映画『スクリーム・ガールズ 最後の絶叫』の概要:遺体写真を見つけるようになった主人公の恐怖を描いたホラーサスペンス。「スクリーム」や「エルム街の悪夢」などのヒットホラー映画を生み出した、ウェス・クレイヴンが製作総指揮を務めた最後の作品。
映画『スクリーム・ガールズ 最後の絶叫』 作品情報
- 製作年:2015年
- 上映時間:98分
- ジャンル:ホラー、サスペンス
- 監督:ニック・サイモン
- キャスト:カル・ペン、クローディア・リー、ケニー・ウォーマルド、ミランダ・レイ・メイヨ etc
映画『スクリーム・ガールズ 最後の絶叫』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『スクリーム・ガールズ 最後の絶叫』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『スクリーム・ガールズ 最後の絶叫』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『スクリーム・ガールズ 最後の絶叫』 あらすじ【起・承】
スピアフィッシュに住むコリーンは、勤め先のスーパーで遺体の写真を発見する。
すでに何枚も写真を見つけていたが、保安局に連絡しても、遺体も行方不明者もいないから事件性ゼロと相手にされない。
その後、距離ができ始めている彼氏のベンに送ってもらい、仕事へ向かうコリーン。
故郷に連続殺人鬼がいるとブログで知り興奮する、スピアフィッシュ出身の写真家ピーター・ヘミングス。
モデルで恋人のローズ、あと2人のモデルたちとアシスタントのクリスを連れ、スピアフィッシュに広告の写真を撮りにやって来た。
レジをしていたコリーンを山小屋でのパーティーに誘い、彼女の車だと勘違いして赤の他人の車に名刺を挟んでしまうクリス。
その車の持ち主2人組は、コリーンの友人ジルを誘拐、監禁していた。
会う約束の時間になっても現れず電話にも出ないジルに、メールでパーティーの事を連絡すると、会場で会おうと伝えられる。
しかしすでにジルは死んでいて、誘拐犯がメールを打っていた。
約束の時間になっても姿を見せないジルに痺れを切らせ、ひとり山小屋に入るコリーン。
盛り上がりに欠けるパーティー会場で無理やりピーターに写真を撮られたコリーンは、怒って山小屋を出る。
そして追ってきたクリスと共に、車のフロントガラスに挟んであった遺体の写真を見つける。
映画『スクリーム・ガールズ 最後の絶叫』 結末・ラスト(ネタバレ)
部屋に戻り、パーティーに行ったと知ったベンと喧嘩になるコリーン。
しかしその後、ベンも行方不明になる。
ピーターは、遺体の写真をコリーンが見つけていると知り、彼女に興味が沸いて広告のモデルにすると決める。
スピアフィッシュを出るつもりだったコリーンは、意を決してそれを引き受ける。
そしてベンに町を出ると最後のメールを送る。
だが、それを見たのは誘拐犯であり、いつもコリーンのレジでネコ缶を1つだけ買っていくトムだった。
体格のいいゲリーと共にベンを殺害するトム。
コリーンは、ピーターたちが泊まっている貸し家に一晩泊り、そのままLAに行くことになった。
だがそこにトムとゲリーが侵入してくる。
外のお風呂に向かったピーターとローズが襲われ、恋人同士のモデル2人も惨殺される。
同じ部屋に泊まることになったコリーンとクリスだったが、何も知らないクリスは仕事をするため部屋を出て、ようやくローズたちの遺体を発見。
電気も消されて携帯もつながらない中、カメラのシャッターをライト代わりにしていたクリスも襲われる。
そしてコリーンは、遺体を並べていたトムとゲリーに捕まってしまう。
その後、惨殺された血まみれの遺体と椅子に座るコリーンを写した写真が発見された。
映画『スクリーム・ガールズ 最後の絶叫』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『スクリーム・ガールズ 最後の絶叫』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
後半はイマイチな残念な作品
序盤で、家の中に潜んでいた人物に誘拐され、コリーンが遺体の写真を見つけることになるジャネットや、コリーンの親友ジルの誘拐シーンにはドキッとさせられる。
冷蔵庫を開けたジャネットの背後で何かが起こりそうだと予想できるのだが、3回目に冷蔵庫を開けた時というのは予想外なのだ。
コリーンが更衣室にいる時に待ち伏せしている誘拐犯も、実はジルが出てくる時を狙っていたと意表を突かれる。
ベンが誘拐された時も同様にドキリとさせられるが、犯人の正体がストーリー中盤で分かってしまうため、後はダラダラとしたストーリーと残虐シーンが続くだけになってしまう。
コリーンのレジで、わざわざ猫缶をひとつだけ買う犯人トムとゲリーの関係、コリーンを狙った理由、遺体の写真を撮る理由などはすべて謎のまま終わってしまい、面白味が感じられない。
犯人の正体がわからないからこそハラハラしたり、犯行理由の理不尽さなどが魅力的でもあったウェス・クレイヴンの遺作としては、残念なものになっている。
ラストで発見される写真でコリーンの生死がわからない部分は、嫌な後味が残って印象的。
残酷描写は多め
残酷描写がしっかりと描かれていて、苦手な場合は注意したい部分もある。
クライマックスでの、トムとゲリーがコリーンの泊まる場所に侵入して殺戮を行うシーンは、特にグロテスクなシーンが多い。
モデルのローズ役のミランダ・レイ・メイヨはスタイル抜群だが、それに負けない美貌と主人公としての存在感を放つクローディア・リーの演技は見もの。
ウェス・クレイヴンと言えば『スクリーム』ですよね。彼の遺作とされている今作ですが、タイトルにスクリームと入っているもののシリーズとは関係なく、どちらかと言うとウェス・クレイヴンの名前を使ってヒットさせようとした作品のように思います。
過激な描写が多いので驚かされるシーンや見ていて顔が引きつってしまうようなシーンは多いのですがストーリーがあまり面白くないのが残念なポイントです。
キャラクターの設定などもう少し上手く活かせたらもっと面白い作品だったかなと感じます。(女性 30代)
映画『スクリーム・ガールズ 最後の絶叫』 まとめ
「スクリーム」や「エルム街の悪夢」などを生み出したが、惜しまれつつも2015年に他界したウェス・クレイヴンの遺作であり、製作総指揮を務めた作品。
「凍える夜に、盲目の殺し屋トポ」の脚本を手掛けたニック・サイモンがメガホンを取り、脚本にも携わっている。
ウェス・クレイヴン特有の意表を突いた犯人登場シーンはあるが、犯人の正体をばらすのが早すぎたり、テンポがとにかく悪い。
遺体の写真を見せられる主人公、目的がわからない犯人たち、有名な写真家、と面白くさせる要素はたっぷりあるのに、完全に生かしきれなかった作品。
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