この記事では、映画『スリングショット』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『スリングショット』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『スリングショット』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0066381
製作年 | 2021年 |
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上映時間 | 104分 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | イー・シアン・チェン |
キャスト | ハンナ・クウィンヴァン ツァオ・ヨウニン ファン・イーチェン アラン・コー |
製作国 | 台湾 |
映画『スリングショット』の登場人物(キャスト)
- ドゥー・ジエコー(ツァオ・ヨウニン)
- 自室にシミュレーターを数台置き、レースゲームに嵌る青年。eスポーツ界では王者だがリアルのレースは未経験。公道レースでシウレンと勝負して、事故を起こした。昔同級生だったリーリーに憧れている。愛車はトヨタスプリンタートレノ(AE86)で、漫画『頭文字D』にちなみ「スーパー豆腐号」と名付けている。ある日リアルのレーシングチーム、ライオンズにスカウトされる。
- リーリー(ハンナ・クィンリヴァン)
- ライオンズ所属の女性レーサーで、ライオンズの先代マネージャーであるラオ・シェンの愛弟子。幼い頃レースで父を亡くしている。強気で強情。イーフェイのサポート役として、レースに出場している。SNSでジエコーを見つけ、レーサーとしてスカウトする。
- イーフェイ(ファン・イーチェン)
- レーシングチーム・ライオンズ所属のトップレーサー。妻子がいる中年男性。以前は絶好調だったが、創設者ラオ・シェンが亡くなってから不調続きである。またジエが他のチームに移籍してから調子が落ちた。現在はリーリーと組んでレースに出ているが、自分が主翼だという主張が強く、リーリーにサポートばかり強要する。
- アーシェン(アラン・コー)
- チームライオンズのマネージャー。ライオンズの創設者でラオ・シェンの息子。最近はレーサーが優勝せず、スポンサー集めに苦しむ。スランプを抱えるイーフェンに文句も言わず、チームを支えている。チームの財政難を何とかしようと家まで売り、今は船で暮らしている。
- ジエ(ガオ・インシュアン)
- レーシングチーム・ウルフスのトップレーサーで、イーフェイのライバル的存在。元ライオンズ所属で、イーフェイの相棒だった。イーフェイと揉めてチームを去ったことからライオンズに固執し、レースで打ち負かすことばかり考えている。現在は好調で、イーフェイからスポンサーを奪った。
- シウレン(ジェイ・チョウ)
- 公道レースの走り屋。伝説のレーサーでストリートレースでは負け知らず。ある日ひょっこり現れたジエコーと勝負するが、ジエコーが事故を起こすとすぐに助けた。車好きで気さくな人。
映画『スリングショット』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『スリングショット』のあらすじ【起】
6レースのポイントの合計でチャンピオンが決まるカーレース、アジア・スーパー・プロリーグ(以下ASPL)が開幕した。ベテランレーサーのイーフェイや女性レーサー・リーリーの属するチームライオンズは、不調続きである。逆にウルフスのジエは、2年連続優勝しており注目を浴びていた。ライオンズは創設者シェンの死後苦戦が続き、財政難に陥っている。
ASPLのレース初戦ではイーフェイとリーリーの息が合わず、競り合う格好になった。結果リーリーはコースアウトしてしまい、手首の骨折で全治3か月と診断される。
一方eスポーツ界のプレイヤー・ジエコーは、自宅のシミュレーションマシンでレースをし続けていた。ある晩ジエコーは愛車でストリートレースに参加し、伝説のレーサーのシウレンと勝負する。だがリアルのレース経験がないジエコーは、コースアウトし事故を起こした。
ジエコーは、学生時代の同級生リーリーの事故を知りショックを受ける。リーリーは彼の憧れの女性だった。ジエコーは彼女の気を引くため「日本でフォーミュラの試験を受け、接戦の末2位になった」とSNSに嘘の投稿をしたこともある。
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映画『スリングショット』のあらすじ【承】
事故以来、イーフェイとリーリーの間には険悪なムードが漂う。新しいレーサーも必要だった。マネージャーのアーシェンは「ゲーマーを走らせるならスポンサーになってくれる」というゲーム会社を見つけ、eスポーツ界から引き抜こうと提案する。イーフェイは反対するが、リーリーはレース経験のあるゲーマーなら可能だと思い、SNSで見たジエコーに連絡をした。
リーリーからの誘いに、リアルのレース経験がないジエコーは戸惑った。ジエコーからの返事がないので、リーリーは住所を調べ無理な体で彼を訪問する。ジエコーは彼女に本当のことを言えず、誘いに乗った。
後日リーリーはネットの情報で、ジエコーにリアルレースの経験がないと知る。彼女は嘘をついたジエコーを責めたが、チームの継続のため彼を猛特訓して鍛え上げた。
ジエコーにとって初めてのASPLの日、リーリーは彼が轟音を怖がっていると気づき耳栓を渡す。耳栓をしたジエコーはゲームと同じようにレースに集中でき、1着でゴールした。表彰台に上がったのはジエコー、ジエ、イーフェイの3人で、ライオンズには再びスポンサーが付くようになった。
映画『スリングショット』のあらすじ【転】
ASPLの次のレースでイーフェイは、レース中に雨が降ると予想した。そこで彼とジエコーはピットに入り、雨用タイヤに交換する。危険な賭けだったがその後雨が降り、ライオンズにとって有利なレースになった。イーフェイは、シェンの考案したスリング走法を実行する。この2台が協力し合う走法でイーフェイは勝利し歓声を浴びた。だがレース後ジエが、ジエコーにはレーサーの免許がないと記者の前で騒いだ。
後日アーシェンはこれについて「ゲームで50位以内の選手には、自動的にC級免許が与えられる」と弁明し、ジエコーが危険な運転をしたことを会見で詫びる。この騒動でスポンサーが降り、イーフェイと喧嘩になったアーシェンは出ていった。
ジエはリーリーを引き抜こうとしたが断られた。イーフェイとアーシェンは和解し、アーシェンはチームに戻る。その後アーシェンのおかげでスポンサーがついたが、出資の条件はイーフェイとジエコーがレースに出場することだった。だが次回は回復したリーリーとジエコーが走る予定である。出場を外されたリーリーは、怒ってジエのチームに移籍した。
映画『スリングショット』の結末・ラスト(ネタバレ)
次のASPLでは、ウルフスに移籍したリーリーがジエと走った。ジエはリーリーを上手く使い、イーフェイたちをブロックする。この危険な走行のせいでジエコーがコースから外れ、イーフェイの車に衝突する。
イーフェイはこの事故で昏睡状態に陥った。リーリーは泣き喚き、ライオンズに戻る決意をする。だがジエコーは、怖くてもうレースができないと言った。
ジエは過去にイーフェイから殴られたことを今も根に持っていた。
ジエコーは愛車を修理し、公道レースの会場へ行く。そこでシウレンに会ったジエコーは、自分がリーリーを追いかけたくてレーサーになったのだと気づく。
ASPLの最終レースの日、ジエコーはレース場に戻りリーリーと共に出場した。レース中ジエコーはリーリーに「君こそが走る理由なんだ」と伝える。ジエはまた卑怯な手を使ったが、今回は自らがフェンスに激突した。結果リーリーとジエコーが1着、2着を決める。会場に歓声が上がると、病室で昏睡中のイーフェイの瞼が微かに動いた。
後日公道レースのシウレンの目の前に、新たな挑戦者少年Kが現れる。
映画『スリングショット』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
eスポーツの天才が実車レースに挑戦するという設定に惹かれました。ジエコーが爆音に戸惑いながらも、耳栓で集中力を取り戻すシーンは印象的でした。リーリーとの関係性も、ただの師弟関係を超えた深みがあり、物語に厚みを加えていました。レースシーンは迫力満点で、特に終盤の雨の中での逆転劇は手に汗握る展開でした。全体的に、スポーツと人間ドラマがバランスよく描かれており、満足のいく作品でした。(20代 男性)
カーレースには詳しくありませんが、ジエコーの成長物語として楽しめました。ゲームの世界から現実のレースへと飛び込む彼の姿は、夢を追う若者の象徴のようでした。リーリーとのやり取りも微笑ましく、彼女の強さと優しさが光っていました。映像も美しく、特に夜のレースシーンは幻想的でした。ただ、ストーリー展開が少し予測しやすかったのが残念です。(30代 女性)
モータースポーツファンとしては、レースの描写にリアリティが欠けていると感じました。ジエコーが短期間でトップレーサーになる過程は現実離れしており、もう少し現実的な描写が欲しかったです。また、レース中の戦略やチームの動きも浅く感じました。しかし、エンタメ作品としては楽しめる要素もあり、特に若い世代には受け入れられるかもしれません。(40代 男性)
リーリーのキャラクターがとても魅力的でした。彼女の強さと情熱が物語を引っ張っており、女性が主導するストーリーとして新鮮でした。ジエコーとの関係も、恋愛に発展しそうでしない微妙な距離感がリアルでした。ただ、全体的にストーリーが駆け足で進む印象があり、もう少しキャラクターの背景を深掘りしてほしかったです。(20代 女性)
映画全体が少年漫画のような展開で、熱血と友情が前面に出ていました。ジエコーの成長や仲間との絆、ライバルとの対決など、王道のストーリーが展開され、安心して観ることができました。特に、スリングショットの技術を駆使したレースシーンは見応えがありました。ただ、もう少し現実味のある展開があれば、さらに感情移入できたと思います。(30代 男性)
ジエコーのキャラクターが親しみやすく、彼の成長を応援したくなりました。ゲームの世界から現実のレースに飛び込むという設定は、現代の若者にとって共感しやすいテーマだと思います。映像も美しく、特にレースシーンの迫力は圧巻でした。ただ、ストーリー展開が少し急ぎすぎている印象があり、もう少し丁寧な描写が欲しかったです。(20代 女性)
映画全体がエンターテインメントとして楽しめる作品でした。ジエコーの成長や仲間との絆、ライバルとの対決など、王道のストーリーが展開され、安心して観ることができました。特に、スリングショットの技術を駆使したレースシーンは見応えがありました。ただ、もう少し現実味のある展開があれば、さらに感情移入できたと思います。(40代 男性)
リーリーのキャラクターがとても魅力的でした。彼女の強さと情熱が物語を引っ張っており、女性が主導するストーリーとして新鮮でした。ジエコーとの関係も、恋愛に発展しそうでしない微妙な距離感がリアルでした。ただ、全体的にストーリーが駆け足で進む印象があり、もう少しキャラクターの背景を深掘りしてほしかったです。(30代 女性)
映画全体が少年漫画のような展開で、熱血と友情が前面に出ていました。ジエコーの成長や仲間との絆、ライバルとの対決など、王道のストーリーが展開され、安心して観ることができました。特に、スリングショットの技術を駆使したレースシーンは見応えがありました。ただ、もう少し現実味のある展開があれば、さらに感情移入できたと思います。(50代 男性)
映画『スリングショット』を見た人におすすめの映画5選
ラッシュ/プライドと友情
この映画を一言で表すと?
実在のF1レーサーたちの熱き闘志とライバル関係を描いた迫力の実録ドラマ!
どんな話?
1976年、F1界を舞台に天才型のジェームズ・ハントと努力型のニキ・ラウダという対照的なレーサーが激しい争いを繰り広げる実話に基づいた作品。事故や命の危険と背中合わせのスリルの中で、二人の関係性が変化していく。
ここがおすすめ!
レースシーンの臨場感、リアルな音響、そして人間ドラマの濃さが際立っています。『スリングショット』のように“走ること”に人生を懸けた者たちの情熱を描いた作品で、男同士の火花散る戦いに熱くなること間違いなし。
フォードvsフェラーリ
この映画を一言で表すと?
一台のマシンに夢と誇りを賭けた、技術者とドライバーの逆転劇!
どんな話?
1966年、ル・マン24時間耐久レースでフェラーリに勝つため、フォードが開発した新型車をめぐる実話。レーサーのケン・マイルズとエンジニアのキャロル・シェルビーが奮闘する姿を描く。スピードと人間関係のドラマが融合した感動作。
ここがおすすめ!
マシンを操るスリルと、裏で支える者たちの信念が交差するドラマは必見。『スリングショット』の“個人の挑戦”に加え、“チームの絆”というテーマが心に響きます。音響と映像も極上で、まさに劇場で観たい一本です。
グランツーリスモ
この映画を一言で表すと?
ゲーム好きの青年がリアルなレーサーになる、驚きの実話ベースの成長譚!
どんな話?
人気レースゲーム『グランツーリスモ』で鍛えたスキルを武器に、本物のサーキットでプロレーサーを目指す若者の実話を描く。夢を追う少年と、それを信じ支える仲間たちの物語が感動を呼ぶ。
ここがおすすめ!
デジタルと現実の垣根を越える設定がユニーク。ドライビングスキルだけでなく、精神的な成長や家族との絆など、多面的なドラマが魅力。『スリングショット』が好きな人には、“挑戦する熱”が共鳴するはずです。
スピード・レーサー
この映画を一言で表すと?
カラフルでスタイリッシュな映像美で描かれる、家族愛と勝利の物語!
どんな話?
プロレーサーを目指す若者・スピードが、家族経営のチームと共に巨大企業との戦いに挑む。彼の走りには亡き兄の意思が宿っており、レースを通じて真実と向き合っていく。
ここがおすすめ!
ワチャウスキー姉妹によるビジュアルの独創性は圧巻。スリルあるレースと感情のドラマが同時に展開し、最後まで飽きさせません。『スリングショット』同様、個人と家族の再生というテーマが根底にあります。
GO!GO!アムステルダム(原題:Asphalt Burning)
この映画を一言で表すと?
破天荒でハイテンション!北欧発のぶっ飛びレース・コメディ!
どんな話?
婚約者に逃げられた主人公が、結婚のためにアムステルダムまで公道レースで勝負を挑むドタバタ旅。友情、恋愛、そして自分らしさを取り戻すまでのクレイジーな道のりを描く。
ここがおすすめ!
シリアスなレース映画とは一味違う、笑って泣けるロードムービー的な面白さが魅力。車好きならニヤリとするシーン満載で、気軽に観たいけどテンションはアガる!という方にぴったりです。『スリングショット』との緩急が面白い!
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