映画『天国の郵便配達人』の概要:「天国の郵便配達人」は、2010年日本公開の日韓合作映画。イ・ヒョンミン監督と「ロングバケーション」の北川悦吏子脚本。元東方神起(現・jyj)のキム・ジェジュンが天国の配達人を演じた、恋愛ファンタジー。
映画『天国の郵便配達人』 作品情報
- 製作年:2009年
- 上映時間:108分
- ジャンル:ラブストーリー、ファンタジー
- 監督:イ・ヒョンミン
- キャスト:ジェジュン、ハン・ヒョジュ、シン・グ、キム・チャンワン etc
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映画『天国の郵便配達人』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★★
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★★
[miho21]
映画『天国の郵便配達人』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『天国の郵便配達人』のあらすじを紹介します。
草原にポツンと佇む赤い郵便ポスト。いつからそこにあるのか分からないが、死者と生きている者を繋ぐ郵便ポストとして訪れる人々が絶えない。チョ・ハナ(ハン・ヒョンジュ)もその1人で、母親を7年前に亡くしていた。
辛い気持ちを抱えながら手紙をポストへ。ある日、ポストの前で天国の郵便配達人と名乗る青年ミン・ジェジュン(キム・ジェジュン)に出会う。ジェジュンに”お前が恨み事ばかり言うから出てきたんだ”と言われます。実は幽霊なんだとも。
信じない、ハナ。ジェジュンに”時給2万ウォンだすから、一緒に働かないか?”と誘われ、人助けの仕事を始めます。
死者への手紙を読んで、生きている人を助けるのが仕事なのですが、手紙を読みながらハナはいつも泣いてしまいます。まず、1人目は亡き妻のラブレターを見つけたことで、自分の息子が本当に血のつながった子なのか疑う夫。それは、偽のdnaの鑑定書を作成し、読んで納得してもらいます。
2人目に出会ったのは、ユンシクという名前のミュージシャン。ハナは彼の大ファン。父の死で果たせなかった許しをハナが叶えます。そして彼の為にしたことが、実は自分の為になっていることに気付きます。ジェジュンとも心を通わせて行く中で、ある日、ジェジュンに”キスしたい”と言われて・・・。
最後に出会ったのは、息子を飛行機事故で亡くした元外科医。妻の死に目に合えなかったばかりか息子にも恨まれたままだったと後悔しています。元外科医の願いを叶えようと遺書のテープをハナは偽造するが。ジェジュンに嘘だとばらされてしまう。
ジェジュンと大喧嘩をして、2人は会えなくなってしまう。ジェジュンの姿は日に日に見えなくなっていく。元外科医は、ハナの気持ちを分かってくれた。”怒りよりも息子の事を知る人がいてありがたい”と。
ジェジュンに会えなくなってしまったハナは必死で探す。展望台の部屋で彼からの手紙を見つけて号泣。手紙によると、ジェジュンはit企業で成功したが、心を許せる友人がなく、ある日、車の事故で亡くなったのだという。彼がいたはずの部屋から多くの物が失われていく。
天国の配達人の職を解かれたジェジュンが向かった先には・・・。ハナがいて、”長い長い夢の中のヒロインなんです”と抱きしめるのです。
映画『天国の郵便配達人』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『天国の郵便配達人』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
さらりとした甘さの残る映画
ジェジュンファンならずともトキメク恋愛ファンタジーです。死者に対する生きる者の想いを受けとめるという物語自体は過去にたくさん作られていますが、イ・ヒョンミン監督の映像を観ていると魔法にかけられたようです。草原に2人寝転んで見上げる空が美しい。ジェジュン演じる天国の郵便配達人は、強い意志を持っていて、静かに見守る天使のよう。
クールなまなざしやドsキャラで振り回す反面、”キスがしたい”と素直に言うシーンは女子のツボに入るのではないでしょうか?残念なのは、ハン・ヒョンジュ演じるハナの泣きの演技。
うそ泣きにしか見えず、気持ちを削がれた気分です。天真爛漫で、とてもかわいい女の子なのにもっと感情を入れて演じて欲しかったと思います。脚本面から見ると、1つ1つのエピソードは良いのに全体としてつながらないというか、もっと必然性を描いてもらいたかったです。
そして韓国映画特有のコメディ色が、人助けのシーンでふくらませることが出来れば、もっと面白い映画になります。本作をジェジュン映画としてみても良いし、手紙を軸にした想いの無限性を感じてもいい。本作を観ると、普段言えないことを手紙で伝えたくなりますね。
夢のなかのヒーロー!~キム・ジェジュンの魅力
元東方神起で、現在はjyjとして活動しています。音楽活動だけでなく、最近は俳優としても大注目の人!繊細な演技とクールなまなざし、そして中性的な美しさ(色気)を持っています。大抵の人がイケメンでクール・ビューティな印象を持っていると思いますが、内面は友人思いで博愛精神にあふれた人。
しかし、演技では本作のような不思議な存在感を持つ役柄がよく似合います。たとえば、ドラマ「ボスを守れ」(11)の本部長ムウォン役のクールで頭の良い、でも振られると引きずってしまう繊細な人物なども演じています。本作を気に入ったら、ぜひ「ボスを守れ」を一度ご覧下さい。
これからも応援してゆきますが、今年の3月、兵役に就きました。寂しくなりますが、彼の魅力あふれる作品に癒されつつ待っていましょう。
ハン・ヒョジュの幼さの残る可愛らしい表情と、芯の強さを感じさせるギャップ。更に、ジェジュンの儚く美しすぎるビジュアルでそれだけでこの作品を見る価値があるでしょう。
脚本が北川悦吏子という事もあり、ちょっぴりトレンディな雰囲気を混じえつつ、美しいラブストーリーが描かれていました。彼女の作品を見ていると、どんな展開が待っているのか、どんな結末になるのか予想が着いてしまいますがそれでもやっぱり素敵な作品です。(女性 30代)
映画『天国の郵便配達人』 まとめ
恋人と一緒に観たい映画です。「テレシネマ7」という日韓共同制作の1作ですが、なかでも一番のおすすめ。ジェジュンが安定した演技で、不思議な天国の郵便配達人を演じています。ハン・ヒョンジュ演じるハナもかわいいのですが、泣きの演技がイマイチで共感できず、残念です。
もう少し情感のある演技を期待します。死をさらりと描き、重い物語にしなかった点、映像が美しい点を評価します。韓国人がどう評価するか分かりませんが、脚本が日本人だけあって日本の観客の方がより共感できる作品ではないかと思います。また、イ・ヒョンミン監督の映像が美しく、天国の場面では白色がキラキラしていたり、草原のポストのシーンでは”秘密の場所”といった外の世界から切り離された場所の雰囲気が素敵です。
ジェジュンの着ている服にも注目して下さい。天国の配達人をしている時は黒い服でしたが、再会した時には白いコートを着ています。エンドロールが終わってもすぐに立たないで。物語の続きがあり、2人のその後が描かれています。死を通して、人生を見つめる物語だけど、愛がなくては生きられない人間の強さや弱さがとても愛おしく感じられる作品です。
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