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映画『TENET テネット』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『TENET テネット』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『TENET テネット』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『TENET テネット』の結末までのストーリー
  • 『TENET テネット』を見た感想・レビュー
  • 『TENET テネット』を見た人におすすめの映画5選

映画『TENET テネット』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2020年
上映時間 151分
ジャンル SF
監督 クリストファー・ノーラン
キャスト ジョン・デヴィット・ワシントン(吹替:田村真)
ロバート・パティンソン(吹替:櫻井孝宏)
エリザベス・デビッキ(吹替:清水はる香)
ケネス・ブラナー(吹替:内田直哉)
製作国 アメリカ
イギリス

映画『TENET テネット』の登場人物(キャスト)

名も無き男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)
ウクライナ警察の特殊部隊に紛れ、CIAの特殊任務に参加。それは謎の組織TENETの適性試験であり、そのまま組織の任務に参加する。
ニール(ロバート・パティンソン)
名も無き男に協力する男。名も無き男と初めて会った時から、彼の嗜好などを知っていた。
キャサリン”キャット”・バートン(エリザベス・テビッキ)
ロンドンで絵画の鑑定師をしているセイタ―の妻。彼から暴力的支配を受けているが、息子を人質同然にされ逃げ出せないでいる。
アンドレイ・セイター(ケネス・ブラナー)
在英ロシア人の大富豪であり、裏の顔は武器商人。未来人に協力し、世界の滅亡を目論む。
プリヤ(サンジェイ・シン)
サンジェイ・シンの妻で、夫の組織の実権を握っている。TENETの構成員の一人。
アイブス(アーロン・テイラー・ジョンソン)
プリヤ直属の実働部隊の隊長。

映画『TENET テネット』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『TENET テネット』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『TENET テネット』のあらすじ【起】

ウクライナ・キーウのオペラハウスがテロリスト集団に襲撃される。それはプルトニウム241を奪取したCIAスパイを暗殺するための偽装工作であった。彼を救出するため、アメリカ人と呼ばれる通称“名も無き男”は、対テロ部隊に紛れ込み、オペラハウスに突入。スパイの救出に成功するが、直後何者かに捕らわれてしまう。拷問を受けた名も無き男は、一切自供をせず自殺を図るためカプセルを飲み込む。

名も無き男が目を覚ますと、そこは見慣れぬ船上だった。彼はフェイという男から、毒薬と思って飲んだカプセルは睡眠薬であり先の作戦は適性試験であったことを明かされる。名も無き男は第三次世界大戦を防ぐための組織“TENET”にスカウトされる。

船の施設内で彼は、オペラハウスでも見た、壁に撃ち込まれた弾丸が銃口へと戻っていく不可思議な現象を目の当たりにする。それは未来からもたらされた、「時間を逆行する」特殊な弾丸であると教えられる。そして、これを過去へと送り込んだ未来人こそ、第三次世界大戦を引き起こそうと企む組織の敵であった。

映画『TENET テネット』のあらすじ【承】

弾丸を調べた結果、インドの武器商人サンジェイへと辿り着いた名も無き男。ムンバイへ行き、組織の男ニールと合流する。ニールと名も無き男はサンジェイの住むビルへと忍び込む。サンジェイを問い詰めると、彼は単なる表の顔にすぎず、妻プリヤこそが裏で武器取引を取り仕切る黒幕であった。

プリヤからロシア人武器商人アンドレイ・セイタ―が未来人と関与していると聞かされた名も無き男は、彼の妻キャットに接触する。キャットの協力を得るため、夫に弱みを握られた彼女を救うことを決める。彼女は夫にゴヤの贋作を売りつけ、それをネタに脅迫されていた。

名も無き男はニールと共に、絵画を処分するためオスロ空港の保管庫へと侵入する。処分に成功した2人は、保管庫で回転ドアのような奇妙な装置を発見する。突然2人の男が飛び出してくる。名も無き男はその内の1人と揉み合いになるが、男の奇妙な動きに翻弄される。ニールはもう一方の逃げる男を追って行った。

その後、プルトニウム241が警察によってタリンに移送されることを知った、名も無き男とニール。ハイウェイで待ち伏せをし、プルトニウム241が入ったトランクの強奪に成功する。しかし、未来から逆行する車に乗ってきたセイタ―は、キャットを捕らえており、彼女の命とトランクの交換を要求する。

映画『TENET テネット』のあらすじ【転】

トランクに入っていたのは、アルゴリズムと呼ばれる装置で、全てのパーツを集めると全世界の時間が逆行、世界を崩壊させるものであった。

セイタ―により銃撃を受けたキャットの命を救うため、名も無き男は応援部隊のアイブスの協力のもと、逆行世界へと入る。名も無き男は、先ほどのハイウェイでセイタ―とのカーチェイスの末、車が横転し、火を放たれてしまう。

救出された名も無き男は、ニールと共にキャットを連れて、順行世界へと戻るため、回転ドアが有ったオスロ空港へと向かう。オスロ空港で名も無き男は、かつての自分と対峙する。以前、保管庫で戦った男は自分自身だったのだ。

セイタ―の目的は、アルゴリズムを起動させ、全人類を末期癌である自身の道連れとすることだった。アルゴリズムは彼の命と連動しており、彼が死んだ瞬間起爆スイッチが入る仕組みとなっていた。

アルゴリズムの起動を阻止するため、セイタ―のアジトであるスタルスク12での作戦を開始する。それはアイブス率いる順行の赤チームと、ホイーラー率いる逆行の青チームが敵を挟み撃ちにする“挟撃作戦”であった。名も無き男は赤チーム、ニールは青チームでそれぞれ作戦に参加する。

映画『TENET テネット』の結末・ラスト(ネタバレ)

キャットはセイタ―暗殺のためヨットへと向かう。スタルスク12での作戦完了の合図をまで、セイタ―の機嫌を取る。

スタルスク12では、アイブスと名も無き男が、激しい銃撃戦の中、アルゴリズムが保管されている施設へと辿り着く。しかし、装置まであと少しの所で施錠された鉄格子に阻まれてしまう。向こう側では、セイタ―の部下ボルコフがアルゴリズムを埋めようとしていた。なんとか阻止しようとする名も無き男に対し、銃を向けるボルコフ。すると、彼の足元にあった兵士の死体が逆行になり立ち上がる。名も無き男の身代わりの形で銃弾を受け、扉を開錠し、去って行った。名も無き男はその機を逃さずアルゴリズムの奪取に成功する。

一方、合図を待ちかねたキャットはセイタ―を銃撃。彼を海へと突き落とし、自身も海へと飛び込み逃亡する。

無事アルゴリズムを回収した名も無き男にニールは、自身の雇い主が実は未来の彼であったことを明かす。次の任務のため去って行くニールのバッグパックには、かつてオペラハウスで名も無き男を救った男、ボルコフの銃弾を受けた男と同じストラップが付いていた。

アルゴリズムについて知りすぎたキャットを殺害するため、プリヤとその手下は彼女を待ち伏せていた。そこへ名も無き男が現れ二人を殺害。キャットとその息子の姿を見守っていた。

映画『TENET テネット』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

時間の逆行という設定にまず圧倒されました。途中までは正直ついていくのがやっとでしたが、全てが収束していく後半でのカタルシスは凄まじかったです。特に時間が逆行する戦闘シーンや主人公の最後の決断が心に残っています。最初から最後まで頭をフル回転させる必要がある映画ですが、それだけの価値がある体験でした。ノーラン監督らしい重厚な演出と映像美も見応えがあり、観終わった後にもう一度観直したくなる構成でした。(20代 男性)


一度観ただけではすべてを理解しきれず、鑑賞後にすぐネットで解説を読み漁りました。それでも、観ている最中はワクワクしっぱなしで、未来と過去が交錯する展開には何度も驚かされました。特にキャットの物語が意外と感情の軸になっていたのが良かったです。派手なアクションと複雑な物語のバランスが絶妙で、ノーラン作品の中でも屈指の“難解だけど面白い”映画だと感じました。(30代 女性)


最初は「難しい映画だな」と思いながら観ていたのですが、気づいたら没入していました。登場人物の目的や動機が見えてくる後半で、すべてがパズルのように組み上がっていく感覚があり、非常に満足度が高かったです。ラストシーンでの「君はこれから私の親友になる」という台詞が心に残りました。あの言葉ひとつで主人公とニールの関係が深く印象づけられました。(40代 男性)


難解ではあるものの、設定を理解できると一気に面白くなる映画でした。物理学的なアプローチを取り入れたタイムトラベル描写が斬新で、特に「時間の逆行」を視覚化する技術力に驚きました。ニールの正体や行動に隠された意味など、考察しがいのある要素がたくさんあって、映画ファンとしては大満足。何度も観返したくなる作品です。(50代 女性)


最初はよく分からなくても、映像と音の迫力で楽しめる作品です。何度か観ると伏線や人物の動きに気づけて、「なるほど!」と感心させられます。ニールの存在や主人公との関係性が明かされるシーンは涙が出そうになりました。アクションも文句なしにカッコよく、音楽の使い方も印象的。劇場で観て正解だったと心から思います。(10代 男性)


とにかく難しい、でも面白い。それが第一印象でした。時間軸が前後するというより、反転するという概念は斬新で、観ている自分の脳もフリーズしそうになりました。でも、そこが魅力。主人公の成長や覚醒が、最終的に“組織の創設者”という立場に繋がるラストには鳥肌が立ちました。久々に映画の力を感じました。(60代 女性)


ノーラン映画は毎回チャレンジングですが、『TENET』は特にハードでした。それでも、2回目、3回目と観るたびに発見があり、全体構造の巧みさに驚かされます。ニールのタイムラインを追いながら観直すと、彼の献身的な行動に泣けます。派手なだけでなく、構成やテーマにも深みがあるのがこの作品の魅力です。(30代 男性)


「時間」をテーマにした映画は多くありますが、これほど緻密に構成された作品は稀です。人物の行動一つひとつに意味があり、注意深く観ていないと置いていかれますが、その分だけ深くハマれます。キャットというキャラクターの母としての強さにも共感し、単なるSFアクション以上の深さを感じました。(40代 女性)


夫婦で観ましたが、2人とも観終わった後に「もう一度観たい」と言ってしまいました。構造がとても巧妙で、登場人物の選択や行動がすべて後に繋がっていくのが見事。ニールが実は過去から来ていて、主人公の未来における盟友だということがわかるラストは感動的です。難解だけど、心に残る作品でした。(50代 男性)


一言で言えば「挑戦的な映画」。ノーラン監督らしい実験的な構成が冴え渡っており、観客に対して「頭を使え」と言ってくるような作品です。時間を逆行するという発想もさることながら、それを物理的に再現しようとする姿勢に感動しました。視覚・聴覚ともに圧倒され、まさに映画館で観るべき映画です。(20代 女性)

映画『TENET テネット』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『TENET テネット』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

インセプション

この映画を一言で表すと?

夢の中の夢を舞台にした、極限まで緻密に構築された“頭脳型アクション”。

どんな話?

主人公コブは、他人の夢に潜入してアイデアを盗む産業スパイ。だがある日、逆に“アイデアを植え付ける”という困難な任務を依頼される。多重構造の夢世界に挑む彼とチームの姿を描くSFアクション。

ここがおすすめ!

『TENET』と同じくクリストファー・ノーラン監督による傑作で、映像表現の斬新さと物語の奥深さが魅力。特に、夢が深くなるごとに異なる時間の流れを映像で巧みに表現しており、頭をフル回転させながら楽しめる作品です。

メメント

この映画を一言で表すと?

記憶喪失の男が“逆行”する物語で過去を追う、時間軸が狂ったサスペンス。

どんな話?

10分しか記憶を保てない男レナードが、妻を殺した犯人を追うサスペンス。物語は逆行形式で語られ、観客も主人公と同じく“記憶がない”視点で真相に近づいていく構成になっている。

ここがおすすめ!

時間を逆から語るという『TENET』にも通じる大胆な構成が魅力で、ラストでのどんでん返しには驚かされること必至。ノーラン監督の原点とも言える作品で、観るたびに新たな気づきが得られる知的なスリラーです。

プリデスティネーション

この映画を一言で表すと?

予想不可能なタイムトラベルが交錯する、究極の“自己”に迫るSFサスペンス。

どんな話?

時間犯罪者を追うエージェントが、時を超えて自身の過去と未来に向き合う物語。時間旅行のパラドックスと因果律が巧みに絡み合い、観る者の予想を裏切る展開が続く。

ここがおすすめ!

物語の中盤以降から“すべてが繋がる”瞬間が訪れ、鳥肌が立つような快感を味わえます。タイムパラドックスの極致を描いたような構成で、『TENET』が好きなら確実にハマる一本です。何度も見直したくなる映画です。

オーロラの彼方へ

この映画を一言で表すと?

“過去と現在”を繋ぐ父と子の感動タイム・ミステリー。

どんな話?

30年前に亡くなった消防士の父と、現代に生きる息子が無線機を通じて会話できるようになり、過去と現在が交錯していく。父の死を回避しようとすることで時空が揺らぎ、意外な真相にたどり着く。

ここがおすすめ!

タイムトラベルを感動的な親子愛の物語と結びつけた名作。複雑な時間構造を持ちながらも、ヒューマンドラマとしての力強さが心に響きます。『TENET』とは違った角度から“時間”を描いた感動作です。

ルーパー

この映画を一言で表すと?

未来の自分を殺せるか?という究極の問いに挑む近未来SFアクション。

どんな話?

近未来、犯罪組織は未来からターゲットを過去に送り“ルーパー”と呼ばれる殺し屋が処理する。主人公ジョーは、ある日未来の自分を殺す任務に直面する。時を超えた自分との対峙が始まる。

ここがおすすめ!

時間軸の絡み合いと“自己対決”というスリリングなテーマが、『TENET』のように思考を刺激してくれます。アクションもスタイリッシュで、ストーリーの完成度も高く、タイムトラベル系が好きな人にはたまらない一作です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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