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映画『シマウマ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『シマウマ』の概要:2016年公開の日本映画。ベストセラーコミックを実写化した作品で、その衝撃的な描写が話題になる。回収屋という闇組織の人間になった竜夫が裏社会で君臨しようとするヴァイオレンスアクション。

映画『シマウマ』の作品情報

シマウマ

製作年:2016年
上映時間:103分
ジャンル:サスペンス、アクション
監督:橋本一
キャスト:竜星涼、須賀健太、日南響子、高橋メアリージュン etc

映画『シマウマ』の登場人物(キャスト)

竜夫 / ドラ(竜星涼)
チンピラで小さめの悪事を働いている。威勢が良く、意思も強い。
アカ(須藤健太)
顔にジョーカーのようなメイクをした男。手口は極めて残虐的で、何をされてもあまり感じない。

映画『シマウマ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『シマウマ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シマウマ』のあらすじ【起】

竜夫は根っからのチンピラだった。
彼女を使い結婚相談所で登録した男をターゲットに美人局で稼いでいた竜夫と仲間は、ある日普通のサラリーマンだと思い脅すとヤクザだった。
しかし河原で執拗に痛めつける竜夫は、仲間に制止されるのも無視し金を盗む。

その後、一緒に美人局をしていた仲間が何者かに狙われ殺された写真が載っているメールが竜夫の元に届く。
彼女に電話をし、急いで避難させようとする竜夫。
彼女のマンションに向かうと一台の車が止まり、その中に女性が連れ込まれているのを目撃する。
咄嗟に彼女だと思った竜夫は男達に殴りかかった。
するとその女性だと思っていたのは実は男。
アカと言う不気味な化粧の男だった。
竜夫はアカに拉致されてしまう。

目が覚めた時、竜夫は身動きとれなくなっていた。
そこでアカと呼ばれる男と対面。
アカは顔を白く塗り、気味の悪い化粧をしていて死や血を見ても何も思わない不気味な男だった。
アカは助かる方法があると竜夫に言うと、もう1人の男を竜夫に会わせる。
それは竜夫が騙してボコボコにしたあのヤクザだった。
実はアカは回収屋という仕事をしていて、今回の仕事が竜夫の一件だったのだ。
回収屋とは、どんな形であれ依頼人から頼まれた復讐代行をする仕事人のことである。
アカは竜夫に「素質」があると見込み、ヤクザを武器無しで殺したら回収屋にしてやると言った。
竜夫が助かる道はそれしか無かった。

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映画『シマウマ』のあらすじ【承】

竜夫は素手でヤクザを滅多打ちにする。
アカによる怪我を負っていた竜夫が目覚めたとき、病院にいた。
そこは闇医者による闇の病院。
竜夫はアカに促されるまま、あるマンションの一室に入る。
そこで初めて竜夫に任された仕事があった。
こうして竜夫は名前をドラと改め、回収屋としての道を歩むこととなった。

アカは竜夫を知っている。
2人は高校の時の同級生であった。
虐められ泣いているアカを学校一の不良グループのリーダー竜夫が助けてやったことで自殺することを止める。
その後虐めも無くなり竜夫を慕うようになるが、アカはある日、竜夫がアカを貢ぎ人として大事にしているという話を仲間に冗談めかして話しているのを盗み聞きしてしまう。
竜夫は根っからの悪だったのだ。
それ以来アカは自分の中の自分が崩壊し、回収屋として闇で生きることになった。
アカは竜夫に因縁を持っているのと同時に、なんとも言えない不思議な感情も持ち合わせてしまっている。

回収屋のボスはシマウマと呼ばれていた。
一件を無事に回収したことで試用期間が終わったドラは、無事に回収屋として働くことになっていく。

映画『シマウマ』のあらすじ【転】

次に任されたのがキャバクラ嬢とヤクザの持ち逃げ。
大金を持ち逃げしたキャバ嬢はドラの彼女だった。
躊躇するドラに容赦ないシマウマは、回収するように言う。
そして彼女を拉致したドラは、倉庫で彼女を回収しようとするが出来なかった。
しかしその後別の回収屋に回収されたことを知ったドラは、彼女を探しに行く。
歯を抜かれ、顔面は変わり果て精神状態もおかしくなった彼女を見て、闇医者に交換条件付きで彼女を殺してくれないかと頼んだドラ。
最後の優しさだった。

交換条件とは闇医者がストーカーしている美人妻のことである。
元麻薬捜査官の男の妻として暮らしていた女を、闇医者のものにしてやるというもの。
ドラの次の回収屋がこの元麻薬捜査官の男だった。
この夫婦には息子がいたが、妻がおこした事故により息子は植物状態に陥り病院でまだ目を覚まさずにいる。
しかし相手も手強く、ドラのことを知られ逆に調べられてしまった。

そんな矢先、ドラは医者を連れてこの男の自宅に押し入り妻を男の前でレイプさせる。
完全に精神が崩壊した女。
男は刑事にもう1度やり直せと薦められ、刑事に戻り妻とやり直そうと決めたその時。マンションの上から妻が飛び降りる現場を目撃。
悲劇だった。

映画『シマウマ』の結末・ラスト(ネタバレ)

元麻薬捜査官の男は復讐を開始する。
まずは闇医者のところに行き、ドラの行方を追った。
そして事務所を探し当てた男は、ドラが入って来ると同時に襲いかかる。
男の執念はすさまじかった。
絶対にドラを逃さないという気持ちだけで、彼を執拗に追い大けがをさせる。
もうダメだと思われた時、アカがやってきてドラを背負い事務所に連れて行く。
仲間では無いと言っていたアカだったのに、ドラにはやはり思い入れがあるのだろう。

別のある日、息子の見舞いに来た男は病院でドラの姿を見つける。
急いで息子の病室に向かった男。
病室に入ると息子の足下にドラが座っていて、じっと男を見つめる。
男は崩れ落ち、むせび泣いた。
ドラは男の息子のチューブを抜き、機械を止めてしまっていたのだ。
息子は死んだ。
「回収させてもらったぞ」と呟いて去って行くドラ。

夜の街の雑踏を歩くドラの姿があった。
足を止め、街を眺める。
その脳裏には今まで回収した人たちからの声がこだまする。
そして決意した。
「食い尽くしてやるよ。てめえの意思でな」と。
ドラは回収屋として生き抜くことを決めた。

映画『シマウマ』の感想・評価・レビュー

漫画では、暴力や性行為などが入り混じった、かなりヴァイオレンスな描写が目立つ作品である。ドラを演じるのは、スーパー戦隊シリーズで主役を演じていた事もある竜星涼である。かなり暴力的で冷酷な役柄となっているので、見る人が見ればちょっとショックかもしれない。シマウマ自体はまだ連載中の作品である為、ドラが一人前の回収屋となるまでを描いた内容となっている。漫画の描写を再現するのは無理があるだろうが、それでもなかなかに踏み込んだ描写が楽しめる。(男性 30代)


竜星涼は戦隊モノのヒーロー、須賀健太は朝の連続ドラマの子役のイメージだったのでバイオレンスな世界観に見事にマッチした2人の演技は良い意味でショッキングでした。
漫画を映像化したということで、非現実的なストーリーですが、ただのヤンキーやヤクザの物語では無く、復讐代行をする「回収屋」という設定が新しくて面白かったと思います。
過激な描写が多いので苦手な方にはおすすめ出来ませんが、こういうジャンルが好きな方にはたまらないと思います。とても面白く見られました。(女性 30代)

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