映画『ロマンス(2015)』の概要:2015年公開の日本映画。母からの手紙を捨てたことで知り合った自称映画プロデューサーのおじさんと、自殺する恐れのある母親を探してあちこち訪れる箱根ロードムービー。
映画『ロマンス』 作品情報
- 製作年:2015年
- 上映時間:97分
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 監督:タナダユキ
- キャスト:大島優子、大倉孝二、野嵜好美、窪田正孝 etc
映画『ロマンス』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『ロマンス』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ロマンス(2015)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ロマンス』 あらすじ【起・承】
鉢子はロマンスカーのアテンダントとして勤務している。
態度も良く、成績も良い彼女は仕事には何の問題も無い。
ある日、自宅に手紙が届いていた。
彼女はその手紙をバッグに入れて、仕事先に向かう。
勤務の日、箱根に向かう車内で万引き犯らしい男を見つける鉢子。
箱根の駅員と話す二人だったが、男はお金を払おうとしていたと言いのける。
問題は解決し、ロマンスカーに乗ろうとしたところ鉢子がゴミ箱に破り捨てた手紙を拾ったおじさん。
彼はうまくつなぎ合わせて内容を読むと、「お母さんは思い出の地・箱根で自殺する気なのでは?」と訴える。
男は鉢子の手を引き、無理矢理駅を出るとレンタカー屋に向かった。
そして思い出の地を巡る旅に出るのだった。
まずは制服が切れているため洋服屋に寄り、その後は鉢子の両親が離婚前に訪れた小田原城や箱根山などを訪れてみる。
車の中で鉢子はおじさんが映画プロデューサーだと知る。
しかし成績は良くないらしい。
母はどこにもいない。
鉢子の母は鉢子を連れて離婚した後、とっかえひっかえ男を替え、鉢子は嫌な思いをしていた。
しかし母の心は父に合ったため、彼氏とも上手くいかないのだ。
映画『ロマンス』 結末・ラスト(ネタバレ)
日も暮れて駅に戻ろうとすると、道に迷っていることに気がつく二人。
カーナビが嫌いなおじさんは、自力で運転するもロマンスカーの最終便に間に合わない。
仕方なく近くのラブホテルに止まることになった。
何もしないと言うおじさんだったが、鉢子に手を出そうとする。
しかし我に返って止めた。
おじさんは映画が失敗続きで借金がかさみ、最後の大作だと出資してもらったスポンサーにも大損をさせてしまった。
そして東京にいられなくなり箱根に来ていたのだった。
翌日ロマンスカーに乗り込んだ二人は、肩を寄せ合ってぐっすり寝ていた。
新宿に到着すると改札を出た二人は何となく寂しげ。
でもこれから別の道を行くのである。
再びロマンスカーで勤務の日。
鉢子は物販中に車内で母を見つける。
隣には彼氏がいた。
そして「すみませ~ん」と母に声をかけられ、満面の笑みで振り返るのだった。
映画『ロマンス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ロマンス(2015)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
大島優子のプロモーションビデオ
わざとらしくも、スローで不思議な展開が多い作品。
最初の出会いではこのあと何が起こるのかとドキドキしたが、行方をくらまそうとしている母を探す箱根物語。
ロマンスカーの販売員役である大島優子が怪しげな男とひょんなことから出会い、車で箱根を一周。
まずは着替えをしようということで買い物へ。
その後も美しい箱根の街をドライブ。
それなりの見せ場的なのもあり、大島優子のファンは満喫できるような作品である。
しかし自分のような大して思い入れの無い人間は、内容の甘さに物足りなさを感じてしまう。
大島優子が一生懸命母を探しているわけでもなく、シーンはほぼ車内。
大事な会話がされるわけでもなく、何となくのロードムービー。
はっきりいって大島優子はどうでも良い!と何度も思ったがまあそれも映画である。
最後の甘さ
ラストはもっと劇的に終わって欲しかった。
とはいえ、やり方はあれで良い。
ロマンスカーに乗り込んだ大島優子が、偶然母の乗っている車両で販売し顔を合わせて終わる。
確かにそれが一番無難なラストである。
しかしここは是非もっとドラマティカルにした方が良い。
例えば実はお父さんとよりを戻していたとか、一人で乗っていて写真を見ていたとか。
あれじゃあ結局何も変わっていない母親を描いているだけで何の盛り上がりも無い。
手を抜いているとは言わないが、凝ったラストにしていないことは確か。
最初から最後まで大島優子のロードムービーなのだから、ぜひ一般的にも楽しめるような脚本を希望する。
映画『ロマンス』 まとめ
何がしたいのか見えてこない作品。
大島優子を全面に出して、優子の魅力ってば凄いでしょ!?と言われているような気分にさせられる。
監督自身が好きなのだろうか。
脚本としては突っ込みたくなるような甘さが目立ち、箱根を映すといっても大して映らない。
観光ガイド映像にもほど遠いのだ。
結局大島優子キャスティングだから男性俳優も選べないわけだし、全てが彼女中心で回っている面白くも無い作品だ。
正直もう見ることは無いであろう。
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