映画『劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢』の概要:人間を食べる巨人から身を守るため、人類は居住地を壁で囲み生活していた。平和が続いていたかのように見えたがある日、超大型巨人の発生により平和は崩れ去ってしまう。
映画『劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢』の作品情報
上映時間:119分
ジャンル:SF、アクション、アニメ
監督:荒木哲郎
キャスト:梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、谷山紀章 etc
映画『劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢』の登場人物(キャスト)
- エレン・イェーガー(梶裕貴)
- 「調査兵団」への入隊を夢見る少年。母親を巨人に殺されたことで巨人への復讐心が芽生える。
- ミカサ・アッカーマン(石川由衣)
- エレンの幼馴染の女の子。あまり感情を表に出さないタイプ。戦闘能力は高め。
- アルミン・アルレルト(井上麻里奈)
- エレンやミカサの友人。小心者だが、誰よりもエレンのことを信じ、ここぞというときにエレンを助ける。
映画『劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢』のあらすじ【起】
遥か昔、長年続いていた平和によって人類は人数を増やし繁栄していた。だが、ある日突如巨人が発生する。彼らの補色対象は人間であった。巨人の餌と認識された人類は、次々と狂人に捕食され、遂に人類は絶命寸前の状況に陥ってしまう。
巨人から人類を守るべく生存した人間は結託し、50メートル以上の壁で囲い込み居住地を確保したとされている。壁は全部で3つ。壁によって巨人の侵攻を防ぐことができた人類は、壁の中で再び平和を取り戻し、新たな生活を始めていた。
時は流れ、壁の中で生活していた少年エレンは、そんな安定した壁の中での生活に嘘偽りだという疑念を感じていた。壁が作られてから100年、巨人の被害を受けていないため、巨人が人間を食べること以外には詳細情報を知る人もあまりいなく、また平和になれた人類は知ろうとする人も多くなかった。
ある日、壁の外の世界の調査と巨人に奪われたかつての人類の居住地を奪還することを目的として作成された精鋭組織、「調査兵団」が帰還する。
映画『劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢』のあらすじ【承】
エレンにとって巨人と戦う「調査兵団」は憧れの存在であった。そんな外の世界から帰還した「調査兵団」を壁の中に生活していた人間達は出迎える。だが、「調査兵団」の遠征は悲惨なものであった。兵団として遠征に出たほとんどの人間は絶望した顔をして帰還し、出発時よりも人数がかなり減少していた。身体の一部分を失っている人も多く、遠征の過酷さを物語っていた。実力を兼ね備えたエリート集団の力であっても巨人には勝てなかった。
過酷な戦いにより疲弊した「調査兵団」を迎えた街は静寂に包まれていた。そこへ更なる追い打ちがかかる。突然街に雷鳴が轟くと同時に50メートルをゆうに超えるであると推測される一体の超大型巨人が出現する。一番外側の壁である「ウォールマリア」を超えるほどの大きさの巨人。100年間、これほどの大きさの巨人と遭遇していなかった人類は再び窮地に陥ることになる。
超大型巨人は、ウォールマリアに強大な穴をあける。その後、超大型巨人は突如姿を消す。だが、開いてしまった穴は通常サイズの巨人が侵攻できる大きさであった。穴から次々と巨人が侵攻し、平和は崩れてしまった。
映画『劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢』のあらすじ【転】
次々と侵攻してくる巨人に襲われる人類。多くの人が捕食された。襲い掛かってくる巨人から逃げるエレン。だが、エレンにとって大事な存在である母親を目の前で捕食されてしまう。「調査兵団」の活躍もあり何とか巨人の侵攻を凌ぎ切った人類であったが失ったものも大きかった。エレンは母親の敵を討つことを誓うのであった。
巨人の壁の中への侵攻から数年が経過し、街はかつての形とは異なっていた。前回の巨人の侵攻から生き残った人間達は、街から離れた奥地にて壁「ウォールローゼ」まで後退していた。そのため居住エリアも狭まっており、食糧も不足していく。
一方のエレンは、「調査兵団」の訓練が終了し、本格的に入隊しようとしていた。数年前の巨人の襲撃でエレンにとって大切な母親を失ったため、彼の生きる意味は巨人を駆逐することだけになっていた。
前回の侵攻から巨人の襲撃はしばらくなかった。少しずつ復興し始めた街から人類はまたかつてのような平和の道を切り開いているように見えた。だが、そこへ再度数年前に出現した超大型巨人が姿を現す。超大型巨人はまたしても壁に穴を空けてしまうのであった。
映画『劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢』の結末・ラスト(ネタバレ)
かつて同様、街は進行してくる巨人に占拠され始めてしまう。エレン含む「調査兵団」も抵抗するが劣勢であった。
巨人への恐怖心から委縮し身動きが取れないものも次第に増えてしまった。エレンも必死に巨人へ食らいつくも巨人に食べられてしまう。
エレンの仲間のアルミンやミカサもまた巨人に襲われ窮地に追いやられてしまう。だが、その窮地を壁の外から侵入してきた巨人とは別の「巨人」が救うのであった。
他の巨人とは異なり、巨人のみを倒そうとする「巨人」は人間を守り巨人のみを襲い始める。謎の「巨人」によってミカサ達はピンチを救われる。人類の味方をした「巨人」の首の後ろから人間が姿を現す。「巨人」の正体はエレンであった。
「巨人」に変身したエレンは敵か味方か不明瞭であった。だが、ミカサの提案により、巨人と化したエレンの力を使い、超大型巨人が開けた穴を塞ぐことを画策する。
巨人化したエレンであったが、途中自我を失ってしまい、仲間であるミカサ達に襲ってしまう。しかし、友人のアルミンが必死にエレンを説得したことで自我を取り戻す。
巨大な岩を運び穴を塞ごうとする巨人状態のエレン。計画通り実行したエレンの活躍により、穴は塞がり巨人の侵入を防ぐことに成功する。
映画『劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢』の感想・評価・レビュー
アニメで放送されていた内容をまとめた所謂総集編ムービー。アニメーションのクオリティは高いため見応えはある。巨人という圧倒的な存在がいることで絶望感を与えるストーリーも面白い。個人的には本作の主人公は口では強いことを言うが実際の戦いになると頼りない場面もあり、主人公としての威厳が失われているように感じてはいる。むしろ主人公の周辺キャラクターのほうが人気なのでサブキャラクターにも注目していただきたい。(MIHOシネマ編集部)
アニメ版の総集編的な作品なので、アニメを見ていた方、漫画を読んでいる方にとっては既に知っているストーリー。ですが、やはり劇場版となると迫力がある気がします。もともと、巨人のビジュアルが怖くてあまり好きではなかったのですが、この劇場版ではそのビジュアルがさらに怖く見えました。
エレンのポンコツっぷりはアニメ版で何度もうんざりさせられていたのですが劇場版としてまとめて見ると、イライラするまでありました。
アニメシリーズを短時間で復習したい時におすすめの作品です。(女性 30代)
原作は漫画家・諌山創の人気漫画作品。TVアニメの総集編を劇場版にし、未公開シーンを一部追加した前編。
そもそもの原作が衝撃的な作品であり、尚且つその作品がアニメ化し映画になるというスターダムにのし上がった作品でもある。壁に囲まれた国に襲い来る巨人という構図はなかなか想像できない恐怖と絶望感だ。そして、ワイヤーを使って巨人と戦うシーンはなかなかスピーディーで高揚感が高まる。と同時に多くの人が簡単に命を落としていく苛烈なシーンでもある。原作はすでに完結しており、TVアニメシリーズもいよいよ最終シーズンを迎えようとしている今、今作を観て復習するのもいいと思う。(女性 40代)
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