この記事では、映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0066379
製作年 | 2021年 |
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上映時間 | 99分 |
ジャンル | ホラー ミステリー |
監督 | エヴァン・スピリオトポウロス |
キャスト | ジェフリー・ディーン・モーガン クリケット・ブラウン ウィリアム・サドラー ケイティ・アセルトン |
製作国 | アメリカ |
映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』の登場人物(キャスト)
- ジェリー・フェン(ジェフリー・ディーン・モーガン)
- 元ジャーナリスト。私利私欲のため、捏造した記事を書いたため、職を失う。オカルト調査のため、田舎の町を訪れる。
- アリス・パジェット(クリケット・ブラウン)
- 耳の聞こえない少女。ヘーガン神父によって育てられる。ある日、聖母マリアの声が聞こえ始め、次々と奇跡を起こしていく。
- ナタリー・ゲイツ(ケイティ・アセルトン)
- 町の医者。アリスの診療も担当している。責任感が強く、ジェリーのサポートして、調査を行う。
- ファザー・ヘーガン(ウィリアム・トマス・サドラー)
- 町にある協会の神父。非常に敬虔な司祭である。アリスの育て親でもあり、アリスのことを大切に思っている。
- モンシグナー・デルガルド(ディオゴ・モルガド)
- バチカンの司教。非常に敬虔は司祭でありながら、過去に偽の奇跡を暴いた実績を持つ。
- ビショップ・ガイルズ(ケイリー・エルウィス)
- バチカンの司教。アリスの奇跡を受け、町に派遣されてくる。アリスの奇跡に対して懐疑的である。
映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』のあらすじ【起】
時代は1845年。一人の女性が木に吊るされている。彼女の周りには多くの人々が集まり、呪いの言葉をかけている。人々は彼女のことを悪魔や魔女と批判している。数時間後、彼女は黒焦げの死体となっていた。
時は現代。バンフィールドという町に職を失ったジャーナリストのジェリー・フェンが、やってくる。この町で不可解な出来事が起きたという情報を得たためである。ジェリーは、誰かに呼ばれた気がして木に近づいていく。そこには焼けた人形があり、ジェリーは誤って踏んでしまう。
その夜、車で町を出たジェリーは、道の真ん中にいたアリス・パジェットと出会う。アリスもまたジェリーと同様、先ほどの木の近くまで行くと、何かを呟いて倒れてしまう。ジェリーは、アリスを彼女の叔父であるヘーガン神父の家まで連れて行く。そこへナタリー・ゲイツ博士も呼び、アリスの診察をしてもらう。その結果は、アリスが聾啞であるということが分かる。
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映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』のあらすじ【承】
ジェリーは、調査のために引き続きバンフィールドの町に残ることを決める。翌日、ヘーガン神父の教会へ行くと、説教の最中であった。するとアリスが突然教会から出ていき、例の木のところへ向かう。人々も見守る中、突如アリスが話し始めて、人々を驚かせる。内容は、アリスは聖母マリアの預言者であることだった。
聾啞者のアリスが話すという奇跡を目の当たりにした人々は、翌日も木の近くにやってくる。今度は、下半身不随の少年トビーが連れてこられる。アリスは、トビーに歩くよう伝える。するとトビーは歩き始める。この一連の様子をジェリーは記事にしようと決める。
ジェリーは本格的な調査を始める。バチカンから派遣されたデルガルド司教とガイルズ司教にジェリーは取材を行う。またアリスもテレビの取材を受け、例の木は神聖なものとして定められる。その木を見に、多くの観光客はバンフィールドの町を訪れる。
映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』のあらすじ【転】
ジェリーは、ナタリー博士と以前踏みつぶした人形の調査を行う。人形には悪魔が閉じ込められており、それを解き放ってしまったことが判明する。ジェリーは、急いでそのことをヘーガン神父へ報告しようとする。
その一方、教会にいたヘーガン神父は聖母マリアと思われる声を聞く。教会の外に出ると謎の悪魔に襲われてしまう。教会に到着したジェリーは、ヘーガン神父の首吊り死体を見つける。ジェリーは、ガイルズ司教たちと相談して、ヘーガン神父の自殺を黙っておく約束を交わす。
ヘーガン神父の葬儀のあと、ジェリーとナタリーは、地下で悪魔について記された書物を発見する。そこには、人形の中にいた悪魔について詳細に記されていた。また、アリスが1845年に殺された魔女の唯一の子孫であることが分かる。その後、ジェリーとナタリーは、悪魔に襲われるが、間一髪で難を逃れる。
人形の中の悪魔は、アリスに取り付き、町の人々の力を奪おうとしていることにジェリーは気づく。急いで止めるため、ジェリーは例の木へ向かう。
映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』の結末・ラスト(ネタバレ)
一方、町ではアリスが例の木の周辺で礼拝の準備を進めていた。ジェリーは悪魔を止めるためには、アリスの能力が聖母マリアのものではないと人々から思ってもらうしかないと気が付く。
町に着いたジェリーは人々へ、全て噓だったことを伝える。全て奇跡ではなく、医学的な効果に過ぎないと主張する。騙されたと思った人々はアリスを弾劾し、信仰を棄ててしまう。アリスの中から出た悪魔は激しく怒り、木を燃やしてしまう。悪魔の暴走を止めようとするジェリーは、アリスと共に悪魔と対峙する。その中で、アリスは悪魔から攻撃を受け倒れこんでしまう。唯一の子孫を失った悪魔は、魂を現世に保つことができず消え去ってしまう。ジェリーは、アリスの遺体の前で、彼女の復活を神に祈る。するとアリスは、息を吹き返し、目を覚ますのだった。
ジェリーとナタリーは、アリスと共にヘーガン神父の墓を訪れる。ナタリーは、神の奇跡は本物かも知れないと考えるのだが、その時教会の聖母マリア像の目が血の涙を流しているのであった。
映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
聴覚障害の少女アリスが突然奇跡の力を得て、人々の注目を集める展開は、最初は感動的でした。しかし、彼女が「聖母マリア」と信じていた存在が、実はかつて処刑された邪悪な魔女の霊だったという事実が明かされたとき、ゾッとしました。アリスがその悪霊と戦い、自らの命を賭けて封印する姿には涙が止まりませんでした。ホラーでありながら宗教と人間の信仰について深く考えさせられる作品です。 (20代 女性)
ジェフリー・ディーン・モーガン演じる主人公の記者は、スクープを狙う俗物的な人物かと思いきや、アリスとの関わりを通じて変化していく過程がとても丁寧に描かれていました。アリスの奇跡の裏にある“邪悪な奇跡”の真相が判明する中盤以降は、恐怖というより神への疑念と祈りの意味を問うような哲学的な内容に引き込まれました。終盤、アリスがすべてを背負う姿には本当に心を打たれました。(30代 男性)
冒頭の魔女狩りの描写から不気味さ全開で、物語にグッと引き込まれました。信仰と恐怖は紙一重だと改めて感じる展開で、特にアリスが人々の希望の象徴から一転して悪霊の道具とされる描写は残酷でした。ラストで彼女が犠牲になることで、奇跡を信じていた町が真実と向き合う姿は、切なさとともに希望も感じられました。映像も美しく、ホラーが苦手な人にも観てほしい作品です。(40代 女性)
終始重たい空気が漂う作品で、宗教的テーマとホラーをうまく組み合わせていました。アリスが信仰の象徴となっていく様子が徐々に狂気へと変わっていく過程は見応えがありました。記者の視点で描かれることで、観客も「信じること」に対する不安を共有する構造になっているのが良かったです。最終的にアリスが悪霊を封じるため命を落とす結末は、とても胸に響きました。(50代 男性)
アリスの奇跡がニュースで報じられたときは、純粋に「本当に神の存在が…?」と胸が躍りました。でも、それが悪霊による偽りの奇跡だと分かったとき、鳥肌が立ちました。奇跡を信じた人々の姿と、それに利用されたアリスの運命があまりに皮肉で切なかったです。ラストの教会の炎上シーン、そしてアリスの微笑みがすべてを物語っていました。静かだけど心を揺さぶる恐怖映画です。(60代 女性)
終盤のアリスの自己犠牲によって悪霊が封印されるシーンは、ホラー映画でありながら感動的でした。普通のホラー作品なら恐怖の演出に重点を置くところを、この作品は“信じることの重み”を描いていたのが印象的です。何より、アリスが奇跡の象徴から悪霊の道具へと転落する展開に、信仰の危うさを感じました。背筋が凍るけど美しい…そんな稀有な一本でした。(20代 男性)
『アンホーリー』は、単なる悪霊との対決ではなく、信仰、歴史、贖罪といったテーマが深く絡み合っている映画です。ジェリーという記者が、最初は自分のキャリアのために奇跡を利用しようとしていたけれど、真実を知り、アリスを守ろうとする姿勢に胸を打たれました。ホラー要素もさることながら、宗教的な葛藤がしっかり描かれていて、観る人に問いを投げかける良作だと思います。(30代 女性)
悪霊=魔女というありきたりな設定に見えて、実はすごく深いテーマを描いていた映画でした。中盤まではミステリアスで、奇跡の真相が徐々に明らかになる構成が非常にスリリングです。信仰が人を救うときもあれば、盲信が破滅を招くこともある——そんな普遍的な真理を、アリスという少女を通して描いている点が秀逸でした。ホラー好きにも、宗教映画好きにも勧めたいです。(40代 男性)
最初は「よくある悪霊モノかな」と思って観ていたのですが、ラストにかけてどんどん引き込まれました。アリスというキャラクターが、最後にはまさに“信仰そのもの”になる展開には胸が熱くなりました。祈る人々の姿、悪霊の正体、そして自己犠牲という結末。すべてが“神を信じることの意味”を問いかけてきます。派手さはないですが、じわじわくる名作です。(50代 女性)
『アンホーリー』は宗教ホラーの枠を超えて、“希望が絶望にすり替わる瞬間”を丁寧に描いた秀作だと感じました。アリスの周囲で起きる奇跡に目を奪われながらも、「何かがおかしい」という感覚がずっとつきまとい、後半はその違和感が恐怖へと昇華していきます。最後まで丁寧に作られていて、特にアリスの祈りのシーンは涙が出るほど美しかったです。(60代 男性)
映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』を見た人におすすめの映画5選
エクソシスト
この映画を一言で表すと?
悪魔に取り憑かれた少女と神父の戦いを描く、ホラー映画の金字塔!
どんな話?
少女リーガンが悪魔に憑依され、原因不明の異常行動を繰り返す中、母親は神父に助けを求める。信仰と科学、現実と超常の間で揺れ動きながら、命を懸けた悪魔祓いに挑む神父たちの物語。
ここがおすすめ!
今なお語り継がれる衝撃の演出と、悪と対峙する神父たちの苦悩が描かれる緊迫感が魅力。『アンホーリー』の宗教的ホラー要素に惹かれた人には、原点ともいえるこの作品は必見です。
聖なる犯罪者
この映画を一言で表すと?
神の名のもとに生まれる狂気と贖罪を描くポーランド発の衝撃作!
どんな話?
更生施設を出た青年が、ひょんなことから神父になりすまし、小さな町で本物の神父として人々の信頼を集めていく。しかし、彼の過去と「奇跡」の裏にはある真実が隠されていた――。
ここがおすすめ!
信仰とは何か、赦しとは何かを問う重厚なストーリー。偽りの中に生まれる真実と、観る人に倫理的な問いを投げかける構成は、『アンホーリー』のテーマに通じる深さがあります。
ザ・ライト -エクソシストの真実-
この映画を一言で表すと?
懐疑心と信仰の狭間で揺れる若者が“本物”の悪と対峙する物語。
どんな話?
信仰に疑念を抱く神学校の青年が、バチカンのエクソシスト養成講座に参加。そこでは理屈では説明できない現象が次々に起こり、彼は本当の「信じる力」と向き合うことになる。
ここがおすすめ!
実話に着想を得たこの作品は、ホラーというより心理スリラー。『アンホーリー』のように“信じる”という行為の裏側を深掘りしたい人にとって、非常に考えさせられる内容です。
セイント・モード/狂信
この映画を一言で表すと?
信仰の暴走が、やがて純粋な狂気へと変貌する衝撃スリラー。
どんな話?
神に仕える看護師モードが、末期患者の魂を救うという使命にとり憑かれ、やがて彼女の信仰は異常な執念へと変わっていく。ラストに待ち受ける結末は、恐怖を超えた圧倒的な衝撃。
ここがおすすめ!
『アンホーリー』と同じく、信仰の持つ危うさと狂信の恐ろしさを描いています。静謐な映像美と緊迫した心理描写が、じわじわと観る者の神経を蝕んでいく名作です。
ステイ・アライブ
この映画を一言で表すと?
ゲーム内の死が現実になる――呪われたゲームがもたらす死の連鎖。
どんな話?
未完成のホラーゲーム「ステイ・アライブ」をプレイした若者たちが、ゲーム内で死んだ通りの方法で現実でも死んでいく。調査を進める中、呪いの元凶は歴史上の魔女にたどり着く。
ここがおすすめ!
オカルト要素と現代的なデジタルホラーが融合した意外な隠れ名作。『アンホーリー』のように“過去の魔女信仰”をモチーフにした物語が好きな人には特におすすめの一作です。
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