映画『ストレンジャー・コール』の概要:1979年公開の原作『夕暮れにベルが鳴る』を完全リメイク。現代の恐怖を映像に詰め込んだ作品。ベビーシッターをしている少女の家に不信な電話がかかってくる。その電話の正体は一体。
映画『ストレンジャー・コール』の作品情報
上映時間:87分
ジャンル:サスペンス
監督:サイモン・ウェスト
キャスト:カミーラ・ベル、トミー・フラナガン、ケイティ・キャシディ、テッサ・トンプソン etc
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映画『ストレンジャー・コール』の登場人物(キャスト)
- ジル・ジョンソン(カミーラ・ベル)
- 高校生。電話が好きで、1日に長電話をよくする。そのおかげで父親から携帯の使用禁止を告げられる。
- スカーレット(テッサ・トンプソン)
- ジルの親友。遊び好きでパーティーによく行く。ティファニーとジルを仲直りさせようとする。
- ティファニー(ケイティ・キャシディ)
- ジルとティファニーの友達。ジルとは男関係で喧嘩している。
- ボビー(ブライアン・ジェラティ)
- ジルの彼氏。バスケ部で活躍している。浮気をしたため、ジルから距離を置かれている。
- ジョンソン(クラーク・グレッグ)
- ジルの父親。ジルの長電話に手を焼いており、罰を与える。
映画『ストレンジャー・コール』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ストレンジャー・コール』のあらすじ【起】
女性が、自分の子供の名前を呼びながら探している。家の中を探していると、女性は悲鳴を上げていなくなる。翌日、警察がその家を捜査していた。遅れて到着した刑事は、現場に入ると顔を歪める。女性は酷い惨殺死体となっていた。
高校生のジルは部活動で走るタイムを測っていた。いつもより遅いタイムで先生から注意される。上の空で走っていたジルには思い当たる節があった。体育館でバスケをしている彼氏のボビーを眺める。ジルは以前、ボビーが他の女の子とキスをしている現場を見てしまい、腹を立てていた。放課後に彼氏から話しかけられる。ボビーはなぜ電話に出てくれないのか問うと、昨日も一昨日も長電話したと話す。しつこいボビーにうんざりするジル。彼氏から逃れるように教室へ逃げ込んだ。待っていたのは友達のスカーレット。彼氏との悩みを話すジルにアドバイスするスカーレット。そのとき、友達のティファニーが2人の前に現れる。ティファニーとジルは喧嘩していた。2人の中を取り持つようにスカーレットは場を仕切るが、無意味に終わる。
ジルは父親のジョンソンの車で送迎してもらう。ジルは携帯の使いすぎで、1ヶ月の運転禁止と携帯の使用禁止をジョンソンから言い渡される。そのままジルをベビーシッターとしてバイトする家へと届ける。
映画『ストレンジャー・コール』のあらすじ【承】
車を走らせて目的地に着く。郊外にある豪華な屋敷で、そこには医者が住んでいる。豪華な家でベビーシッターをすることになるジル。広い庭を抜けて、大きい玄関のベルを押す。中から紳士な男が出てくる。この家の主で、医者として働いている。奥さんも広間からジルを迎え入れる。家の設備や、電話番号など必要なことを教える。家の警報装置の暗証番号も教え、子供たちをなるべく起こさないように頼む。部屋の広い窓からは奥の別荘が見えた。そこには大学生の息子が突然来た時に使うという。お洒落な格好をして、夜中まで出かけに行く夫婦を見送るジル。ジルは、夫婦がいなくなったあとにソファでくつろぎ始める。テーブルにたくさんリモコンがあるのを見て、1つずつ押す。すると、暖炉の炎がついたりスピーカーからオペラが流れ始めた。驚いたジルはリモコンを戻し、家の探索を始める。
家の中には高価なものがたくさんあり、服を勝手に試着したりアクセサリーをつけてみたりとやりたい放題のジル。しかし、家の中で物音がして慌ててソファーに戻る。声をかけても反応がないのを不審に思い、またもや部屋を歩き回る。人影が見えたので、近づいてみると家の庭師がコイに餌をあげていた。安心したジルは再びソファーに戻ると、今度は電話がかかってくる。受話器をとって応答するジルだったが、電話の向こうは反応がなかった。
家の電話を使用してスカーレットに電話するジル。ジルはボビーに家の電話番号を教えるように頼む。電話を切ると、家の警報のアラームが鳴り響く。慌ててアラームを止めに行くと、電話がかかってくる。電話に出ると、警備会社から安否の確認だった。問題ないことを告げて電話を切ると、再び電話がかかってくる。ジルはすぐに電話をとると今度は奥さんが出る。警備会社から電話があったことを心配した奥さんにジルは問題ないことを話す。奥さんはアラームの誤作動を娘のローザの仕業だと話す。電話を切ると、再び電話がかかる。しかし、今度が知らない男の声だった。誰なのか問いかけると電話は切られてしまう。不安になったジルは家を探索をし、ローザを探す。ローザが見つからないジルの元にまた電話がかかってくる。今度はボビーからの電話で、ジルをからかう。ムカついたジルは電話を切ってしまう。
映画『ストレンジャー・コール』のあらすじ【転】
家の中の異変を感じたジルは、オブジェについてる短い槍を手にして家の中を歩き回る。不穏な空気が漂うものの、何も起こらない。不安になっているジルの元にティファニーが現れる。どうして中に入れたのか聞くと、開いていたガレージから入ったと話す。慌ててガレージを見に行くと開いていてシャッターを閉めた。ジルはティファニーに、ボビーとキスをしたことを問い詰める。理由を話すティファニーだったが、ジルに帰るように言われる。言われた通りに家の外へ出て車に乗るティファニー。しかし、出口のとこに木が倒れていて車を出せない。車を降りて木をどかそうとするティファニーは何者かに襲われる。激しく玄関を叩く音を聞き、玄関を開けるジルだったがそこには誰もいなかった。玄関を閉めて警備をセットするジル。ジルはボビーに電話をかけ、イタズラ電話をしていたかどうか聞き出す。しかし、イタズラ電話をしていたのは1度だけだと話すボビー。電波が悪くなり、電話が切れてしまう。しかし、再び電話が鳴る。着信の名前を見ると、ティファニーだった。電話に出ると、ティファニーではない男の声がジルに話しかける。誰なのか問いただすジルだったが電話を切られてしまう。警察に電話してみるが、あしらわれてしまう。
子供たちの様子が気になり、静かに子供部屋に見に行く。2人とも無事にいたことを確認するジルだったが、電話が鳴り、謎の男の声が話す。子供は無事かどうか聞き、ジルを殺すと脅迫する。男が家の中を覗いていることを知ったジルは再び警察に電話する。事情を細かく話すと、60秒かけてその謎の男と電話をするように指示される。警察は60秒電話をつなげれば、逆探知できると話す。再び謎の男が電話をしてきたとき、ジルは時計で時間を計りながら話す。しかし、60秒手前で電話が切られてしまう。部屋の戸締りの確認をしていると、再び電話がかかってくる。謎の男からの電話で、必死に話を続けるジル。そこに、部屋からシャワーの音が聞こえてくる。電話が切られてしまったジルのもとに、探知に成功した警察から電話がかかってくる。逆探知によると、電話を掛けてくる男の居場所はその家の中だと告げる。驚いたジルの振り返った先にはティファニーが殺されて死体となって転がっていた。
映画『ストレンジャー・コール』の結末・ラスト(ネタバレ)
犯人の居場所が分かったジルは、逃げる準備をする。子供たちを逃がすために子供部屋へ行くが、子供たちの姿がいなくなっている。子供たちが隠れているところを見つけ、一緒に逃げるジルのもとに、ついに謎の男が姿を現す。子供たちと一緒に逃げるジルを弄ぶように、ゆっくり謎の男が近づく。家のセキュリティを駆使して逃げるジルたち。しかし、逃げても逃げて男に見つかってしまう。逃げているうちに子供たちとはぐれてしまい、家の中に戻り子供たちを探す。無事に子供たちを見つけて逃がすものの、ジルは男に捕まってしまう。必死で抵抗するも、ジルは首を締められてしまう。ジルは落ちていた度数の高いお酒を男に浴びせると、暖炉のリモコンをつけ火を浴びせる。怯んだ男の手から逃げ、落ちていたオブジェの槍を男の手に刺す。逃げ出したジルは、駆けつけて来た警察官によって保護される。無事に助かったジルは捕まってパトカーに乗る男の顔を見る。顔に傷がついている男は不気味に笑いながらジルを見つめて去って行った。
無事に助かったジルは病院で目覚める。しかし、その病院には誰もいなく、突如電話がなり始める。不安に思いながら電話に出ると、背後に顔に傷のある男が立っていた。パニックになったジルは夢から覚めるも、男による恐怖を植え付けれたままだった。
映画『ストレンジャー・コール』の感想・評価・レビュー
終始不安を煽るような演出だった。最初はホラー映画と思われるような演出が多く、家の中で起こる不可解な現象が心霊的なものなのかと疑うほどだった。見終わってみれば、不可解な出来事が偶発的に生まれていたことを知ることができた。
犯人が最後15分ぐらいしか登場せず、最後まで謎に包まれていたままだった。犯人の描写をもっと掘り下げたらもっと楽しく見れたと思う。最後まで謎に包まれている物語の進み方は斬新だった。(MIHOシネマ編集部)
犯人の正体が中々分からずドキドキできました。少しテンポが悪いところもありましたが、何度も掛かってくる無言電話がとても不気味で不穏な空気で、また何かありそうでない…が続いてハラハラしました。少し話の内容の薄さは感じましたがドキドキを味わえ、大作では無いですが中々面白い作品でした。何も考えずに見れて、ストーリーがとてもシンプルなのでサクッと楽しめました。主人公のジル役のカミラ・ベラがとても可愛くて魅力的でした。(女性 30代)
緊張感があってなかなか怖いよくできている作品なのに、雑な部分が目立ってしまって勿体なかったです。
ベビーシッターとして行った家なのに子供が全然出てこないのが何かの伏線なのかと思って見ていましたが、単純に関係ないから省いただけのようでした。
家主たちも最初に登場するだけで、その後は主人公が無言電話にビビるだけなのでこれがずっと続くの!?と心配になってしまいました。
犯人の動機も弱く、もっと掘り下げて描いて欲しかったなと思います。(女性 30代)
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