この記事では、映画『スターシップ・トゥルーパーズ2』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『スターシップ・トゥルーパーズ2』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『スターシップ・トゥルーパーズ2』の作品情報
上映時間:92分
ジャンル:SF、アクション、サスペンス
監督:フィル・ティペット
キャスト:リチャード・バージ、コリーン・ポーチ、エド・クイン、エド・ローター etc
映画『スターシップ・トゥルーパーズ2』の登場人物(キャスト)
- ダックス大尉(リチャード・バージ)
- かつて英雄として功績を残していたが、上司を殺害したことで地下に閉じ込められていた。サハラに脱出を手助けしてもらい、再びバグと戦うことになる。独りよがりで仲間とつるまず、自分に厳しい性格をしている。
- サハラ(コリーン・ポーチ)
- レイク軍曹の部下としてバグと戦う。頭のキレが良く、周りを見ながら行動している。愛する人がバグに殺される瞬間や、赤ちゃんが体の中で生きている夢を見る。仲間がバグに操られていることを1番に気付き、レイクやダックス、ディルに報告する。
- レイク軍曹(ブレンダ・ストロング)
- 女軍曹としてチームを引っ張る司令塔。女性とは思えないほど賢く強い。バグが体の中に入ってきたものの、注射を太ももに打ち込み立ち向かおうとする。
- ディル中尉(ローレンス・モノソン)
- 法律や秩序に基づいて行動する真面目な男。ダックスを毛嫌いしていたが、サハラからの報告で認め合う関係になる。シェパード将軍に報告しようとしたときに、バグに操られている仲間に殺される。
- シェパード将軍(エド・ローター)
- バグと戦う最中仲間と逸れてしまったが、レイク軍曹の元に戻ることができた。助け出してくれたペック、グリフ、ソーダを引き連れてくる。バグに操られてしまい、ダックスの手により撃ち殺される。
- ペック(J.P.マノックス)
- シェパード将軍と共に戻ってきた技術師。バグに操られており、人間味がなく喋り方がぎこちない。次々とレイクの部下を感染させていく。
- グリフ(エド・クイン)
- シェパード将軍と共に戻ってきた体が大きめな男。バグに操られており、力ずくでレイクの部下を感染させていく。
- ソーダ(ケリー・カールソン)
- シェパード将軍と共に戻るが、なかなか目を覚まさないブロンドの女。バグに操られており、セクシーな体を利用しレイクの部下を感染させていく。
映画『スターシップ・トゥルーパーズ2』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『スターシップ・トゥルーパーズ2』のあらすじ【起】
今晩も、機動歩兵隊とバグとの戦いが繰り広げられていた。バグとの争いは機動歩兵隊が押され続けている状態であり、レイクは部下を引き連れ撤退するため前哨基地へと向かった。たがそのとき、思いもよらない嵐に巻き込まれてしまった。仲間の一人が部下を助けようとしたとき、後ろからバグに刺されてしまった。なんとか仲間を引き連れ建物の中に入ったレイクたちは、刺された仲間を看取りながら外部との通信を図ろうとした。
建物の中を歩いていると、人殺しと書かれたドアからノックが聞こえてきた。恐る恐る近付くと、そこにはかつての英雄であるダックスが閉じ込められていた。レイクは資料に目を通し、ダックスが上司を殺害した記録を知ったためダックスを閉じ込めたままにした。
レイクは部下からバグが大量に近付いていることを聞き、急いで戦いの体制をとった。誰もいなくなった部屋でサハラはダックスの手を取り、彼を味方として脱出させた。脱出したダックスはすぐさま爆弾を仕掛け、大量にいたバグを秒殺した。

映画『スターシップ・トゥルーパーズ2』のあらすじ【承】
ダックスがレイクの元を離れバグと戦う体制をとっていたとき、遠くからシェパード将軍がバグに追われながら戻ってきた。ダックスは華麗な銃さばきでバグを倒し、シェパード将軍は無事に帰ってくることができた。シェパード将軍はバグとの戦いで助けてもらったペック、グリフ、ソーダをレイクたち部下に紹介した。ソーダは鼻血を垂らしたまま眠り続けていた。
シェパード将軍は交代で体を休めろと命令し、ディル中尉に命を落とした部下の報告書を提出しろと言った。ディルは苛つきながら、なぜダックスを脱出させたのかサハラに詰めた。サハラは力になってくれるとディルに話したが、ディルは聞く耳を持たずサハラを貶し出した。後ろで会話を聞いていたダックスは、ディルが中尉として腰抜けであることを指摘しサハラを守った。
レイクたちが休憩をとっていたとき、バグが接近していることを聞く。ペックの技術により電磁バリアを回復させたため、バグとの戦いが有利になった。ダックスはシェパード将軍から、そのまま大尉として任務に就いてくれと頼まれていた。
映画『スターシップ・トゥルーパーズ2』のあらすじ【転】
待機をしていたレイクたちは仲間内でのカップルの入れ替えが起きたり、交代で仕事を行なっていた。サハラはダックスに朝食を持っていき、自分自身に厳しすぎるのではないかとダックスに伝えていた。
グリフとペックは交代で仕事をしている仲間をおびき寄せ、ペックは目を赤く光らせ口の中から出したバグを仲間に飲み込ませた。シェパード将軍を助けたペック、グリフ、ソーダは人間ではなく、人間の姿をしたバグだったのだ。また小さいバグを飲み込ませることにより、バグが人間を操る仕組みになってしまうのだ。
サハラは夢の中で愛する人がバグに殺されてしまう瞬間や、お腹の中の赤ちゃんの夢を見ていた。目が覚めたサハラは気分が悪く、グリフの黒ずんだ手を触れた瞬間再び気分が悪くなった。サハラはレイクに嫌な予感がすると伝えたが、レイクは妊娠すると敏感になりやすいことを話し、サハラは戸惑っていた。
グリフは人目のつかない地下へ行き、人間の体をしたバグを引き連れ仲間二人を部屋に閉じ込め襲った。サハラはダックスにも嫌な予感がすることを伝え、ダックスはディルにその話しを伝えた。サハラは仲間たちの行動が誰かに操られているような気がしたこともディルに話し、ディルもそんな気がしていたことを感じていた。
映画『スターシップ・トゥルーパーズ2』の結末・ラスト(ネタバレ)
ディルはサハラが話したことをシェパード将軍に伝えようとしたが、シェパード将軍はソーダの手によりすでにバグを飲み込んで倒れていた。ディルは後ろから操られている仲間に首を切られ、亡くなってしまった。操られているシェパード将軍は、ディルを切ったナイフがダックスの物だと知り、ダックスを監禁させた。
サハラは操られている仲間から脅され、レイクの部屋に逃げ込んだ。レイクが後から部屋にやってきたとき、操られている仲間たちからレイクは体を抑えられ、バグを飲み込んでしまった。レイクは太ももに注射を打ち、バグを飲み込んだ仲間の後頭部を包丁で切り取り、口から出てきたバグを電子レンジで粉々にした。
レイクはダックスを助け出し、自分の体の中にバグがいることを伝えながら自分自身を撃ち殺してしまった。その後すぐにサハラがダックスの元にやってきた。サハラはバグの思惑を見抜き、上層部への感染を防ぐためにダックスと操られている仲間を殺しにいった。バグに操られているシェパード将軍は、人間を侮辱し屋上へ逃げて行った。ダックスは操られている仲間と戦い、サハラはシェパード将軍を追った。
シェパード将軍を追って屋上にきたサハラは、大量のバグが押し寄せておる現場を目撃する。シェパード将軍から襲いかかられたサハラは、救助隊が空からやってきたことに気付いた。サハラは懸命にシェパード将軍を救助するなと叫び、後からやってきたダックスはシェパード将軍を撃ち殺した。サハラは救助隊に引き上げられ、ダックスと共に乗り込もうとしたがダックスは一人でバグと戦う決意をした。
その後、ダックスは英雄として歴史に名を残し、赤ちゃんを抱いているサハラはダックスの栄光を微笑ましく見ていた。
映画『スターシップ・トゥルーパーズ2』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
かなりグロい場面がたくさんあったが、今回は仲間内での殺し合いが目立っていた。シェパード将軍を助け人間のフリをしたバグが次々と感染していくシーンや、悪い予感に気付いたサハラが妊娠していたことなど、意外な真実が明らかになるため、展開が面白く釘付けになっていた。ダックスが一人でバグと戦う決意をした瞬間がかっこよく、感動的であった。また映画の中の臨場感が伝わってきたため、同じような感覚になれた。(MIHOシネマ編集部)
タイトルには2とありますが、私が好きな『スターシップ・トゥルーパーズ』とは少し違った印象でした。バグと戦うと言う軸は同じですが、今作のバグは寄生型で感染させることも出来るので仲間同士で戦うことになってしまうのが少し悲しかったです。
1作目では宇宙戦争を通して反戦的なメッセージを示していたように思いましたが、今作には特にメッセージ性は感じられず、1作目のヒットに便乗して作られた作品かなと感じてしまいました。
ハードルをあまり上げすぎずに、1とは別の作品として見た方が楽しめるかもしれません。(女性 30代)
1作目とはまったく雰囲気が違って、今回はほぼ1つの基地内で展開される密室型のSFホラーという印象でした。バグズとのド派手な戦闘を期待していたので肩透かし感は否めませんが、寄生された兵士が内部から仲間を侵略していく展開は緊張感がありました。特にエンディングで、ヒーローとして自爆するダックス将軍の姿には少し胸を打たれました。(20代 男性)
前作のスケール感やブラックユーモアが好きだったので、続編ではだいぶテイストが変わってしまったことが残念でした。とはいえ、ホラー的な怖さや疑心暗鬼が強調された作りは、別のジャンルとして楽しめました。隊員の間にじわじわと忍び寄る寄生虫の恐怖は不気味で、B級感はあるものの中盤以降は引き込まれました。(30代 女性)
正直、低予算感は隠せませんが、それでも極限状態の兵士たちの心理戦を楽しめました。バグズに寄生された仲間がどこまで正気か分からないというサスペンスがあって、単なるモンスター映画では終わらない工夫がありました。ダックス将軍が最後に見せる自己犠牲的なヒーロー像は、皮肉も込められていて良かったです。(40代 男性)
1作目の過激な軍事風刺とは打って変わって、今回はホラー要素が強く、まるで「エイリアン」シリーズのような作風でした。軍人たちがどんどん精神的に追い込まれていく様子がリアルで、女性兵士スー・ウォードの冷静な判断力が光っていました。特に寄生された隊員の演技が不気味で、見応えがありました。(20代 女性)
「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編というよりも、全く別物のSFスリラーとして観るのが正解だと思います。映像の派手さは抑えめでしたが、そのぶんキャラクターのやり取りやサスペンス性に重きが置かれていて、物語には引き込まれました。自己犠牲を選ぶダックスの姿はベタだけど悪くなかったです。(30代 男性)
まるでB級ホラーを観ているような雰囲気ですが、設定自体はしっかりしていて、それなりに楽しめました。寄生生物によって仲間が“乗っ取られる”恐怖は、1作目の正面からの戦争描写とはまた違った怖さがあります。戦場で信頼を前提にしていた関係が崩れていく恐ろしさが、見ていてじわじわと効いてきました。(50代 女性)
スケールダウンしているとはいえ、密室劇としての緊張感や不気味さはよく表現できていたと思います。心理的なプレッシャーの描写に力を入れていて、ただの続編というよりスピンオフ的な印象。正義と狂気の境目に立たされる登場人物たちの姿に、人間の弱さや葛藤も見え隠れして、ラストの演出も良かったです。(40代 男性)
「スターシップ・トゥルーパーズ」というブランド名で期待して観ると、ガッカリするかもしれませんが、一本のSFホラーとしては思ったより楽しめました。登場人物たちの心理の揺れ動きや、寄生というアイデアの扱い方が面白く、バグズの恐怖を別の角度から描いたのは評価できます。低予算ながら工夫は見られました。(30代 女性)
映画『スターシップ・トゥルーパーズ2』を見た人におすすめの映画5選
エイリアン2(Aliens)
この映画を一言で表すと?
孤立無援の惑星で繰り広げられる、SFアクションの金字塔!
どんな話?
宇宙船での惨劇から唯一生還したリプリーが、再びエイリアンの脅威に直面。植民地からの救難信号を受け、武装部隊と共に現地に向かうが、そこはすでに“巣”と化していた。緊迫感とアクション満載のSF大作。
ここがおすすめ!
『スターシップ・トゥルーパーズ2』のように、閉鎖空間でのサバイバルと未知の寄生生命体との戦いが描かれます。ヒロイン・リプリーの強さも魅力で、SFホラーとアクションの理想的融合を味わえる作品です。
イベント・ホライゾン(Event Horizon)
この映画を一言で表すと?
宇宙を舞台にした、極限の心理ホラーとコズミックホラーの融合!
どんな話?
消えた宇宙船「イベント・ホライゾン」が突然発見され、調査チームが乗り込むが、その内部では次々と狂気の現象が起こる。船自体が“何か”に乗っ取られていたという恐怖が徐々に明らかになる。
ここがおすすめ!
『スターシップ・トゥルーパーズ2』にあった「閉鎖空間」「疑心暗鬼」「乗っ取られる恐怖」といった要素が共通。サイコロジカルでグロテスクな描写もあり、SF×ホラー好きにはたまらない一本です。
ザ・シング(The Thing)
この映画を一言で表すと?
誰が“本物”か分からない…恐怖と疑念に満ちた極寒のサバイバル!
どんな話?
南極基地で謎の生命体が発見されるが、それは他者の姿を完璧にコピーする“もの”だった。基地内の誰が感染者か分からない中、隊員たちは疑心暗鬼と恐怖に飲み込まれていく。
ここがおすすめ!
人間が“乗っ取られる”という恐怖は『スターシップ・トゥルーパーズ2』のテーマと直結。緊迫感のある密室サスペンス、秀逸な特殊メイク、そして何より“誰も信じられない”恐怖が見事に描かれています。
ドリームキャッチャー(Dreamcatcher)
この映画を一言で表すと?
友情と記憶の裏側に潜む、異星生物の侵略SFサスペンス!
どんな話?
かつて超能力を得た少年時代の友情。大人になった4人が山小屋で再会するが、そこに突如現れた“宇宙からの脅威”が彼らの心と体に異変をもたらしていく。スティーヴン・キング原作。
ここがおすすめ!
寄生生物による“体の乗っ取り”と精神的侵食が物語の中心で、『スターシップ・トゥルーパーズ2』に似たサバイバル感があります。SF・ホラー・友情の要素が絶妙にミックスされた異色作です。
パンドラム(Pandorum)
この映画を一言で表すと?
記憶を失った乗組員がたどる、宇宙船の闇と人類の末路。
どんな話?
宇宙移民船で目覚めた乗組員が、記憶喪失の状態で異形の生物と戦いながら、船内の真実に迫る。サバイバルの中で明らかになるのは、想像を超える人類の選択と恐怖だった。
ここがおすすめ!
『スターシップ・トゥルーパーズ2』のような密室劇で、正体不明の敵と戦う恐怖をさらに昇華させた作品。SF的な設定と人間ドラマ、サスペンスが融合していて、没入感のあるスリリングな物語が展開されます。
みんなの感想・レビュー