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映画『テイラー・オブ・パナマ』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『テイラー・オブ・パナマ』の概要:パナマに派遣された英国の諜報員に情報屋としてリクルートされた仕立屋を描いたサスペンス映画。スパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレ原作の映画化で、『007』シリーズのピアース・ブロスナン出演作。

映画『テイラー・オブ・パナマ』の作品情報

テイラー・オブ・パナマ

製作年:2001年
上映時間:109分
ジャンル:サスペンス
監督:ジョン・ブアマン
キャスト:ピアース・ブロスナン、ジェフリー・ラッシュ、ジェイミー・リー・カーティス、レオノア・バレラ etc

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映画『テイラー・オブ・パナマ』の登場人物(キャスト)

アンディ・オズナード(ピアース・ブロスナン)
イギリスの諜報機関MI6の諜報員。女性問題による不祥事を起こしパナマに左遷させられる。情報源として見付けた仕立屋を利用して、起死回生を図ろうとする。
ハリー・ペンデル(ジェフリー・ラッシュ)
パナマで名門として知られる仕立屋。しかし、実際にはイギリスで刑務所に入っていた過去がある。パナマで人生をやり直しているが、虚偽癖がある。
ルイーザ・ペンデル(ジェイミー・リー・カーティス)
ハリーの妻。パナマ運河委員会で働いている。ハリーの優しさ故に恋をした。アンディの出現でハリーの言動が不審になったことを察する。
ミッキー・アブラクサス(ブレンダン・グリーソン)
ハリーの親友で、ノリエガの独裁政権に立ち向かった活動家。今は酒に溺れ、借金を抱えた生活を送っている。

映画『テイラー・オブ・パナマ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『テイラー・オブ・パナマ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『テイラー・オブ・パナマ』のあらすじ【起】

諜報員のアンディは不祥事からパナマに左遷させられてしまう。アンディはパナマ在住の英国人について調べ、仕立屋のハリーに目を付ける。ハリーは著名な仕立屋の元で修行したことを触れ込んで、パナマでそれなりに名の知れた存在だった。ただ、農園事業に手を出して失敗し、銀行に多額の借金を抱えていた。パナマでは米国から返還されたパナマ運河が今後どうなるかが注目されており、ハリーの妻のルイーザはパナマ運河委員会で働いていた。

アンディはハリーの店を訪ねて、ハリーが嘘つきであることを見抜く。ハリーは実は放火事件を起こして服役し、刑務所で仕立てを学んでいたのだ。アンディは謝礼をちらつかせて、ハリーに情報源になるよう要求する。ハリーはアンディを高級クラブに案内し、そこでミッキーに遭遇する。ミッキーはかつて独裁者ノリエガに立ち上がった英雄だったが、今は酒に溺れた生活を送っていた。ミッキーを負け犬呼ばわりするアンディに対し、ハリーはミッキーが反政府民衆運動「静かなる抵抗」を率いるリーダーだと偽りの説明をしてしまう。

映画『テイラー・オブ・パナマ』のあらすじ【承】

アンディは英国大使館に顔を出し、大使らに自分が諜報員であること明かしてしまう。そして大使館が承知していない「静かなる抵抗」の情報を披露し、得意がる。一方、ハリーはミッキーのアパートを訪ね、ミッキーが金に窮していることを知る。服の仕立てのためにパナマ大統領と面会したハリーは。大統領に運河について執拗に質問を繰り返す。その夜、アンディと密会したハリーは、大統領が中国やフランスなどに運河を売る意向だという情報を伝える。アンディは興奮し、ハリーに情報代を支払う。

ハリーは銀行への借金を返済し、ミッキーにもお金を渡す。アンディの運河売却情報に英国政府は飛び付き、米国政府と連絡を取り始める。アンディはハリーと落ち合い、米国政府に情報を信用させるために証拠が必要だと説明し、ルイーザが持ち帰った書類を盗撮するように命じる。ハリーはルイーザが寝たのを確認すると、アンディから受け取った小型カメラで書類を全て撮影する。ハリーはそのフィルムを墓地に隠し、アンディがそれをこっそりと回収する。

映画『テイラー・オブ・パナマ』のあらすじ【転】

アンディの出現でハリーの行動が不審になったと感じたルイーザはアンディを娘の誕生祝いに招待する。ルイーザはアンディにハリーとの関係を問い質し、アンディは自分が諜報員であり、ハリーが愛国心から情報屋になったと説明する。アンディがルイーザに事情を説明したことに動揺したハリーはアンディに情報屋を辞めたいと言い出す。しかし、アンディは運河の売却や「静かなる抵抗」の動きに関する情報をもっと提供するように求める。そこでアンディは、ミッキーが抵抗運動を始めるための武器を入手するのに1000万ドルを必要としていると説明する。

アンディの情報の鵜呑みにしたMI6の上司は米国の支援を得るためにワシントンに向かう。上司は国務省で役人や軍人相手に「静かなる抵抗」について説明する。パナマ運河を取り戻す好機だと思った米国は、「静かなる抵抗」への支援を約束する。一方、ハリーの嘘により、パナマ政府はミッキーが反政府運動に関わっているのではないかと疑いの目を向け始める。ハリーはミッキーに身を隠すように指示する。

映画『テイラー・オブ・パナマ』の結末・ラスト(ネタバレ)

支援金を持って来た上司はアンディに「静かなる抵抗」のメンバーに会わせるように要求するが、アンディは自分を通さなければ無理だと拒む。それを聞いた大使は「静かなる抵抗」が存在しないことを確信し、アンディに口止め料を要求する。一方、ミッキーが自殺をしてしまい、ハリーは自らの嘘を後悔する。ハリーは急いで英国大使館に向かい、真実を報告しようとするが、大使に追い返されてしまう。

上司からうまくお金を受け取ったアンディはその足で空港を目指す。途中でハリーに追い掛けられるが、ハリーの制止を振り切って、大使が用意した飛行機で逃げる。一方、米軍はミッキーの死を抵抗運動のリーダーが殺されたという口実にしてパナマへの侵攻を始める。ハリーの嘘を知ったルイーザが運河管理委員会に通報し、何とか攻撃を止めさせる。翌朝、ボロボロの格好で自宅に戻ったハリーはルイーザに自分の正体を含めて全ての真実を告白する。ルイーザはそれでもハリーを受け入れ、今まで通り家族で過ごすことを選ぶ。

映画『テイラー・オブ・パナマ』の感想・評価・レビュー

ジョン・ル・カレ原作らしい知的なサスペンス映画。仕立屋のついた嘘でパナマ情勢が大きく動くという展開が面白い。また英国の諜報員が英雄ではなく、汚れた存在なのも普通のスパイ映画とは違って趣向が凝らされている。ジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナンがここでも美女にモテモテだ。荒唐無稽な点も多々あるが、そこは娯楽作として目を瞑りたい。今作が気に入った人には『裏切りのサーカス』などの他のル・カレ作品もお薦めだ。(MIHOシネマ編集部)

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