映画『TAG タグ』の概要:ホーギー、ジェリー、ボブ、チリ、セイブルは30年間毎年5月に鬼ごっこを行っていた。唯一ジェリーだけは、一度も鬼になったことがなかった。そこで、ホーギーはボブ達と手を組み、彼の結婚式を狙うことにした。
映画『TAG タグ』の作品情報
上映時間:100分
ジャンル:コメディ
監督:ジェフ・トムシック
キャスト:エド・ヘルムズ、ジェイク・ジョンソン、アナベル・ウォーリス、ラシダ・ジョーンズ etc
映画『TAG タグ』の登場人物(キャスト)
- ホーガン・マロイ(大人:エド・ヘルムズ / 思春期:ジャレン・ルイソン / 幼少期:ブラクストン・ブジャーケン)
- 鬼ごっこのプレーヤーの1人。通称ホーギー。妻のアンナは過激な性格。獣医学の博士号を取得している。病を患っており、寿命が尽きようとしている。
- ジェリー・プライス(大人:ジェレミー・レナー / 思春期:マックスウェル・ロス / 幼少期:ブライデン・ベンソン)
- 鬼ごっこのプレーヤーの1人。ホーギーの友人。頭が良く、戦いも得意。今まで一度も鬼になったことがない。
- ボブ・キャラハン(大人:ジョン・ハム / 思春期:イライジャ・マルカーノ / 幼少期:ブラクストン・アレキサンダー)
- 鬼ごっこのプレーヤーの1人。ホーギーの友人。ある企業の会長。真面目で優しい性格。
- ランディ・チリアーノ(大人:ジェイク・ジョンソン / 思春期:ケヴィン・ムーディ / 幼少期:タイラー・クラムリー)
- 通称チリ。大麻を吸っている。離婚した妻がいる。破天荒な性格。鬼ごっこをプレイ中は特に疑り深くなる。
- ケヴィン・セイブル(大人:ハンニバル・ブレス / 思春期:グサヴィオン・シェルトン / 幼少期:レジェンド・ウィリアムズ)
- 鬼ごっこのプレーヤーの1人。ホーギーの友人。妻の浮気を疑い、カウンセリングに通っている。
映画『TAG タグ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『TAG タグ』のあらすじ【起】
ホーガン・マロイ(ホーギー)は獣医学の博士号を取得しており、仕事も順調だった。にも関わらず、ビルの清掃員の仕事に応募していた。それは、会長のボブ・キャラハンに近づくためだった。ホーギーは記者・レベッカの取材を受けているボブに会いに行き、タッチをして鬼になったことを伝えた。
ホーギーとボブは旧友で、30年間鬼ごっこを続けていた。開催時期は5月で、買い物中でも仕事中でも関係なくタッチすることができた。そのため、誰がいつどこに現れるかは予測することはできなかった。プレーヤーの中で、ジェリーだけがまだ鬼になったことがなかった。ホーギーとボブはジェリーに一矢報いるため、彼の結婚式に行動を起こすことにした。話を聞いたレベッカは興味を抱き、ホーギー達に同行することにした。
ランディ・チリアーノ(通称チリ)が大麻を吸っていると、ホーギーの妻のアンナが訪ねてきた。チリは鬼ごっこの時期だと気づき逃げ出すが、ボブに捕まってしまい鬼になってしまう。チリ、ホーギー、ボブは叩き合って鬼を擦り付け合った。埒が明かなかったため、ホーギーが鬼になることになった。ホーギー達は仲間のセイブルに会いに行った。セイブルは妻の浮気を疑い、カウンセリングを受けていた。しかし、鬼ごっこの方が大事だと、ホーギー達はカウンセリングの途中でセイブルを連れ出した。
映画『TAG タグ』のあらすじ【承】
ホーギーは挙式中に鬼ごっこを行うのは卑怯だと考え、挙式前に行うことにした。ジェリーの居場所を知るため、町の情報通であるルーに皆で会いに行った。ボブ達は言葉を巧みに使い、ディナー会場の場所をルーから聞き出した。
ホーギー達は会場がキャンセルになったと嘘を吐き、ジェリーを誘き出した。しかし、タッチすることはできず、逃げられてしまう。ジェリーは離れた場所からホーギー達に婚約者のスーザンを紹介した。ホーギー達は一時休戦し、スーザン達と話した。スーザンはディナーや挙式中に鬼ごっこをするのも話題を出すのも中止して欲しいと頼んだ。ホーギー達は承諾し、ルールの改訂を書いたノートに署名した。
ホーギー達はジェリーの家に侵入した。しかし、ジェリーは来ることを予測しており、家の中にはいなかった。ジェリーはテレビ電話を使い、ホーギーの実家にいることを明かした。ホーギーは仲間と共に急いで実家に帰るが、部屋にはジェリーの姿がなかった。実は、ジェリーは自分の家の地下室にいたのだ。ホーギー達はまんまと騙されていた。
ホーギーは老婆の振りをしてジェリーを油断させ、タッチしようとした。しかし、男物の靴を履いていたことでバレてしまう。ジェリーは女性に護身術を教えており、身のこなしが軽かった。バッグや歩行器を使いホーギーを倒した。ジェリーは死んでも自分を鬼にするのは無理だと伝えた。だが、ホーギーは死んでも諦める気がなかった。
映画『TAG タグ』のあらすじ【転】
ホーギー達はジェリー達の事前ディナーパーティーに参加した。そこには、チリとボブの初恋の相手であるシェリルの姿があった。シェリルはチリとキャラハンの両方と付き合ったことがあった。だが、突然歯医者と結婚してしまい、2人とも失恋したのだった。
チリはシェリルに話しかけた。シェリルの夫は事故で亡くなっていた。しかも、事故が遭ったのは別居中のことだった。チリは思わず喜んでしまう。ボブは仲良さげに話すチリとシェリルに嫉妬し、彼女が1人になったところで話しかけに行った。
ホーギー達はジェリーを捕まえようとした。だが、ボブがシェリルとの会話に夢中で配置につくのを忘れており、カートに乗って逃げられてしまう。ホーギー達3人もカートに乗って追いかけるが、事故を起こしてしまった。ホーギー達は森の中を彷徨い歩きジェリーを探した。だが、彼が仕掛けた罠に嵌り、逃がしてしまう。
ボブの提案でスポーツジムに行きジェリーの居場所を探ることになった。チリは膝を痛めたと皆に嘘を吐き、シェリルに会った。ボブ達はスポーツジムに行き、受付のデイヴを買収してジェリーの居場所を教えてもらった。ジェリーは毎朝教会に行き、禁酒会に参加していた。
ボブとチリはシェリルを巡って口論になってしまう。シェリルはボブ達を叱り、口論を止めた。そして、ホーギーが今はゲームに集中するよう諭した。ボブとチリは仲直りをしてゲームに集中することにした。
映画『TAG タグ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ホーギー達は禁酒会にいるジェリーを襲った。ジェリーは教会の一角に立て籠もった。すると、帰ってこないジェリーに腹を立て、スーザンがやってくる。スーザンは興奮したせいで流産の危険にさらされる。チリは今の内にタッチすべきだと進言するが、ホーギー達はさすがにゲームをやる気にはならなかった。ジェリーはスーザンと病院に向かった。
アンナはジェリー達を怪しみ調査を行った。その結果、スーザンが体調を崩したのは逃げるための嘘だと分かった。ホーギーは騙されたことに腹を立て、ジェリーに対しての負けを認めてゲームの終了を宣言した。ボブ達は納得できなかったが、ホーギーの意思は固かった。
ホーギー達は結婚式に参列した。スーザンはお酒を飲みはしゃいでいた。実は妊娠していたというのも嘘だった。ホーギー達は苦々しい気持ちになるが、ルールを改訂したためゲームを行うことはできなかった。
ホーギーは改訂を無視し、挙式中にジェリーに飛び掛かった。だが、避けられてしまい、タッチすることはできなかった。ホーギーは意識不明の重体で病院に運び込まれた。ホーギーは3週間前に肝臓に腫瘍があることが発覚しており、来年の5月まで生きられない体だった。ボブ達はショックを受ける。ホーギーは結婚式を台なしにしたとジェリーに謝罪した。しかし、ジェリーもスーザンも怒ってはいなかった。皆が見守る中、ホーギーはジェリーにタッチをした。ゲーム終了の5分前、ジェリーはセイブルにタッチした。ボブ、アンナ、レベッカ達も加わり、病院を走り回って鬼ごっこを行った。
映画『TAG タグ』の感想・評価・レビュー
この物語が実話を元に制作されているというのが凄いと感じた。子供の頃だけで終わらず、大人になってからも鬼ごっこを通じて交流を深める友人関係が素敵だった。ホーギーが病気を患っており、彼にとって最期の鬼ごっこになってしまったのが悲しかったが、病院を駆け回っている彼らの笑顔が素敵でほっこりとした気持ちで見終わることができた。もの凄くおもしろいとかアクションが凄いというわけではないが、幸せな気持ちになれる作品だと思う。(MIHOシネマ編集部)
“くだらないな~”と思って観ていたはずなのに、いざ鬼ごっこの続行が危ぶまれる展開になるとめちゃくちゃ悲しい気持ちになってしまった。いつの間にか彼らが鬼ごっこを通じて大切にしてきたものが伝わってきたのだと思う。
ホーギーの病気は完全に予想外だったのでかなりショックだったが、それでも最後は五人の友情に温かい気持ちにさせられた。これが実話って凄い。
やたらとジェレミー・レナーが優遇されているカットが多いので、彼のファンならより楽しめると思う。(女性 30代)
大人が鬼ごっこをする映画なんて面白いのかなと疑いながら、ジェレミー・レナーが出演しているということで鑑賞。想像していた以上に面白くて笑いあり涙ありの最高の作品でした。
最初はバカな大人がバカなことをやっているという気持ちで見ていたのですが、毎年の鬼ごっこは間違いなく彼らの楽しみになっていて少し大袈裟かもしれませんがそれによって絆を深めていたのかなと感じました。
もうみんなで鬼ごっこが出来なくなってしまうのは悲しく思いましたが、彼らの友情や絆が途切れることはないだろうと確信しました。(女性 30代)
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