この記事では、映画『静かな雨』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『静かな雨』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0049706
製作年 | 2019年 |
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上映時間 | 99分 |
ジャンル | ラブストーリー |
監督 | 中川龍太郎 |
キャスト | 仲野太賀 衛藤美彩 三浦透子 坂東龍汰 |
製作国 | 日本 |
映画『静かな雨』の登場人物(キャスト)
- 行助(仲野太賀)
- 大学の研究室で働く青年。生まれつき左足が不自由。通勤途中にあるたい焼き屋で働くこよみと出会い、想いを寄せ合う。
- こよみ(衛藤美彩)
- 行助が通勤する道すがらにあるたい焼き屋で働いている。行助と出会い仲を深めた矢先に、交通事故に遭い「前向性健忘」の障害を負ってしまう。
- 教授(でんでん)
- 行助が勤める研究室の教授。行助の良き理解者。
- 牧原貴志(萩原聖人)
- こよみの元恋人。こよみとは5年も前に別れたが、事故に遭った彼女を心配してたい焼き屋にやって来る。
- こよみの母(河瀬直美)
- こよみとの関係は良くないようで、娘のことをどこか人ごとのように話す。
- 酔っ払いの男性客(村上淳)
- たい焼き屋の常連。いつも酔っ払ってこよみに絡むが、それには悲しい事情がある。
映画『静かな雨』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『静かな雨』のあらすじ【起】
生まれつき足が不自由な行助は、大学の考古学研究室に勤めている。行助は通勤途中にあるたい焼き屋で、店を切り盛りするこよみと出会う。それ以来行助はたい焼き屋に通い、こよみと話すことが日課になった。
ある日、研究室の教授からある老人の話を聞かされる。その老人は、60年間書き溜めてきた日記を突然全部燃やしてしまったと言う。教授は、「老人の60年間はどこへ行ってしまったのでしょう?」と尋ねるが、行助は答えに窮する。
次の日、いつものように行助がたい焼き屋に立ち寄ると先客があった。その男性客は酔っ払っているようで、店に置いてある招き猫を割ったり、自転車を蹴り倒したりする。それを見たこよみは、彼を怒鳴りつける。
仕事が遅くなってしまったある日、行助がたい焼き屋に行くと既にたい焼きは売り切れてしまっていた。しかしこよみは、少し焦げているたい焼きを無料で行助に渡した。二人は閉店後、ベンチに腰掛けてたい焼きを食べながら話をする。こよみが昔買っていたリスの話をすると、行助は小学生の頃捕まえたザリガニの話をした。
行助とこよみは、こうして毎日他愛もない話をする内にお互い惹かれ合っていく。
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映画『静かな雨』のあらすじ【承】
仕事が早く終わった日の午後、行助がたい焼き屋に寄ると準備中の札が掛かっていた。仕方なく帰っていると、こよみがコンビニでこの間の酔っ払いを観察していた。二人は男の後を尾けてみることにする。すると、男は職を失い無理して酒を飲んでいると分かる。こよみは、「本当のことが知れて良かった」と言った。
行助は別れ際に、自分の電話番号を書いてこよみに渡した。するとこよみは行助の額にキスをして、何も言わずその場をあとにした。こよみがいなくなってすぐに雨が降り出した。静かな雨が降り続く夜、空には満月が美しく輝いていた。
家に帰ってからなかなか寝付けない行助。すると病院から電話が掛かって来る。こよみが事故に遭い、行助が渡した電話番号に連絡が来たのだ。行助が病院に駆け付けると、頭を強く打って眠ったままのこよみがいた。医師は、命に別状は無いが何らかの障害が残る恐れがあると行助に話した。
次の日、行助が病院に行くとこよみの病室にはこよみの母親がいた。母親はこよみのことを人ごとのように話し、行助に連絡先だけ渡して帰って行った。
映画『静かな雨』のあらすじ【転】
事故から二週間、こよみが目を覚ます。いつもと変わりない様子のこよみに安心する行助。しかしこよみは、事故以前の記憶は残っているものの、新しい記憶は1日しか留めておけないという障害を負ってしまう。
退院したこよみから行助に電話が掛かって来る。混乱している様子のこよみを見て、行助はこよみを守ろうと決意した。そして、「僕と一緒に暮らそう」と伝える。
一緒に暮らし始めた二人だったが、やはりこよみは前日の記憶を忘れてしまっている。行助はこよみに障害のことを話す。しかし次の日には忘れてしまうため、また朝には同じ話をする日々が続く。
こよみはたい焼き屋を再開するが、それからも毎朝同じやり取りで二人の1日は始まる。夕食の時には、こよみが作った料理に行助が嫌いなブロッコリーがいつも入っている。しかし、行助はそんな暮らしにも慣れ始めていた。
ある日、行助がたい焼き屋に行くと、こよみと元恋人の貴志が話をしていた。こよみが事故に遭ったと聞いて、出張の足でやって来たと言う。貴志に「こよみのことをお願いします」と言われた行助は複雑な気持ちになる。
映画『静かな雨』の結末・ラスト(ネタバレ)
行助が家に帰ると、今日も夕食にはブロッコリーが出て来た。我慢が出来なくなった行助は、こよみに「ブロッコリーは嫌いだと言ったのに」と怒ってしまう。そして、「前の恋人との記憶はあるのに、自分との思い出は1日しか残らない」と嫉妬の感情をぶつける。行助の言葉に傷付いたこよみは、家を出て行ってしまう。その後行助が台所に行くと、「行さんはブロッコリーが嫌い」と書いてあるメモがたくさん貼ってあった。それを見た行助は、家を飛び出してこよみを探しに行く。
不自由な足を引き摺りながら、行助は必死でこよみを探す。明け方になって、ようやく行助はこよみを見つける。家に帰り「眠りたくない」というこよみに、行助は優しく寄り添った。
次の日、行助は研究室で調べている腸の話を教授にした。行助は、記憶は腸にも宿るのではないかと考えていた。すると教授は、以前話した老人は自分の父親で「記憶がなくなっても味覚は覚えている」という話をした。
その夜行助とこよみは、出会った頃のようにたい焼き屋の横に座って一緒にたい焼きを食べる。こよみの記憶は1日しか持たないが、そこには確かに自分がいることに行助は希望を持った。
映画『静かな雨』の感想・評価・レビュー
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映画『静かな雨』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『静かな雨』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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