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映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の概要:ダース・ベイダーの若い頃を描く、『スター・ウォーズ』新3部作の第3弾。今作では帝国軍による共和国とジェダイの崩壊、そしてダース・ベイダーの誕生が描かれ、旧3部作へと繋がっていく。

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の作品情報

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐

製作年:2005年
上映時間:141分
ジャンル:SF、アクション、ファンタジー
監督:ジョージ・ルーカス
キャスト:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、イアン・マクディアミッド etc

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の登場人物(キャスト)

アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)
後のダース・ベイダーでジェダイの卵。予言の「フォースに安定をもたらす者」と言われている。怒りっぽく、パルパティーン議長の思想に惹かれている。パドメと密かに結婚したが、彼女が死ぬ姿を夢で見て、強い恐れを抱くようになる。彼女を救おうと執着する気持ちが、ダークサイドに堕ちるきっかけとなっていく。
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)
ジェダイマスターでアナキンの師匠。交渉力・戦闘力ともに優れ、ジェダイ評議会からも頼りにされる存在。アナキンの事を弟のように思い、深く信頼している。しかしある夢によって、アナキンからパドメとの仲を疑われる事となってしまう。
ヨーダ(フランク・オズ)
偉大なジェダイマスター。ジェダイ評議会の長で、体は小さいが、ジェダイ一の実力と先見の明を携えている。800年近く若きジェダイ達を育ててきた。
パドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)
共和国元老院議員。アナキンと密かに結婚し、出産を控えている。2人の結婚はアナキンの師であるオビ=ワンにも知らせていない。心の怒りを爆発させようとしているアナキンを心配している。生まれてくる子は後に帝国軍を打ち滅ぼす事となるルーク、レイア兄妹。
メイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)
ジェダイマスター。マスター評議会の一員で、普段は物静かだがジェダイ一剣術に長けている。アナキンの事を信頼しきれていない。パルパティーン議長の邪悪な企みに気付き、攻撃を仕掛ける。
パルパティーン / ダース・シディアス(イアン・マクダーミド)
パルパティーン議長は共和国連邦元老院の議長。アナキンに対し常に理解を示す発言をしている。議長の立場を利用してうまく立ち回り、共和国連邦の帝国化とジェダイの滅亡を狙う。

ダース・シディアスは歴史の陰で暗躍するシスの暗黒卿。その正体はパルパティーンだった。銀河の征服をもくろみ、分離主義者を影から操っている。

ドゥークー伯爵(クリストファー・リー)
分離主義者を主導している元ジェダイ。ダークサイドに堕ち、シスの暗黒卿として邪悪なパワーを使う。前作のラストで追っ手を逃れ逃走した。
グリーバス将軍(演:カイル・ローリング / 声:マシュー・ウッド)
分離主義者をまとめる将軍。体のほとんどが機械のサイボーグ。ジェダイ・キラーと呼ばれ、ジェダイに対し強い恨みを持っている。
ベイル・オーガナ(ジミー・スミッツ)
新ジェダイ派の元老院議員。後にアナキンとパドメの間に生まれるレイアの育ての親となる。

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のあらすじ【起】

銀河共和国と、ドゥークー伯爵率いる分離主義者達の戦争は各地で激しさを増していた。そんな中、分離主義者達が共和国の元老院議長パルパティーンを誘拐、ジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが救出に向かった。アナキンはドゥークー伯爵を追い詰め、パルパティーン議長に促されるまま、無抵抗のドゥークー伯爵を殺してしまう。

共和国首都に戻ったアナキンを待っていたのは、オビ=ワンにも内緒で結婚した妻・パドメからの懐妊の知らせだった。アナキンもそれを聞いて喜ぶが、それ以来、パドメが出産で亡くなる予知夢を見るようになってしまう。すでに母を亡くしているアナキンは、パドメの事は必ず救ってみせると心に誓う。

パルパティーン議長はアナキンを自分の側に引き入れようとしていた。パルパティーンはアナキンを自分とジェダイ評議会のパイプ役として、ジェダイマスターに昇格させるよう申し入れる。ヨーダ達はアナキンを評議員にする事には同意したものの、マスターへの昇格は却下、アナキンはこの決定に憤る。権限をますます強めるパルパティーンに、ジェダイ評議会は危機感を感じていた。アナキンを評議会入りさせたのは、彼にパルパティーンの動向をスパイさせるためだった。

アナキンの予知夢に、オビ=ワンが登場する。これを機に、アナキンはパドメとオビ=ワンの仲を疑い始めるようになる。

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映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のあらすじ【承】

パルパティーン議長はアナキンに、分離主義者の新たなリーダー・グリーバス将軍の居場所を教えた。パルパティーンはさらに、アナキンのジェダイ評議会への信頼を揺らがせ、暗黒卿が死から人を救う事ができたと言う話をする。この話にアナキンの心は大きく揺さぶられた。

グリーバス将軍の逮捕にはオビ=ワンが向かう事となった。オビ=ワンは激闘の末、グリーバス将軍を打ち倒す。一方アナキンは、パルパティーン議長から、自分の下に付いてフォースの暗黒面を学ぶよう誘惑されていた。パルパティーン議長こそ、ジェダイと共和国の敵ダース・シディアスだったのだ。自分ならパドメを救う力を教えられると言われ、アナキンの心に迷いが生じていた。

アナキンはパルパティーン議長の正体をマスター・ウィンドウに報告した。アナキンを信用しきれていないウィンドウは、彼を待機させ、ジェダイ数名とともに議長室へ向かう。ウィンドウはパルパティーンを追い詰めたが、そこへアナキンが飛び込んできた。パルパティーンが殺されるのを止めようとしたアナキンは、とっさにウィンドウに刃を向けてしまった。ウィンドウはパルパティーンに殺されてしまう。もうジェダイ評議会に戻る事はできない。絶望したアナキンは、パルパティーンの弟子となりパドメを救う道を選ぶ。そんな彼に、パルパティーンは分離主義者の殲滅とジェダイ寺院のジェダイ達の殺害を命じるのだった。

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のあらすじ【転】

パルパティーンはクローン兵達に、各地のジェダイマスター殺害を命じる。この魔の手から逃れたのは、ヨーダとオビ=ワンだけだった。2人は事態の急変を察知したオーガナ議員に救われ、首都コルサントへ向かう。

パルパティーン議長はジェダイの反乱を理由に、銀河共和国の帝国化を宣言する。議員達の万雷の拍手の中、銀河の民主主義は終わりを迎えた。一方ジェダイ寺院に忍び込んだヨーダとオビ=ワンは、アナキンの裏切りを知る。オビ=ワンはアナキンを倒すよう命じられ、パドメに彼の行き先を問いただす。オビ=ワンは2人の結婚に気付いていたのだ。パドメは居ても立ってもいられず、惑星ムスタファへと向かう。宇宙船にオビ=ワンが忍び込んでいる事に気付かずに…。

アナキンは溶岩に覆われた惑星ムスタファで、分離主義者を皆殺しにした。惑星ムスタファに到着したパドメは、アナキンがすっかり変わってしまった事に気付き、深い悲しみを感じていた。オビ=ワンの姿に気付いたアナキンは、彼への嫉妬からパドメを危うく殺しかけてしまう。

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の結末・ラスト(ネタバレ)

惑星ムスタファではオビ=ワン対アナキン、惑星コルサントではヨーダ対皇帝となったパルパティーンの一騎打ちが始まった。ヨーダは後一歩のところでパルパティーンを討ち損ない、オーガナ議員とともにコルサントから脱出する。オビ=ワンは暗黒面の思想に支配されたアナキンを打ち倒し、悲しみのうちにムスタファを去る。アナキンは溶岩に体を焼かれ、死につつあった。しかしパルパティーンに救われ、一生を鎧状の生命維持装置に覆われて過ごす事となる。「アナキン・スカイウォーカー」は「ダース・ベイダー」として生まれ変わったのだ。

パドメは生きる気力をすっかり失っていた。彼女は双子の兄妹を出産し、亡くなってしまう。ヨーダとオビ=ワンは双子をパルパティーンから隠すため、兄(ルーク)をアナキンの義叔父の元で、妹(レイア)をオーガナ議員の元で育てる事にする。オビ=ワンもルークの成長を見守る事を決める。

アナキンはパドメの死を知らされ、すべての希望を失った。パルパティーンとアナキンは、建造を開始した軍事基地「デス・スター」を見つめるのだった。

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の感想・評価・レビュー

SF映画の金字塔「スター・ウォーズ」の新三部作の最終章。主人公・アナキンがダース・ベイダーへと至る姿を描く。

シリーズ通しての人気キャラクターであり、最大の悪役、ダース・ベイダーの誕生を描いた本作は新旧の三部作のつなぎ目となる作品であり壮大な物語が完成する作品となっている。それ故に光と闇の狭間で揺れるアナキンの苦悩が濃く描かれている。(男性 20代)


このシリーズを連続で見ると本当に切ない。
シリーズ全体として観ても3部作最後の作品として完璧に役割を果たしている。
戦闘シーンもテンポがよくスピーディで興奮する。映像も相変わらず美しいし、特に後半にかけて迫力のあるシーンが増えていく。アナキンがついに堕ちていく姿は本当に切ない。1と2を通してアナキンに感情移入させる演出はなかなかのものだった。
1と2を観てなんとなくストーリーを予想していたが、その予想を高く上回ってきた。
個人的にはシリーズで一番好きな作品かもしれない。(男性 20代)


エピソード1〜3の中では一番「スター・ウォーズ」らしい雰囲気が漂う。
続きを知っている中で観ると、おとぎ話にもかかわらず、そこでトドメを刺してくれてれば歴史が変わったのに!などと本気で思っている自分に気づく。それだけ映画の世界に没入できたのは幸せなことだ。
最後に子供を隠す場所としてアナキンゆかりの地というのはいかがなものかと思ったのはさておき、エピソード1〜6の最後のパズルにふさわしい一作となった。(男性 40代)


ジョージ・ルーカス監督によるSF映画の金字塔。
エピソード2から3年後の話だ。メインのストーリーは“あの”ダースベイダー誕生である。
妻・パドメが出産と同時に死んでしまうというイメージを見たアナキンは、愛情深いが故に「暗黒面の力を使えばパドメが助かる」と説かれてしまう。そして、師匠の言葉にも耳を貸さず、暗黒面に身を委ねるのだ。
パドメの愛で、アナキンがオビ・ワン・ケノービと戦うシーンは迫力の戦闘シーンではあるが、とても切ない気持ちになる。
ラスト、パドメが双子のルークとレイアを出産したシーンは、全世界が待ちに待った興奮の瞬間である。(男性 40代)


悲劇で終わることが確定しているゆえに、見ていて胸が締め付けられる思いがするが、お話として最高に盛り上がる。各キャラクターはどうして悪手、悪手を選択してしまうのか。人間の愚かな歴史を再度、宇宙規模で見せられている気分になった。

古いしきたりに縛られて若者に理解を示せない評議会。フォローが足りないヨーダや、オビ=ワン。疑心暗鬼に囚われて暴走するアナキン。登場人物それぞれが愚かしくも人間らしいので好感が持てる。こうした生き生きとしたキャラクターを創造したジョージ・ルーカスはやはり凄い。(男性 30代)


ついにアナキンが闇堕ちです。愛するパドメの死もそうですが、アナキンの人生にはとにかく死がついてまわるので、見ていて本当に切なくて可哀想になりますよね。子供の頃から大切な人が居なくなってしまうのを目の当たりにしているので、病んでる時に唆されたら簡単に闇堕ちしてしまうのは容易に理解できます。
しかし、彼の面倒を見続けたオビワンはもっと可哀想ですよね。こんなにも手がかかるパダワンを一生懸命助けてきたのに「あんたが憎い」なんて言われたらたまったもんじゃありません。
パドメのことを天使だと言っていた頃のアナキンの面影は一切なくなりましたが、スター・ウォーズらしくて非常に好きな作品です。(女性 30代)

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次作 スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    このエピソード3で物語の全貌が明らかになり、エピソード4のストーリーに再び興味が湧いてくる作品である。ジェダイへの復讐の機会を狙っていたシスの存在、ダース・ベイダーとオビ=ワンとの関係に、ヨーダとダース・シディアスの確執など、この作品を通して改めてエピソード4を観てみると、なるほどと納得させられ壮大なスペース・オペラの全貌が見えてくる。ルークとレイアの出生に関しても、パドメという母親が主人公クラスで登場しており、そしてパドメの死がダース・ベイダーの復讐心を過剰に煽り帝国の設立に至ったという、物語のいきさつもよく理解出来る。
    エピソード4の途中から始まったようなストーリーに細かなディティールが付け加えられ、疑問のようにわだかまっていた部分の辻褄を合わせてくれる。原作を先に読まなければ理解出来なかった部分でもあり、シリーズのファンとしては待ち焦がれていたストーリーだろう。1977年に公開された、最初の「スター・ウォーズ」エピソードⅣから28年という、物語の結末ではないものの、長い物語の「締めくくり」である。

  2. 匿名 より:

    この作品においては観る側が幾分特撮技術に慣れてしまったせいか、ストーリー展開の方に興味がそそられる。シリーズを通じて全ての物語に出演しているR2や3PO、懐かしささえ感じさせるチューバッカーの登場シーンも多く、エピソード4への伏線が重要視されたところが、作品としては新しいながら古くからのファンも飽きさせない。ハンサムだったアナキンが、ダース・ベイダーに変貌するあたりの展開も興味深く、ルークとレイアの出産を機に亡くなるパドメの悲哀と絡めた、締めくくりにふさわしい深遠な幕切れである。

  3. 匿名 より:

    オビ=ワンとヨーダが新しい世代へジェダイの意志を受け継がせ、帝国軍創立の全貌も明らかになる区切りとなる作品。優秀なジェダイの戦士だったアナキンが苦悩を抱え、ダースベイダーとして生まれ変わるプロセスが痛々しく描かれる。人が抱える心の闇にスポットを当て、シリーズの中ではドラマ作りに重きを置いた深みが強調されている。シリーズのターニングポイントとしても重要な位置にあり、内容の濃いドラマチックな作品である。