映画『シェイプ・オブ・ウォーター』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「シェイプ・オブ・ウォーター」のネタバレあらすじ結末と感想

シェイプ・オブ・ウォーターの概要:1962年、アメリカ。航空宇宙研究センターにて清掃員として働くヒロインは、新たに研究対象として搬入された美しくも不思議な生きものに心を奪われる。国同士の諍いや同性愛なども含めた異種間同士のラブストーリー。

シェイプ・オブ・ウォーターの作品情報

シェイプ・オブ・ウォーター

製作年:2017年
上映時間:124分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、サスペンス
監督:ギレルモ・デル・トロ
キャスト:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ etc

シェイプ・オブ・ウォーターの登場人物(キャスト)

イライザ・エスポジート(サリー・ホーキンス)
航空宇宙研究センターにて深夜、清掃員として働いている女性。赤子の頃に声帯を切られ、話すことができない。優しくて控えめで真面目。好奇心旺盛で不思議な生きものに心を奪われる。会話方法は主に手話を使い、首の両脇に3本の傷痕がある。
リチャード・ストリックランド(マイケル・シャノン)
軍人で主に警備する立場にあり、横柄な態度で攻撃的。不思議な生きものに左指を2本噛み千切られたことで、生きものを恨み嫌悪するようになる。
ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)
イライザの隣室に住む絵描きで同性愛者。イライザとは親友で気の良い老人。パイ店の若者に恋心を抱いていたが、差別的な態度に失恋。イライザに協力してくれる。
不思議な生きもの(ダグ・ジョーンズ)
人型の水棲生物。イライザと意思の疎通を図ることで、様々な感情を覚えていく。アマゾン部族によって神のように崇められていた。非常に知能が高く、一度で物事を覚える。性別はオスと思われ、イライザと恋に落ちる。
ロバート・ホフステトラー(マイケル・スタールバーグ)
新任の博士。不思議な生きものを研究しており、ロシアのスパイをしているが、研究者として生きものの解剖や殺害に反抗を示す。イライザの行動を黙認した上で協力してくれる。本名はディミトリでロシア人。
ゼルダ・フラー(オクタヴィア・スペンサー)
イライザの仕事仲間で10年来の友人。2人1組で掃除をする相棒。おしゃべりが大好きで親友思い。イライザを止めようとして巻き込まれ、水棲生物を助けることになる。

シェイプ・オブ・ウォーターのネタバレあらすじ

映画『シェイプ・オブ・ウォーター』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

シェイプ・オブ・ウォーターのあらすじ【起】

1962年、アメリカ。航空宇宙研究センターの深夜帯清掃員として働くイライザ・エスポジートは独身で一人暮らし。
仕事は深夜0時からで、清掃員は2人1組で行動する。イライザの相棒は10年来の親友ゼルダ。おしゃべりが大好きな人妻だった。
ある日、空いた研究室に新たな研究対象が運び込まれる。イライザとゼルダが清掃を担当する研究室で、対象生物は今までに見たこともない人型の美しい水棲生物だった。

その研究対象の研究室を警備するのはリチャード・ストリックランドという軍人で、酷く横柄な態度と攻撃的な人物。研究は新たに異動して来たロバート・ホフステトラー博士が行うことになっていた。

イライザの一日は大体が決まっている。時間通りに寝て起きて、ゼルダの愚痴を聞きながら仕事を終える。毎日がそんな調子で何の刺激もない。その日もいつも通りに仕事をしている時だった。新しい研究対象が入った研究室から3発の銃声と、警備のストリックランドが血塗れで出て来る。非常事態の警報が鳴り、イライザ達は即座にその場から去った。

だが、夜食休憩中に上司から呼び出され、例の研究室の掃除を20分で終わらせろと命令される。研究室の中は大量の血で汚れており、イライザが水を撒くと指が2本出て来る。彼女は持っていた紙袋にそれを納めた。その時、水槽に水棲生物の姿を発見。彼女は一目で美しい不思議な生きものに心を奪われるのだった。

翌日、休憩中に例の研究室へこっそりやって来たイライザ。彼女はおやつのゆで卵で彼を呼び出した。室内には大きな池が作られていて水槽と繋がっているらしく、生きものは鎖で繋がれている。興味深げにイライザの元へやって来た彼は、威嚇しつつも卵を持って姿を消すのだった。

シェイプ・オブ・ウォーターのあらすじ【承】

ストリックランドの指を拾ったことで、イライザとゼルダが呼び出される。例の生きものはアマゾンの奥地で捕獲され、ここへやって来たらしい。だが、軍人は指を噛み千切られたことで生きものに恨みを抱き、敵意を剥き出しにしていた。

研究室の清掃時間。彼女は密かに生きものと逢瀬を続けた。すると、イライザの表情は見違えるように生き生きと輝く。そんな彼女と生きものの逢瀬を偶然、ホフステトラー博士が発見。しかし、彼は密かに2人を見守るのだった。

彼は研究者としてアメリカでの永住権を持っていたが、ロシア人でありスパイでもあった。水棲生物の情報を母国に流しているが、ロシアの上層部は博士に対し、あまり良い感情を抱いていないようだ。

その日も生きものがいる研究室へ向かったイライザ。しかし、中へ入って驚愕する。彼が池から出され鎖で拘束されていたためだ。しかも、身体は傷だらけである。イライザはどうにか鎖を外そうとするも、ストリックランドの上着と武器である電撃棒を発見し、物陰に隠れる。そこで、奴が生きものに拷問している姿を目撃するのだった。
ストリックランドは軍の元帥に生きものの解剖を推している。だが、博士は研究に役立つとして、解剖には反対意見を述べていた。

イライザはジャイルズに協力を求める。このままでは、あの美しい水棲生物が解剖されてしまう。彼女は自分にとって、例の彼がどんな存在であるかを必死に訴えた。不思議な生きものはイライザが言葉を話せなくても気にしない。彼女のありのままをそのまま受け入れ、見つめているからだ。故に、イライザにとって今や大切な存在となっていた。しかし、ジャイルズは自分のことで頭が一杯で、彼女の話を一旦断ってしまう。

シェイプ・オブ・ウォーターのあらすじ【転】

イライザの協力を断ったジャイルズだったがその後、仕事にも恋愛にも失敗。彼は帰宅して早々に親友を訪ね、彼女に協力することにする。
一方、ロシアスパイのホフステトラー博士は、水棲生物の解剖が翌日に決まったことで、ロシアの上層部から生きものの処分をしろと命令される。だが、博士はあくまでも研究者として、処分には反対だった。それでも上層部は訴えを聞いてくれない。

ジャイルズとイライザは入念に計画を練って水棲生物の逃亡を企てる。決行はイライザの仕事が終わる朝の5時。彼女は計画通りに準備を行い、彼を隠して連れ出そうとする。そんなイライザの行動を察していた博士は、彼女に協力して生きものの逃亡に手を貸してくれるのだった。

しかし、出口まで来てゼルダが立ちはだかる。更にジャイルズの訪れにより、不審を抱いたストリックランドが行動を開始。博士のお陰で水棲生物を無事に車へ乗せ、ぎりぎりのところで逃亡させることに成功する。

イライザは自宅のバスルームを生きものの住処に提供。彼が地上で動ける時間は限られている。長雨が降って川が増水したら海へ繋がるため、その時になるまでの約1週間。イライザは彼を匿うことに決めた。

翌日、水棲生物の逃亡犯を捕縛するため、ストリックランドによる面接が行われる。イライザもゼルダも何食わぬ顔で知らないと答えた。
イライザが側にいると、生きものはとても安心するようだ。それも、恐らくは彼女に対して愛情を持っている。イライザは逡巡した後、彼へと身を委ねることにした。そうして、2人は互いに全てを曝け出して愛を育んでいく。

シェイプ・オブ・ウォーターのあらすじ【結】

連日、雨が続いていた。予定の日までに増水は確実と思われた。しかし、ここにきて水棲生物が弱り始める。彼の身体から鱗が剥げ始めたのだ。イライザは彼に寄り添いながら、憂いを抱く。

未だに水棲生物の発見ができずにいるストリックランドは、軍の元帥から最後通牒を叩きつけられる。奴に噛み千切られた指は黒く変色し腐り始めている。プライドの高いストリックランドは、何としてでも水棲生物と逃亡に手を貸した一味を探し出し、始末しなければならなかった。

海へ返す予定日の前日。イライザは別れを惜しみ、生きものへ声にならない声で愛の歌を唄った。その後、仕事をして帰宅すると、水棲生物が吐血している。彼は今にも死にそうだ。イライザはゼルダに助けを求め、博士へ連絡することにしたが、博士はロシアからの異動命令により自宅を出た後だった。

任務に失敗したホフステトラー博士は、母国の上層部と待ち合わせるも撃たれてしまう。だが、そこへストリックランドが現れロシア人を射殺。まだ息がある博士を拷問して、水棲生物を連れ去った者を聞き出す。その後、ゼルダの家で逃亡を企てた張本人を聞き出すことに成功する。

イライザの家へ乗り込んだストリックランドだったが、自宅には誰もいない。逸早く、ゼルダが電話にて知らせたため、ジャイルズと共に桟橋へ向かったのである。
強い雨が降る中、桟橋へ辿り着いたジャイルズとイライザ。水棲生物との別れを惜しみつつ、逃げるよう促す。しかしその時、追って来たストリックランドがジャイルズを殴り倒し、水棲生物とイライザを銃撃。

最早、これまでかと思われたが、意識の戻った水棲生物が撃たれたイライザを目にして激怒。彼は立ち上がり自らの銃痕をたちまちの内に不思議な力で回復させ、ストリックランドを鋭い爪で切り裂いた。そして、恋人の元へ戻り、彼女を抱いて増水した川へ逃亡。
ジャイルズは茫然として2人が消えた川面を眺めていた。

水中へ逃げることに成功した水棲生物とイライザ。彼は彼女に口付けをして、息を吹き込む。すると、不思議なことにイライザの首の両脇にあった3本の傷が開き、水中でも呼吸を可能にする。彼女は恐らく水棲生物としての血を引いていたのだ。両脇の傷は、実はエラの痕だったのである。そうして、2人は広い海に逃れ愛を成就させたのだった。

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