この記事では、映画『静かなる決闘』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『静かなる決闘』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0031083
製作年 | 1949年 |
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上映時間 | 94分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | 黒澤明 |
キャスト | 三船敏郎 三條美紀 志村喬 植村謙二郎 |
製作国 | 日本 |
映画『静かなる決闘』の登場人物(キャスト)
- 藤崎恭二(三船敏郎)
- 終戦直後の焼け野原の中、父と町病院を営む若い医師。戦争中は軍医として野戦病院に勤務していたが、負傷兵・中田の手術中に手を切り、彼が罹患していた梅毒に冒されてしまう。帰国後は、6年越しの許嫁・美佐緒との婚約も解消し、一生病を背負っていく覚悟を決める。
- 松本美佐緒(三條美紀)
- 恭二の婚約者。恭二から理由も告げられず、一方的に結婚できないと言われ困惑する。しかしその後も、恭二から理由を聞かせてもらうまで病院に通い詰め、彼の苦悩を感じ取りながら献身的に支える。
- 峯岸るい(千石規子)
- 恭二の病院に勤務する元ダンサーの看護婦見習い。子供を身籠り生活に困って自殺しようとしていたところを恭二に助けられる。住み込みで働かせてもらっている身であるにも関わらず、余計なお節介だと言って恭二を疎ましく思っている。
- 藤崎孝之輔(志村喬)
- 恭二の父で産婦人科医。恭二が美佐緒との婚約を一方的に反故にしたことを心配している。
- 中田進(植村謙二郎)
- 野戦病院で恭二の手術を受けた元上等兵。梅毒に罹っており、手術中の恭二に感染させてしまう。戦争が終わって帰国した後も治療を怠ったまま、妻の多樹子を身籠らせる。
- 中田多樹子(中北千枝子)
- 中田の妻。夫からは梅毒のことを知らされておらず妊娠する。
映画『静かなる決闘』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『静かなる決闘』のあらすじ【起】
日中戦争の真っ只中。青年医師の藤崎恭二は軍医として大陸へ出征していた。野戦病院には毎日ひっきりなしに負傷兵が運ばれてきて現場は疲弊していた。倒れそうになりながらも、恭二は中田という男の手術に取り掛かる。しかし、不注意から手術中に誤って小指を切ってしまい、その傷口から中田が患っていた梅毒菌に感染してしまう。薬品不足ですぐに治療を施すことができず、恭二は一生病を抱えていく覚悟を決める。
終戦後、戦地から戻った恭二は、産婦人科医の父親・孝之輔の病院で働いていた。しかし、周囲には梅毒に感染したことをひた隠しにしており、婚約者である美佐緒にも理由を告げず「当分結婚するつもりはない」と言って自分との結婚を諦めさせようとしていた。理由を話せば、諦めるどころか余計に自分のことを心配して病気が治るまで待ち続ける、美佐緒がそういう女性だと分かっていたからだ。
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映画『静かなる決闘』のあらすじ【承】
病院には峯岸るいとう看護師見習いの若い女性が勤めていた。彼女は元ダンサーで、妊娠させられた後、男に捨てられ、絶望して自殺を図ろうとしたところを恭二に救われたという過去があった。それ以来、住み込みで働かせてもらっているが、「どうして死なせてくれなかったの」といつも恭二に悪態をついていた。男への不信感からやさぐれてしまった峯岸は、恭二が綺麗事を言っているようにしか思えなかったからだ。
そんなある時、峯岸は同僚の看護婦からサルバルサンがなくなっていることを聞かされる。そしてその夜、恭二が誰もいない診察室で、密かに梅毒治療のためのサルバルサンを打っているのを目撃する。美佐緒との婚約を突然解消したこと、梅毒に感染していたことから、「聖人君子のような顔をして陰では何をしているかわからない男」と、峯岸は恭二をますます軽蔑するようになる。
映画『静かなる決闘』のあらすじ【転】
いつものように「お腹の子どもを堕ろしたい」と訴える峯岸を藤崎が咎める。すると、「サルバルサンを打っているのを知っている」と峯岸は言い返した。そのやりとりを孝之輔が立ち聞きしてしまい、息子が梅毒を患っていることを知ってしまう。
孝之輔は怒って恭二を問い詰めるが、梅毒は手術中に感染したものだと知って矛を収める。美佐緒と恭二の仲を案じていた孝之輔は、「何年も彼女を待たせるわけにはいかないからです」ということも恭二から聞き、ようやく事情を把握する。そして、今度はその話を峯岸が部屋の外で聞いており、彼女は自らの誤解を恥じるのだった。
それ以来、峯岸は恭二への態度を改めた。面倒臭がっていた看護師の資格も取り、真面目に病院の仕事をするようになる。
映画『静かなる決闘』の結末・ラスト(ネタバレ)
ある日、恭二は自分に梅毒を感染させた中田と街で偶然再会する。中田は、結婚してもうすぐ子どもが生まれるのだと恭二に話す。しかし恭二は、中田の素行から梅毒の治療をしているとは思えず、感染している可能性が高い妻やお腹の子のためにも診察を受けるよう勧める。
中田の妻・多樹子はやはり感染しており、病院にやって来てすぐに倒れ込んでしまう。そして、胎児は多樹子の腹の中で心肺停止となる。すぐに緊急手術を受けることになり、多樹子の命は助かった。しかし、生まれて来た子供は奇形で、それを見た中田は初めて自らの愚かさを思い知るのだった。多樹子の病気は治ったわけではなかったが、峯岸は「先生のように根気良く治療すれば治せるわ」と言って彼女を励ました。
一方、美佐緒は父親の勧めで別の男性との結婚を決め、恭二に別れを告げにやって来た。美佐緒が帰ったあと、恭二は思わずやり場のない怒りや苦悩を峯岸に激しくぶつける。しかし、すぐに感情をぐっと抑えて冷静になり、自らの使命を全うするため患者の治療に向き合うのだった。
映画『静かなる決闘』の感想・評価・レビュー
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映画『静かなる決闘』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『静かなる決闘』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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