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映画『醜聞 スキャンダル』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『醜聞 スキャンダル』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『醜聞 スキャンダル』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0018295

製作年 1950年
上映時間 104分
ジャンル ヒューマンドラマ
監督 黒澤明
キャスト 三船敏郎
山口淑子
桂木洋子
千石規子
製作国 日本

映画『醜聞 スキャンダル』の登場人物(キャスト)

青江一郎(三船敏郎)
売り出し中の新進画家で、真っ直ぐな心を持った爽やかな青年。スケッチのため伊豆の麓を訪れていたところ、人気声楽家の西条美也子に出会う。立ち往生している彼女と泊まる宿が偶然同じだったため同行。部屋で談笑しているところを雑誌社のカメラマンに撮られ、スキャンダルとして報道されてしまう。怒って出版社に乗り込んだあと記事の撤回を求め訴訟を起こす。
西条美也子(山口淑子)
人気の声楽家。伊豆の麓で青江と出会い、偶然二人でいるところを雑誌記者に撮られてしまう。嘘のスクープ記事を捏造され憤った青江に訴訟を起こそうと持ちかけられるが、大ごとになるのを恐れて一旦は断る。
蛭田乙吉(志村喬)
青江の一件を知って、売り込みをかけてきた貧乏な弁護士。風変わりではあるが、根は優しく、人に散々騙されてきた過去がある。結核を患う娘・正子のために金を必要としており、人を騙す術を身につけるため弁護士になった。
蛭田正子(桂木洋子)
乙吉の娘。結核で5年も寝たきり状態だが、豊かな想像力で前向きに生きている。父が悪行を働いていることには薄々気づいているが、それは父の弱さゆえだと理解もしている。
すみえ(千石規子)
青江の絵のモデルをしている女性。青江のことを慕っており、気の置けない友人でもある。
堀(小沢栄)
出版社アムールの社長兼編集長。嘘の記事に憤って乗り込んできた青江に抗議を受け、訴訟を起こされる。青江の弁護を引き受けた蛭田の来訪にも動じず、訴訟にも強気の構えを見せる。

映画『醜聞 スキャンダル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『醜聞 スキャンダル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『醜聞 スキャンダル』のあらすじ【起】

売出し中の画家・青江一郎は、スケッチのためにオートバイクを飛ばして伊豆の山にやって来ていた。見晴らしの良い場所でキャンバスを広げ、地元の木こりたちと話をしていると、若い女性がやって来る。彼女はバスが来ないので宿屋まで歩くつもりだったという。青江も同じ宿に泊まる予定だったので、彼女をバイクで乗せて行ってやることにする。

その様子を雑誌「アムール」の記者とカメラマンが偶然見かける。彼らはその女性が有名な声楽家の西條美也子だと気づき、バイクの後を追って宿屋へ向かう。早速、写真を取らせてもらうように交渉するが、写真嫌いで知られている美也子は頑なに撮影を拒否する。

記者たちは諦めきれずに塀の外から様子をうかがっていた。しばらくして青江が美也子の部屋に挨拶にやって来て、二人は談笑する。そして、二人が山を見ようと体を近づけて窓から身を乗り出したところ、記者たちに写真を撮られてしまう。その時は、家族が記念写真でも撮っているのだろうと二人は気にも留めなかった。

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映画『醜聞 スキャンダル』のあらすじ【承】

記者たちは東京に戻り、青江と美也子の写真を編集長の堀に見せた。堀はスクープだと大喜びし、すぐさま記事になった。「恋はオートバイに乗って」と題され大々的にアムールの紙面を飾り、二人の写った広告が街中に貼られることに。青江はそこで初めて自分達が写真に撮られていたことに気づく。

嘘の恋愛記事をでっち上げられ憤懣やる方ない青江は、アムールの編集室に乗り込んだ。そして、怒りに任せて堀を殴りつけてしまう。しかし堀は、記事が嘘だと証明できない以上は訂正はしないと強気だ。

青江は美也子の家を訪ね、連名で告訴し一緒に戦おうと持ちかける。しかし、彼女はことが大きくなるのを怖がって青江の誘いを断る。仕方なく青江は自分一人で戦うことにする。

その夜、青江の家に一人の男が訪ねて来る。彼は弁護士の蛭田だと名乗り、青江の一件を知って自分を売り込みにやって来たのだと話した。見るからに胡散臭い蛭田に、青江も用心して一旦返事は待ってもらうことにする。

映画『醜聞 スキャンダル』のあらすじ【転】

翌日、蛭田の素性を確かめるため、彼の家を訪ねた青江。その時、彼の娘・正子が結核で寝たきりの状態になっているのを知る。病に臥しながら希望を持って生きる彼女の姿に感銘を受けた青江は、蛭田を信じて訴訟を任せることにする。

依頼を受けた蛭田は早速アムールへ足を運び、裁判で負けたときの損害賠償費用を提示して挑発する。ところが、「脅しには慣れている」と言って堀は動じなかった。さらに、「こっちには権威ある弁護士が顧問についている」とハッタリをかまし、逆に蛭田が脅されてしまう。

娘のために金を必要としていた蛭田は、青江の弁護を引き受けておきながら堀の方になびいてしまう。そして、法廷で堀に不利な答弁をしないことを条件に、10万円の小切手を賄賂として受け取った。蛭田は罪悪感に駆られ、帰宅して正子に自らの罪を告白する。それでも娘は父を咎めず「お父さんは本当は良い人よ、ただ弱いだけ」と父をかばうのだった。

その頃、青江の元に心変わりした美也子が訪ねて来て、連名で訴訟に加わってくれることになった。

映画『醜聞 スキャンダル』の結末・ラスト(ネタバレ)

いよいよ裁判が始まる。しかし、買収された蛭田はろくに証拠も提出せず、答弁もしどろもどろで法廷の笑いものになる。被告側の弁護士は法曹界の重鎮である片岡博士ということもあり、青江側は圧倒的に不利な状況に立たされる。公判は進んでいくが、蛭田は相変わらず必要な証言でも沈黙。4回目の公判では、苦労して見つけた木こりが原告側の重要な証人として召喚されるが、もはや勝ち目はなかった。青江は蛭田の様子がおかしいことには気づいていたが、口にはしなかった。そんな中、父親の不正に心を痛めていた正子が息を引き取ってしまう。

最終公判の日、青江側の敗訴が決定的となり、万事休すかと思われた。すると、蛭田がついに重い口を開いた。自ら証言台に立って、自分が堀に買収されたことを告白したのだ。これが決め手となり、片岡博士が被告の不正を認めたため、青江と美也子が逆転勝訴を勝ち取った。閉廷後、記者団に囲まれた青江は「僕たちは今、お星様が生まれるのを見たんだ」と語るのだった。

映画『醜聞 スキャンダル』の感想・評価・レビュー

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映画『醜聞 スキャンダル』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『醜聞 スキャンダル』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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