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映画『スピード・レーサー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スピード・レーサー』の概要:原作は日本のアニメ『マッハGoGoGo』。レースを裏から操作し、利益を得る大企業の悪事を暴くために、主人公が奇想天外なレースに参加し、家族一丸となって困難を乗り越えていく。レースのスピード感とマシンの奇抜な操作が度肝を抜くファミリー映画。

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映画『スピード・レーサー』の作品情報

スピード・レーサー

製作年:2008年
上映時間:135分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
キャスト:エミール・ハーシュ、クリスティナ・リッチ、マシュー・フォックス、スーザン・サランドン etc

映画『スピード・レーサー』の登場人物(キャスト)

スピード・レーサー(大人:エミール・ハーシュ / 幼少期:ニコラス・エリア)
レーサーになるのが夢。父と母、兄と幼い弟がいる。家族を深く愛しており、家族のためなら強敵に立ち向かうことも厭わない。天才レーサーである兄に憧れを抱いている。
トリクシー(大人:クリスティーナ・リッチ / 幼少期:アリエル・ウィンター)
スピードの幼馴染であり恋人。長年スピードの運転を見てきたために、運転技術も中々のもの。勇気がありスピードを支えている。
レーサーX(マシュー・フォックス)
捜査局に協力している覆面のレーサー。実は整形して顔を変えたスピードの実兄。天才的な運転技術を持っており、スピードに本物のレーサーになるよう説く。
ママ(スーザン・サランドン)
スピードの母。家族を深い愛で包み、一家の根底を支えてくれる存在。
パパ(ジョン・グッドマン)
レースマシンの設計士でスピードの父。家族を深く愛しており、長男を亡くした後は1年もの間、仕事ができなかったほど。体格が良くいい父親。
ローヤルトン(ロジャー・アラム)
大企業ローヤルトン・インダストリーズ社の社長。レースを裏で操作し、利益を生み出している。スピードをスカウトするも、断られたために潰そうとする。

映画『スピード・レーサー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スピード・レーサー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スピード・レーサー』のあらすじ【起】

スピード・レーサーは、レーサーの兄とマシンの設計士であるパパの影響を強く受け、幼い頃からカーレースに夢中で、憧れの兄のようにレーサーになるのが夢だった。
兄は常にレースのトップを走る天才的な選手だったが、ある日突然、家を出て行きそれっきり戻らなかった。

兄は5年もの間、マフィアの命令で汚い仕事をしていたと言う。その後、不慮の事故で亡くなったと報道されたが、弟思いの兄が本当に家族を裏切っていたとは信じていなかった。

8年後、スピードは兄のタイムをも凌ぐレーサーへと成長。大企業からのスカウトが殺到した。その中でもローヤルトン・インダストリーズ社は、飛び抜けた高額な契約金を提示。レーサー一家はローヤルトン社社長ローヤルトンの案内により、社内見学へ向かうことになった。

大企業の中の大企業と言うだけあって、ローヤルトン社ではありとあらゆる面から、レーサーの教育やマシンの製造をしていたが、レーサー一家は逆に圧倒されてしまい、スピードは悩んだ末にスカウトを断ってしまうのだった。

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映画『スピード・レーサー』のあらすじ【承】

ローヤルトン社のスカウトを断ったせいで、その後のレースにて妨害に遭い、敗北を期してしまうスピード。更には、ありもしない改造疑惑でパパが起訴されてしまう。全てローヤルトン社の陰謀である。

一気に窮地へと追いやられることになったレーサー一家。そんなある日、レーサーXを伴った刑事がやって来て、ローヤルトンの罪を暴き逮捕するため、レーサーXと共にクロスカントリーラリーに参加して欲しいと言われる。
クロスカントリーラリーとはならず者が集まった、何でもありの極めて危険なレースだった。実はスピードの兄もそのラリーに参加して亡くなっており、パパは断固反対する。

一家の長が反対するレースに参加すると言えなくなったスピードだったが、幼馴染で恋人のトリクシーがパパに内緒で協力を申し出てくれる。そうして、密かにクロスカントリーラリーへと出場することになるのだった。

捜査局の協力によりラリー用にマシンの改造を行った。これで、どんな妨害にも対応できる。スピードは家を出て行った兄の気持ちを知り、家族を守るために決意を新たにした。

日の出と共にラリーが開始。早々に脱落するマシンが続出する中、スピードが乗るマッハ号は無事に次のステージへ。ラリーは3人1組のチーム戦だ。仲間の助けとアドバイスを受けつつ、ラリーを順当に進むスピード。
空からはトリクシーがナビをしてくれる。様々な妨害を回避し、スピードは2台のマシンを倒した。そして、仲間を妨害から救出。

映画『スピード・レーサー』のあらすじ【転】

その頃、パパは呑気にも芝刈りをしていたが、末っ子の失敗によりスピードがラリーに参加していることが知られてしまう。

第1レースをどうにか通過した捜査局のチーム。だが、第1レースの有様では、優勝など難しいと仲間に言われる。スピードはレーサーXの走りに疑問を覚えていた。もしや亡くなったと思われる兄なのではないかと。
トリクシーとそのことを話していると、ホテルの部屋へ来客の訪問を告げられる。廊下にはかんかんになったパパと家族が来ていた。

トリクシーとスピードはパパに叱られ意見が対立。ママの仲裁により、ひとまずは事なきを得た。
その夜、スピードの仲間達が何者かに襲われる。それぞれに撃退するも、1人の仲間がやられてしまう。

翌日、第2レースが開始。やられた仲間の代わりにトリクシーがラリーに参加していた。長年、スピードの運転を見てきたトリクシーも中々の運転技術である。スピードと仲間達は第1走者を躱して1位に躍り出る。その間にローヤルトン社の手先を捕まえることに成功。レースを一時中断し、奴らを懲らしめてやった。

トリクシーと回復した仲間のレーサーが交代。氷の洞窟内でスピードがスピンしてしまいコースを逸脱するも、咄嗟の機転で窮地に一生を得た。激しい戦闘を回避したスピードのチームは、そのまま独走して優勝する。

映画『スピード・レーサー』の結末・ラスト(ネタバレ)

しかしその後、ラリーの優勝により状況が好転するわけでも、ローヤルトン社を懲らしめることもなかった。自暴自棄になったスピードを止めに来たのはレーサーXである。スピードはレーサーXの正体を問うたが、彼は兄ではなかった。兄は本当に亡くなっていたと知らされ、世界を変えるレーサーになれと言われたスピード。彼は家を出る決意を固める。

そんな息子にパパが自分の気持ちを話して聞かせた。パパは自分が意地を張ったせいで、兄を亡くしてしまったと後悔している。だから、スピードにはそうなって欲しくなかったのだ。父は息子を快く送り出そうとしてくれる。

そこへ、仲間だったレーサーの妹がやって来て、好意によりグランプリファイナルの招待状をくれる。今度こそ優勝すれば、ローヤルトン社の陰謀を暴くことができる。一家は総出でマッハ号の整備を行った。

マッハ号は素晴らしい出来に仕上がったが、譲り受けた招待状で問題が起こる。捜査局の協力により招待状は正当なものだと証明され、スピードはグランプリファイナルへ出場が許された。それをよしとしないローヤルトン社は、裏で妨害の陰謀を企てる。

レース開始直後からスピードは激しい妨害に遭うも、ラリーでの経験を活かして華麗に躱していく。レースでは激しいカーチェイスが展開された。レーサーは誰もがスピードを狙っている。次々と妨害を躱したスピードは、ローヤルトン社筆頭レーサーとトップを争い対決。
対決に負けそうになった筆頭レーサーが反則技を使ったため、スピードはカメラに見えるようマシンを操作。反則が周知され、ローヤルトン社は失格となる。しかし、そのせいでマッハ号がショートして動かなくなってしまう。

スピードは自らを落ち着かせて、マッハ号の起動に成功。コースを爆走するスピードの脳裏に、今まで自分に掛けられた様々な言葉が過っていく。残り2台を躱し1位に躍り出たマッハ号。そうして、彼は勝利のその先へと辿り着くことができたのだった。

スピードの勝利を目にしたレーサーXに刑事が声をかける。真実を明かさなくても良いのかと。レーサーXはやはりスピードの兄だった。だが彼は、真実は明かさないと告げ、静かに立ち去るのだった。
スピードの優勝により、ローヤルトン社の悪事が露呈し社長のローヤルトンが逮捕される。
こうして、スピード・レーサーは世界を変える本物のレーサーになったのだった。

映画『スピード・レーサー』の感想・評価・レビュー

アニメ『マッハGoGoGo』を詳しく知らないので、単純に物語を楽しむことはできたが、深くのめり込むほどではなかったかなと思う。レースのシーンはアニメ版に寄せているのかは分からないが、CGを多用しすぎて少し安っぽくなっているように個人的には感じた。
監督を務めたラナ・ウォシャウスキーとリリー・ウォシャウスキーがアニメ『マッハGoGoGo』のファンらしく、アニメで使用された効果音などが本作で使用されている。細かなところを楽しむためにも、アニメ『マッハGoGoGo』を見てから本作を見た方が、より深く映画を楽しむことができるのではないかと思う。(女性 30代)


そもそものアニメ『マッハGoGoGo』事態が奇想天外なレースアニメなので、実写版ではどうなるのか気になっていたのだが、意外にもハラハラさせられるスピード感溢れる作品となっていた。車に装備された装置にもリアルと想像が半々くらいに織り交ぜられていて良かったし、家族の絆もきちんと描かれていた。悪役がきちんと悪役足り得ていたのも良い。今作はじっくり見るヒューマンストーリーとは違って、奇想天外なレーサー展開とレースのスピード感、正義を貫く家族の絆を単純に楽しめるような作品になっている。複雑な内容ではないので、正にファンタジーとして見るのが一番向いているように思う。(女性 40代)


『マッハGoGoGo』も知らないし、当時はこういうレース映画は全く興味がありませんでしたが、生粋のジャニオタである私は日本語吹替版が赤西仁くんというだけで劇場で3回鑑賞しました。
原作アニメを知らなくても意外と分かりやすいストーリーで、映像がとにかくカラフルなので見ていて楽しかったです。設定がハチャメチャだったのは、原作由来のものなのでしょうか?
レースシーンはCGを使ったアニメっぽい雰囲気なので、ゲームの世界にいるような感覚で楽しく見られました。
肝心の赤西仁くんの吹替は皆さんお察しの通りです…。(女性 30代)

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