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映画『スパイダーマン2』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スパイダーマン2』の概要:現在アメイジング・スパイダーマンなどリメイクが続くほどの人気作の原点。ファンの間では「無印」と称され現在でも根強い人気を誇る。今回はスパイダーマンの正体が世間にばれるという3部作の転機となる重要作。

映画『スパイダーマン2』の作品情報

スパイダーマン2

製作年:2004年
上映時間:127分
ジャンル:ファンタジー、アクション
監督:サム・ライミ
キャスト:トビー・マグワイア、キルステン・ダンスト、アルフレッド・モリナ、ジェームズ・フランコ etc

映画『スパイダーマン2』の登場人物(キャスト)

ピーター・パーカー / スパイダーマン(トビー・マグワイア)
遺伝子組み換えをされた蜘蛛にかまれた事で特殊能力に目覚めた青年。スパイダーマンとして活動する一方、多忙な毎日の中日常生活がうまくいかず難航している。
メリー・ジェーン・ワトソン(キルスティン・ダンスト)
ピーターの幼馴染で、長年思いを寄せる女性。前作で彼女もまたピーターへの恋心を自覚する。
ハリー・オズボーン(ジェームズ・フランコ)
ピーターの親友。父親が前作でヴィランとなってしまいスパイダーマンに倒される。その経緯からスパイダーマンに対して憎しみを抱いている。
オットー・オクタビアス(アルフレッド・モリーナ)
天才科学者でハリーと共に働いている。人格者で、研究者としても一人の人間としてもピーターの憧れの人物。
メイ・パーカー(ローズマリー・ハリス)
ピーターの叔母で育ての親。独り立ちしたピーターを常に心配している。

映画『スパイダーマン2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スパイダーマン2』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スパイダーマン2』のあらすじ【起】

ピーターは虐められがちな細身の高校生でしたが、ある日実験動物であるスーパースパイダーという特殊な蜘蛛に手首を噛まれたことによって、強靭な肉体を手にし、自在に糸が操れるようになるなどまるで蜘蛛であるかのような能力に目覚めていました。そしてピーターは、自らの能力を冠した街を守るヒーロー、「スパイダーマン」として目覚ましい活躍を続けていました。

ピーターの活躍の中でも最も大きい功績とも言えるヴィラン、グリーンゴブリンを倒したあの日からすでに2年が経過しようとしていました。既に高校を卒業したピーターは大学に入学、育ての親である叔母の元を離れ一人暮らしを始めています。しかし日中は大学、夜はスパイダーマンとしての活動、そしてこれ以上叔母に迷惑をかけないようにと自身で新聞社に写真を売り込み生計を立てるという、非常に多忙な生活を送っているピーターに疲れが色濃く見え始めました。本来科学の天才でもあるにかかわらず、ピーターは徐々に大学の講義についていけなくなってしまいます。

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映画『スパイダーマン2』のあらすじ【承】

そんな時、ピーターの叔母であるメイがピーターの為に誕生日パーティを開いてくれました。久しぶりの生家に喜ぶピーターでしたが、実はメイはその場にピーターの幼なじみであるメリーを呼んでいました。実はピーターは幼少の頃よりメリーに想いを寄せていました。

そして2年前、メリーがピーターへの愛を告白し、二人の心は晴れて通じ合ったのです。しかし、その当時すでにスパイダーマンとしての活動を始めていたピーターは、自分がメリーと付き合うことで彼女に危険か降りかかる事を危惧し、彼女の告白を断っていたのでした。

そういった経緯もあり、ピーターと、現在夢である舞台女優の夢を歩み始めたメリーの間には気まずい空気が流れます。また、親友であったハリーとの中も疎遠になっていました。ハリーの父親は、かつてグリーンゴブリンとして世間を震撼させたヴィランですが、当のハリーはその事を知りません。ハリーは自分の父親がスパイダーマンに殺されたと勘違いしている為、スパイダーマンへの復讐を強く誓っていました。

映画『スパイダーマン2』のあらすじ【転】

ピーターがスパイダーマンである事をハリーは知りませんが、ですがスパイダーマンを正義だと信じるピーターと彼を憎むハリーの中は少しずつ遠くなっていきます。ハリーとメリー、二人の大事な人とピーターは距離ができてしまいました。

しかし、そんなハリーとピーターの久しぶりの再会の刻が訪れました。ハリーは現在亡き父の会社、オズコープ社を受け継いだのですが、そこで出会ったオクタビアス博士と現在大学で燻っているピーターを引き合わせたのです。オクタビアス博士と核融合の専門家で、近々ビッグプロジェクトの発表を控えていました。そのオクタビアス博士の研究内容と、妻であるロージーを真摯に愛するその人柄に惹かれたピーターは、再び科学に対しての興味を取り戻しつつありました。

しかし、そんな時悲しい事件が起こりました。その核融合プロジェクトの発表日、何とその実験が暴走し、オクタビアスの別人格「ドック・オク」が目覚め会場内で暴走を始めたのでした。

映画『スパイダーマン2』の結末・ラスト(ネタバレ)

ドック・オクを取り押さえるべく、同会場にいたピーターはスパイダーマンに変身します。なんとかその場を沈めたピーターですが、その動乱の中ロージーが命を落としてしまうのでした。その後自我を取り戻したオクタビアス博士でしたが、意識が混乱していた事と、妻が自分のせいで死んだという事実を受け入れられず、この事故は全てスパイダーマンのせいであるという思い込みを持つ様になります。

そして再びドック・オクとしてスパイダーマンの前に立ちはだかりますが、スパイダーマンの力の前に再び敗北を喫しました。しかし、戦いの最中でスパイダーマンの正体がピーターである事を知ったオクタビアス博士は、その事実を世間に向かって発表してしまいます。そして、ハリーもそのニュースを耳にしました。

自分の父親を殺したスパイダーマン、すなわちピーターに彼は密かに復讐を誓うのでした。メアリーは現在の恋人と結婚する予定でしたが、慌ててピーターの元に駆けつけます。一方、ピーターのスパイダーマンとしての力は実は少しずつ弱体化していました。そして彼はスパイダーマンとしての活動から引退する事を決めるのでした。

映画『スパイダーマン2』の感想・評価・レビュー

2作目のヴィランとして、オクタビアスことドックオクが登場する。
背中につけたアームと自らの神経を繋げる事で、幾数本ものアームを自在に操る事が出来る。元々、核融合実験の為に開発したものだったが、兵器としてスパイダーマンに襲い掛かる。劇中では、想いを寄せていたMJに恋人が出来ていたり、親友だったハリーとの確執が確かなものに変わってしまう(これについては、3へと続いていく)など、様々な人間関係も絡みあっていく中でのピーターの結論など、第一作目より、深く人間構造が楽しめる作品となっている。(男性 30代)


初代スパーダーマンの2作品目。たった一人のヒーロー活動により、学業・生活面に支障をきたし始めます。それでも戦うことを決意、周りを巻き込まないのも、力には責任が伴うからでしょうか、はたまた罪悪感からでしょうか。メリーやメイおばさんに事実を打ち明けないのも、これ以上大切な人を失いたくないからだと思いました。

前作以上にアクションシーンが素晴らしいです。力の限界を超えた、列車を止めるシーンは特に印象深く忘れられない。(男性 20代)


人気アメリカンコミック原作のヒーロー映画の第二弾。スパイダーマン=ピーター・パーカーを襲う新たな危機を描く。

本作はヒーロー、スパイダーマンと学生、ピーターの狭間で苦悩する姿が印象的な作品。ピーターを取り巻く環境が一変し、世間のスパイダーマンへの評価は上がり、期待されるがその影響でピーター個人としては親友、ハリー、メリーと疎遠になりながらも戦うことを決意する姿に胸を打たれる。(男性 20代)


全3作の「スパイダーマン」の第2作目としてとても優れた作品だと思う。
1作目よりもピーターが人間として成長していく姿も「スパイダーマン」シリーズの魅力である。スパイダーマンとして生きる上での悩みや人間関係の変化など、1作目との対比も楽しめる。
特に注目すべきは親友との確執と、想いを寄せるMJとの関係性だろう。これは3作目にも繋がる話題だが、今作の描き方はシリーズ全体の深みを増している。今までのヒーローは持たなかった人間らしい悩みこそが「スパイダーマン」の魅力である。(男性 20代)


一作品目がピーターの肉体的変化と活躍がメインだったのに対し、今回はピーターの心情の変化…いわゆる内面の葛藤や苦悩にフォーカスを当てた作品だった。
スーパーヒーローである一方で1人の人間として友や恋で悩み、友とヒーローである自分との板挟みに苦しむ。乗り越えた後では人間としても成長し、さらに強いヒーローとなれるのだろう。

また、今作の悪役であるドクターオクトパスことオクタビアスは元々は1人の女性を一途に愛する素敵な人。最後はただの悪役で収まらなかったところが良かった。(女性 20代)


スパイダーマンの続編。今回はピーターの葛藤や苦悩に焦点が当てられ、より深みのあるストーリーでした。学業やプライベートを楽しむピーターが新鮮、でもヒーローとの両立に悩んでしまい、より人間味が濃く描かれていて見応えがありました。電車を止めて乗客に顔を見られてしまったシーンは感動しました。ラストのMJがウェディングドレスのままピーターの元に向かう所は素敵でピーターを選んでくれて良かったです。やっぱりサム・ライミ監督スパイダーマンシリーズが一番だと思います!(女性 30代)


人気アメコミシリーズ映画の第2弾。
主人公のピーターは、新聞社のバイトとして働きながら、スパイダーマンとして世直し活動を続けているが、このピーターがとても等身大で、感情移入させられてしまう。自分がスパイダーマンであるため、大好きなMJとは距離を置き、親友のハリーの父親は(前作で)自らの手で葬ってしまった…。こんな悲しい主人公はいるだろうか。自分の中の正義が揺らいでしまうピーターの気持ちがよくわかるのだ。さらに、ハリーに自分の仇がピーターであるとバレてしまうシーンは、さらなる苦難を予想させる。
ただのヒーローものではない味わいがこの映画にはある。(男性 40代)


今作でピーターが迫られた選択は、親友や愛する人、家族と「普通」に生きる道か、ヒーローであるスパイダーマンとして生きるのか。両方が上手く行けば最高なのですが、世の中にスパイダーマンの素顔がバレてしまうと、常に誰かに見られ、追い回され、普通でいられなくなってしまう。そんなピーターがとても可哀想でした。
トビー・マグワイアの悲しげな表情や、何かを訴えかけるような力強い目がとても印象的で、ピーターの心を上手く表現していた気がします。(女性 30代)

関連作品

次作 スパイダーマン3
前作 スパイダーマン

みんなの感想・レビュー

  1. 森田 より:

    人気作品の「続編」は何かと残念になることが多いがこの作品は違った。視覚的には前作で披露した蜘蛛の糸を使ってのビルの谷間を移動する浮遊感に加え、ドック・オクがアームを使ってビルをよじ登る時の新しい浮遊感も味わえる。高架鉄道のシーンにしてもスピード感が伝わり見るジェットコースターのようで楽しい。またストーリー的にもただのヒーロー物にとどまらず、学校のことや親友や好きな人との関係に触れる等、ピーターを身近な一人の若者として描き作品に深みを与えている。

  2. yukachi より:

    第1作目から2年後の物語。私生活とヒーローとしての生活の稜堡率に悩み始めたピーターは、ついにスパイダーマンを止める決意をした。順調に見えるその生活にも、人を助けられなかったことに心を痛めるピーター。ドクターオクトパスの攻撃を交わしながら、スパイダーマンの自信を取り戻していった。素直になることで全てうまくいったかの王に見えたが、父を殺されたことへの復讐を誓ったハリーのダークな心が動き出していった。彼らの関係がどうなってしまうのか、次の作品が待ち遠しい。

  3. 匿名 より:

    今作はスパイダーマンシリーズの二作目という事ですが、二作目として、一作目と三作目を繋ぐ役割、そして、メインシーンの電車アクション。MJとの関係の完結とうまく仕上がっていると思います。
    残念な点は時代的にもう新作のスパイダーマンが作られている点じゃないでしょうか。作品の仕上がりに対してそのまま「スパイダーマン4」など続編が出ていれば世間的価値が上がっていたかもしれません。古き良き作品となってしまいますね。例え旧作を見ようと思った方でも、流石に「スパイダーマン」から見ると思いますし、市場で一番に目に着きづらい場所にある作品だと思います。
    個人的には良い作品だと思うので余計に残念です。
    後、おばあちゃんにピーターの正体を告白した事がこの作品の告白の中で一番重要な事だと思います。言いづらい事をしっかりと告白した事は勇気のいる行為だと思いますし、人のとって大切な事。もちろん、正義のヒーローには欠かせない事ですね。正義の重さが良く分かる内容に仕上がっていたと思います。
    総合的な感想としては、非常に高評化です。ピーターら主演の演技も上手ですので、二十代、三十代の方には是非オススメしたい作品であります。若い方には新作を通してスパイダーマンを楽しんで頂けたらと思います。

  4. 匿名 より:

    今作の見どころの一つでもあり、スパイダーマンがピーターである事がどんどん明るみになっていきます。スパイダーマンに対して個々人が持つ感情とピーターに対する感情がストーリーを交えて明るみになっていく所は見応えがありますね。結局、MJにばれる所はスパイダーマン作品においての見どころであり、その後のMJの心境の変化も是非注目して観てほしい所です。ハリーとの因果は「スパイダーマン3」まで続くので、オズコープ社の一件といい最後まで目が離せない所です。ストーリーとしては、次回にうまくつながるように仕上がっていると思います。

  5. 匿名 より:

    スパイダーマンはヒーローである事の感情の迷いから、一時期能力を失います。人間たる者心に葛藤があるのでは何事もうまくいかないと鑑賞者にうまく伝えている事が出来ていると思います。
    ただ、復活した以上はもっと能力アップしてほしいとは思いました。

  6. 匿名 より:

    今作のアクションから抜擢して一番の見どころは、スパイダーマンが電車の暴走を止めた所にあると思います。結論から言うと、乗客達には、スパイダーマンの正体がばれてしまうのですが、スパイダーマンが一人の青年として人命救助に全力を注ぐ姿、その姿を見て言葉なくして乗客がスパイダーマンの正体を伏せるシーンは感動的に仕上がっています。