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映画『スワンソング』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『スワンソング』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『スワンソング』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0078713

製作年 2021年
上映時間 105分
ジャンル ヒューマンドラマ
監督 トッド・スティーヴンズ
キャスト ウド・キアー
ジェニファー・クーリッジ
アイラ・ホーキンス
リンダ・エヴァンス
製作国 アメリカ

映画『スワンソング』の登場人物(キャスト)

パット(ウド・ギア)
オハイオ州サンダスキーの老人ホームで暮らす男性。かつては地元で有名なヘアドレッサーとして活躍する傍ら、週末は「ミスター・パット」としてゲイバーのステージに立っていた。老人ホームに馴染めず、食堂のナプキンを畳んだり音楽を聴いたりして過ごしている。
リタ(リンダ・エヴァンス)
パットの親友であり、顧客でもあったが、パットのアシスタントであるディー・ディーが独立して店を開くと、そちらに鞍替えする。完璧主義者の民主党員で、何事にも筋を通す。パットからは「靴のセンスだけは抜群」と評されている。
ディー・ディー(ジェニファー・クーリッジ)
パットのアシスタントとして、下積み時代は彼の店の床磨きをしていた。スタッフはおろか誰の意見も聞かないパットのワンマンな経営に不満を感じ続け、その後独立してパットの店の向かいに自分の店を開き、パットの得意客を自らの店に引き込んだ。

映画『スワンソング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スワンソング』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スワンソング』のあらすじ【起】

パットは、オハイオ州の老人ホームで暮らす生活保護受給者だ。
彼は施設内の入居者と会話を交わしたがらず、施設内で禁止されている煙草を吸い、不自由な足を保護するために決められた姿勢を故意に崩すので、施設の職員から「手のかかる人」と呆れられている。

ある日、パットに来客があった。
それは、パットの親友リタの遺言を引き受けた弁護士で、リタは自分の葬儀のために、パットに死化粧とヘアメイクを依頼したいという希望を遺したという。

パットはかつて、地元で有名なヘアドレッサーで、リタは顧客であり親友だったが、パットの部下ディー・ディーが独立して開いた美容室「ディー・ディー」に乗り換え、パットは裏切られたという気持ちを抱えたまま、離れ離れになっていた。

パットは、一度はリタの死化粧とヘアメイクを断ったものの考え直し、施設に保管してあった美容師の仕事道具を持って、リタの葬儀会場へ向かう。
パットには仕事道具以外にも、施設から持ち出したものがあった。
それは、パットの最愛のパートナーであるデビッドが創ったたくさんの指輪だ。

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映画『スワンソング』のあらすじ【承】

かつてパットがヘアドレッサーとして活躍していた頃、地元で一番の金持ちであるリタはパットの得意客で、ゲイであるパットとデビッドは一緒に暮らしていた。
しかしその後、パットのアシスタントだったディー・ディーが、パットの店の真向かいに店を開いて得意客を奪っていき、デビッドはエイズで死んだ。
デビッドの甥は、パットとデビッドの家や財産、何もかもを奪い、パットは丸裸になった。

パットは老人ホームを後にして、デビッドの墓に向かった。
デビッドの墓石にはパットの名も彫られており、パットは墓石に抱きついて泣いた後、リタのヘアセットに必要なヘアケア材を仕入れに行く。

パットが現役の頃、よく利用していた化粧品店は潰れていたため、ブリーチ材などは近くのマーケットで万引きして入手し、パットのこだわるヘアケア材のヴィヴァンテは嫌々ながらディー・ディーの店で入手することにする。

ティー・ディーはパットの突然の訪問に狼狽するが、現在のパットの境遇に優越感を覚えると同時に情けをかけて、ヴィヴァンテを無償で与えた。

映画『スワンソング』のあらすじ【転】

老人ホームから出てきたままのパットは、スウェット姿だったので、彼はブティックで、外出にふさわしい服を購入して着替えようと考えた。
ふと立ち寄ったブティックで、中年女性の店員から声をかけられた。
店員は19歳の時に一度だけ、パットにヘアメイクをしてもらったと言うが、パットは初め、思い出せなかった。
しかし、店員に勧められた、とっておきの衣装を身に付けた後、パットは彼女の名前と、彼女に施したメニューや、施術中の会話までも思い出して語り、店員を感激させた。

パットはリタの葬儀場へ行き、リタの孫である青年ダスティンに歓迎されたが、棺の中のリタを見た直後、仕事道具を投げ捨てて逃げ出した。

パットはデビッドとの思い出が詰まったゲイバーで酒を飲みながら、バーテンダーの青年に「これから死んだ女に化粧をしに行くが、やり遂げる自信がない」と語った。
青年が、どんな女だったかと訊ねるとパットは「クレーマー気質の共和党員で、靴のセンスだけは抜群だった」と答えた後「彼女に憧れていた」と呟いた。
バーは今夜を最後に、閉店が決まっていた。

映画『スワンソング』の結末・ラスト(ネタバレ)

パットはバーを後にして公園に行き、公衆便所のドアをノックする。
すると、いつもその個室で「しゃぶって」いた旧友のユーリスが出てきて、2人は再会を喜びつつベンチに座り、思い出話で盛り上がった。
ふと気付くと、ベンチにユーリスの姿はなく、パットはユーリスが、デビッドが亡くなる前の年に亡くなったことを思い出した。

パットは葬儀場へ行かずにバーに戻った。
そして思い出のバーのステージに立った後、倒れ、病院で目を覚ました。
パットは「頭を打ったので動かないで」と訴える病院のスタッフを振り切って葬儀場へ向かう途中、一度は投げ捨てた仕事道具を拾う。

パットはリタのヘアメイクを終えると、自前の鋏を柩の中に入れた。
柩の中のリタは立派な靴を履いていた。
ダスティンはパットに、自分がゲイであることをリタにカミングアウトしたとき「気にしないで。私の親友もゲイよ」と言って、パットとデビッドの話をしてくれたと語った。
パットはその話を聞いて満足そうな表情を浮かべた後、急逝した。

葬儀場から運び出される亡き骸となったパットは、リタの靴を履いていた。

映画『スワンソング』の感想・評価・レビュー

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映画『スワンソング』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『スワンソング』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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