この記事では、映画『スーパーマン(1978)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『スーパーマン(1978)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『スーパーマン(1978)』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0021491
製作年 | 1978年 |
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上映時間 | 151分 |
ジャンル | SF アクション |
監督 | リチャード・ドナー |
キャスト | クリストファー・リーヴ マーゴッド・キダー マーロン・ブランド テレンス・スタンプ |
製作国 | アメリカ |
映画『スーパーマン(1978)』の登場人物(キャスト)
- クラーク・ケント / スーパーマン / カル=エル(クリストファー・リーヴ)
- クリプトン星の生存者。クリプトン星で生まれた後、地球で育てられた。科学者ジョー=エルの息子。優しくて誠実な性格。
- ロイス・レイン(マーゴット・キダー)
- デイリープラネット社の記者。よく単語の綴りを間違えるが、ピューリッツァー賞を貰うのが夢。育児やローン地獄などうんざりだと思っているので、結婚する気はない。
- ジョー=エル(マーロン・ブランド)
- クリプトン人でクラークの実の父親。科学者であり、クリプトン星が滅びることを危惧していた。
- ララ(スザンナ・ヨーク)
- クリプトン人でクラークの実の母親。
- ジミー・オルセン(マーク・マクルーア)
- デイリープラネット社のカメラマンの男性。
- レックス・ルーサー(ジーン・ハックマン)
- 天才犯罪者。IQが高いばかりでなく、桁外れの知識や教養を持ち合わせている。
- オーティス(ネッド・ビーティ)
- レックスの手下で、ややぽっちゃり体型。間抜けでドジを踏むことも多い。
- ミス・テッシュマッカー(ヴァレリー・ペリン)
- レックスの手下で、美しい容姿を持つ。
- ジョナサン・ケント(グレン・フォード)
- クラークの育ての親。
映画『スーパーマン(1978)』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『スーパーマン(1978)』のあらすじ【起】
惑星クリプトンでは、人間とほぼ同じような知的生命体が住んでいた。犯罪者で悪党のゾッド将軍とノンとアーサは、暴動を企てた反逆罪で有罪判決が下され、宇宙流刑のファントム・ゾーンへ送られる。判決を下したジョー=エルは、ゾッドから恨まれることになった。
科学者であるジョー=エルは、クリプトン星が30日以内に破滅するのではないかと危惧していた。しかし他の者は皆、この話を信じない。
ジョー=エルとその妻ラーラには、生まれたばかりの赤ん坊カル=エルがいた。夫妻はカル=エルをクリスタル型の宇宙船に乗せ、地球へ逃がした。その後クリプトンはジョー=エルの予測通り破滅し、住民は全て死滅してしまう。
3年の月日が経ち、カル=エルの乗った宇宙船はアメリカのカンザス州に辿り着いた。ケント夫妻は、宇宙船が不時着し地表に穴が開いているのを目撃する。またそこから出てきた3歳児が、トラックを持ち上げるほどの力を持っていたので、驚いた。
地球とクリプトンでは分子構造に違いがある。よってカル=エルは、地球上で誰よりも強い力を持てるのだ。
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映画『スーパーマン(1978)』のあらすじ【承】
その後ケント夫妻の養子になったカル=エルは、クラーク・ケントとして18歳まですくすくと育った。しかしある日、養父のジョナサンが亡くなる。
クラークは、納屋で自分の乗っていた宇宙船を見つけた。その中にある緑色のクリスタルを見てある種の使命感を感じ、家を出る決意をする。
母親に別れを告げたクラークはまず北極へ向かい、緑色のクリスタルを投げた。するとクリプトンの建築物同様の、クリスタルの要塞が構築された。中へ入ると実父ジョー=エルのホログラムが現れる。父の話から、クラークは自分が何者であるかを知った。
それからクラークは地球を飛び出し、父と宇宙旅行をした。この時間と空間の旅の中で、クラークは人間の心や自分の故郷、不滅の観念などを学ぶ。父がクラークに与えた使命は、人類の明るい未来のため尽くすことであった。
クラークが北極に戻った時、12年が経過していた。クラークはSマークの入った水色のスーツを着て、赤いマントを羽織る。そして空を飛び、メトロポリスへ向かった。
映画『スーパーマン(1978)』のあらすじ【転】
クラークはメガネをかけ、新聞社であるデイリー・プラネット社に入社した。そこでアグレッシブな女性記者、ロイスと出会う。クラークはロイスに恋をした。しかし彼女は仕事熱心で、恋愛にはあまり興味がないようだ。
クラークは、自分の人並み外れた身体能力を隠して生きてきた。しかしロイスの乗ったヘリがデイリー・プラネット社の屋上から宙吊りになった時、初めて回転ドアを使い変身し、ロイスを救った。ロイスは謎のヒーローに恋をしたが、メガネを外していた上、格好も違うのでクラークだとは気づかなかった。
その後もクラークは、メトロポリス内の犯罪や事故を解決した。大統領機が雷に打たれエンジンが故障した際も、自慢の怪力で機体を持ち上げ飛行を助ける。
超人の活躍は各新聞やニュースでも取り上げられ、街中で話題になった。クラークの上司である編集長も、彼の素顔を知りたがっている。
その晩クラークは超人の姿で、ロイスの家を訪ねた。ロイスは、さっそく超人にインタビューをする。彼女は超人と空を飛び回り、夢のような夜を過ごした。
映画『スーパーマン(1978)』の結末・ラスト(ネタバレ)
ロイスは彼をスーパーマンと名付け、取材内容を記事にする。
その頃、天才犯罪者のレックス・ルーサーは、軍が核ミサイル2発同時テストを行うと知り、ロスやサンフランシスコなど海岸沿いの大都市を破滅させようと企んでいた。
スーパーマンの活躍を望まない彼は、手下のオーティスやテッシュマッカーと、クリプトナイトを手に入れた。この石はクリプトンの隕石で、スーパーマンを弱らせることができる。
ルーサーはスーパーマンを呼び出し、クリプトナイトで彼を衰弱させた。テッシュマッカーの協力で何とか脱出できたスーパーマンだが、同時に2機の核ミサイルを止めることは難しく、1機のミサイルがサンアンドレアス断層を直撃してしまう。その後、海岸沿いで大規模な地震が起こった。
ロイスはこの地震に巻き込まれ、命を失う。スーパーマンはロイスを救えなかった無念さから、地球を逆方向に回転させ、時間を戻した。そして再びロイスを助けに行くことで、不幸を回避する。
その後、スーパーマンに捕えられたルーサーとオーティスは刑務所送りとなり、人々は無事平和を取り戻した。
映画『スーパーマン(1978)』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
クリストファー・リーヴ演じるスーパーマンの姿に、真のヒーロー像を見た気がしました。特にラストでロイスを救うために時間を逆行させる展開には驚きましたが、彼の「人を救う」意志が限界を超えて描かれていて感動的でした。飛行シーンや変身の演出は当時としては革新的で、今見てもワクワクします。スーパーヒーロー映画の原点として語り継がれるべき名作だと思います。(30代 男性)
子どものころにテレビで観て以来、何十年ぶりに見直しましたが、やっぱり素晴らしい。スーパーマンが最初に空を飛ぶシーンの音楽と映像の融合がとにかく感動的で、鳥肌が立ちました。悪役レックス・ルーサーもユーモアがあり魅力的でした。最後にスーパーマンが自らのルールを破って時間を巻き戻す決断をする場面では、母としても胸が熱くなりました。(50代 女性)
ヒーロー映画にあまり馴染みがなかったのですが、恋人にすすめられて鑑賞。率直に言って「古さ」はあるけれど、それを感じさせない物語の熱量に引き込まれました。クラーク・ケントとしての不器用な姿と、スーパーマンとしての頼もしさのギャップが最高。あの笑顔と強さを持ったスーパーマンなら、誰でも惚れちゃいますね。(20代 女性)
CGも今ほど進化していない時代に、こんなに迫力のある飛行シーンを描いていたのは本当にすごい。しかもそれ以上に、正義感や人を救いたいという思いがダイレクトに伝わってくる。レックス・ルーサーのミサイル作戦を止めるくだりもハラハラして、最後にロイスが亡くなる展開からの逆転劇には涙が出た。やっぱり名作だと思う。(40代 男性)
当時のアメリカン・ヒーロー像がしっかりと表現されていて、クラシックな正義の在り方が新鮮に感じられました。スーパーマンが“神のような存在”ではなく、地球で育った青年として葛藤を抱えながらヒーローになる過程が丁寧で良かったです。最後に愛する人を救うため、世界のルールを超えてしまうという展開は胸が苦しくなりました。(30代 女性)
この映画を初めて観たのは小学生の頃で、今回久しぶりに観てみて、あの時の感動が甦りました。スーパーマンが空を飛ぶときのテーマ曲が流れる瞬間は今でもテンションが上がります。終盤の時間逆行はやりすぎという声もあるけれど、ロイスを救うための必死さが伝わってくる。誰かを守りたいという純粋なヒーロー像が好きです。(20代 男性)
スーパーヒーロー映画の原点ともいえる作品ですが、単なるアクション映画ではなく、人間ドラマがしっかり描かれているのが魅力です。クラーク・ケントの孤独や葛藤、ロイスとの関係性、そして地球人としての愛情。レックス・ルーサーとの知略戦も面白くて、最後の時間逆行には賛否あると思いますが、私は好きな展開でした。(40代 女性)
今のMCU作品に慣れていると、少しテンポが遅く感じるかもしれませんが、その分ドラマが丁寧で、スーパーマンの誠実さや人間性がしっかり描かれています。故郷クリプトンの美しい世界観や、父親との別れなど序盤も見ごたえがあり、ヒーローの孤独を感じました。スーパーマンの原点に触れたい人にはぜひ観てほしい名作です。(10代 女性)
この作品を観ると、今のヒーロー映画がどれほどこの作品の影響を受けているかがよく分かります。クリストファー・リーヴの演技は、正義感と人間らしさのバランスが完璧。レックス・ルーサーとのやりとりもテンポが良く、スーパーマンがただ強いだけの存在ではないということが伝わってきます。何度観ても色あせない作品です。(60代 男性)
映画というよりも、まるで“神話”を見ているような感覚がありました。クラークが育っていく過程、地球でのアイデンティティ、そしてヒーローとしての覚醒までの流れが、非常に詩的で美しかったです。ラストでスーパーマンが空を見上げて微笑むシーンには、希望そのものを感じました。心が洗われるような映画でした。(30代 女性)
映画『スーパーマン(1978)』を見た人におすすめの映画5選
バットマン(1989)
この映画を一言で表すと?
“闇の騎士”の誕生を描いた、ダークでスタイリッシュなヒーロー映画!
どんな話?
ゴッサム・シティを舞台に、正体を隠して悪と戦う億万長者ブルース・ウェイン=バットマンが、凶悪犯ジョーカーと壮絶な戦いを繰り広げる。ティム・バートン監督の独自の世界観が光るバットマン映画の原点。
ここがおすすめ!
『スーパーマン(1978)』と並ぶDCヒーローの傑作で、よりシリアスなトーンと芸術的な映像が魅力。ジャック・ニコルソン演じるジョーカーの怪演は圧巻で、ヒーローと悪の対比が鮮烈に描かれます。音楽もダニー・エルフマンによる名スコア!
スーパーマンII 冒険編(1980)
この映画を一言で表すと?
スーパーマンの“苦悩と選択”が描かれる、続編にして感動の傑作!
どんな話?
地球を守るために自分の力を捨てる決断をしたスーパーマン。しかし、同時にクリプトン星からの悪党ゾッド将軍らが地球を襲撃。ヒーローとして、そして愛する人を守る者として、再び立ち上がる姿が描かれる。
ここがおすすめ!
ヒーローとしての責任と、愛する人との平穏な生活の間で揺れるスーパーマンの葛藤がリアル。アクションもスケールアップし、ゾッド将軍との対決は見ごたえ十分。1作目を観た人なら、必ず胸を打たれる続編です。
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)
この映画を一言で表すと?
“正義とは何か”を問いかける、不屈のヒーロー誕生物語!
どんな話?
病弱で小柄な青年スティーブ・ロジャースは、正義を貫く意志だけを武器に、極秘の超人計画に志願。やがて彼は「キャプテン・アメリカ」としてナチスと戦う戦場の英雄となる。誠実な心を持つ“本物のヒーロー”の始まり。
ここがおすすめ!
『スーパーマン(1978)』と同じく、内面の強さを持つヒーローが主役。誠実で優しく、誰よりも人々を守ろうとする姿勢に心を打たれます。時代背景やヴィンテージな雰囲気もあり、レトロ好きにもおすすめ。
アイアンマン(2008)
この映画を一言で表すと?
“天才億万長者”が自作のスーツでヒーローになる、痛快SFアクション!
どんな話?
武器商人トニー・スタークは誘拐されたことで、自らの行いに疑問を持つように。自作のハイテクスーツで戦うことを決意し、「アイアンマン」として悪と戦い始める。現代ヒーロー映画の金字塔ともいえる一作。
ここがおすすめ!
『スーパーマン』が理想的ヒーローの誕生を描いたなら、こちらは欠点を抱えた大人のヒーロー像。トニーの成長や、技術の進化で描かれるスーツのギミックも魅力。爽快感と重厚さを兼ね備えた傑作です。
マン・オブ・スティール(2013)
この映画を一言で表すと?
新たな“神話”として描かれる、現代版スーパーマンの壮大な再構築!
どんな話?
故郷クリプトン星の崩壊から地球へと送られた赤ん坊カル=エルは、クラーク・ケントとして成長。やがて自らの正体を知り、地球の危機に直面する中で“スーパーマン”として覚醒していく姿が描かれる。
ここがおすすめ!
1978年版を現代的にアップデートした新解釈のスーパーマン。より重厚で哲学的なテーマが加わり、人類にとっての“希望”とは何かを問いかけます。アクションの迫力や映像の美しさも圧巻。違った視点で楽しめます。
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