映画『上海ベイビー』の概要:過激な性描写ゆえに発禁処分を受けたベストセラー小説が映画化。上海を舞台に、刹那的な快楽に溺れながらも、愛を模索する女性を描いた官能映画。
映画『上海ベイビー』の作品情報
上映時間:87分
ジャンル:ラブストーリー
監督:ベレンガー・プファール
キャスト:バイ・リン、松田聖子、ルーク・ゴス、グレゴリー・ウォン etc
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映画『上海ベイビー』の登場人物(キャスト)
- ココ(バイ・リン)
- 作家を目指しながら、刹那的な生活を送る日々。二人の男との間で揺れ動きながら、快楽に溺れながらも、愛を模索する女性。
- マーク(ルーク・ゴス)
- ベルリンからやってきた国際ビジネスコンサルタント。妻子がありながら、ココと情熱的な情事を重ねる。
- 天天(グレゴリー・ウォン)
- 複雑な家庭環境で育った繊細な芸術家。ココと恋愛関係になるが、性的な欠陥を持っている。
- マドンナ(松田聖子)
- 社会の表裏を知り尽くす富豪の未亡人。
映画『上海ベイビー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『上海ベイビー』のあらすじ【起】
主人公ココがベルリンにいるマークの元を尋ねるシーンから始まる。妻子ある身であるマークとの再会で、みじめな思いをするココ。そこから過去を遡る形で物語は始まっていく。
作家を志しながらも、生活のためにウェイトレスとして働く日々。そんなココに熱視線を送る天天という男。「君が好きだ」と書いたメモを渡し、二人はデートすることとなった。
その夜、意気投合した二人は夜を共にするのだが、天天には性的欠陥があり、どうしてもSEXができないのだと言う。ショックで悲しむココであったが、優しく抱きしめる彼の両腕の中、静かに眠りについた。
ある日、長かった髪をばっさりと切ったココ。私は変わったのだと宣言する。そんなココに、ここで一緒に暮らそうと提案する天天。カフェも辞めて、小説を書くことに集中すれば良いと告げる。
彼との生活は、穏やかで幸せな日々であった。肉体的な繋がりはなかったが、キスをすること、抱きしめ合うことで、確かな愛を感じていた。
映画『上海ベイビー』のあらすじ【承】
天天には幼馴染のマドンナという友人がいた。ゴージャスな大富豪の未亡人だ。興味本位でマドンナに会うことになり、そこで彼女の主催するパーティーに招待された。
招待されたパーティーで、ベルリンからきた国際ビジネスコンサルタントのマークと出会う。踊らないかと誘われ、ダンスを踊る二人。ココがキスを迫られる瞬間を目にした天天は、切なげな視線を送る。
ある日、マークから電話があり、展覧会の招待を受ける。展覧会にはココ一人で出向き、その夜ふたりは身体を重ねた。情熱的なマークとの情事に乱れる夜。帰宅し、罪悪感を抱えたココは、天天に今晩あったことを話そうとするが、全てを許容するように優しく唇を塞がれる。天天から、治療のため病院に行こうと思うと告げられる。
天天に勧められた、作家の集まりのパーティーをボイコットして向かったクラブで、偶然再会したマークに、トイレで犯されるように抱かれる。ココの不貞に気付いているような天天。しかし彼はココを責めようとはしない。
映画『上海ベイビー』のあらすじ【転】
突然、一人で旅に出ると告げた天天。天天のいない一人での生活に孤独を募らせるココはマークにすがろうとするが、彼には妻がいることを知る。しかし彼との関係をやめることはできずに、快楽に溺れていく。
そんな時、マークの所属するサッカーの試合に招かれ、そこで彼の奥さんと子供と対面する。家族を愛している姿を見せつけられるココ。そして妻から、マークが帰国することを知らされる。
ある日に電話をかけた天天の様子から、良くない気配を感じ取ったココは、すぐさま天天の元へ出向く。そこで再会した天天は、クスリに手を出し、お金も使い果たして、ぼろぼろになった姿であった。
クスリの売人と手を切らせ、共に上海へと戻ったふたりであったが、クスリの後遺症に苦しむ天天。更生施設へと彼を見送り、またも一人となったココ。
そんな彼女の元へ現れたマーク。彼を拒絶しようとしても、心も体も求めずにいられない。しかし無情にもマークの口から告げられたのは、ドイツへ戻るという知らせ。
映画『上海ベイビー』の結末・ラスト(ネタバレ)
マークの帰国までの時間を惜しむように、二人は情熱的で濃厚な時間を過ごす。刹那的だが幸せな時を過ごした二人であったが、マークの帰国が迫っていることを確信し、激高するココ。どんなに愛し合っていても、彼は妻の元へと戻っていくのだと絶望する。
更生施設を出たまま姿をくらましていた天天と再会したが、彼はすっかり疲れきっていた。彼はココの不貞を知っているが、君を恨んでいない、それでも愛しているという。
しかしある日の朝、目をさますと、隣で眠っていたはずの天天は、息を引き取っていた。天天の身体を抱きしめ、悲しむココ。天天とココの二人は、永遠に引き裂かれることとなったのだ。
そこで冒頭シーンに再び戻る。ドイツで妻子と共に過ごすマークの元を訪れ、いつかに盗んでいた指輪を返す。かつての二人の関係を知らしめるように。
かつて愛した二人の男を失ったココは、ラストシーンに都会の街中を自転車で走り抜ける。自問自答するかのように。
映画『上海ベイビー』の感想・評価・レビュー
ココの孤独さや虚しさが全面的に表されており、駄目だと自分では感じていても、つい許してしまう不甲斐なさや、天天の優しさに甘えてしまう姿などが、違う角度から見て共感を得た。一人で旅に出てしまった天天の変わりようや、施設から出てきた時の疲労感が伝わり、胸が苦しくなった。また、マークとの関係や、妻と子供に会ったときのココの気持ちも感じられ、より一層二人で会う機会が増えていくシーンも理解できた。自分にとっての幸せとは何か、考えさせられた映画である。(女性 20代)
危険な恋愛ほど燃えてしまうのは人間誰しも同じなのでしょうか。ダメだと分かっていてもやめられない関係。孤独を感じ、誰かに頼りたくなってしまう女心。そんな繊細な描写がとても丁寧でココが優しさや愛を求めている様子が物凄く伝わってきました。
松田聖子は特に重要な役ではないのであまり出てきませんが、作品自体はとても面白いのでもう少し評価されても良いのではないかなと感じました。他人の愛の形を覗き見てしまったような気分になる作品です。(女性 30代)
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