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映画『暗殺(2015)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『暗殺(2015)』の概要:2015年製作の韓国映画。日本が朝鮮を統治していた時代の上海とソウルが舞台の映画で、日本政府と親日家を暗殺するよう命じられた3人の殺し屋が任務を遂行していく様を描いたアクションサスペンス。

映画『暗殺』の作品情報

暗殺

製作年:2015年
上映時間:139分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:チェ・ドンフン
キャスト:チョン・ジヒョン、イ・ジョンジェ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン etc

映画『暗殺』の登場人物(キャスト)

アン・オギュン(チョン・ジヒョン)
幼いころ悲惨な戦争体験をした女性で、勇敢で芯が強いが人情深い。
ヨム・ソクチン(イ・ジョンジェ)
独立国家に燃える男だが、要領が良く裏切り者。
ハワイ・ピストル(ハ・ジョンウ)
ハワイから来た暗殺者。腕が良く人も良い。
チュ・サンオク(チョ・ジヌン)
速射砲の異名を持つ受刑者。ボスに忠実で真面目。
ファン・ドクサム(チェ・ドクスン)
爆弾魔の受刑者。お調子者だが誠実で任務に対し真摯に向き合う。

映画『暗殺』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『暗殺(2015)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『暗殺』のあらすじ【起】

日本の朝鮮統次時代の話。
1911年京城ソンタクホテルのレストランで、親日家であるカン・イングクとイ・ワンニョン伯爵は寺内総督と会話をしていた。
日本軍を敵対視しないことで自分の身の安全を図っているのだ。
そんな時、突然建物が爆破され、銃撃戦が始まる。
警護にあたっていた日本兵も大勢が撃たれ総督も重体となったが、それよりも精神的ショックが大きいようだった。

夕刻、イ・ワンニョンは警部から今日の約束を誰かに話したかと聞かれる。
言っていないと答えたが、本当は妻に話していたのだった。
まさかと思い、妻に確認すると犯人は彼女だった。
日本が朝鮮を奪い取ったと言ったのだ。
奥の部屋には妻が雇った男が隠れていて、今夜満州に送ると言う。
双子の子供を連れて一緒に満州まで行く妻を尾行し、殺すように言った。

1949年反民族行為特別調査委員会が規制をかけ、この事件は明るみにならなかった。
犯人のヨムは脱獄している。
撃たれた腹を指でふさぎ満州に渡ったのだった。
委員長はこのヨムと15年もの間、キム・グの元で一緒に働き、体調だった彼は密偵処分まで行っていたという。

1933年上海租界。
上海軍は暴力的な部隊を制圧すると発表。
東洋平和を乱したとしてキム・グ、キム・ウォンボンはそれぞれ懸賞金を懸けられた。

杭州でキム・グを代表とする韓国臨時政府を探しているものがいる。
キム・ウォンボンだった。
京城でのしごとのため、キム・グは人を探している。
ヨムとウォンボンも仲間に加わった。
捜し人たちは日本軍に面が割れていないため、使いやすいのだ。

まずアン・オギュン、女性で独立軍の狙撃手である。
上官を撃ち服役中。

次にファン・ドクサム。
爆弾を製造していたが不良品を売り御用。

そしてチュ・サンオク。
独立軍養成学校卒で速射砲の異名を持っている。
た。
3人を10月末に上海のミラボホテルに連れてくるよう命令される。

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映画『暗殺』のあらすじ【承】

まず服役しているファンとサンオクに会いに行った。
金がもらえるということで納得した2人は、隊長と手を組むことにする。
満州韓国独立軍駐屯地に赴いた一行は、アン・オギュンを引き取るためにだ。
彼女もまたすんなり同意、その夜日本軍と出くわした一行だったがアン・オギュンは照明弾を利用し4発で4人を仕留めるスゴ技を見せた。
その頃上海日本領事館では、キム・グの密偵コプチュが金のために彼らの暗殺作戦を密告していた。

上海ミラボホテルに到着した3人は顔合わせを済ました。
彼らに殺して欲しい人物。
それは虐殺事件に関わった19師団の指揮官・川口守。
彼は朝鮮駐屯軍の司令官となったが日本への帰国が決まっていた。

次に親日派のカン・イングク。
2人は11月7日に飛行機工場を見学する予定がある。
そこで暗殺するように言った。

その密談をしている時だった。
外で銃撃戦の音がするのが聞こえ、静かに様子を見ていると1人がいった。
懸賞金付きのハワイピストルという日本人、実は朝鮮人なんだと。
300ドルで殺しを引き受けるくずらしい。
気を取り直し、歴史に名を残すため契約書に拇印を押すと3人は並んで写真撮影をした。

翌日、ミラボ検挙作戦として日本軍がホテルに入るがもう一行は出発していた。
暗殺標的が誰だかわからないまま、任務を遂行しようとしている。
ヨン隊長もまた標的対象を知らされていない1人で、どうしても気になりキム・ウォンボン不在時に勝手に入り情報を盗み見る。
キム・グはミラボが襲撃されたことで密通者がいるのではないかと疑い始める。
疑ったのはヨムのことだった。

ヨムはハワイピストルを雇い、裏切りを覚悟した。

映画『暗殺』のあらすじ【転】

京城駅に到着した3人を迎えに来たのはバーのママだった。
5日後カンの娘満子が上海に来たため、司令官の息子も来ることになり食事会が開かれることになっている。
その後で飛行機工場に出向くことになっていた。
彼らが決行するのはその時である。

目が悪いオギュンはママに言われ三越にめがねを買いに行く。
そこにいたのがカンの娘満子と川口だった。
しかも驚いたのが満子とオギュンの顔が瓜二つなのである。
たまたまオギュンの顔を店で見た満子は彼女が気になり、後をつけてみた。
するとめがね売り場で深夜の配達を頼んでいたオギュンの居所が明らかになってしまう。

しかし満子はオギュンの暗殺計画に気がついたからではない。
彼女が気になるのは、幼い時に殺されたと言われている双子の片割れだった。
もしかしたら生きていると考えていたため、自分に似ている人間を探す癖があったのだ。

翌日、予定通り自分の位置に着く独立軍。
しかし綿密に練った計画が何者かに邪魔され、うまくいかない。
どれどころか爆弾担当のファンは撃たれ、殺されてしまう。
この一件で近くに居たハワイピストルとオギュンが検挙された。
護送車の中で、何故自分の邪魔をしたのか聞くと「満子を殺せと言われた」と言う。

2人は護衛を欺き、協力して脱走を試みる。
無事に車を盗んだ2人、ハワイピストルはオギュンに「何者だ」と聞いた。
「韓国独立軍」と答えると、彼女を殺すのを辞める。
怪我をしたオギュンを病院まで運び助けたハワイピストルは、暗殺ターゲットを聞き出した。
カン・イングクの名を聞いて「父親でもやるのか?」と言う。
そしてお互いの依頼人がヨム隊長であり、同一人物だと知る。

本物の満子はオギュンに会いに行った。
そして双子の妹の生存を確認すると、「何故父を狙ったのか」と責めた。
親日家であることを説明し、仕方なかったという姉に対し、満子はパパに話して匿ってもらおうと提案する。
しかしオギュンは満州に渡ると断った。
話をしているとオギュンは足音が聞こえた。
満子の後をつけてきた者がいることを察知した彼女は、満子を残し隠れる。

やってきたのは父であるカンとヨムだった。
満子を撃ち殺すと去って行く。
オギュンだと勘違いしたのである。
あまりの衝撃に怒りで震えるオギュンは、満子と間違えて声を懸けてきた送迎車に変装して乗り込んだ。
満子の部屋に潜入すると、ウェディングドレスがあった。
結婚が近かった妹を思い無くオギュン。
相手はもう1人のターゲット川口だった。

一方で日本人を装い、川口に近づいていたハワイピストルは金ももらわずに川口を殺すと言い出す。
むやみに朝鮮人を殺害する彼を目撃し許せなかったのだ。
そんな時、昨日撃たれた速射砲が戻ってくる。
殺されていなかったのだ。
彼もまた来る時にむけて、準備を始める。
翌朝、結婚式の打ち合わせでやってきた川口の横には、ハワイピストルがいた。
日本軍の将校として、明日の式の護衛を頼まれていたのだった。
遂にバーのアジトが見つかり、憲兵隊がやってくる。
バーのママは自殺し、憲兵への任意同行を拒絶した。

映画『暗殺』の結末・ラスト(ネタバレ)

結婚式当日。
オギュンを連れてバージンロードを歩くカンに、「何故姉を殺したのか」と静かに聞く。
ぎょっとするカンは、全てを悟った。
そして式の最中銃撃戦が始まった。
ブーケに仕込んだ銃でオギュンも参戦、激しい戦いの中オギュンは父であるカンに詰め寄ることに成功。
撃ち殺そうとしたとき、後ろから撃たれ倒れ込むカン。
ハワイピストルだった。
自分のような殺し屋になって欲しくないという思いからだった。
川口と満子を保護したように見せかけ、彼らは式場を堂々と抜け出し仲間の車で逃走。

アジトに戻った時、ハワイピストルは満子に人質だと言い外に逃げろと言う。
2人は恋に落ちた。
ヨム隊長が裏切り、再び彼らを憲兵に引き渡そうとしていたのだ。
オギュンを解放した後、地下道を通り逃げたハワイピストル達は外に出たところでヨムに撃ち殺される。

その後1945年日本は降伏宣言をした。
死者の分の蝋燭に火を付け、悼むヨムとキム・グの姿があった。

1949年反民族行為処罰法により、ヨムは63歳で裁かれている。
しかし無罪を主張した彼。
3人の暗殺者を日本軍に密告した罪を問われ傍聴席からやじを飛ばされた彼は服を脱ぎ、銃弾による傷跡を見せる。
自分が選んだのにそんなことをするわけが無いと言った。
裁判は棄却。
罰金で終わった。
ヨムは1人自由への扉を開けようとしていた。

町で買い物をしていると、横切ったオギュンを見る。
満子だと思った彼は後を着いていった。
するとそこにいたのはハワイピストルとオギュンだった。
銃を構え何故同胞を売ったのかと責めるオギュン。
そして撃たれ、ヨムはよろよろと歩いて行き、力尽きた。

あのときオギュン達に課せられた密命。
ヨムが裏切ったら殺せということだったのだ。
ようやくこの日が来た。

映画『暗殺』の感想・評価・レビュー

日本占領下の朝鮮が舞台。いつも思うのですが、やはり時代背景や内容からこの手の作品には「日本人」は出たがらないのでしょうか?日本人として描かれている人も、韓国人が演じているため、日本語がカタコトで全くリアリティがありません。そして銃撃シーンでも無限に出てくる弾に笑ってしまうほど。再装填もせずに撃ち続ける姿は、迫力を出したかったのかもしれませんが全くの逆効果でした。
こういう作品を見ると、日本の情けなさを感じます。韓国では「忘れるな」というメッセージを込めていますが、日本では見て見ぬふりで「すみません」と形だけの謝罪をするばかり。なんとも複雑な気持ちになりました。(女性 30代)


チョン・ジヒョンのガンアクションに一目惚れしました。どのアクションシーンも感動しましたが、殊にガソリン店の機関銃と、後半のウエディングドレスを纏っての銃捌きは何度見ても脳天が痺れます。極悪非道な日本人を倒すストーリーですから、日本人として複雑な気持ちを抱えながらの鑑賞となりました。朝鮮独立についてもう少し勉強したいです。韓国の俳優が日本人の役を演じており、日本語の発音に多少違和感を覚えました。字幕で見ることをおすすめします。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. MIHOシネマ編集部 より:

    ご指摘ありがとうございます。
    修正しました。

  2. ハンミン より:

    妹をみつけた満子の元に父と来たのはヨムであってハワイピストルではないですよ
    訂正願います

  3. ある より:

    大映ドラマみたいな話に反日テイストもかすみがちw