映画『キングダム・オブ・ヘブン』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「キングダム・オブ・ヘブン」のネタバレあらすじ結末と感想

キングダム・オブ・ヘブンの概要:1184年、聖地エルサレムの地を巡り、イスラム王とエルサレム王の衝突が続く時代。1人の鍛冶屋がエルサレム王と騎士であった父親の志を継ぐ。彼はエルサレムをたった1人で指揮し防衛に成功する。多少の脚色はあるも、史実を忠実に描いた歴史スペクタクル。

キングダム・オブ・ヘブンの作品情報

キングダム・オブ・ヘブン

製作年:2005年
上映時間:145分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
監督:リドリー・スコット
キャスト:オーランド・ブルーム、エヴァ・グリーン、リーアム・ニーソン、ジェレミー・アイアンズ etc

キングダム・オブ・ヘブンの登場人物(キャスト)

バリアン・オブ・イベリン(オーランド・ブルーム)
小さな村で鍛冶屋をしていた。実はイベリン領主ゴッドフリーの息子。上下関係や奴隷に関係なく分け隔てなく接し、聡明で賢く良き領主となる。妻と子供を亡くした経緯を持つ。王女シビラと恋に落ちる。
シビラ(エヴァ・グリーン)
ボードゥアン4世の妹で美しい女性。1人目の夫との間に男子を儲けるも夫を病で亡くす。バリアンに惹かれ恋に落ちてしまうが、拒否された後にギーと結婚する。
ゴッドフリー・オブ・イベリン(リーアム・ニーソン)
イベリン地方の領主であり騎士。王の近臣。立派な志を持ち聡明。世継ぎとなるバリアンを探し出し、位と土地を引き継ぐ。兄の裏切りで襲撃され、矢傷によりメッシーナにて命を落とす。
ティベリウス卿(ジェレミー・アイアンズ)
ゴッドフリーの親友。実名はトリポリ伯レーモン3世。賢く勇敢。何かとバリアンを助けてくれる。
ギー・ド・リュジニャン(マートン・チョーカシュ)
シビラに結婚を迫る過激派の貴族で騎士。横柄で野心家。バリアンを目の敵にしている。
ボードゥアン4世(エドワード・ノートン)
エルサレムの王。痛みを感じない皮膚病であるハンセン病を患っている。賢く聡明で人を見る目がある。13歳で王位を継いだが、病のせいで世継ぎを儲けられない。
サラディン(ハッサン・マスード)
イスラムの王。エルサレムの地へと侵攻し、土地を奪おうとしている。世事に長けており、ボードゥアンには敬意を表している。

キングダム・オブ・ヘブンのネタバレあらすじ

映画『キングダム・オブ・ヘブン』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

キングダム・オブ・ヘブンのあらすじ【起】

キリスト教徒、イスラム教徒。双方の聖地エルサレム。
十字軍がその地を奪ってから約100年後。ヨーロッパは圧政と貧困に喘ぎ、誰もが救いを求め聖地を目指して旅立っていた。

1184年、フランス。小さな村で鍛冶屋をしていたバリアンは、妻と子供を亡くして生きる希望を見失っていた。そんな時、帰国の途にあった十字軍が訪れる。彼らは行軍のために腕の良い武具師を探しており、バリアンを見つけ出す。

失意から立ち直ろうと、仕事を始めたバリアンに十字軍を率いる騎士が声を掛ける。騎士ゴッドフリーは、イベリンの領主でありバリアンの父親であることを明かす。そして、息子へと共に来ないかと誘うのだった。だが、バリアンはその誘いを断ってしまう。ゴッドフリーはメッシーナを経由して帰国することを告げ、その地を去って行く。

その後、妻の弟であり僧侶でもある、弟の言動に腹を立てたバリアンは彼を殺害。師から受け継いだ鍛冶屋に火をかけて逃亡を図る。そうして、ゴッドフリーの後を追って行き、エルサレムへ共に向かうことにする。

翌日、ゴッドフリーがバリアンに剣の稽古をつけていると、追手がやって来る。バリアンの村の領主はゴッドフリーの兄で、追手としてやって来たのは彼の甥であった。ゴッドフリーが追手を追い返すも襲撃に遭う。王に近い位を持つゴッドフリーを殺め、その地位を狙う兄の策略だった。これにより、十字軍兵士の大半が殺されゴッドフリーも矢傷を負う。

腕の立つ兵士2名とゴッドフリー、バリアンの4名で旅を続ける。産まれてこの方、一度も会ったことのない父親と息子。血の絆はあるが、ほとんど他人である。バリアンは旅の道程で彼の人となりを観察した。

ゴッドフリーの夢は、キリスト教とイスラム教が共存する世界であった。だが、彼は志半ばで矢傷により、メッシーナの施療院で息子バリアンへ地位と名誉を引き継ぎ、息を引き取るのだった。

キングダム・オブ・ヘブンのあらすじ【承】

ゴッドフリーから地位と剣を受け継ぎ、イベリン卿となったバリアンは海を渡ってエルサレムを目指した。だが、嵐により船が難破。たった1人、生き残ったバリアンは砂漠を越えエルサレムへ到達。彼は町を歩いていて十字軍の兵士に詰問される。ゴッドフリーの世継ぎであることが証明され、バリンは邸で一息つくことができた。

翌日は部下の案内で父の親友であったティベリウス卿と対面。王宮へ案内される。そこで、バリアンは運命の女、王女シビラと出会う。

シビラの案内でエルサレムの賢王ボードゥアン4世に拝謁。王は病を患っていたが、エルサレムを開放し、イスラム教とキリスト教が共存する国を造ろうとしていた。ボードゥアンは会話するにあたり聡明で賢明なバリアンを認め、ゴッドフリーが領主を務めていたイベリンの統治を許した。

イベリンへやって来たバリアンは水脈を辿って井戸を掘り、農作物を育てられるよう民と一緒になって奮闘。上下関係なく奴隷としての扱いもせず、分け隔てなく接するバリアンをイベリンの民は喜んで受け入れる。

治水工事を施したイベリンが豊かになりつつある頃、シビラが旅の途中で立ち寄った。
しかし、一目会ったその時から、2人は密かに惹かれ合っており、シビラとバリアンは急激に距離を縮め、身体を重ねるのだった。

2人が愛を交わしている頃、王宮ではギーともう1人の領主がイスラムの隊商を襲ったことが問題となっていた。これにより、和平交渉で一時は平和であった両国の間に再び、戦の火種が落とされる。ギーとティベリウス卿は王の前で激しい口論を展開。

キングダム・オブ・ヘブンのあらすじ【転】

襲撃に激怒したサラディンが軍隊を率いて侵攻を開始したため、ボードゥアン4世は戦が始まる前にサラディンと直接会い、交渉する場を儲けようとティベリウス卿に耳打ちするのだった。

サラディンは隊商を襲った領主の居城を目指している。バリアンは王の命令でカラク城の防衛をすることになった。逃げて来る村人を守るため、兵士を率いて敵軍と対峙。敵軍はバリアンの軍の3倍はあったが、それでも彼は勇敢に立ち向かう。しかし、当然ながらバリアンは敗北を期する。

敵兵に捕らえられたバリアンだったが、彼の前に現れたのはかつてエルサレムへ案内させた従者だった。バリアンは彼を丁重に扱い、逃がしたことがある。従者だと思っていた男は将軍だったのだ。だが、彼はバリアンに礼節を示し助けてくれる。
そこへ、ボードゥアン4世率いる大軍が姿を現し、サラディンと直接交渉を行った。これにより、戦は回避されバリアンも命拾いするのだった。

ボードゥアン4世の病は日に日に悪化の一途を辿っている。彼はまだ4歳の甥でシビラの息子を次期王へと考えていた。過激派のギーは国を守る器ではなく、エルサレムを守ることはできないだろう。

一方、バリアンはボードゥアン4世からエルサレム軍の指揮官を命ぜられる。更にはギーを処刑しシビラを妻にと言われるが、その件に関しては丁重に辞退するのであった。シビラを妻にすれば、王に次ぐ権力を手にするが、平和は壊され、戦の世がまた続くに違いない。そうなれば、民がまた苦しむ。バリアンはシビラの申し出をも断るのだった。

恋に破れたシビラはギーと結婚することを決意。ボードゥアン4世の死を看取り、彼女の幼い息子が次期王を継ぐことになった。幼き王ボードゥアン5世の誕生である。しかし、この子も痛みに反応を示さないことが判明。調べにより、ハンセン病であることが分かる。シビラは嘆き悲しみ、思い悩んだ末に幼い息子へ毒を盛るのであった。

キングダム・オブ・ヘブンのあらすじ【結】

ボードゥアン5世が早逝した後、王家直系のシビラが夫であるギーを王に指名。王となったギーは同じ過激派の領主と共謀し、サラディンの使者を殺害することで戦を仕掛けた。
バリアンとティベリウス卿は行軍に反対するも、ギーは話も聞かずに軍を強行させるのである。

ギーが王となったことで、エルサレムはサラディンに奪われてしまうだろう。それは、火を見るよりも明らかだった。サラディンの軍は充分な準備を行って戦場へ赴いているため、当然エルサレム軍は敗北を期することになる。
ティベリウス卿はこの結果に失望しエルサレムを去ることにし、反対にバリアンは残ることにした。

少ない兵でエルサレムの防衛を準備するバリアン。いよいよサラディンの大軍が間近に迫る。彼は偉大な賢王ボードゥアン4世の命令と父に託された夢を守るため、民と兵を鼓舞するも、その夜の内に投石攻撃を受け、街は一気に騒然となった。
バリアンはサラディンが条件を出してくるまで、抵抗を貫くことにした。

サラディンは容赦せず、慈悲を見せない王と言われている。数十台に及ぶ投石器による攻撃などで、激しい戦闘となった。エルサレムは必死の抵抗を続ける。
籠城戦4日目にして、サラディン軍は城壁に攻撃を集中させる作戦へ変更。これにより、城壁が崩壊し敵軍の侵入を許してしまう。兵数で劣るエルサレムだったが、これもどうにか耐えることができた。

5日目の朝、サラディンはとうとう条件を提示。バリアンは女王と全ての国民を、害なく逃亡させることで合意した。イスラム王は国を防衛したバリアンという1人の騎士を認め、敬意を払ったのだ。そして、条件合意と共に捕虜であったギーを返還する。

バリアンはギーと対決し勝利。シビラには女王という地位を捨てるならば、共に生きようと話した。彼女はエルサレムから去り、バリアンと共に生きることを決意。バリアンはシビラと共に自分が育った村へと一時帰還し、そこでエルサレムの奪還に来た英国王と出会う。だが、バリアンは自らをただの鍛冶屋と言い、英国王率いる奪還作戦には加わらなかった。
そうして、シビラと共にただの平民となり旅に出るのであった。

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