映画『ヒューマン・ハンター』の概要:ニコラス・ケイジ主演の近未来のアメリカを舞台とした映画。自然も壊滅し、人が住むことが難しくなった世界。アメリカは国民の管理を人民省と呼ばれる機関で管理していた。機関の裏側にある陰謀に迫るSFサスペンス。
映画『ヒューマン・ハンター』の作品情報
上映時間:95分
ジャンル:SF、サスペンス
監督:ロブ・キング
キャスト:ニコラス・ケイジ、サラ・リンド、ヒュー・ディロン、ジェイコブ・デイヴィーズ etc
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映画『ヒューマン・ハンター』の登場人物(キャスト)
- ノア・クロス(ニコラス・ケイジ)
- 人民省に所属するエージェント。いつも湖の写真を持ち歩いている。子どもの頃の記憶がフラッシュバックする。幼少期を施設で育つ。
- レイチェル・ウェラー(サラ・リンド)
- ルーカスの母親。ルーカスと2人で暮らしている。エージェントたちが認めるほどの美人。
- ルーカス・ウェラー(ジェイコブ・デイヴィーズ)
- レイチェルの息子。好奇心旺盛。ニューエデンに行った友達から手紙の返事が来ないことを残念に思っている。
- アダム・ウェスティングハウス(ヒュー・ディロン)
- クロスの上官。スキンヘッドで狡猾。いつもコートを着ている。1ヶ月に1度プールで泳ぐのが趣味。
- エージェント・ポーター(ヴィセラス・シャノン)
- アダムの部下。クロスの動きを監視している。プールは溺れるため泳げない。
映画『ヒューマン・ハンター』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ヒューマン・ハンター』のあらすじ【起】
世界は経済の破綻と気候変動により、水や食べ物が枯渇しかけていた。アメリカは政府の機関を1つにして人民省を築く。国民を査定して人民の隔離などを行っていた。人民省で働くノア・クロスは、郊外で暮らす人民を査定してニューエデンへと送る役目をしていた。
ネバダ州へ、クロスは1人の男に会いに行く。そこで出会った男は73歳の老人だった。彼は働かずに政府の給付金で暮らしている。しかし、働かないことは怠惰にあたり、政府の査定の対象になる。クロスは、老人をニューエデンへ強制送還しようとすると、老人はショットガンを撃ってくる。ためらわずに射殺するクロス。人を殺してしまったが、上からはお見事だと褒められる。おかげでクロスは上の役職へ昇進することとなる。話をしに来たアダムから励みをもらい、クロスは憂鬱になりながらもアダムに応えようと決意する。
次の日にクロスが向かった査定の家は、母と子の二人暮しをしている家庭。事前に人民省の人間が査定に来る通達を受けていた母のレイチェルは浮かない顔で走ってくる車を見つめる。息子のルーカスは靴が小さくて足が痛いと言うが、レイチェルに査定が終わるまでは我慢するように言われる。査定には自立していると見せる必要があった。クロスが家に辿り着くと、レイチェルは家に招き入れて水を出す。レイチェルは、査定に必要な書類を提出する。そのまま査定を開始するクロス。結果は不適正で、2人はニューエデン行きが決まってしまう。12時間後に出発とクロスに言われるも、レイチェルは明日にルーカスの歌の発表会があると告げる。情に流されたクロスは、ニューエデン送りを延期にする。
映画『ヒューマン・ハンター』のあらすじ【承】
アダムは、部下のポールに常にクロスを監視することを命令する。不気味なアダムに不審に思いながらもクロスを監視するポール。
自分の家に戻ったクロスは、この先どうしたらいいか悩む。外に出て悩んでいるところに、政府の請負人の業者がクロスのもとに紙を投げつける。紙に書かれてることを悟ったクロスは自分の家のエレベーターに乗り込む。そこには先程紙を投げ込んだ業者がいた。エレベーターを止めて、業者は真実が入っているというメモリーカードをクロスに渡す。家に帰ってメモリーカードの内容を見たクロスは驚愕する。
教会ではルーカスの歌の発表会が始まっていた。その様子を嬉しそうに眺めるレイチェル。歌っているルーカスも楽しんでいたが、後ろの方にクロスが来ていることを知る。ルーカスのおかしな視線に気づいたレイチェルは振り返り、レイチェルもまたクロスが来ていることを知る。発表会が終わり、ルーカスに褒めるクロス。クロスはお守りとしてネックレスをルーカスにプレゼントする。3人はレイチェルの家に戻る。何をしに来たのか聞くレイチェルだったが、クロスは黙ってついてくるように言う。しかし、アダムがすでに兵隊を用意していて家を包囲しようとしていた。1人単身乗り込んだアダムだったが、ルーカスの攻撃により目をやられてしまう。クロスの車で逃げ出した3人は、遠くへと車を飛ばす。クロスは国境を越えてカナダへ行こうとしていた。3人は道中で老婆に会う。以前、国境へ向かった人がいると聞く。3人はまたしても国境を目指して進む。国境付近では銃を持った3人組が待ち構えていた。彼らは、盗賊や政府と戦っている人たちだった。彼らの助けを借りてさらに進むクロスたち。しかし、アダムは執念の追跡によりクロスを追い続ける。
映画『ヒューマン・ハンター』のあらすじ【転】
アダムは、レイチェルの身元を調査する。すると、レイチェルと名乗っていたのは実は隣人でありルーカスの本当の母親ではないことを知る。何があったかを知るためにアダムはさらに追跡を強める。
遠くまで逃げるクロスに対して、疑問を抱くレイチェル。ニューエデンに行けば今より良い暮らしができると思っているレイチェルは、クロスに投げかける。クロスはレイチェルに真実を話す。クロスが見たメモリーカードの中身はニューエデンの真実だった。それは、巨大な焼却炉でニューエデン行きになった人々を火葬していく政府の秘密だったのである。真実を知ったレイチェルは驚愕する。そして、クロスはレイチェルがルーカスの本当の母親ではないことも知っていた。レイチェルは真実を話し始める。ルーカスの母親は2歳のルーカスを売り飛ばそうとしていた。それを知ったレイチェルはルーカスを助け、自分の子どもとして育てていく。クロスに本当の母親は自分だと主張する。レイチェルの想いの強さに感動したクロスは、車を飛ばす。
アダムは、衛星を使ってクロスの位置を知る。すぐさま行動を開始し、クロスの車に追いついたアダムは猛攻撃を仕掛ける。攻撃から逃げるように車を走らせるクロスだったが、車が壊れてしまう。走って逃げる3人だったがアダムに捕まってしまう。話し合いをしようとするクロスだったが、容赦なくレイチェルの眉間を撃ち抜くアダム。
映画『ヒューマン・ハンター』の結末・ラスト(ネタバレ)
レイチェルが撃たれたことにより、動揺するルーカスを抱きしめるクロス。ルーカスだけは殺さないようにとアダムに懇願すると、気が変わらないうちに逃がすことを許す。1人になったクロスは、アダムにメモリーカードを要求される。大人しくメモリーカードを渡すクロス。アダムは中身を調べると、すでにデータが消えていることを知る。怒りに狂ったアダムはクロスの眉間をも撃ち抜く。怒りでルーカスを追おうとするが、何者かにアダムは撃たれる。同様に部下の兵隊たちも次々倒されていく。その場所はすでにカナダの国境付近であり、周辺を守っていた自警団による攻撃だった。自警団に助けられたルーカスは、撃たれたレイチェルの元に寄り添うもレイチェルは動かない。
自警団はクロスが来ることを知っていた。それはメモリーカードの存在を知っていて、クロスから受け取るはずだったのである。自警団たちはルーカスに何かクロスから渡されていないかを聞く。思いついたルーカスはネックレスを渡すと、その中にはクロスからのメッセージが入っていた。内容を確認する自警団たち。それにはアメリカ政府が独自の政策で、国民を抹殺していることが記されていた。そして、クロスが反乱を起こすよう呼びかけていた。呼びかけに応じるように、メッセージは各地に広がり暴動が起こる。
映画『ヒューマン・ハンター』の感想・評価・レビュー
近未来を想定した話で、もしかしたら同じ様なことが起こるのではないかと思わせる映画だった。映画タイトルから空想上の生物が登場すると思っていたがそんなことはなく、人が作り出す恐怖を描いていたのでリアリティがある。
劇中はテンポよく進み、映画の世界にすぐ引き込まれた。ニコラス・ケイジ演じる、クロスの心の変化やルーカスに対する想いがしっかりと描かれていて、感情移入して見ていられた。ただ、結末が呆気なく終わってしまい、物語の続きを見たくなる終わり方だった。(MIHOシネマ編集部)
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