映画『大いなる決闘』の概要:1976年アメリカ映画(原題:The last Hard Men)。ブライアン・ガー・フィールドの西部劇でありアメリカ建国200周年の年に制作されたアクション映画である。
映画『大いなる決闘』 作品情報
- 製作年:1976年
- 上映時間:100分
- ジャンル:アクション
- 監督:アンドリュー・V・マクラグレン
- キャスト:チャールトン・ヘストン、ジェームズ・コバーン、バーバラ・ハーシー、マイケル・パークス etc
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映画『大いなる決闘』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『大いなる決闘』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『大いなる決闘』のあらすじを紹介します。
舞台は1909年アメリカ開拓時代のアリゾナ。
サム(チャールトン・ヘストン)は現役時代の鬼の保安官の異名を捨て、暴力的な世界から足を洗いたいと引退をすることにした。
サムは妻を亡くし娘と2人暮らし、そんな彼には保安官を辞めようとつきまとう大きな後悔があった。
それは列車強盗のザック(ジェームス・コバーン)を逮捕したとき、誤って彼の妻を殺してしまったことだった。
ザックはアリゾナ地区の刑務所にいたが、妻を殺された恨みをはらすべく脱走の機会を狙っていたがついにその時がやってくる。
ザックはサムを呼び出すため、一人娘スーザンを誘拐した。
スーザンを心配するハルとノエル保安官を助っ人にザックの追跡を開始。
一方ザックにも凶悪犯のシーザーを見方につけていた。
ザックの復讐は卑劣極まりなく、サムの目の前でスーザンを強姦しようとしている。
許せない寒とザックの命をかけた最後の戦いが始まってしまった。
ザックは先住民の居住区に逃げ込んだため、管轄外のノエル保安官はどうすることもできず退散、しかしハルとサムは激しい戦いの末ザックから無事にスーザンの命を救うことができたのであった。
映画『大いなる決闘』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『大いなる決闘』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ただの西部劇とは一味違う頭脳戦が新鮮
どうしたらザックから娘の命を救うことができるのか、じっくり吟味して戦っている頭脳戦が面白い。
従来の西部劇であれば銃をとにかく打ちまくりそのシーンをメインにするはずだが、この映画はきちんとした流れがあり復讐に燃える犯罪者と復讐される元保安官との過去がメインにされている。
すぐに娘を助け出したいが中々できないもどかしさもリアルで、西部劇ファンでなくてもそれなりには楽しむことができる仕上がりとなっている。
銃撃戦の迫力だけでも見る価値アリ
どの西部劇でも銃撃戦はつきもの。
むしろそれが見たくて見るようなものである。
中でも本作品のラストの銃撃戦はリアルで迫力がありオススメである。
映画独特の派手な銃撃戦ではなくどこか生々しく、傍で目撃しているかのような緊迫感ある撮影の仕方が魅力的である。
異例の地味な西部劇でシリアスな作り
西部劇だと思って見ると少々シリアスすぎて、戸惑ってしまう人も多いのではないだろうか。
楽しい西部劇好きな人には向かない映画である。
特にサムの娘・スーザンがザックに強姦されようとしているのに助けられないのである。
普通ならここで直前に助け出されるはずなので、安心してみているとショックを受けてしまう。
これもスーザンの命を救うためであり、すぐに行動できない理由も映画を観れば納得はできるのだが、でもやはり映画なので助け出せる脚本でも良かったようなきがする。
女性目線では楽しむことができない映画の1つであると言えるだろう。
サムのキャラクターが定まっていなく掴みどころがない
格好良いように見えて彼の詳しい描写が少なく、物語にはまりこめない。
娘のことには命懸けという風に見えるが、随所で変に冷静さを取り戻してしまう。
元保安官だからなのか?
悪役のザックがはまりすぎているせいか、サムの影が薄く主人公である感じが感じられないのが否めない。
多くの選択と決断力が試される今作。もし1つでも間違った選択をしてしまったら娘の命は助からないし、サム自身の命も危なかったでしょう。西部劇の雰囲気の中にそういった、頭脳戦があるので銃撃戦があまり好きではない方にも楽しめるストーリーになっていました。
新しい道を歩み出そうとするのか、その前に過去の過ちを償うのか、どんな選択をしたにせよ、娘を助けるための行動は間違っていませんでした。自分の目の前で娘が犯されそうになっているのを見ていることしかできないのは辛すぎますが、それも命を助けるための決断だったのだと思うと間違っていなかったのかなと感じるでしょう。(女性 30代)
映画『大いなる決闘』 まとめ
西部劇の終焉とでも言うべき作品。
全盛期の人気は徐々に下火になり、何とか取り戻そうとあらゆる手を尽くしたかのような雰囲気が見られるのは気のせいか。
頭脳戦や俳優陣、様々なところであらゆる西部劇の良いところを見せてくれるがどれもシリアスで西部劇の良さが少々消されている。
このようなストーリーがうける場合もあるのだろうが、男性ファンに限るであろう。
またチャールトン・ヘストンを主人公にしているのにも関わらず、影が薄く良さが引き出されていないのも残念である。
時代が西部劇から現代劇へ人気が移行している時であるから、どこか迷走してしまったのではないのだろうか。
いずれにしても西部劇だからといって、名作だという先入観は危険であるかもしれない。
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