つけたアン。二人は暫く見つめ合い、無言のままに別れの言葉を目でかわすのである。
両想いであるのに、告げることもできず別れることも切なく悲しいが、あの日本当に楽しい時間を過ごし、気持ちが通じ合った二人が、一人は王女として、一人は新聞記者として、それぞれ元の日常に戻っていかなければならないというのが一番グッとくる。


オードリー・ヘプバーンはアン王女にふさわしい美しさで、おてんばだけど品がある。精悍な顔立ちのグレゴリー・ペックも華があり、観ているだけでゴージャスな気分になれます。

お互いに強く惹かれ合う二人が、葛藤しながらも自分たちの立場に責任を持つところが大人でかっこいい。すべてを投げうって突っ走る愛も情熱的でいいですが、現実の中で最大限に相手を想う愛も純粋で美しいと思いました。

大使館に戻ったアン王女の毅然とした振る舞いが素敵です。ローマで髪を短くカットしたときの彼女の可愛さや、ベスパで街中を走る二人、真実の口でのシーンなど、有名すぎるほど有名ですが本当に魅力的なシーンに溢れているのでぜひ観て欲しい映画です。(女性 40代)


まさに不朽の名作です。古き良き時代のプラトニックなロマンスを、この汚れ切った現代に生きる私たちは是非とも観るべきものだと思います。ローマに行く機会があるのなら、ローマの休日でグレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンが辿った道のりを歩みたくなるような作品です。恋は実らないがゆえに美しいと言われますが、この映画から生まれた言葉なのかと思うほどです。今は亡きビッグスター2人の素晴らしい演技にもご注目です。(女性 20代)


最も偉大な女優の一人、オードリー・ヘプバーンからの時を超えた贈り物のような作品。制作費を抑えるために、カラーではなくモノクロの作品となったらしい。カラーで見てみたかった気もしなくはないが、モノクロだからこそ、公開から70年近くが経つ今でもその魅力が色褪せないのかもしれない。初々しさの残るオードリーは若き王女そのものであり、訪れる者を魅了してやまないローマという街で繰り広げられる、たった1日の思い出の日の話というのも完璧だ。
元の生活に戻ってからの王女の語り口の凜々しさも最高な1本。(男性 40代)

映画『ローマの休日』 まとめ

名作中の名作なので、思いだけ溢れて言葉はあまりでてこないのだが、やはりこの映画がこれだけ愛されるのは、は舞台ローマによるところがかなり大きいと思う。
スペイン広場など観光地の美しい情景も魅力であるが、そこにいる人々もいい。公的な立場で各国を周る王女アンがこのローマの地でとうとう耐え切れずに飛び出してしまうのは、陽気で明るいローマの人々と空気のせいかもしれない。公務に追われて鬱々としているアンとって、これほど息抜きに丁度いい街はなかったのではないだろうか。
この映画によって人気の観光地となったローマが、今でも人々に愛されるのは、やはりその人気が映画効果による一時的なものではなく、元々の魅力があるからであろう。
なぜローマが舞台になったのかもこれでよくわかる。

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