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映画『ザ・ウォール(2017)』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ザ・ウォール(2017)』の概要:2007年、イラクで行われたアメリカとイラクの戦争は、ブッシュ大統領の勝利宣言によって収束する。だがそれまでに、現地で戦い命を落とした兵士は数多く存在していた。アレン・アイザックは、仲間の死体が無数に転がっている戦地で、ただひたすら敵の狙撃手を待ち続ける。

映画『ザ・ウォール』の作品情報

ザ・ウォール

製作年:2017年
上映時間:90分
ジャンル:アクション
監督:ダグ・リーマン
キャスト:アーロン・テイラー=ジョンソン、ジョン・シナ、ライト・ナクリ etc

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映画『ザ・ウォール』の登場人物(キャスト)

アレン・アイザック(アーロン・テイラー=ジョンソン)
アメリカ軍軍曹。狙撃手。石油パイプライン建設現場を警備する任務に就く。
ジェイン・マシューズ(ジョン・シナ)
アメリカ軍2等軍曹。狙撃手。アイザックと同じ任務に就く。
ジューバ(ライト・ナクリ)
イラク人狙撃手。凄腕の狙撃手で、アメリカ軍からは死の天使と呼ばれている。

映画『ザ・ウォール』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ザ・ウォール(2017)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ザ・ウォール』のあらすじ【起】

シェイン・マシューズ2等軍曹は、灼熱の太陽が照り付けるイラクの砂漠地帯で銃のスコープを覗きながら、変わることのない死体を眺め続ける。着任してから20時間以上が過ぎたところで、相方のアレン・アイザック軍曹に話しかける。

2人は、石油パイプライン建設現場の警備の任についていた。辺りには無数の死体があり、敵の存在を確かめ安全を確保するため、草木に紛れて敵が来るのをひたすらに待っている。

スコープの先に見える死体は、逃げる様子も隠れる様子も見られないことから、凄腕の狙撃手にやられたのだろうと推測するアイザックに対し、マシューズは妄想だと言う。20時間経ち、マシューズは立ち上がる。

マシューズが建設現場に近づき様子を窺い、アイザックがマシューズをライフルのスコープで確認しながら無線で連絡を取り合う。マシューズは辺りを歩き回り、死体が全員頭部を撃たれていることを確認する。様子がおかしいとアイザックに無線を飛ばした途端、マシューズは何者かに狙撃されその場に倒れる。

急いで助けに向かったアイザックも、足を撃たれてしまい、近くの壁の裏に隠れる。誰かがスコープでアイザックとマシューズを狙っていた。マシューズに止血役を使うよう叫びながら、アイザックは自分の足を止血する。そして、持っていた無線で戦線を離脱する旨連絡を入れるが、無線はアンテナを撃たれ、アイザックが何度ボタンを押しても届くことはなかった。

意識がもうろうとしているマシューズは、返り討ちにしてやると意気込むが、アイザックが石壁に隙間を作りスコープで狙撃手を探している間に、動かなくなってしまった。

映画『ザ・ウォール』のあらすじ【承】

アイザックは足の傷から弾を抜き出し、タオルで傷を保護する。やがて意識は朦朧とし始め、そのまま意識を失う。ふと耳元で無線の声が聞こえ、意識を取り戻したアイザックは負傷者の搬送を要請した。僅かながら希望が見え、大きく深呼吸をする。

だが、無線からIDやコードを求める声がし、更にはヘリを飛ばすために場所を特定する必要があると言われ、不審に思ったアイザックは相手の言葉を注意深く聞き取る。英語に訛りがあり、相手がアメリカ人ではないと分かると、絶望に打ち砕かれる。

相手に望みを聞くと、無線の相手はアイザックのことが知りたいのだと言い出した。話したいのなら自分のことを話せとアイザックが求めると、男は沈黙ののち自分語りを始める。

アイザックは石壁の隙間からスコープを覗かせ、相手の位置を特定しようとする。

男は自分をごく普通のイラク人だと言い、アイザックに家族や出身を問いかける。男がどこにいるのか探し黙るアイザックに、戦死したアイザックの戦友ディーンについて話せと男は要求する。話さないとマシューズを撃つと脅し、アイザックは観念する。

男に何が目的なのかと逆に問うと、男はアイザックとの会話を楽しんでいると言う。男はアイザックの持っていた水のボトル、無線機を狙撃し、更には血の止まりにくい膝を打ち抜いたことも嬉しそうに語る。

怒りに震えるが、水もなく喉が渇く上に血を失っているアイザックは、息も絶え絶えになっていく。アイザックにできることは、相手の弾数を数え、男の居場所を石壁の隙間からスコープで覗くことくらいだった。

映画『ザ・ウォール』のあらすじ【転】

やがて男の居場所を割り出したアイザックは、深いため息と共に肩を落とす。相手は「ジューバ」と呼ばれる凄腕の狙撃手。アメリカ人を何十人も狙撃し、未だに見つからない死の天使。ジューバはアメリカ軍で訓練を受けていたが、裏切った後はアメリカ人を狙撃している。

何度もジューバはディーンの話を聞きたがり、段々と力を失っていくアイザックは、ぽつりぽつりとディーンの話をし始める。同郷だったディーンと過ごしていたあの頃は、毎日がとても単調で嫌気が差していたと語った。だがジューバは、アイザックの話を一つも信じずに悪態を吐くだけだった。

やがて風が強くなると砂が舞い、視界が悪くなる。アイザックは、銃を杖代わりに壁の前で倒れている別の兵士の元へ向かう。その死体から銃と荷物を持ち出し、再び壁の奥へ戻る。

銃声が聞こえ、何発か弾が飛んでくる。壁の一部が崩落するが、なんとか壁の奥へ身を隠し、水と溶けたチョコレートを頬張る。

ジューバはアイザックに、命を縮めるような真似をするなと言い、エドガー・アラン・ポーの小説の一篇を語り始める。だがジューバの声にノイズが混じり、不審に思ったアイザックは壁の向こうで倒れているマシューズに向かって叫ぶ。

マシューズは僅かながらに息をしており、手を伸ばして傍の銃を取ろうとしていた。アイザックはマシューズに、ジューバの居場所を叫んで教える。その間、ジューバに気付かれないように無線でジューバと会話を続けた。

風が止み始め、マシューズはゆっくりとライフルを構え、1500m先にいるはずのジューバに向けて銃を撃つ。だがジューバからの反撃に遭い、マシューズはアイザックの目の前で頭部を打ち抜かれて死亡した。

映画『ザ・ウォール』の結末・ラスト(ネタバレ)

アイザックは家に帰りたいと涙声になる。ディーンは自分の撃った流れ弾のせいで死んだと、声を上げて泣いた。

突然ジューバの声が途切れ、無線にノイズが混じる。様子がおかしいと感じたアイザックは、壊れた無線機の受話器を取る。無線では司令本部が応答しており、アイザックに成りすましたジューバが応援を呼んでいた。

アイザックたちは建設現場の作業員からの警備要請で来ていたが、それもジューバのなりすましだったと悟った。

太陽が落ち始める薄暮時、アイザックは木の枝にロープを取り付けて、マシューズの銃を釣りのように引き寄せる。手繰り寄せた銃をセットし、アイザックは最後の力を振り絞って壁を倒した。直後に、ジューバのいるであろう場所から狙撃される。アイザックも反撃してライフルを撃った。

遠くからヘリの音が聞こえ、仲間がアイザックを救護しにやって来る。アイザックは勇気を振り絞って立ち上がった。

だが、ジューバからの狙撃はなかった。ほっとしたアイザックの元に、ヘリから降りてきた仲間が急いでアイザックを運び、傷の手当てをする。

ようやく脱出できたと安堵したのも束の間、突然ヘリに向かって銃弾が飛んでくる。銃は的確にヘリまで飛び、乗っている兵士を狙撃する。アイザックを乗せたヘリは、無線でメーデーを伝えるも、イラクの砂漠に墜落した。

翌朝、アメリカの司令本部が呼びかける無線に、ジューバはよく聞こえていると応答した。

映画『ザ・ウォール』の感想・評価・レビュー

壁一枚のワンアイデア映画ではあるが、音響効果が非常によくて面白い。映画の中の銃撃音は時代によって進歩しており、銃弾が届いて少し遅れて音が聞こえるスナイパーライフルの雰囲気がリアルで恐ろしい。また敵役がモンスターやサイコパスではなく戦争の犠牲者で、それは一人ではないと感じさせるラストも皮肉で良いだろう。一つのアイデアでとどまらずそのアイデアを磨き上げたこういう作品は、サービス精神のある作り手に嬉しくなる。(男性 30代)


銃声が鳴り響き地面に倒れる様子が生々しかった。仲間がおらず助けも呼べず孤独な中、必死に考えを巡らせているアイザックの焦りが伝わってきた。派手さはないものの、頭脳を使った戦いにはドキドキさせられた。ジューバは優れたスナイパーであると同時に優れた策略家でもあり、無線を使ってアメリカ兵を誘き寄せていることを知ったときは驚きと恐ろしさを感じた。正直、物語のラストが後味が悪くて、悲しいというよりも嫌な気持ちになった。(女性 30代)


たった2人の男の会話で繰り広げられるストーリーはかなり斬新で面白かったです。何十人もの軍人を狙撃してきた死の天使・ジューバの目的は何なのか考えながら見ていました。序盤は孤独な戦いで誰かと繋がりたくてアイザックたちをその標的にしたのかと思いましたが、アイザックのふりをして応援を要請したり、ヘリを撃ち落としたりするシーンを見ていると、ただ敵を殺したいだけなのだと感じました。
違う場所、違う環境で2人が出会っていたら…と考えるとなんとも切なくなるストーリーです。(女性 30代)

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