この記事では、映画『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0076450
製作年 | 1972年 |
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上映時間 | 84分 |
ジャンル | ホラー |
監督 | テッド・ポスト |
キャスト | アンジャネット・カマー ルース・ローマン マリアンナ・ヒル デヴィッド・マンジー |
製作国 | アメリカ |
映画『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』の登場人物(キャスト)
- アン(アンジャネット・カマー)
- ロサンゼルスの福祉事務所に勤める女性。介護の必要な子供がいるという、ワズワース家の新しい担当になる。
- 母親(ルース・ローマン)
- アンが担当になった、ワズワース家の母親。ジャメリンとアルバという2人の娘と、ベイビーという息子がいる。
- ジャメリン(マリアンナ・ヒル)
- ワズワース家の長女。母親と妹のアルバと共に、弟のベイビーの面倒を見ている。
- アルバ(スザンヌ・ゼノア)
- ワズワース家の次女。母親と姉のジャメリンと共に、弟のベイビーの面倒を見ている。
- ベイビー(デヴィッド・マンジー)
- ワズワース家の息子で、体は青年だが、知能と精神状態が赤ん坊のままという障害を持っている。
映画『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』のあらすじ【起】
ロサンゼルスの福祉事務所に勤める女性アン・ジェントリーは、介護の必要な子供がいるワズワース家を訪ねる。ワズワース家には、母親と2人の20代の娘・ジャメインとアルバが暮していて、名前がなくただ「ベイビー」と呼ばれている子供を育てていた。
しかしこのベイビーは、身体的には20代の青年だったが、知能も精神も赤ん坊のままという障害を持っていて、歩くことも出来ず成長した体をベビーベッドに横たえていた。アンはワズワース家の担当になってからベイビーと接するようになり、次第に仲良くなっていく。
ワズワース家の母娘はそんなアンに冷ややかな態度を取り、前任者もいつの間にか姿を消していたし、あなたもいずれそうなるわとアンに告げる。アンは仕事を終えて家に帰ると、夫との思い出の写真をスライドで壁に映し、「なぜこんなことになったのか」と涙ぐむ。アンと一緒に暮らしている夫の母親は、「あなたのせいじゃないわ」とアンを慰める。
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映画『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』のあらすじ【承】
ある日ワズワース家の母娘が出かけている時に、家に残っているベイビーのために若い女性のベビーシッターを雇っていたが、シッターが泣いているベイビーをあやそうとすると、ベイビーはシッターの胸をはだけて吸い付き始める。
そこに母娘が帰って来て、ベイビーを抱いているシッターを見て激しく叱咤し、3人で取り囲んで殴り始める。その夜ジャメインはベイビーのいる子供部屋に入ると、服を脱ぎ全裸でベイビーのいるベビーベッドに横たわる。
一方アンはちゃんと指導すればベイビーも歩けるようになるはずだと考え、ベイビーの両手を取って立たせようと試み始める。それを見た母親は、「余計なことをしないで」とアンを遠ざける。
アンが帰った後は、アルバがベイビーにスタンガンでお仕置きをしながら、「立ってはダメ、言葉を話してはダメ。わかった?」と強い口調で言い聞かせる。ベイビーは障害のせいで赤ん坊のままなのではなく、母娘の言いなりになるよう意図的に成長を遅らされていたのだった。
映画『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』のあらすじ【転】
そして母親はアンの勤める事務所に電話を入れ、担当を変えてくれと訴える。それを知ったアンはワズワース家に行くと、ベイビーの権利を証明するため法廷で争うことも辞さないと母親に宣言する。
数日後、アンはワズワース家で行われるベイビーの誕生パーティーに招待される。招待客は母娘の友人・知人ばかりで、主役のベイビーを放置して皆で酒を飲んで盛り上がっていた。
母親は、裁判沙汰にならないように話し合いをしましょうとアンに語りかけ、睡眠薬の入った酒をアンに勧める。招待客たちが帰りアンが寝入ったあと、母娘はアンを家の物置に閉じこめて縛り上げる。
するとその様子を見ていたベイビーが物置に入って来て、アンを助けてくれる。アンはベイビーを連れてワズワース家から逃げ出し、母親の乗る車のタイヤをパンクさせて追跡出来ないように細工する。
映画『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』の結末・ラスト(ネタバレ)
母娘はベイビーを取り戻すべく、拳銃を持ってアンの家に忍び込む。しかしアンは夫の母親と組んでワズワース家の母娘を待ち受けていて、先に侵入したジャメインやアルバをベイビーの好きな人形を使っておびき出し、1人ずつ殺害していく。
最後にアンの家に入ったワズワース家の母親はジャメインとアルバの死体を発見して愕然とし、アンに襲い掛かる。しかしアンの夫の母親が後ろから殴りつけ、アンがワズワース家の母親を縛り付ける。
アンはワズワース家の母娘を、夫の母親と共にプールを建設中の庭に運ぶと、庭に掘られた深い穴に3人を落とし、上から土をかけて埋めてしまう。そしてアンは自分の夫に、「新しいお友達が来たわ」とベイビーを紹介する。アンの夫は事故で頭部を負傷して、幼児のような精神状態になっていた。
楽しくはしゃぐ夫とベイビーを見てアンは満足げに微笑み、やがて完成した庭のプールで、アンは夫の母親を交えて「2人の子供」と楽しそうに遊ぶのだった。
映画『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
赤ちゃんが恐怖の対象になるという斬新な設定に惹かれました。赤ん坊の存在がただ不気味なだけでなく、家族全体の狂気を象徴しているのが印象的でした。ラストで赤ん坊が本当は大人だったと明かされる展開にはゾッとしました。サイコホラーとしてかなり異色で、後味の悪さもまたクセになる作品です。(20代 男性)
ただのベビー・ホラーかと思いきや、予想を超える不気味さと狂気に満ちた世界観に驚かされました。密室での異様な家族関係がじわじわと不安を掻き立て、観終わった後もしばらく引きずる感覚が残りました。赤ん坊の「正体」を知ったときの気味悪さは、久々に味わう本物の恐怖でした。(30代 女性)
登場する家族全員がどこか狂っている異様な雰囲気が最高でした。赤ちゃんに対して湧く自然な愛情が、映画の中では恐怖に変わるのがすごく新鮮。最後、赤ん坊が大人の男だとわかる衝撃はすさまじく、背筋が寒くなりました。ホラー好きにはたまらない変化球的な一本です。(10代 男性)
静かにじわじわと狂気が滲み出るこの映画、かなり好きでした。密室で進行する物語に息が詰まりそうになりながらも、目が離せませんでした。最後のネタバレで、全ての違和感が一気につながる瞬間は鳥肌モノ。ホラーというより、心理サスペンス寄りに感じました。(40代 女性)
ホラー映画にしては派手な演出が少ないですが、それが逆にリアルで怖かったです。誰も彼もが普通じゃない家族、無力に見える赤ん坊が最大の脅威、という設定が見事でした。真相が明かされたときの気味の悪さと、何とも言えない後味の悪さが、この映画の魅力だと思います。(30代 男性)
ベイビーホラー、なめてました。めちゃくちゃ怖かったです。とくに家族の異常な愛情表現が、観ていて気持ち悪さを超えて、ぞわぞわしました。ラストで「赤ちゃん」じゃなかったことが判明するシーンは本当に衝撃的で、背筋が凍りました。しっかり怖い作品を探している人におすすめです!(20代 女性)
終始じわじわと迫る不安感がすごかった。赤ん坊がただの恐怖対象ではなく、家族全体の狂った愛情の象徴になっているところが秀逸。正体を知ったときの恐ろしさと、そこに至るまでの違和感の積み重ねが上手すぎます。ホラー好きならこの独特な空気感はたまらないはず。(50代 男性)
登場人物たちが発する狂気に満ちた空気感が印象的でした。静かに壊れていく家族の様子がリアルすぎて、観ているだけで心がざわつきます。赤ちゃんの「正体」には本当に驚かされました。ハッピーエンドとは程遠い結末も含め、非常に印象に残る作品でした。(40代 女性)
この映画、じわじわ型のホラーとしてかなり完成度高いです。明確なジャンプスケアとかじゃなくて、場面ごとの違和感や家族の異常さで心をえぐってくる感じが最高。特に、ラストの種明かしと、そこに至るまでの伏線の張り方が素晴らしかった。正統派ホラーに飽きた人に超おすすめ。(30代 男性)
「赤ん坊=無垢」というイメージを完全にぶち壊す作品でした。観ながらずっと「何かがおかしい」と感じていたけど、ラストで全てが繋がって鳥肌。暗い密室、狂った家族、そして不気味な「赤ん坊」。不安を煽る演出がうまくて、観終わった後もしばらく余韻が抜けませんでした。(10代 女性)
映画『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』を見た人におすすめの映画5選
ローズマリーの赤ちゃん
この映画を一言で表すと?
静かに忍び寄る恐怖が心を侵食する、極上のサイコホラー。
どんな話?
新居に引っ越してきたローズマリーが、次第に周囲の人々や妊娠中の自分の体に違和感を抱き始める物語。疑心と恐怖が少しずつ積み重なり、やがて信じがたい真実へと導かれていく、ポランスキー監督の傑作ホラーです。
ここがおすすめ!
目に見えない恐怖がじわじわと精神を追い詰める演出が秀逸。日常の中に潜む狂気を描く点で『ザ・ベイビー』に通じるものがあり、息苦しい緊張感を楽しみたい人には必見の作品です。
ヘレディタリー/継承
この映画を一言で表すと?
家族に受け継がれる“呪い”が引き起こす、極限の恐怖。
どんな話?
祖母の死をきっかけに、家族に奇妙な出来事が連鎖的に起こり始める物語。悲しみと怒り、隠された秘密が絡み合いながら、やがて誰も逃れられない破滅へと導かれていきます。緻密に構築された恐怖が際立つ名作です。
ここがおすすめ!
家庭という最も身近な場所が、恐怖の発生源になる不気味さが際立ちます。細部まで緻密な演出と圧倒的な没入感で、観る者の心を容赦なく追い詰めます。『ザ・ベイビー』の不穏な空気感が好きな人にぴったり!
ミッドサマー
この映画を一言で表すと?
真昼の陽光の下で展開する、狂気と美の祝祭ホラー。
どんな話?
恋人たちが北欧の小さな村の祝祭に参加したことから、不可解な儀式と惨劇に巻き込まれていく物語。鮮やかな映像美と背筋が凍るような異常性が絶妙に融合した、アリ・アスター監督の異色ホラーです。
ここがおすすめ!
白昼の明るさの中でじわじわと狂気が広がっていく異様な恐怖演出が秀逸。美しいのに不気味という独特の感覚がクセになります。密室感や集団狂気にゾクゾクしたい人におすすめです。
セッション9
この映画を一言で表すと?
廃墟で積み重なる、静かで確実な狂気と恐怖。
どんな話?
閉鎖された精神病院の解体作業を請け負った作業員たちが、奇妙な体験と心理崩壊に追い詰められていく物語。何も起こらないようでいて、確実に「何か」が狂っていく感覚が堪らない心理ホラーです。
ここがおすすめ!
派手な演出に頼らず、音や空気感でじわじわと恐怖を積み重ねていく手法が抜群。『ザ・ベイビー』のような閉塞感と精神的な圧迫感を楽しみたい人にぴったりの一本です。
母なる証明
この映画を一言で表すと?
母の狂気と愛が交錯する、痛ましくも力強いサスペンス。
どんな話?
知的障害を持つ息子が殺人事件に巻き込まれたことから、真実を探すために孤軍奮闘する母親の姿を描いた韓国映画。家族愛と狂気が背中合わせで描かれる、ポン・ジュノ監督による傑作サスペンスです。
ここがおすすめ!
母の愛情が時に狂気に変わる恐ろしさと切なさを、リアルに描き切っています。密室感や人間の心理の歪みに惹かれるなら必見。『ザ・ベイビー』のように人間ドラマを内包した恐怖を味わいたい方におすすめです!
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