映画『ソルジャーズ・アイランド』の概要:2012年のアメリカのサバイバルアクション映画。「安全な戦争体験」とうたわれた富豪向けのサバイバル訓練が行われていた中で、何者かが島を襲撃し本当の戦闘に巻き込まれていってしまう。
映画『ソルジャーズ・アイランド』 作品情報
- 製作年:2012年
- 上映時間:94分
- ジャンル:アクション
- 監督:マキシム・コロスティシェフキー
- キャスト:クリスチャン・スレイター、ショーン・ビーン、ジェームズ・クロムウェル、ヴィング・レイムス etc
映画『ソルジャーズ・アイランド』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
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映画『ソルジャーズ・アイランド』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ソルジャーズ・アイランド』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ソルジャーズ・アイランド』 あらすじ【起・承】
2008年のアフガニスタン。アメリカ軍の特殊部隊で任務完遂をするクレイグ(クリスチャン・スレイター)の部隊は「タリバン」のアジトへの潜入操作を行っていた。
しかし何故かアジトの中でCIAと遭遇してしまい、作戦中止の連絡が軍部より言い渡される。クレイグは軍を不名誉除隊させられてしまうのだった。
時は流れ2012年。民間の傭兵にクレイグはなっていた。
クレイグには黒海に浮かぶ小さな島民から仕事の依頼が舞い込んだ。
その島は大きな規模の利益が見込まれると言われる「レアメタル」で溢れており、様々な国や投資家達から利権を狙われていた。
あまりにも狙う者達が存在する為に無政府状態となっており、その中でも独自武装をしているルポ大佐によって島民は壊滅の危機に陥っていた。
その組織をサポートしているのが、かの恨むべき相手であるCIA関係者と知ったクレイグは、島を救うべく島民のアイデァを聞くのだった。
その案とは高額の参加費での戦争体験を希望する人々を募集する事であった。
その莫大な参加費で武器を購入し、島民の武力を増強する狙いであった。
クレイグの仕事としては参加者であるロシアの鋼鉄王のジョン(ショーン・ビーン)や、武器商人のグリモー(ヴィング・レイムス)達のサポートであった。
映画『ソルジャーズ・アイランド』 結末・ラスト(ネタバレ)
緊張感が無いまま、女性連れなどで参加したメンバーだったが、最後の実地体験中にルポ大佐達の攻撃で、人の死に直面する。その事で悪を討つべく目覚めた面々。
逃げ惑う人々が撃たれていく中、悪人を排除しようと決意。
クレイグ達と別行動をしていたサム達はヘリを見つけ乗り込もうとするが罠であり、ルポ大佐軍に捕まってしまう。その様子を陰から見ていたクレイグ。
冷戦時代の基地に連れて行かれた面々は、檻の中で死んだと思った仲間のチャーリーに再会し喜ぶ。トイレに行った際に煙にまかれ、何もわからないままに捕まっていたと言うのだ。しかし実はチャーリーが金の為に裏切っていた事が判明する。
仲間を救う為に忍び込んだクレイグは、射殺されそうになっている面々達を救うべく、大佐の娘を人質にして捕虜になっていた彼らを救出。
水路の出口が閉じてしまい、追っ手から逃げる為基地の奥に侵入する。武器庫を見つけ、そこで銃を補充しルポ大佐を追う。
裏切り者のチャーリーを追ったトミーは、足が痛む振りをして隙を見せ、グリモーの協力でチャーリーを射殺。
グリモーは船で逃げるルポ大佐を見つけバズーカで一掃に成功した。
生き残ったメンバーは無事に島の平和を祝い乾杯するのであった。
映画『ソルジャーズ・アイランド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ソルジャーズ・アイランド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
アクションより富豪に注目
サバイバルアクション映画と謳われており、島で富豪向けにいざと言うときのサバイバル術指導と言う名目になっている。
名目は良いのだが、教える側のキャラクターがいちいち微妙な部分がある。
もう少し堅くても良いと思える、突っ込みどころが多いメンバーである。
でもその分富豪と傭兵と言う立場の違いがそれぞれ出ていてそこは面白みがある。
皆戦闘服が同じなので、顔で区別するしかない分、きちんとキャラクターを把握しておかないと少し混乱してしまうかもしれない。
一方、教えを請う側の富豪たちキャラクターは、てっきりイヤミな集団かと思いきや、愛嬌もある感じである。
そのおかげで映画に良い意味で緊張感が無い。
意外と人情があふれていたり、単純な性格であったりと憎めない面々がそろっているので、アクションなど動きより、各性格のキャラクター達がどう動いていくかに注目である。
B級なアクション映画としての楽しみ
もう少し最後の最後までピンチを伸ばしたら緊張感も出たのではと感じる残念さはある。
そもそもせっかく訓練の練習を行う島であると言うのに、侵入されてしまう程度のガードの甘さがツッコミ所ではある。
しかしB級といわれる中では、なかなかメンバーと良いアクションと良い話もまとまりがあり爽快感があるので満足度は高いと言える。
人の性格の面白さが引き立つので、ストーリー自体はきちんとあらすじ立てられているのだが、性格の方に意識が向いてしまう。
普段サバイバル物を見ないで、なおかつあまり悲惨なものは観たくないという人にはすごく向いているかもしれない。
島民との戦いでは、戦車で撃たれてしまう等痛々しい面もありのだが、富豪キャラ達で痛みが中和されている。
ずっと戦闘、と言うようなスピード感のあるアクション映画ではないが、その分それなりにゆったり観られるといえるアクション映画である。
個性派の俳優達が生き生きするのが際立ったので、この位のアクションでちょうど良かったかもと不思議と満足出来る映画である。
想像以上に面白くて大満足だった今作。富豪向けの安全な戦争体験なんていかにもヤバそうですが、それに参加した富豪たちが結構おちゃめで憎めないんです。大好きなショーン・ビーンも出演しているのでそれだけでテンションが上がってしまいました。
安全な戦争体験のはずが、命の危険を感じ敵を倒すモードにシフトチェンジする富豪たちが凄く良かったです。真剣にやっているのでしょうが、何となく笑えてしまって最後まで楽しく見られました。戦争映画ではありませんが、娯楽映画として楽しめると思います。(女性 30代)
映画『ソルジャーズ・アイランド』 まとめ
富豪向けの訓練、と言う設定で怪しさ一杯だが、サバイバルアクション自体は勉強になる要素が多い。
守りが甘く、テロの様に何となく入り込まれてしまう島はいかがなものかではあるが、富豪達のキャラクターはなかなか面白いと感じる。
突っ込みどころや、つじつまが完全ではない点も見られる映画ではある。
アクションなどストーリーの進みなどより、キャラクター達の個性を味わうとより映画が楽しめるので、性格に注目しながら観ると良い。
皆戦闘服が同じで区別がつきにくい部分もあるので、顔をよく見てどこの誰かを把握して観る事をお勧めする。
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