12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』
スポンサーリンク
スポンサーリンク

【ネタバレあり】「スケッチ 描かれたモンスターたち」は何を描いたのか?賛否が分かれる感想レビュー

結論から言うと、『スケッチ 描かれたモンスターたち』は、モンスターを描きながら、人間の内面を映し出す映画です。
そのため、派手な怪物バトルを期待すると肩透かしを食らいますが、感情や心理を読み解く視点で観ると、まったく違う表情を見せてきます。

私はMIHOシネマ編集部の映画専門ライターとして、2026年1月7日にBlu-rayで本作を鑑賞しました。
鑑賞後、真っ先に浮かんだのは「これは何の映画だったのか?」という問い。
この記事では、ネタバレありで、その違和感の正体を言語化していきます。

「スケッチ 描かれたモンスターたち」はどんな映画?まず結論から整理

本作は、世界が崩壊へ向かう中で現れる“モンスター”と、それに向き合う人間たちを描いたSF作品です。
ただし、物語の中心にあるのは怪物そのものではありません。

この映画が本当に描いているのは、「恐怖に直面したとき、人は何を選ぶのか」という問いです。
モンスターは外的脅威であると同時に、登場人物たちの内面を映す装置として機能しています。

次の章では、物語をネタバレありで整理していきます。

【ネタバレ】物語の流れとモンスターの正体

前半:終末世界と“描かれる存在”

物語は、すでに秩序が崩れつつある世界から始まります。
人々は地下や閉鎖空間に身を潜め、正体不明の存在=モンスターの脅威に怯えています。

印象的なのは、モンスターがはっきりと全貌を見せない演出
闇や動きの速さによって、その存在は曖昧に描かれ、観る側の想像力を刺激します。

この段階で、「派手な怪物映画」を期待していた観客は、違和感を覚え始めます。

中盤:人間関係が主軸へと移行する

物語が進むにつれ、焦点はモンスターよりも人間同士の関係性へ移っていきます。
師弟関係、保護と依存、世代間の価値観のズレなどが強調されていきます。

ここで本作は、明確に“モンスター映画”から離脱します。
怪物との戦いよりも、「どう生き延びるか」「何を託すか」という心理描写が中心になります。

この構造こそが、評価が割れる最大の要因です。

終盤:描かれたモンスターの意味

終盤で明らかになるのは、
モンスターとは単なる敵ではなく、恐怖・後悔・怒りといった感情の具現化だということ。

ラストは多くを説明せず、観客の解釈に委ねる形で幕を閉じます。
その余白を「深い」と感じるか、「物足りない」と感じるかで、評価は真逆になります。

なぜ「スケッチ 描かれたモンスターたち」は賛否が分かれたのか

鑑賞後に感じた理由は、明確です。

  • 宣伝や設定から想像される内容
  • 実際に描かれているテーマ

この二つに、大きなズレがあるからです。
怪物の活躍や爽快感を求める人ほど、失望しやすい構造になっています。

ここが良かった!評価できるポイント

① 雰囲気と映像美

暗闇や静寂を活かした映像は、終末感を強く印象づけます。
特に閉鎖空間の演出は、息苦しさと緊張感を効果的に生み出していました。

② 感情を主軸にしたSF構造

本作は、設定を説明しすぎません。
その分、感情の流れを追うことで物語が立ち上がってくる設計になっています。

正直ここは惜しいと感じた点

モンスターの描写が少なすぎると感じた人は多いはずです。
また、キャラクターの背景説明が不足しているため、感情移入しづらい場面もあります。

「スケッチ 描かれたモンスターたち」はどんな人におすすめ?

  • 考察系SFが好きな人
  • 余白のある物語を楽しめる人
  • 心理描写重視の作品を好む人

逆におすすめできない人は?

  • 派手な怪物アクションを期待する人
  • テンポ重視で映画を観たい人
  • 明確な答えや結末を求める人

「スケッチ 描かれたモンスターたち」が好きな人におすすめの映画3選

クワイエット・プレイス

この映画を一言で表すと?

音を立てたら終わりの極限サバイバル。

どんな話?

怪物に支配された世界で、家族が静寂の中で生き延びようとする物語。

ここがおすすめ!

恐怖と感情を結びつける構造が、本作とよく似ています。

イット・カムズ・アット・ナイト

この映画を一言で表すと?

正体不明の恐怖が人間関係を壊していく心理スリラー。

どんな話?

終末世界で出会った二つの家族が、不信と恐怖に飲み込まれていく。

ここがおすすめ!

“見えない恐怖”の扱い方が非常に近い作品です。

モンスターズ/地球外生命体

この映画を一言で表すと?

怪物が日常に溶け込んだ世界のロードムービー。

どんな話?

異形が存在する世界を旅する男女の関係を描く。

ここがおすすめ!

モンスターより人間を描く姿勢が共通しています。

まとめ|この映画の“モンスター”は観る側の心にいる

『スケッチ 描かれたモンスターたち』は、
万人向けの映画ではありません。

しかし、恐怖や不安をどう受け止めるかを問う作品として、強い印象を残します。
あなたはこのモンスターを、どう解釈しましたか?

ぜひコメント欄で、感想や考察を共有してください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
新作映画の感想レビュー

みんなの感想・レビュー