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映画『太陽(2015)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『太陽(2015)』の概要:2016年公開の日本映画。21世紀初頭、ウィルスによる人口激減の中生き残った新人類ノクスと旧人類キュリオ。キュリオの貧しい村に暮らす少女と青年を軸に、彼らを取り巻く人間関係を描いたサスペンス・ファンタジー。

映画『太陽』の作品情報

太陽

製作年:2015年
上映時間:129分
ジャンル:サスペンス、ファンタジー
監督:入江悠
キャスト:神木隆之介、門脇麦、古川雄輝、綾田俊樹 etc

映画『太陽』の登場人物(キャスト)

奥寺鉄彦(神木隆之介)
叔母に育てられている青年で、感情的で純粋。ノクスになりたいと心から願っている優しい性格。
生田結(門脇麦)
幼い頃母がノクスに進化するため村を出て以来、父と二人暮らし。何とかして貧しい村をもり立てようとする夢をもっている活動的で優しい少女。
森繁富士大(古川雄輝)
ノクスに変わったが、キュリオの村の境界線で警備員として働いている。鉄彦とは友人関係、真面目で誠実な青年。

映画『太陽』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『太陽(2015)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『太陽』のあらすじ【起】

21世紀初頭、ウィルスにより人類の大半は滅亡し、生き残った人類は2種類に別れて暮らしていた。
今までの旧人類は「キュリオ」と呼ばれ、新人類は「ノクス」と呼ばれている。
ノクスは手術により特別な身体を手に入れており裕福な暮らしをしている一方で、キュリオは田舎の農村で自給自足の貧しい暮らしを強いられていた。
そしてウィルスに関しても、キュリオが感染すると死んでしまう。
これには村人も怯えていた。

ノクスは太陽の光を浴びると死んでしまうため、夜に活動している。
ノクス居住区とキュリオ居住区は固い門で閉ざされており、警備員が配置されていた
申請しないとキュリオからはノクス居住区には入ることは出来なかった。

その頃四国ではキュリオが独自の体制で自治区を作り上げ、幸せな生活を築いているという噂が広がっていた。
そのため四国に向かいたいと願うキュリオが増えている。
カツヤもそうだった。
友人だと近づいたノクスの警備員を殺害し、四国に向かう。

10年後。
この10年、カツヤのせいでキュリオの村はノクスから経済制裁を受けていた。
そして以前はノクス変換志望者を決める抽選が行われていたのだが、あの事件以来抽選も廃止されてしまっていた。

鉄彦はカツヤの甥で、結とは幼なじみである。
結の母は3歳の時に貧しい暮らしに耐えられないと、村を出てノクスになっていた。
結の父は学校の教師で数少ない子供達に教えていたが、鉄彦は結の父が教える平等論に不満があった。
実際にキュリオとノクスには公平なことなど何も無かったからだ。

新しく境界線に配置された警備員の森繁は、緊張していた。
今日はノクスからキュリオ居住区へ役人達が来る日だったからである。
村人たちを集会所に集めて話し始めたノクス側の人間は、カツヤの姉で鉄彦の母であるジュンコに話をした。
それはカツヤが殺害したノクスの遺族が、カツヤを許したというのだ。
そしてノクス変換志望者の抽選も再会させることを誓った。

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映画『太陽』のあらすじ【承】

鉄彦は境界線の警備員・森繁のところに出かけた。
そこで鉄彦は森繁に「来年ノクスに応募して、学校で勉強して物を作りたい。だから友達になって欲しい」と言った。
仕事で来ていることを理由に断る森繁だった。
しかし二人はこの日以降、友人となりお互い旅にでようと言う約束もする仲になっていく。

ノクスの医師・金田は結の父親の同級生である。
キュリオ地区に一緒に来ていた金田は、結を見つけたことを結の母に伝えた。
結の母は妊娠を希望していたが、ノクスは妊娠しづらかった。
そのことで結に興味を持った母は、ある夜結に会いに行った。
結に正体をばらさずに会ったのだが、結は母だと見抜いた。
ノクスに全く興味の無かった結は、村を裕福な物にしようと四国に行くことを希望していたため、母に会っても揺るがなかった。

そんな時、四国に向かった村の仲間が帰ってくる。
そこで四国の噂が幻想だということを思い知らされた。
子供の出来にくいノクスが四国から子供を合法で買い、街中では暴力が横行する悲惨な現実だったという。
ジュンコは四国でカツヤを見たのかと聞いたが、誰も知らないようだった。

映画『太陽』のあらすじ【転】

四国に向かう夢さえ持てなくなった結の将来を案じて、父は結をノクス変換希望者として申請した。
今までとは違いノクス変換志望者の制限は二十歳までだった。
そして締め切りは今日まで。
父は断腸の思いで決断したのだ。

父が申請を出したことを知った結は、父がジュンコと結婚したいから自分を追い出すのでは無いかと疑う。
悩んだ結は母に会いに行くことにする。
夜、森繁のいるゲートまで行き3時間限定のパスを受け取った結は、初めてノクス居住区に足を踏み入れた。
迎えに来てくれた母の車に乗った結。

その頃抽選の結果が出た。
当たったのは結だった。
結果に納得のいかない鉄彦は森繁のところに来る。
そして自分の身内がノクスを殺したから落ちたのでは無いかと、感情的になった。
鉄彦はどうしても良い暮らしがしたくて、ノクスになりたかったのだ。

別の日、鉄彦は再びゲートの森繁に会いに行った。
そこで突然1台のバイクが走ってくる。
カツヤだった。
酒を飲んでバイクに乗っているのを注意した森繁に暴行するカツヤを、鉄彦は必死に止めるがカツヤの力は強かった。
森繁がもっている手錠でゲートに繋ぐと鍵を棄て、カツヤは村に向かっていった。

映画『太陽』の結末・ラスト(ネタバレ)

必死で手錠を切ろうとする鉄彦だったが、どうしようも出来ない。
そこで森繁がナイフのようなものは無いかと聞いたため、鉄彦は急いで自宅に戻った。
そこで結が事情を察し、一緒に走って行く。
森繁はノクスだから太陽の光を浴びると死んでしまう。
何としても朝までに助けなければならなかった。

警報がなった。
朝が来ると、キュリオ地区にいるノクスが避難するように忠告する警報である。
日の出が近づいて焦る二人だったが、駐在所にある毛布でとりあえず森繁を隠す結。
しかし手錠に繋がれた手だけ熱く燃えそうである。
森繁は自分の手首から切ってくれと頼んだ。
その提案に驚く二人だったが、もはやそれ以外にどうしようも無かった。

村人が集会所に集まっていると。カツヤが現れる。
カツヤに今までの恨みを晴らそうと、村人は襲いかかった。
カツヤは死亡、ジュンコもまた病で調度同じ日に命を亡くしていた。
二人は同じ墓に葬られる。

その後、結は無事に変換手術を終えノクスになった。
森繁と鉄彦は森繁が購入した中古車で、広い日本を転々と旅をしている。

映画『太陽』の感想・評価・レビュー

ノクスとキュリオの関係や、カツヤの行動、鉄彦はどうしてそこまでノクスにこだわるのかなど疑問がたくさん浮かび、それがしっかりと明かされるのを心待ちにしながら鑑賞していましたが、非常に中途半端ではっきりしないラストだったのでガッカリしました。
カツヤが死んだことにより、キュリオには平和で幸せな生活がやってくるのでしょうか?ノクスとキュリオの関係は平等になることは無いのでしょうか?鉄彦と森繁はなぜ…?ととにかくもやもやが残ってしまい、もっと続きを見せて欲しいと感じます。
言い方を変えれば、それほど魅力的な作品ということです。この映画を見ることで、原作にも興味を持ちました。(女性 30代)

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