映画『サバイバル・ソルジャー』の概要:ジョン=クロード・ヴァン・ダムが一風変わったサバイバル教官を務めるアメリカ映画。会社の研修旅行へ旅立ったクリス(アダム・ブロディ)達の島から脱出までをコミカルに描いている。
映画『サバイバル・ソルジャー』 作品情報
- 製作年:2013年
- 上映時間:93分
- ジャンル:アクション、コメディ
- 監督:ロブ・メルツァー
- キャスト:アダム・ブロディ、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ロブ・ヒューベル、クリステン・シャール etc
映画『サバイバル・ソルジャー』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『サバイバル・ソルジャー』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『サバイバル・ソルジャー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『サバイバル・ソルジャー』 あらすじ【起・承】
会社員として何となくうだつのあがらない日々を過ごしていたクリス(アダム・ブロディ)。
才能はあるのだが、うまく自分を出せない。おいしいアイデアは口のうまい同僚のフィル(ロブ・ヒューベル)にプレゼンで横取りされてしまう。
業を煮やして社長に報告するも自分の力を信じてもらえず、逆にフィルには脅されてしまい憧れの女子社員リサ(メーガン・ブレーン)の前でも冴えない状態に。
そんなある日、秘密の人事の集まりがあり、ストーム(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)率いての鍛錬の為の社員研修が行われる事が発表される。
ヘリで島に降り立ったクリス達だが、気分が上がらないまま。
ストームによる訓練をこなしていた矢先、立ちションをしに木陰に行ったクリスはヘリのパイロットが倒れて死んでいるのを発見する。
動揺する社員達を前に、ストームはいざとなれば自分が運転出来るので大丈夫と説得するが、「虎を見かけた」など発言する社員達の不安は収まらない。
どこまで本当かわからない、虎がいない事を証明してやると海辺に連れてこられた一同だが、急に虎が現れストームは負傷しながら虎と共に崖から転落してしまう。
映画『サバイバル・ソルジャー』 結末・ラスト(ネタバレ)
教官を無くし、不安になる一同。無線を修理しようと試みたが期待できない状態だった。
同僚をなぐさめるリサに、どさくさに紛れて告白をするフィル。
リサには呆れられ、面白くないフィルはパニック状態になった一同を、洗脳し出す。
しかし、クリスは10代の時に隊長も務め、子供達の指導もする位ボーイスカウトで活躍した経験があった。それを元に、蛇に噛まれてしまったブレンダの対処をした事をきっかけで同僚達の信頼を得る事になる。
サバイバルの心得があるクリスは、皆から推薦されリーダーを務める事に。
しかし、脱出の為の作業に飽きてきた一同はフィルに惑わされ、クリスから離れてしまう。
フィルの持ってきた怪しいコーヒーと言われる飲み物には、幻覚作用などがありやる事なすこと荒れ放題に。
クリスの元に残ってくれたのは仲良しの同僚とリサの4人。
信頼してくれたリサと焚き火を前に話す夜、死んでしまったと思っていたストームが負傷した状態で防空施設を見つけたと案内しに来る。
信号銃や無線を見つけたクリス達はフィル達を脱出の為に説得しようと向かう。
しかしすっかり洗脳されきってしまった社員達と、自分を神格化してしまったフィルに邪魔されてしまう。
殺されそうになった囚われのリサ達を救う為、改造したパラグライダーを身にまとい、洗脳され「殺せコール」でやまない社員達の前に飛び降りる。
パラグライダーの羽が天使や神の羽に見えた社員達は我に返り、フィルとタイマンで戦い勝利したクリスは皆を引き連れ会社へと戻る。
無事帰還したクリスは社長直々に昇進を打診されるも、人生を楽しみたいとリサと共に明るく会社を後にする。
映画『サバイバル・ソルジャー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『サバイバル・ソルジャー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
くだらなさはあるが王道
とにかくツッコミ所が多いが、全体を通して、「いつものいじめられっ子が、ズルいいじわるなヤツをやり込める」様な雰囲気が爽快。
場面展開はいきなり虎の出現など不意打ちも多いが、流れとしては自然なので観ていて違和感がない。
最後にフィルを主張した木の像を信号銃で燃やしてしまうなど、普段弱者である者が下剋上のさながらリーダーになっていく様子を見たい人にお勧め。
自分の地味な良さを活かしながら、皆に認められ成長していくクリスには共感を覚える人も少なくないはず。
ジョンファンには幻滅か、はたまた心酔か
しかし、1番の見所は、やはりジョン=クロード・ヴァン・ダムだ。
彼のファンなら絶対に見るべき。見事な上腕はいつものイメージ通りだが、コメディでは「ちょっとバカにしたくなる反面、放っておけないキュートさ」を醸し出している。
実際、ニセ教官だったので、虎には襲われてしまったり、逃げる際に置き去りにされるなど、「痛い」キャラクターではあるが言葉と行動が可愛い。
最後も刑務所送りにはなってしまうが、わざわざクリスに話しかけ、「週に1回は手紙を書き、面会にも来て欲しい」と寂しいオーラ全開に懇願する様子はそれまでの映画とのギャップ萌えしてしまう。
最後に男を見せて、ちゃんとリサにキスしながら思いを伝えるクリスに成長を見たと言う感じだ。
基本的にはサバイバルアクション映画なのに、思い入れのあまりないパイロット以外は死者も出ないし、終わり方が清々しいので、そこに至るまでのギャグ要素をのんびりと楽しめる作品だ。
くだらなくてバカバカしいのに見てしまう作品ってありますよね。見る前からきっと、何のためにもならない映画だろうなと分かっているのに選んでしまった今作。ただ、ひたすら笑える映画でした。
暑苦しくて空気を全く読まない教官、ストームをジャン=クロード・ヴァン・ダムが演じているのが妙に説得力があって、リアルでもこういう人なのかななんて考えてしまいました。
アダムが本領発揮してからのラストの展開は簡単に予想出来てしまいますが、何も考えずに面白い作品が見たい時にはぴったりです。(女性 30代)
映画『サバイバル・ソルジャー』 まとめ
おバカなくだらなさに吹き出してしまうシーンが多い。
なかなか優良な、アクションコメディと言える。
最後の最後にストーム教官が現れ、不意打ちをしかけたフィルを回し蹴りするシーンは「見せ場」でもある反面、その後しつこく雄叫びを続けるストームを突っ込むなど、コメディとして頑張っている様子が見て取れる。
何となく、ツッコミセリフや、ツッコミ役がちゃんといるのがコメディ映画として気配り出来ている様に感じ、観ていてスッキリする。見終わった後も後味が悪くない。
せっかくの昇進を打診されたクリスが意気揚々と会社を辞めていくなど、人生を楽しもうと言う気持ちになれる映画。
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