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映画『スカイ・クラッシュ』あらすじネタバレ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『スカイ・クラッシュ』の概要:偶然のアクシデントによって制御不可能になった飛行機と、乗客たちの運命を描いたドイツ発スカイパニックムービー。監督は「エアポート1978 運命の決断」のトーマス・ヤオホ。

映画『スカイ・クラッシュ』 作品情報

スカイ・クラッシュ

  • 製作年:2009年
  • 上映時間:90分
  • ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
  • 監督:トーマス・ヤオホ
  • キャスト:ペーター・ハーバー、マックス・フォン・プーフェンドルフ etc

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映画『スカイ・クラッシュ』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『スカイ・クラッシュ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『スカイ・クラッシュ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『スカイ・クラッシュ』 あらすじ【起・承】

フランスのニース空港から飛び立った、ベテランパイロットのヴィンクラーとやり手の副操縦士ニクラスの操縦するEA714便。
偶然が重なり、他の飛行機と接触事故を起こしてしまう。
その衝撃でCAのシェリーが命を落とし、714便は完全に操縦不能となった。
そして約39分後に墜落する危険性が出てくる。

怪我人が出た客室では、医者の知識を持つニーナと救急の経験がある男性が治療を行う。
夫と金婚式の記念旅行に向かうはずだったリスベットが重体だったが、刃物がないため治療も不可能。
やがて携帯電話の影響で管制塔への無線がつながらなくなり、CAのミラと気弱な電気技師の乗客フープが呼びかけを行う。

墜落を防ぐため、応急処置として乗客全員の座席を移動させるが、貨物室の荷物も動かさなければならなかった。
しかし衝突の際に貨物室には亀裂が。
ニクラスと3人の乗客が貨物室に向かうが、運悪く乗客マティアスが落下してしまい、取り乱す妻。

その頃管制塔にやって来たイエンゼン副社長は、714便を墜落させようと考えていた。
しかし墜落予定場所ベルリンでは、市民マラソン大会が開催されていて中止もできない状態だった。

管制塔からの指示で、機内のコンピューターの再起動を試みる提案を受けるヴィンクラー。
しかしそれも失敗してしまう。

首相不在の政府は、軍に714便の追撃命令を出す。

映画『スカイ・クラッシュ』 結末・ラスト(ネタバレ)

ニーナは、自分は医者の試験に落ちた一般人だと告白するが、機転を利かしてリスベットを救った。
しかし機体に穴が開いていて、ニーナが医師免許を持っていないと知ったオルガーは大騒ぎ。

管制塔のウォルターは独自にヴィンクラーと連絡を取り、フープを貨物室に向かわせてコンピューターを修理させようとするが彼には不可能だった。
ニクラスは乗客全員に最後の挨拶をして、乗客たちは大切な人たちに別れを告げる。
そして軍用機による追撃の瞬間が迫ろうとしていた。

フープは操縦席に向かい、ひとつの提案をする。
修理場所に入り込める体格の少年アンドレなら、コンピューターを治せるかもしれないのだ。
ヒステリックに反対する母親だったが、乗客たちの頼みを断れなかった。
アンドレの活躍で714便は復活するが、フープが倒れて気絶してしまう。
ミラに自分の代わりに操縦席に座るよう告げ、ヴィンクラーは貨物室のフープをたたき起こすが、アンドレを助けるために714便の外に投げ出されてしまった。

そして714便は無事、緊急着陸。
軍用機も去っていった。ヴィンクラーはミラを通じて、自分が恩師からもらった指輪をニクラスに託しており、彼はそれを受け取った。
そしてミラは、以前から受けていたニクラスからのアプローチを受け入れた。

相変わらずオルガーは身勝手で、妻はうんざり。
フープは精神的な強さを身に着け、リスベットに「先生」と呼ばれたニーナは、彼女に付き添って救急車に乗り込んだ。

映画『スカイ・クラッシュ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『スカイ・クラッシュ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

リアルなスカイパニックムービー

事故の原因や乗客の様子、軍用機による追撃という部分までリアルに描かれている、完成度の高いスカイパニック映画。

主人公が特に設定されておらず、ヴィンクラーとニクラス、そして管制塔との飛行機操縦に関しての問題だけにとどまらない。
CAミラや「先生」ニーナと助手役の男性、不良たちに絡まれ続けるフープ、身勝手にふるまうオルガーと彼を嫌がる妻、貨物室で夫だけを失った妻、妻リスベットが瀕死の状態の老夫婦、少年アンドレといった乗客たち一人ひとりを主人公として描いているのは独特で飽きない。
アンドレの母が機内で猛反対し、オルガーたちの何とも言えない視線とマティアスを失った妻の言葉を受け、渋々アンドレを差し出すシーンも印象的だ。

フープの指示を受けてアンドレが飛行機の修理を行う場面は、緊張感あふれる見せ場のひとつだが、何をやっているのかわかりにくいという難点も。
ヴィンクラー機長や数名の乗客の命を犠牲にし、緊急着陸の興奮も冷めやらぬ場面でミラがニクラスの思いを受け入れるという、これまでのリアルなストーリーを壊してしまうハッピーエンドには残念な印象しか残らない。

矛盾だらけの日本語吹き替え版

吹き替え版は矛盾しかなく、「はい」と訳すべき部分を「いいえ」に訳すなど間違った翻訳の数々には疲れてしまう。
少年というよりも中年としか思えない、どう見ても声変り前の少年アンドレの声にはあきれるばかりだ。

日本では劇場公開されておらず、DVDスルーの作品ではあるが、見ていてツッコミどころしかない。
ここまで日本語に対応できていないドイツ映画は珍しいだろう。


こういう作品を見ると飛行機に乗るのが怖くなります。もともと飛行機があまり好きでは無いのですが、こんなにリアルな上空での事故を見せられるとパニックになって当然だとハラハラしてしまいました。
命の危機が迫った状況だからこそ、乗客乗員が協力し合わなければいけないのは分かっているのですが、もし私がこの機に乗っていても何も出来ずにただ助けてもらうのを待っているだけだろうなと感じました。
聞き慣れないドイツ語なので余計に臨場感があって思っていたよりも楽しめた作品です。(女性 30代)

映画『スカイ・クラッシュ』 まとめ

ウィルスパニックやモンスターパニック、ホラー映画と融合させた飛行機事故をテーマにした映画は数多くあるが、純粋に事故が起こった機内の状況を描いた珍しい作品。

地上の職員がトイレに行ったまま戻ってくる気配がなかったり、なぜか勝手にヴィンクラー機長と連絡を取る管制塔職員ウォルター、生きているはずなのにラストには登場しない男性CAなど、ツッコミどころも多数ある。
事故の原因をひとつに絞ってはいないが、ヴィンクラー機長の勝手な判断もその中にあるのに、最終的に英雄になっているのは納得できない。

乗客たちの、正解かはわからないが最善の判断ではある、という視線がどこか怖い。

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