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映画『最高の花婿』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『最高の花婿』の概要:2014年製作のフランス映画。フランス人夫婦が大事に育てあげた3人の娘はそれぞれ外国人男性と結婚、最後の望みだった末娘もアフリカ系男性を家に連れて来たことで一気に問題が勃発し始めるという家族の危機をユーモアたっぷりに描いたコメディドラマ。

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映画『最高の花婿』の作品情報

最高の花婿

製作年:2014年
上映時間:97分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:フィリップ・ドゥ・ショーヴロン
キャスト:クリスチャン・クラヴィエ、シャンタル・ロビー、アリ・アビタン、メディ・サドゥン etc

映画『最高の花婿』の登場人物(キャスト)

クロード(クリスチャン・クラヴィエ)
4人を育て上げたフランス人の父。厳格なところもあるが、家族の幸せを冷静に考える頭脳も持ち合わせた落ち着いた性格。
マリー(シャンタル・ロビー)
娘が外国人と結婚したことに難色は示すものの、文句も言わず結局は理解してくれる優しい母親。

映画『最高の花婿』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『最高の花婿』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『最高の花婿』のあらすじ【起】

フランス西部のロワール地方で暮らしているヴェルヌイユ夫妻。
彼らは無事に4姉妹を育てあげ、そのうち3人の娘は結婚し安泰のはずだったが夫婦の思惑とは裏腹に誰もフランス人とは結婚しなかった。

長女のイザベルはユダヤ人の弁護士ラシッドと結婚。
次女のオディルはアラブ人のダヴィッドと結婚し、事業に失敗している。
三女のセゴレーヌは暗い絵を描く画家であり、夫は中国人の銀行マン・シャオ。
教会で結婚式を挙げて欲しいと願っている夫妻にとって、どの婿もカトリックでは無いため、宗教が関係無いフランスの役所で式を挙げるということに夫婦は不満を持っていた。

末娘のローラにだけはフランス人と結婚して欲しいと思い、教会で式を挙げて欲しいと考えている。

そんな中、家族行事で久しぶりに顔を揃えた家族だったが、口を開けば夫同士が差別や偏見的な事を言い合い揉めてしまう。
娘達も夫の考え方を否定はしない。
その場を見守るしか出来無い両親のヴェルヌイユ夫妻は、いつも頭を悩ましていた。

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映画『最高の花婿』のあらすじ【承】

顔を合わせると揉め始める異文化な家族集合も疲れはするが、娘にも会えず、孫とも会えない生活でマリーは身体の不調を訴えるようになる。
病院に行くと鬱病だという診断を下され、自分たちが婿達の国や宗教を理解したらもっと関係が親密になるのでは無いかと思い直したマリーは、自宅に娘家族全員を招待することにした。

招待日当日、クロードもマリーも婿への発言の内容、態度に細心の注意を払い終始和やかなムードで事が運んでいく。
この日以来、心を開いた婿達は互いに打ち解け、街に戻っても姉妹同士も家族で交流をし始めるようになっていく。
当然実家に戻ってくる事も増え、夫妻は孫達の面倒を見ることもあり賑やかな日常へと変わっていった。

そんなある日、末娘のローラ目当てで来た知人の男性を恋人だと勘違いした両親は、フランス人であることを喜び有頂天。
しかし実はローラには喜劇役者の彼氏がいて、プロポーズもされていた。
彼を心から愛していたローラは二つ返事で頷き、結婚も決まっている。
恋人を勘違いされたローラは、実は結婚したい相手がいるのだと打ち明けた。

映画『最高の花婿』のあらすじ【転】

両親はローラの結婚相手がカトリックだと聞いて、ようやく教会で式が挙げられると大喜び。
食事会の日取りが決まる。
レストランで待ち合わせをし、最初に座っていたのは両親だった。
そこに遅れて婚約者を連れて入って来たローラを見て、夫婦は驚愕する。
てっきりフランス人だと思っていた彼らは、まさか娘がアフリカ人を連れてくるとは思わなかったのだ。
彼の名はシャルルといい礼儀正しく、喜劇役者だけありジョークも面白い彼のおかげで、何とかその場をやり過ごしたが夫妻だったが、笑顔を保っていることだけで精一杯だった。

だが問題はローラの両親ではなく、シャルルの父親の方だった。
テレビ電話で結婚式の内容を詰めていく双方だったが、フランス人に差別されたくないと頑なに譲らないシャルルの父は中々手強かった。
それどころか400人の招待客を呼び、その費用を全部ローラの両親に払わせようとさえしていたのだ。
料理の内容もアフリカ系のものにしろと譲らない。

いよいよ式の準備の為、アフリカからシャルルの家族がやってくる。
気むずかしく卑屈な父親に反して、彼の母親はローラも家族も優しく受け入れてくれた。
そしてマリーともカトリックであることで話しが合い、母親同士は意気投合する。

しかし父親同士は違った。
あまりにお互いいがみ合うので家族達はやきもき。
マリーの寛大な態度に頭に来ていたクロードは、突然仕事を他の人間に任せ旅に出ると言い出す始末。
この一連のやりとりにマリーは鬱病が悪化し、クロードと離婚するかもしれないという危機に陥る。
他の3姉妹は自分たちのことは棚に上げ、両親の離婚をローラのせいにしているかのように話す姿に、ローラは自分を責めもう結婚することは難しいのでは無いかと悩み初めてしまう。

映画『最高の花婿』の結末・ラスト(ネタバレ)

結婚式前日のこと。
釣りに行くと言い出したクロードに、話しがあると同行するシャルルの父。
そして釣りをしながら簡単な話をしながら時間を過ごすと、突然クロードの竿に大きな魚がかかった。
2人で協力して釣り上げたは良いが、車に乗せる途中シャルルの父が手を噛まれてしまい出血する。
必死にハンカチで止血するクロード。

その後車で街まで移動した2人は、どうやって結婚を辞めさせようか話し合った。
2人とも当然子供達が結婚することに反対である。
神父を監禁するか、そんな馬鹿なアイデを繰り返しているうち、酒が深くなり泥水し始める。
そして街を歩いた2人は他の人とトラブルを起こし、警察に留置されてしまった。

一方で家族は連絡のつかない2人を心配し、ローラとシャルルは釣り場へ捜しに行くことにする。
そこでクロードの血が付いているハンカチを見つけて、よからぬ想像をする2人。
夜になり警察から連絡が入った婿達は、義父を迎えに出向くが断られ帰宅。
途方にくれた。
ローラは、全ては自分たちの責任だと結婚を辞めてしまう。

翌日釈放され無事に帰宅したクロード達は、ローラが家を出たことを聞かされる。
式に間に合うように連れてこいと妻達に怒られた2人は急いで駅に向かった。
列車は出発しようとし、シャルルは見送りに来ている。
その姿を見て「自分の花嫁を捕まえておけ」と彼の父は怒りクロードと一緒に飛び乗った。
驚いたローラだったが、列車は急行でパリまで止まらない。
仕方なくシャルルの父は、急病を装い急停車させる。

教会では遅れている花嫁を全員が不安そうに待っていた。
そこへドレスを着たローラが扉を開ける。
無事に式を終えた2人を温かく見守る家族達。

式の後、スピーチの時間がやって来た。
シャルルの父はフランス人家族に敬意を示すという感動的なスピーチをし、クロードもまた自分のスピーチ中マリーに、「再びハネムーンに出ないか」と申し込んだ。
そう、あの旅に出る支度はマリーと世界一周する準備だったのである。
クロードは国際的な婿達に囲まれ、世界に興味を持ったと最高のスピーチをして式は無事に終わった。

映画『最高の花婿』の感想・評価・レビュー

家族の愛が最大限に表現されていた。愛する娘達の夫が全員フランス人ではなく、結婚式のやり方や両親同士の意見の食い違いなど、様々な問題や悩みを抱えていたクロードとマリーだったが、末娘のローラの結婚相手である、シャルルの両親との和解がきっかけで、夫婦の絆や国際結婚の見方が変わっていくシーンがとても感動的で、心が暖まった。特に、突然旅に出ると言い出したクロードだったが、実はマリーとの旅行のために準備をしていたことが分かったシーンがかっこよく、考えていたことがクロードらしかった。(女性 20代)


子供達の幸せが一番で国際結婚も喜んで受け入れるのが理想的だが、なかなかそう上手くはいかないと思う。ヴェルヌイユ夫妻の心情は良く理解できた。
ヴェルヌイユ夫妻は婿達を突っぱねるのではなく、自分達なりに受け入れようと頑張る姿が素敵だなと感じた。クロードとシャルルの父は似た者同士で、言い合っている姿がどこか子供っぽくて微笑ましかった。笑いあり、驚きあり、感動するシーンありで、家族の温かさと愛を再確認できる物語だった。(女性 30代)


私の両親は、娘である私に対して何か期待をしているのかなと考えてしまう作品でした。結婚する本人たちが愛し合っていれば問題ないなんてただの綺麗事で、家族になるのだから両家の両親にもしっかりと認めてもらわなければなりませんよね。
自分がもし親の立場になったとき、理想とはかけ離れた相手を婚約者として連れて来たら、素直に認めてあげられるかなと少し不安に思ってしまいました。
全体的に明るい雰囲気で描かれていて、最後はとっても優しく愛に溢れた終わり方なので大満足の作品でした。(女性 30代)

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