映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』の概要:神々の国・アスガルドの王子であるソーは、炎の巨人スルトに囚われていた。スルトはアスガルドの地を狙い、ラグナロクを起こそうとしていた。ソーは拘束を解くと、ラグナロクを止めるためにスルトと戦った。
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』の作品情報
上映時間:131分
ジャンル:SF、アクション、アドベンチャー
監督:タイカ・ワイティティ
キャスト:クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、ケイト・ブランシェット、イドリス・エルバ etc
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』の登場人物(キャスト)
- ソー(クリス・ヘムズワース)
- 神々の国・アスガルドの王子。雷神。ムジョルニア(ハンマー型の武器)を使って戦う。
- ブルース・バナー / ハルク(マーク・ラファロ)
- ソーの友人で、かつて共に戦った仲間。心拍数の上昇により、ハルクという緑色の皮膚をした超人に変身してしまう。ハルクの知数はそれほど高くはない。ハルクに変身している間の記憶はない。
- ロキ(トム・ヒドルストン)
- ソーの義弟。邪神。父であるオーディンに成りすまし、王の座に就いていた。人を平気で騙す。ソーとの間に深い因縁がある。
- ヘラ(ケイト・ブランシェット)
- ソーの姉。死の女神。かつて父であるオーディンと共に戦い、アスガルドを建国した。アスガルドから巨大な力を得ている。暴力的な性格で、オーディンに封じられていた。
- ブリュンヒルデ(テッサ・トンプソン)
- 惑星サカールで、賞金稼ぎとして働いていた。アスガルドの王族に忠誠を誓う女戦士・ヴァルキリー。ヘラに一族を滅ぼされている。
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』のあらすじ【起】
ソーはヒーローとしてロボットと戦い、2度も地球を救ったことがあった。それから、「無限の石」(強力なエネルギーを秘めている)を求めて宇宙を探し回っていたが、何の手掛かりも得られていなかった。現在、ソーは炎の巨人スルトに囚われていた。スルトはソーの故郷である神々の国・アスガルドを狙い、ラグナロクを起こそうとしていた。ソーは拘束を解くと、ムジョルニア(ハンマー型の武器)を使って戦い、スルトの力の源である仮面を外した。
ソーはビフレスト(虹の橋)の門番であるヘイムダルに助けを求めるが、ソーを助けたのは新たな門番となったスカージだった。虹の橋は9つの世界に繋がっており、移動することができた。前の門番のヘイムダルは、反逆者の烙印を押され逃亡していた。ソーはヘイムダルが罪を犯したことに訝しみながらも、故郷へと戻った。すると、世界に危機が迫っているのに、ソーの父であるオーディンが呑気に芝居を見ていた。ソーはそのオーディンが、義弟のロキが変身した姿であることに気づく
ロキはオーディンをニューヨークの老人ホームに置いてきていた。ソーとロキがその老人ホームを訪れると、建物の取り壊し工事が行われていた。その時、突然ロキが立っていた地面が丸く光り、ロキの姿が忽然と消えた。後には、「ブリーカー通り 177A」と書かれたメモが残されていた。ソーが住所の場所に行くと、魔術師のドクター・ストレンジがいた。ストレンジは異次元の脅威から地球を守っており、ロキが地球に現れたことを快く思っていなかった。ストレンジがオーディンを匿っていることを知り、ソーは事情を説明してロキを返してもらった。そして、ストレンジの力でオーディンがいるノルウェーへと移動した。
オーディンはソー達に、オーディンの最初の子供である死の女神・ヘラの手によって危機が迫っていることを明かした。ヘラは暴力的な性格で、手を焼いたオーディンが投獄して閉じ込めていた。ヘラがアスガルドに降り立てば、力がより増すようになっていた。ソーは姉の存在を知らなかったため、とても驚いた。オーディンはソーとロキに後のことを託し、光となって消滅してしまう。すると、ソー達の前にヘラが現れる。ヘラは2人に跪くよう要求した。ソーは要求を拒みムジョルニアを投げつけるが、ヘラに破壊されてしまう。ロキはソーを連れて逃げようとするが、ヘラに追いつかれワームホールの外へ弾き飛ばされてしまう。
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』のあらすじ【承】
ヘラは真の王位継承者として、アスガルドに君臨した。彼女は軍を使い、全世界を掌握しようとしていた。ヘラに抵抗した者は容赦なく殺されていった。スカージはヘラに反抗できず、配下に下る。一方、ソーは女性(ブリュンヒルデ)に捕まり、惑星サカールに連れ去られていた。そして、サカールの統治者であるグランドマスターに売り飛ばされてしまう。ソーは故郷に戻りたかったが、椅子に拘束されていて逃げ出すことができなかった。その時、ロキが近くにおり、自由にしていることに気づく。ロキはグランドマスターと友人関係になっていた。ソーは自由になるため、バトルロワイヤル(闘技大会)内の王者と戦うことになる。
ヘラは王宮に行き、アスガルドに偽りの歴史が伝わっていることを知る。オーディンが平和的に国を築いたことになっていたのだ。だが本当は、ヘラとオーディンが他の勢力と戦い、武力を使って築いた国だった。ヘラはオーディン以上の野望を抱いたため、追放されてしまったのだ。その後、ヘラは地面に穴を開けて地下に向かうと、「永久なる炎」(力を宿す炎)の力を使いフェンリル(オオカミの姿をした巨大な怪物)と兵士を蘇らせた。
ヘラが巨大な力を有しているため、ロキはソーに共に戦うことを提案した。だが、ソーはそれを拒んだ。ロキが死を偽装して王座を奪い、父を地球に追いやって死なせたことが許せなかったのだ。
ソーがバトルロワイヤルで戦うことになった相手は、行方不明になっていた仲間のハルクだった。ソーは友達と戦うことを嫌がるが、ハルクは聞く耳を持たず襲ってきた。2人は激しい戦いを繰り広げた。殴られたソーは雷神としての力を覚醒させハルクを圧倒した。だが、グランドマスターがソーの首につけた機械を作動させ、動きを封じてしまう。倒れたソーの上に、ハルクが襲いかかった。
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』のあらすじ【転】
ヘラに不満を持つ者達が、王宮の門の前に押し寄せてきた。ヘラは甦らせた兵士達を向かわせた。そして、世界征服に乗り出すため、スカージに処刑人の役目を与えた。ヘラ達は世界を移動するため、虹の橋を訪れた。だが、橋を渡るための鍵となる剣が、何者かに盗まれていた。
目を覚ましたソーはハルクと会い、どうやってサカールに来たのか尋ねた。ハルクはクインジェット(ジェット機)で惑星に辿り着いたことを明かした。ソーは一緒に地球に戻ることを提案するが、ハルクは自分は地球では嫌われ者だからと嫌がった。ソーは部屋の外に出ようとするが、トラップが仕掛けてあって無理だった。千里眼の持ち主であるヘイムダルを呼び、助けを求めた。ヘイムダルはアスガルドの現状をソーに見せ、ヘラから何とか民を匿っているが危機的状況にあることを伝えた。そして、逃げるためのアドバイスを送った。
ソーはブリュンヒルデに協力を持ちかけた。彼女はアスガルドで王族に忠誠を誓う女戦士・ヴァルキリーだった。だが、ブリュンヒルデは拒んだ。彼女の一族はオーディンの指示で、逃げたヘラを捕まえるため後を追った。その結果、ブリュンヒルデ以外のヴァルキリーは全滅していた。そのことで王族に愛想が尽きていた。ソーが民のためだと説得しても考えは変わらなかった。ソーはブリュンヒルデからリモコンを奪い取ると、首についていた機械を外し窓の外へと逃げ出した。ハルクがソーを捕まえるために後を追ってくるが、クインジェットの中に記録されていたナターシャ・ロマノフ(ソー達の仲間)の映像を見て、人間のブルース・バナーの姿に戻る。
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』の結末・ラスト(ネタバレ)
クインジェットはハルクが暴れて壊れてしまったため、動かなかった。そんな中、グランドマスターがハルクを取り戻すため、ロキとブリュンヒルデと手下達を派遣した。バナーはハルクだった2年間の記憶がなく、戸惑いを隠せなかった。ソーは彼を宥めながら街中を逃げた。そんな彼らの前に、ブリュンヒルデが現れる。ブリュンヒルデはヘラを倒すため、ソーに協力することを表明した。ソーは「リベンジャーズ」というチーム名をつけた。
ブリュンヒルデはロキを捕まえていた。ロキは仲間に入れて欲しいと頼むが、バナー達は彼のことを信用することができなかった。だが、グランドマスターの元から宇宙船を盗むには人手が必要だった。ロキも仲間に入れ、皆で船を盗みに行った。しかし、ロキは途中で裏切った。ソーは体の自由を奪う機械をロキの体につけており、それを使って動きを止めた。ソーは宇宙船を盗んでバナー達と合流し、追手を掻い潜って逃げ出した。
ソー達はアスガルドに辿り着いた。ソーがヘラを引きつけ、その間にバナー達が民達を逃がすことになった。ヘイムダルは民達を率いて虹の橋を渡り、国の外に逃げようとした。だが、スカージ・兵士・フェンリルに取り囲まれてしまう。そこに、宇宙船に乗ったブリュンヒルデとバナーが助けに現れる。バナーは宇宙船から飛び降りてハルクに変身すると、フェンリルと戦った。さらに、ロキが巨大な宇宙船に乗って助けに現れる。
ヘラと戦っていたソーは殺されそうになるが、父の幻影に励まされ雷神の力を解放する。アスガルドがある限りヘラは力を増すため、ソーはロキに指示してラグナロクを起こすことにした。「アスガルド」にとって大事なのは、土地ではなく民だと気づいたのだ。ソーとブリュンヒルデは時間を稼ぐため、ヘラと戦った。その間に、民達は宇宙船に乗り込んでいた。スカージも宇宙船に乗り込んでいたが、人々のために戦うことを決意する。だが、ヘラに殺されてしまう。
ロキは「永久なる炎」の力を使い、スルトを蘇らせた。スルトはアスガルドの街を破壊していった。その一方で、人々は宇宙船に乗って無事に逃げることができた。ソー達もその場から逃げ出した。ヘラはスルトを止めようとするが、反撃されてしまう。宇宙船に乗ったソー達は、悲しい表情で破壊されていく街を眺めた。その後、玉座に座ったソーは、地球に行くことを決める。
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』の感想・評価・レビュー
ソーの姉である死の女神ヘラがとにかく強いの一言。ムジョルニアを簡単に砕くシーンは思わず絶句してしまった。ソーの姉も弟も癖があり過ぎて困る。前作ダークワールドでは、ロキとソーの共闘が見られたが、本作品では、またもロキの性格の悪さが見てとれる部分もある。本作品には、色々と面白い見所が隠されており、例えばアスガルドにて演劇を施すシーンがあるのだが、そこに出演しているのは、ソー役のクリス・ヘムズワースの兄であるルーク・ヘムズワースである。また、コミック版から多少脚色されているところもあり、ヘラが愛用しているネクロソードは劇中では本人が作成したとされているが、本来は神殺しのゴアというキャラクターのものだったりする。(男性 30代)
待望のソー3作目。今回はコメディ要素が増え、今までとは違った作品になっています。
エイジオブウルトロン以来姿を消したハルクとの再会や、これからのアベンジャーズの世界にも繋がる鍵となるこの作品は、マーベルファンには見逃せない作品です。
今回はソーの父オーディンによって閉じ込められていた姉のヘラがソーの前に立ち向かいます。ヘラにアズガルドが侵略されている中、民を守るため王としてどう立ち向かっていくか、そんなソーの王としての決心が見える作品です。(女性 20代)
これまでのシリアス路線を一変して一気にコメディ色を強くし、尚且つ面白さを保っているのはタイカ・ワイティティ監督の手腕が光っている。
音楽の使い方も最高でレッド・ツェッペリンの『移民の歌』が流れるタイミングが完璧。冒頭の戦闘シーンやソーの覚醒シーンなど、視聴者のテンションが上がるタイミングを熟知している感じだ。
そして、今作のヴィランであるケイト・ブランシェット演じるヘラが凶悪で最強。存在感あり過ぎて今作だけで退場されるのは惜しいくらいだ。(男性 30代)
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