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映画『ターザン:REBORN』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ターザン:REBORN』の概要:イギリスで貴族となったターザンが、攫われた妻を取り戻す為、再びジャングルへ。ワイルドというより、爽やかなターザンと肉体美は必見。ジャングルでのアクションには、目を離せない迫力がある。

映画『ターザン:REBORN』の作品情報

ターザン:REBORN

製作年:2016年
上映時間:110分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:デヴィッド・イェーツ
キャスト:アレキサンダー・スカルスガルド、サミュエル・L・ジャクソン、マーゴット・ロビー、ジャイモン・フンスー etc

映画『ターザン:REBORN』の登場人物(キャスト)

ジョン・クレイトン / ターザン(アレクサンダー・スカルスガルド)
5代グレイストーク伯爵。貴族院議員。過去、ジャングルで孤児となりターザンとしてゴリラに育てられた青年。現在はイギリスに在住。
ジェーン・クレイトン(マーゴット・ロビー)
ジョンの妻。自然に沿った生活を好み、野生動物に詳しい。ターザンとの間に出来た子供を1度流産した過去があり、その件に関しては夫婦間でも禁句。気丈で美しい女性。
ジョージ・ワシントン・ウィリアムズ(サミュエル・L・ジャクソン)
米国の公使。ハリソン大統領の命でイギリス視察に来ている。少々粗野だが、紳士的な面もある。射撃の腕が良い。
レオン・ロム(クリストフ・ヴァルツ)
ベルギー国王の腹心。コンゴの全部族を制圧すると共に、秘境オパールのダイヤを手に入れる為、ジョンを貶めようとする。

映画『ターザン:REBORN』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ターザン:REBORN』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ターザン:REBORN』のあらすじ【起】

1884年、ベルギー国王レオポルド2世は、資源が豊富なコンゴ盆地の所有権を得たが、その開拓に5年費やし、巨額の負債を抱え込んでしまった。困窮した国王は、打開策として秘境オパールのダイヤを狙い、腹心レオン・ロムをコンゴへ派遣した。

アフリカ、コンゴ。ロムはとうとう秘境オパールを発見。秘境の入り口を守る原住民を、機関銃と兵士の銃で殲滅し先へと進むが、原住民の襲撃に遭い共に来た兵士達は全滅。たった1人、大勢の原住民に囲まれたロムだったが、族長のムボンガと交渉。ダイヤを貰う代わりに1人の男を連れて来る事を約束した。

イギリス、ロンドン。ジョン・クレイトンは5代グレイストーク伯爵として、貴族院議員を務めている。その会議で国王よりコンゴの視察に招待されるが、ジョンは丁重に断った。会議にはアメリカ公使のジョージ・ワシントン・ウィリアムズも参加していたが、帰り際に失礼な発言をしたと謝罪される。その会話をきっかけに、ジョージは負債を抱えた国王が、コンゴで秘密裏に金策しているのではと疑念を持ち、それを調べたいと話す。ジョージの説得により、ジョンは仕方なくコンゴの視察を了承した。

ジョンは両親の事を思い出す。船で遭難した両親は小さなジョンを連れ、ジャングルで生活を余儀なくされた。母親は衰弱して死亡。ゴリラの群れに襲われた父親も死亡。たった1人残されたジョンは、赤子を連れたメスゴリラに拾われ命を繋いだ。
屋敷に戻ると妻のジェーンが、使用人の子供達を集めて授業をしていた。子供達を返した後、ジェーンにコンゴ視察へ向かう話をする。すると、彼女は自分もついて行くと言い張った。夫婦は言い合いになる。
深夜、ジョンは父親の日記を取り出して読む。翌日、拗ねたジェーンは庭の大木の枝に登っていた。ジョンはそこへ向かい彼女と和解。結局、妻もコンゴへ連れて行く事にした。

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映画『ターザン:REBORN』のあらすじ【承】

ジョン夫妻とジョージは、広大なアフリカ草原を徒歩で進む。途中、ターザンの幼馴染のメスライオン達に遭遇しつつも、クボ族の集落へ到着した。族長にからかわれながら笑顔で挨拶。ジェーンにとっても、この村は故郷だった。ジェーンが住んでいた家も残っており、3人は村へ滞在する事にする。

その頃、ロムはボマの港で、ジョン夫妻とジョージの渡航記録を確認していた。彼らはボマの手前で下船し、徒歩で故郷のクバへ向かったと思われる。コンゴ招待を出したのはロム。全てはダイヤを手に入れる為の計画だった。ロムはダイヤの原石をちらつかせ、商人から傭兵を雇う。

到着した夜、ジョンはクバ族の村で族長から、奴隷商人が村人を攫っている事を聞く。
深夜、クバ族の集落にロム率いる軍隊が襲来。これにより族長は射殺。そして、抵抗も虚しくジョンは捕縛される。兵の話では、このままムボンガへ引き渡されるようだ。ジェーンも捕まった。そこへジョージが登場。クバ族の若者も反撃へ加わる。ジョンは縄を解かれ逃れるが、ジェーンはそのまま船で連れ去られてしまう。

ジョージに助けられたジョン。翌朝、自分を攫おうとしたのは傭兵の集まりである公安軍で、率いているのは国王の腹心レオン・ロムである事が分かった。クバ族の若者とジョンはムボンガの集落へ向かう事にした。しかし、ジョージもジョンについて行くと言い張る。ジョンは彼に命の保証はないと言い、連れて行く事にする。ジャングルを進む彼らのスピードは驚異的だ。ジョージはついて行くので精一杯。崖の上から飛び込み、木の枝を走る。ジョージを背負ったジョンは、木の蔦に掴まって列車に飛び乗った。

列車には、攫われて来た各部族の男達が繋がれていた。ジョンは兵士達と戦い、隊長と和解。奴隷として連れて来られた800人の男達は、橋を架ける為の労働力だった。
線路はコンゴを縦断する形で作られており、完成すればコンゴ全域を3日以内で移動可能となるらしい。50の要塞はすでに完成しており、これから来る軍隊の数は2万になると言う。それも正規軍ではなく全て傭兵らしい。コンゴ全域にいる全ての部族を奴隷にする気なのだ。これらの計画は全てロムが立案、指揮している。じき総督になるという話もあるようだった。

映画『ターザン:REBORN』のあらすじ【転】

逃げたジョンを捕らえる為、囮になったジェーンは船でムボンガの元へ向かっていた。船には一緒に捕らえられたクバ族の若者が2人いたが、その内の1人は幼い頃から可愛がっていた青年だった。彼を檻に入れられ、船の外に繋がれる。ジェーンが何かしようとすると、青年が犠牲になる。ロムは美しいジェーンを篭絡しようとする。ジョンをムボンガに引き渡せば、妻のジェーンは未亡人となる。その後釜を狙っていた。飽くまでも紳士的に接するロム。そこでジェーンは国王の軍があと6日で到着する事と、ジョンをムボンガに渡すという情報を得る。

ロムの計画を知ったジョンは、列車を途中で降りる。時間短縮の為、ジャングルを突っ切りジェーンを救う事にする。クバ族の青年に計画の証拠を託し、ジョージと共にジャングルへ。ジョンが通ろうとしているルートは、かつて共に暮らしたゴリラの群れの縄張りを通る。故に、群れへ挨拶をしなければならなかった。群れのボスとの激しい戦闘後、ジョンはボスに服従の意を表し、ジョージもそれに倣った。これで無事に、縄張りを通る事が出来る。

ジェーンは船に鎖で繋がれていたが、鎖を解かれた瞬間を狙い、川へ飛び込んで脱走。青年を檻から出し、縄張りを荒されたカバに追いかけられながらも、川から青年と共に逃走した。激しいスコールが降る中、青年を村へと向かわせて自分は逆の方向へ走る。しかし、そこでゴリラの群れに遭遇。ジェーンはゴリラ達に服従の意を示す。そこへロムが兵と現れ、彼女を連れ出そうとするが、兵が銃でゴリラ達を撃ち始める。ジェーンの制止をよそに、傭兵達はまるで狩りを楽しむかのようにゴリラ達を撃ち続けた。

ジャングルの崖上でジェーンの叫び声を捉えたジョンは、即座に崖から飛び降り、蔦から蔦へと飛び移って声の方へ向かう。ゴリラを乱射する兵達へオスゴリラが参上。あわや銃弾の餌食となる瞬間、ジョンがゴリラを救った。かつての兄弟と共に、人間達を撃退する。ターザンと呼ばれた男は、犠牲になったゴリラ達を目にして悲痛な雄叫びを上げた。

その昔、ターザンの母親代わりだったゴリラを、成人の儀式で殺した青年がいた。ターザンは深く悲しみ、怒りに任せてその青年の命を奪った。青年はムボンガの一人息子だった。ムボンガは息子を殺したターザンに復讐しようとしていたのだった。

映画『ターザン:REBORN』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジョンがムボンガの元へ辿り着いた時、ジェーンはダイヤと共に、ロムと船に乗せられるところだった。船の前には部族と族長のムボンガが立ちはだかる。ムボンガと部族を相手に奮闘するジョン。ジャングルを1人で抜け出して来たジョージは、ムボンガとジョンの決闘を陰から見守る。長く続くと思われた決闘は、ムボンガを捕らえる事によって勝利したが、ターザンの母親を殺した青年はまだ子供で、対するターザンはその頃、もう大人だった。部族の誇りはどこへ。ムボンガは涙ながらに叫ぶ。だが、その頃のターザンには部族に誇りがあるとは知らなかった。そこへ、ムボンガを離したジョンの元に、ゴリラの群れがやって来る。たった1人で戦っていたジョンを守るようにゴリラ達が敵対。ジョージとジョンはムボンガを説得した。我々は皆殺しにしないが、ロムは徹底的に殲滅する。ムボンガは慄きつつも、彼らと戦う事をやめた。

ボマ港では軍隊が行軍の準備を進めていた。ロムはダイヤで千人の兵を集め、更にその後から2万の兵がやって来る。丘の上でそれらを眺めるジョンとジョージ。ターザンは仲間を集める為、ジョージとゴリラ達で荒野を走った。万を超えるヌーの群れが、ボマの街を襲う。ヌーは走り出すと止まらない。群れの中にはライオンやゴリラも交じっている。連れられて行くジェーンを追って、ターザンが走る。桟橋のレーンを使ってジェーンを救助。ジョンは破壊されていく桟橋から、川へ飛び込んだ。ロムは船に乗って逃亡を図る。

ジョージは別の建物にあった機関銃でロムの船を攻撃し穴だらけにする。沈みゆく船にジョンが乗り込み奴を探す。ダイヤの入った箱を見つけ、それを持ち帰ろうとしたジョンをロムが襲う。首を絞められ繋がれた。ダイヤの箱を奪われるが、首に回った首飾りは容易に切れない素材で出来ていた。商人がダイヤを受け取る為に小舟で向かって来ている。ジョンは苦しみに苛まれながら、求愛の声を発した。両足でロムの体を捕まえる。その刹那、首に回っていた首飾りが切れる。ロムは川へ投げ出され、ジョンの求愛の声で寄って来たワニに襲われた。その次の瞬間、船が爆発。

奴隷として集められた部族の者達が、丘の上に並び勝利の雄叫びを上げる。商人は悔しさを噛み締めつつ去って行った。破壊されず残っていた桟橋で、ジェーンは待つ。愛しい夫ターザンを。彼は背後から現れ、そっと妻を抱き締めた。

その後、無事にイギリスへ戻ったジョージは、ベルギー国王の所業を公にした。
1年後、ジョン夫妻はクバ族の村にいた。待望の赤ちゃんも産まれ、ジョンはターザンに戻ってジャングルの仲間達と共に、森の中を飛び回っていた。

映画『ターザン:REBORN』の感想・評価・レビュー

ジャングルで育ったターザンのその後を描く作品。主演はアレクサンダー・スカルスガルド、共演にマーゴット・ロビーやサミュエル・L・ジャクソン。

これまで、ターザンを題材にした作品は数多くあったが、本作はその後を描いた斬新な作品となっている。ジャングルを舞台に動物たちを率いて戦うクライマックスはのアクションシーンは圧巻。人間社会になじみながらもどこか違和感を感じるターザンが再び野生に目覚める姿は自らの原点とは何かを問いかけているように思えた。(男性 20代)


ターザンといえば、ジェーンとの出会いや、人間の私利私欲の為に巻き込まれるターザンの活躍を描いた作品が多いが、本作品はターザンがジャングルで暮らしていた後の話であり、貴族院議員となっている。とはいえ、舞台はすぐにアフリカに移り、ベルギー国王の腹心であるロムの陰謀を止めるというのがメインのストーリー展開となっている。様々な部族が登場するのもターザン作品らしさが出ていて面白い。(男性 30代)


実写版のターザンは動物との触れ合いなどもあり、とても迫力がある作品に仕上がっている。人間の世界に触れ、人間の女性と結婚したターザンに危機が訪れる。人間の策略、動物の世界の過酷な掟などが複雑に入り組んでいる。戦いのシーンもとても迫力があり、演出がとても豪華だ。ターザンの強さには、絶対的な安心感が湧くのではないだろうか。見ていると勇気をもらえるような、前向きになれる力が湧いてくるような、何度も見直したくなる作品だ。(女性 30代)


ターザンと言えば、ジャングルで最強で悪いやつらをバッタバッタと倒していくというイメージだったが今作は違う。ディズニー版や過去の古典ターザンとは異なり、決して最強ではない等身大の男として描かれるのが、新鮮だと感じた。しかし、ゴリラに育てられた男がそう簡単に紳士のように振る舞えるだろうか。相当な苦労があるのではないか。その辺は特に描かれていないのは残念だった。

それと、奥さん役のマーゴット・ロビーが美しすぎる。(男性 30代)


ターザン役を演じていたアレクサンダー・スカルスガルドが、本当にジャングルで育った人間かのような、野生味の残ったどこか不自然さを覚える動作がリアルで、まずそこに感動しました。鍛えられた肉体も申し分なく、マーゴット・ロビーは言うまでもなく美しかったです。クライマックスにかけて、感動やスカッとが入り混じった、ざわざわとした何かが鳥肌を立たせます。あのダイナミックな感情を是非とも体感してみてください。(女性 20代)


私たちが知るターザンとジェーンのその後の物語が描かれた今作。ディズニー映画のあの雰囲気とは全く違うターザンが見られてすごく面白かったです。
夫婦になったターザンとジェーン。貴族となったターザンが、森で生きていたなんて想像もできないような紳士的な振る舞いをしているのには少し笑ってしまいましたが、一人の男性としてキャラクターがしっかり出来上がっていて違和感がありませんでした。
これまでの作品の中で一番かっこいいターザンが見られると思います。豪華なキャストで見応えもバッチリです。(女性 30代)

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