映画『ザ・ランドロマット パナマ文書流出』の概要:スティーブン・ソダーバーグ監督作品。2016年にパナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から機密資料が流出し、政治家や富裕層の租税回避の実態が浮き彫りになった「パナマ文書」事件を虚実交えて描く。
映画『ザ・ランドロマット パナマ文書流出』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:コメディ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
キャスト:メリル・ストリープ、ゲイリー・オールドマン、アントニオ・バンデラス、ジェフリー・ライト etc
映画『ザ・ランドロマット パナマ文書流出』をフルで無料視聴できる動画配信一覧
U-NEXT | × |
---|---|
Hulu | × |
Amazonビデオ | × |
dTV | × |
TELASA | × |
TSUTAYA DISCAS | × |
ビデオマーケット | × |
Netflix | ◯ |
※動画の配信情報は2022年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービス(VOD)の公式サイトでご確認ください。
映画『ザ・ランドロマット パナマ文書流出』の登場人物(キャスト)
- エレン・マーティン(メリル・ストリープ)
- 夫をクルーズ船事故で失った主婦。夫との思い出の場所が見えるマンションを買おうとしたが、ロシア人資産家に横取りされてしまう。
- ユルゲン・モサック(ゲイリー・オールドマン)
- ドイツ系の弁護士。第2次世界大戦後に父がパナマに移住した。ロースクールで学び、自ら法律事務所を立ち上げた。
- ラモン・フォンセカ(アントニオ・バンデラス)
- ラテン系の弁護士。ロースクール卒業後に世界を救いたいと憧れ、国連に入る。しかし自らの成功を追求するようになり、モサックとコンビを組む。
映画『ザ・ランドロマット パナマ文書流出』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ザ・ランドロマット パナマ文書流出』のあらすじ【起】
エレンは夫と共に結婚40年を祝って新婚旅行で訪れたナイアガラの滝を再訪する。そして、ジョージ湖のクルーズ船に乗り込む。しかし、急に大きな波が来てクルーズ船は転覆してしまう。エレンの夫は帰らぬ人となり、教会で葬儀が営まれる。事故ではエレンの夫を含め21人が犠牲となった。
エレンは、クルーズ会社が加入している保険会社を通じて賠償金が支払われるはずだとの説明を受ける。しかし、クルーズ会社が加入していた保険は「ユナイテッド再保険」という別の保険会社に再保険が掛けられていたことが判明する。しかも、クルーズ会社は今回の事故は補償の対象外だと通告されてしまう。
エレンは賠償を当て込んでラスベガスのマンションを購入しようとし、娘や孫を連れて物件を訪れる。マンションの窓からは夫と出会った思い出の場所を望むことができた。しかし、そこに不動産業者が現れて、倍額を現金で払う客が現れたのでマンションは売れてしまったと告げられる。現金払いをしたのは、オフショア・カンパニーを所有するロシア人だった。
映画『ザ・ランドロマット パナマ文書流出』のあらすじ【承】
エレンは、賠償額の少なさに愕然とする。そして西インド諸島にある「ユナイテッド再保険」を訪ねることにする。たエレンはメモした住所まで来るが、そこは郵便局だった。実は「ユナイテッド再保険」はペーパーカンパニーで、全ては詐欺だったのだ。ネイビスは偶然、「ユナイテッド再保険」の名義上の取締役に遭遇し場所を尋ねるが、取締役は白を切る。取締役はマイアミに飛ぶが、その場で内国歳入庁の捜査官に詐欺の疑いで逮捕される。
エレンは登記所でマンションの買い手を調べ、パナマの会社の名義となっていることを突き止める。しかも、その会社は信託会社が管理しており、会社も信託会社も同じ女性が取締役となっていた。その全てが「モサク・フォンセカ」法律事務所に登録されていた。しかし、この女性は事故死してしまい、眼鏡をした別の女性が後任となる。
エレンはペーパーカンパニーの実態について地元紙の記者に話すが、取り合ってもらえずに終わる。エレンは「モサク・フォンセカ」にも電話するが、直ぐに切られてしまう。
映画『ザ・ランドロマット パナマ文書流出』のあらすじ【転】
「モサック・フォンセカ」の顧客の中にはチャールズという黒人実業家もいた。チャールズは娘のルームメイトと不倫関係にあった。そして、チャールズがルームメイトと抱き合っているところを娘に目撃されてしまう。チャールズは口封じのために自分の所有する会社を譲ると申し出る。2000万の価値があり、無記名株を手にすれば簡単に手にすることができるのだ。
娘の卒業パーティーの準備が行われ、チャールズの妻が到着する。事情を知らない妻はルームメイトに電話し、パーティーに来るように説得する。チャールズは浮気がばれたことが過去にもあり、その時も妻に無記名株を譲ったことを娘に説明する。ルームメイトが姿を見せたことで娘と喧嘩になる。妻が慌てて止めに入るが、ルームメイトはチャールズとの関係を自分から話して謝る。チャールズはその様子を見て絶句する。
娘はモサックに無記名株を見せるが、モサックは会社の価値は現在37ドルしかないことを伝える。妻が持っていた無記名株も100ドルほどの価値しかなかった。2人ともチャールズに騙されたのだ。
映画『ザ・ランドロマット パナマ文書流出』の結末・ラスト(ネタバレ)
中国の重慶で英国人実業家がホテルの一室を訪ねてくる。そこには重慶の権力者である薄熙来の妻の谷開来が待っていた。谷開来と英国人実業家はペーパーカンパニーに関する取引をしていた。しかし、英国人実業家が賄賂をもらった一件を明らかにすると脅したため、谷開来は英国人実業家を毒殺してしまう。谷開来は警察に事件のもみ消しを頼むが、警察はそのやり取りを録音していた。そして、谷開来と薄熙来は共に逮捕されてしまう。
エレナは教会でペーパーカンパニーを使って儲けている人に罰が下ることを祈る。2016年4月に「モサック・フォンセカ」の情報が流出して、「パナマ文書」のニュースが世界中で報じられる。モサックとフォンセカはショックを受け、エレンは喜ぶ。「パナマ文書」は各国の要人を辞任に追い込む程の影響を及ぼす。モサックはメールサーバーが不正アクセスされたことを社員に説明する。各地で事務所を閉めることになり、フォンセカはサイバーセキュリティーを強化すべきだったと後悔を口にする。
モサックとフォンセカはブラジルの汚職事件に絡んで逮捕されるが、3か月間収監されただけで釈放される。
映画『ザ・ランドロマット パナマ文書流出』の感想・評価・レビュー
金融や租税に絡む知識が必要で、ストーリーを追うのが難しかった。前半のエレンのエピソードは面白いのだが、黒人実業家や谷開来の話に時間を割くならモサックとフォンセカがどう成り上がってきたかを正面から描いてほしかった。せっかくゲイリー・オールドマンとアントニオ・バンデラスが演じているのに2人のナレーションではなく、演技合戦を見たかった。ただ全体としてはメッセージ性の込められた良質の作品だった。(MIHOシネマ編集部)
Netflixオリジナル作品ですが、キャストがかなり豪華。メリル・ストリープにゲイリー・オールドマン、アントニオ・バンデラスとそれだけで見る価値がありそうです。
豪華なキャストに惹かれて鑑賞しましたが、ストーリーはかなり難しいもの。実話をベースに作られているので実際にこんな事が私たちの知らない「裏側」では起きているのか…とショックを受けましたが、全体的にスタイリッシュでオシャレな雰囲気なので、重い気持ちになることなく見られました。
特にゲイリー・オールドマンとアントニオ・バンデラスのナレーションが渋くて素敵過ぎるので注目して見てほしいです。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー