この記事では、映画『逃げた女』のストーリー（あらすじ）をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『逃げた女』の作品情報
出典：https://video.unext.jp/title/SID0062773
| 製作年 | 2019年 |
|---|---|
| 上映時間 | 76分 |
| ジャンル | ヒューマンドラマ |
| 監督 | ホン・サンス |
| キャスト | キム・ミニ ソ・ヨンファ ソン・ソンミ キム・セビョク |
| 製作国 | 韓国 |
映画『逃げた女』の登場人物（キャスト）
- ガミ（キム・ミニ）
- 結婚して5年になるが、夫の出張で初めて離れて過ごすことになる。最近髪を短く切った。
- ヨンスン（ソ・ヨンファ）
- ガミの先輩。夫と泥沼離婚し、今は若い恋人ヨンジと同居している。ガミの来訪に気が大きくなり深酒をし、ベジタリアンにも関わらず肉を食べる。
- ヨンジ（イ・ユンミ）
- ヨンスンの若い同居人。肉が好物だが、ヨンスンがベジタリアンのため食べられないでいた。近所の野良猫に餌をやって可愛がっている。
- スヨン（ソン・ソンミ）
- ガミの先輩。ピラティスのインストラクターをしており、かなり稼いでいる。大家から安く借りたマンションで一人暮らしを謳歌している。
- ウジン（キム・セビョク）
- ガミの旧友。映画館で働いている。偶然会ったガミに過去の過ちを詫びる。夫のチョンが最近二枚舌になっていることにうんざりしている。
- チョン先生（クォン・ヘヒョ）
- ウジンとガミは元教え子。ウジンと結婚したが、昔ガミと付き合っていた。
映画『逃げた女』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『逃げた女』のあらすじ【起】
ガミは夫の出張中に、ソウル郊外に住んでいる女友達を訪ね歩くことにした。ガミが夫から離れて過ごすのは、5年間の結婚生活で初めてのことだった。
まず始めにガミは、先輩であるヨンスンの家を訪問した。ヨンスンは夫と離婚し、年の若いヨンジと同居していた。食事の買い出しに出掛けているヨンジが帰って来るまで、二人は酒を酌み交わしながらお互いの近況を語り合う。
ヨンスンは、夫との結婚生活は泥沼状態で最悪だったと話す。離婚して郊外に移り住んで来てからは、落ち着いてのんびり暮らすことができていると笑って話した。それを聞いたガミは、自分は結婚してから5年間夫と離れたことがなく、夫婦が一緒にいる時間は大切だと言った。ヨンスンは驚きながらも、自分には一人の時間が必要だったと話した。
二人が話に花を咲かせていると、ヨンスンの同居人であるヨンジが帰って来た。ヨンジは、ヨンスンがベジタリアンなので大好きな肉が食べられないが、ガミがやって来たことで食べられると喜ぶ。ヨンジが肉を焼いてくれている間も、二人の話は尽きることなく続いた。
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映画『逃げた女』のあらすじ【承】
三人が食後のデザートを食べていると、家のインターフォンが鳴る。ヨンジが対応しに出て行くと、近所に引っ越して来たばかりの男が立っていた。彼は苦情を言いにやって来たようで、ヨンジに「妻が怖がるので野良猫に餌をやらないで欲しい」と言う。しかしヨンジは、「猫も生き物だし、自分の子だと思って世話している」と反論する。すると男性も、「泥棒猫なんかより人間の方が大事だ」と言い返してお互い言い合いになる。騒ぎを聞いてガミとヨンスンがやって来ると、男はそそくさと帰って行った。
その夜ヨンスンの家に泊まったガミは、なかなか寝付けないでいた。起き出したガミがふと防犯カメラの映像を見ると、そこにはヨンスンの家の前で煙草を吸っている若い女性が映っていた。ガミがそれを見ているとヨンスンも起きて来た。ヨンスンによると、彼女は隣に住む26歳の女性で、ある日突然母親が家を出て行ったそうだ。またその原因は父親にあるらしいと言う。ヨンスンは彼女を慰めに出て行き、ガミはその様子を眺めていた。
映画『逃げた女』のあらすじ【転】
ガミが次に訪れたのは、ピラティスのインストラクターをしている先輩のスヨンの家だった。二人は食事をしながら話を交わす。スヨンは、仕事の収入でたくさん貯金があってかつ自由に使えるので一人暮らしを謳歌していると話す。そして結婚生活についてガミに尋ねる。ガミは、「結婚して5年夫と離れたことがなく、それが夫の考えだ」という同じ話をスヨンにもする。スヨンは驚いた様子で「本当に彼を愛している？」と聞く。ガミは「分からない」と言葉を濁すと、スヨンは「いい男は滅多にいない」とぼやく。
スヨンは、マンションの下の階に気になっている男がいることをガミに話す。しかし男には妻がいて別居中だとも言った。また飲み屋で知り合った別の若い男と、酔った勢いで寝てしまい後悔していることも話した。すると、丁度その若い男がスヨンのマンションを訪ねて来る。彼はスヨンに好意を持っており、「何故電話に出てくれないのか？」と家に上ろうとする。しかしスヨンは、「ストーカーなの？つきまとわないでほしい」と冷たくあしらい追い返す。ガミはそれをインターフォン越しに眺めていた。
映画『逃げた女』の結末・ラスト（ネタバレ）
ガミが最後に訪れたのは、小さな映画館やカフェが入っているカルチャーセンターだった。ガミがカフェでコーヒーを飲んでいると、偶然やって来た友達のウジンに声を掛けられる。ウジンはこの施設に入っている映画館で働いている。
ウジンは少し気まずそうな様子で、ガミに「ごめん」と謝って来る。ウジンは、ガミの元恋人であるチョン先生と結婚したことをずっと気にしていた。ガミは「よく覚えていないし、気にしなくていい」とウジンに伝える。ウジンはそれを聞いて胸を撫で下ろす。
ガミは映画館で映画を観た後、事務室で再びウジンと話をする。ウジンによると、チョン先生はイベントや講演会などに引っ張りだこの売れっ子だが、二枚舌で誰にでもいい顔をしようとするのが嫌でたまらないと話す。それを聞いたガミはまた、「自分は夫と離れたことがない、愛する人とは一緒にいるべきだ」という同じ話をする。
ウジンとの話を終えて建物を出たガミは、喫煙所でチョン先生に出くわす。彼はガミに「俺に会いに来たのか？」と聞くが、ガミはきっぱり否定してその場を去る。
ガミはしばらく歩いてから、来た道を戻りまた映画館に入って行く。そしてまた同じ映画を見るのだった。
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映画『逃げた女』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『逃げた女』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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