この記事では、映画『草原の椅子』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『草原の椅子』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0003888
製作年 | 2013年 |
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上映時間 | 139分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | 成島出 |
キャスト | 佐藤浩市 西村雅彦 吉瀬美智子 小池栄子 |
製作国 | 日本 |
映画『草原の椅子』の登場人物(キャスト)
- 遠間憲太郎(佐藤浩市)
- カメラメーカーに勤務する50歳男性。妻は男を作って出て行き、大学生の娘と2人で暮らしている。温厚な性格で争いを好まない。また、空気を読めずに思い付きで決断することがある。
- 富樫重蔵(西村雅彦)
- 遠間の取引先「カメラのトガシ」の社長。父から教わった教訓「どんなに理屈が通っていても、人情のかけらもないものは正義じゃない」を大切にしている。ピンチを救ってくれた遠間に「親友になってくれ」と懇願する。
- 篠原貴志子(吉瀬美智子)
- 骨董品店を営む女性。雨の中来店した遠間の外套が濡れていることに気付き、タオルを差し出したことをきっかけに、度々店を訪れるようになった遠間と親しくなる。上品な身のこなしと、ユニークさを持ち合わせている。
- 喜多川圭輔(貞光奏風)
- 遠間の娘がアルバイトをしている店の上司・喜多川の息子。喜多川とは血は繋がっておらず、母親から虐待を受けて育った。言葉を発することが困難で、なかなか人に心を開かない。いつも怯えたような表情を浮かべている。
映画『草原の椅子』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『草原の椅子』のあらすじ【起】
遠間憲太郎はカメラメーカーに勤務する、バツイチで大学生の娘・弥生と2人で暮らす50歳。
本来は技術職である遠間は、営業に回され、目指す方向性の異なる上司と部下の間で板挟み状態になっていた。
ある夜遠間に、取引先「カメラのトガシ」の社長である富樫から「全身灯油だらけだ」と助けを求める電話がかかってきた。
遠間は訳も分からず富樫を迎えに行き、自宅の風呂と着替えを提供し、自宅が大阪にある富樫のために宿泊先を手配した。
富樫は「お礼に一杯おごらせてくれ」と遠間を飲み屋に誘い、東京に「魔が差して」できた愛人がおり、別れ話をしたら全身に灯油をかけられたと話した後、親身になってくれる遠間と親友になりたいと懇願する。
遠間は戸惑いつつも受け入れた。
遠間の部下が交通事故で車椅子生活になり、遠間は部下の入院先に見舞いに行った。
部下の妻は、居眠り運転の原因は過労だとして、会社を訴えるつもりだという。
その話を聞いた後、遠間は帰りのタクシーの中から、和服姿の美しい女性が骨董店に入っていくのを見て、思わずタクシーから降りて彼女を追った。
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映画『草原の椅子』のあらすじ【承】
和服の美女は、篠原貴志子という名で、骨董店を営んでいる。
遠間は骨董品に詳しくなかったが、つい分かったような口ぶりで作品を褒め、値札を見ずに購入したところ10万円の高級品だった。
ある日、弥生がバイト先の上司・喜多川とその息子の圭輔を連れて帰宅した。
圭輔は喜多川の妻・祐未の連れ子で4歳だが、会話が出来ず、いつも怯えている。
その理由が、祐未からの虐待にあると気付いた喜多川が祐未に、虐待を止めろと強く言った日、祐未は出て行ったという。
弥生が、独りで圭輔を育てる喜多川の手助けを始めると、圭輔は弥生には心を開くようになった。
喜多川の出張が決まり、弥生はその間、遠間家で圭輔を預かることにした。
また、その期間のうち弥生のゼミ合宿の間は、遠間に圭輔をみてほしいと言った。
圭輔は遠間を警戒していたが、富樫の提案で、富樫の帰省に圭輔と遠間が同行することになり、圭輔は自分に優しい人たちに囲まれ、豊かな自然に触れるうちに、「好き」という感情表現をするようになり、発する言葉も増えていった。
映画『草原の椅子』のあらすじ【転】
遠間を尊敬する写真家の青年が、初出版となる写真集を携えて遠間を訪ねてきた。
彼は、この世で最後の桃源郷と言われるパキスタンのフンザで、嘘のない雄大な自然とその中で生きる人々を夢中で撮ったという。
遠間はその写真集に感動し、圭輔、富樫と、貴志子にも見せた。
圭輔は毎日のように写真集を大切に捲り、富樫は自分の店に写真集を置くことにした。
貴志子は世界地図を開いてフンザに想いを巡らせ、遠間にカメラのレクチャーを依頼して、写真を撮り始めた。
遠間は貴志子に惹かれており、富樫は遠間と貴志子を応援していた。
貴志子は離婚歴があり、離婚の原因は、不妊治療が功を成さなかったことだった。
彼女は未だに、どう生きるべきだったかと自分に問うている。
喜多川は出張を終えたが、祐未が他の男と結婚することになったと知り、圭輔を引き取る筋合いはないと言い始めた。
祐未は新しい男との子供を妊娠しており、圭輔の引き取りを拒否した。
遠間は、自分が圭輔の父になることを決心したが、それを聞いた貴志子は「同情や思い付きですべきことではない」と反対した。
映画『草原の椅子』の結末・ラスト(ネタバレ)
遠間は、圭輔を施設に預けるという苦渋の決断をした。
そして、圭輔との最後の思い出を作るために、フンザの写真集に心を洗われた者どうし、富樫も一緒に3人でフンザに行くことにした。
遠間が貴志子に、フンザに旅に行くことを話すと、貴志子は「私も連れて行って」と言う。
写真集を作った青年は、フンザの仙人と表現できる年老いた男に「お前の瞳には3つの星がある。誠実の星、淫蕩の星、使命の星」と言われ、最初の2つはよく分からないが、使命は写真を撮ることだと確信したという。
そのエピソードを遠間から聞いた貴志子は、フンザでその年老いた男に会い、自分の瞳の中にある星を教えてもらいたいと願った。
4人でフンザに赴き、仙人と表現される年老いた男に会うことが出来た。
男は圭輔の瞳を凝視した後「この子は星から生まれた子だ」と言うと、去ってしまった。
貴志子は、自分の瞳にある星を見てもらえなかったが「いいの」と言った。
貴志子は率直に、遠間と夫婦になって、圭輔を息子として育てたいと話し、遠間は恐縮しながら、幸福感に満たされていた。
映画『草原の椅子』の感想・評価・レビュー
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映画『草原の椅子』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『草原の椅子』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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