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映画『シンプル・プラン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『シンプル・プラン』の概要:森の中で偶然に見付けた大金を自分達のものにしようとしたことで人生が狂っていく男達の姿を描いたサスペンス映画。同名小説の映画化で、『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミ監督作品。

映画『シンプル・プラン』の作品情報

シンプル・プラン

製作年:1998年
上映時間:122分
ジャンル:サスペンス
監督:サム・ライミ
キャスト:ビル・パクストン、ブリジット・フォンダ、ビリー・ボブ・ソーントン、ブレント・ブリスコー etc

映画『シンプル・プラン』の登場人物(キャスト)

ハンク(ビル・パクストン)
田舎町で暮らす真面目な男。森の中で見付けた大金を盗むことに最初は抵抗するが、徐々に金を守るために罪を重ねていくことになる。
サラ(ブリジット・フォンダ)
ハンクの妻。子供を身籠もっている。大金を目にしたことで欲にくらみ、ハンクに入れ知恵を吹き込んでいく。
ジェイコブ(ビリー・ボブ・ソーントン)
ハンクの兄。少し頭が緩いところがある。大金で両親が手放した農場を買い戻し、家庭を築きたいと願っている。
ルー(ブレント・ブレスコー)
ジェイコブの親友。お調子者でハンクとは反りが合わない。お金を直ぐに使いたがり、ハンクを不安にさせる。

映画『シンプル・プラン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『シンプル・プラン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シンプル・プラン』のあらすじ【起】

田舎町で慎ましく暮らすハンクは兄のジェイコブとルーの3人で父親の墓参りに行く。その帰り道に狐を撥ねそうになって事故を起こし、3人は狐を捕まえようと森の中に入る。そして墜落して雪に埋まった小型機を見付ける。小型機のパイロットは死んでおり、機内には440万ドルの大金が残されていた。ルーとジェイコブが金を横取りすることを提案する。ハンクも渋々同意するが、雪解けで飛行機が見付かるまで様子見し、それまで全額を自分が預かることを条件にする。

3人は金を車に積むが、そこで通り掛かった保安官と遭遇してしまう。ジェイコブが飛行機のような大きな音を聞いたと口走ってしまい、ハンクは慌てて話を誤魔化す。3人はそれぞれ帰宅するが、ハンクは口の軽いルーがいつか誰かに話してしまうのではないかと不安になる。ハンクは自宅でサラにも大金を見せ、サラもその誘惑に負けてしまう。そしてサラはお金の一部を飛行機に戻せば疑われないと提案する。そこでハンクはジェイコブを誘って現場に戻る。

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映画『シンプル・プラン』のあらすじ【承】

ハンクが飛行機にお金の一部を戻す。その間に、ジェイコブは近隣に住む老人に話し掛けられ、焦ったジェイコブは相手を鈍具で殴ってしまう。仕方なくハンクは老人を窒息死させ、凍った道で事故にあったように見せ掛ける。老人の事故がニュースとなるが、ハンク達は何も疑われずに済む。ジェイコブは父親が借金のために手放した農場を買い戻したいと思い立ち、ハンクにもその考えを伝える。

サラは誘拐事件の身代金として440万円が支払われたが、その後にお金が行方不明となったとの記事を見付ける。誘拐犯は2人組で、サラはその1人がパイロットではないかと疑う。ルーがハンクの元を訪ねて来て、今すぐお金が欲しいと要求し始める。ルーは老人の事件についてもジェイコブから聞いていた。ハンクは何とかルーを説得して、その場を乗り切る。そこでサラは冗談でルーに老人殺害の自白をさせ、それを録音して脅そうと提案する。ハンクは農場を買い戻すのを手伝う代わりに協力するようにジェイコブに求める。

映画『シンプル・プラン』のあらすじ【転】

ハンクはジェイコブとルーの家で飲み始める。そしてジェイコブがうまくルーを言いくるめて、ルーに警察に自首する芝居をさせる。ハンクはその台詞を録音し、ルーを脅迫する。怒ったルーはハンクに銃を突き付け、ジェイコブがハンクを守るためにルーを撃ち殺す。そのことでルーの妻が騒ぎ始めたために、ハンクはルーの妻を殺すことになる。ハンクとジェイコブは口裏を合わせて酔ったルーが夫婦喧嘩の末に撃ち合ったと説明し、保安官もその話を信じる。

ハンクは平穏な日常を取り戻すが、罪悪感を覚えたジェイコブは酒に溺れてしまう。ハンクは酔い潰れたジェイコブの介抱をし、ジェイコブは金持ちになったら結婚したいという憧れを語る。変わり者のジェイコブは女性と縁のない生活をずっと送ってきたのだ。ハンクはそんなジェイコブを哀れむ。ハンクの元に保安官が姿を見せ、FBI捜査官が飛行機の捜索に来ているので、ジェイコブと一緒に警察署に来てほしいと頼む。ハンクはそれを聞いて内心パニックを起こしてしまう。

映画『シンプル・プラン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ハンクとジェイコブはFBI捜査官に、飛行機のような音を聞いたことを説明する。そして翌日に現場を案内するように頼まれる。サラはFBI捜査官が誘拐犯の生き残りではないかと疑い、FBIに確認することにする。翌朝、保安官と一緒にいたハンクの元にサラから捜査官が偽者だったとの連絡が入る。ハンクはそれでも保安官や偽者捜査官、そしてジェイコブと共に飛行機を捜索するために森に入る。

保安官が飛行機を見付けるが、偽者捜査官は保安官を撃ち殺してしまう。ハンクは隠していた銃で偽者捜査官を殺す。万事が解決したと思えたが、ジェイコブがこれ以上嘘をつくことを拒み、ハンクに殺してくれと頼む。ハンクは苦渋の末にジェイコブを背中から撃つ。本物のFBI捜査官が現れるが、ハンクは一切疑われずに済む。本物のFBI捜査官は実は身代金の通し番号を記録してあり、使われれば直ぐに判明することを明らかにする。それを聞いたハンクは家の暖炉で慌てて全ての金を燃やし、元通りの生活を送る。

映画『シンプル・プラン』の感想・評価・レビュー

ホラー映画のイメージが強いサム・ライミ監督のサスペンス作。物語のキモは善良な夫婦のハンクとサラが大金を目にしたことで欲に走ってしまうところだと思うが、その辺の心境の変化が唐突過ぎる印象を受けた。いとも簡単に殺人を重ねるまでになるハンクの心理を丁寧に描いてこそ、恐ろしさが倍増した気がする。ハンクの犯罪が暴かれるのではなく、結局は使い物にならないお金だという結末は捻りが効いていて意表を突かれた。(MIHOシネマ編集部)

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