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映画『東京少女(2008)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『東京少女(2008)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『東京少女(2008)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『東京少女(2008)』の結末までのストーリー
  • 『東京少女(2008)』を見た感想・レビュー
  • 『東京少女(2008)』を見た人におすすめの映画5選

映画『東京少女』の作品情報

東京少女

製作年:2008年
上映時間:98分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー
監督:小中和哉
キャスト:夏帆、佐野和真、福永マリカ、秋本奈緒美 etc

映画『東京少女』の登場人物(キャスト)

藤咲未歩(夏帆)
小説家志望の女子高生。SF 好き。ある日、未歩の携帯電話がタイムスリップしてしまう。過去に生きる小説家志望の時次郎という青年と電話をするようになる。時次郎に惹かれていく。気の強い女子。
宮田時次郎(佐野和真)
明治時代に生きる青年。小説家志望で、夏目漱石の門下生。タイムスリップしてきた未歩の携帯電話を発見し、未歩と電話をするようになる。父親に小説家になること反対され、自身の将来にも不安を持っている。未歩に惹かれていく。頑固で真面目な青年。
宮田あき子(福永マリカ)
時次郎の妹。明るく元気な女の子で、時次郎の世話をしている。将来に不安を持っている時次郎を励まし、勇気づける。時次郎が小説家になることを応援している唯一の人間。
藤咲妙子(秋本奈緒美)
未歩の母。夫を亡くし、塩見という男との再婚を考えている。未歩に再婚を反対されてしまい、再婚を諦める。しかし、最終的に未歩がそれを認め、塩見との再婚を決める。娘思いの母親。
塩見篤史(近藤芳正)
妙子の交際相手。夏目漱石に関する研究をしている。未歩に再婚を反対される。未歩からの情報で、時次郎に関して調べ始める。時次郎の小説を発見し、それを出版する。ポジティブな人間。

映画『東京少女』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『東京少女(2008)』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『東京少女』のあらすじ【起】

未歩という名前の女子高生が、東京に住んでいる。小説家を目指している彼女は、幼い頃に父親を亡くして母親の妙子と二人暮らしをしていた。妙子から赤坂のホテルに呼ばれた未歩は、妙子の交際相手である塩見という男を紹介される。しかし、未歩は塩見のことを気に入らず、結婚は認めないと主張する。

一方、明治45年の明治時代。夏目漱石の弟子で、小説家志望の青年宮田時次郎が赤坂の出版社を訪れていた。自らの作品を持ち込んだ時次郎だったが、時次郎の小説には自分がないと言われてしまう。

未歩がレストランを抜け出して階段を降りているとき、地震が起きる。明治時代の方でも地震が起き、出版社にいた時次郎は地震に戸惑う。携帯電話を落としてしまった未歩。その携帯電話は時空を越え、時次郎のもとへと届く。

携帯電話に興味を持つ時次郎。未歩は何度も電話をかけ、自分の電話を探す。その頃、時次郎の家からは満月が見えていた。今、その満月に光の輪のようなものが見えている。するとようやく電話が繋がり、時次郎は着信に驚く。

二人は会話を始めるが、お互いに話が合わない。喧嘩を始める二人。やがて満月に雲がかかると、電話が通じなくなってしまう。

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映画『東京少女』のあらすじ【承】

翌日、未歩は時次郎から聞いた住所へと向かう。しかし、そこには宮田という家はなかった。時次郎は、妹のあき子と携帯電話を手にして不思議に思っている。

その夜、未歩が電話をかけると、再び電話が繋がる。時次郎は、昨日言い過ぎたことを未歩に謝る。SF好きの未歩は、携帯電話がタイムスリップしたことに気づく。

再び電話が切れてしまう。信じていなかった時次郎も、翌日の新聞に未歩が言っていた出来事が記事になって驚く。

未歩は、満月の日に電話が繋がることに気づく。再び電話が通じ、会話をする二人。時次郎が夏目漱石の門下生であることを知った未歩。小説家を目指していた未歩は、時次郎に興味を示す。そして、二人の会話が盛り上がる。時次郎は、自分の将来についての不安を吐露する。

翌日、未歩は時次郎の小説を探し始める。夏目漱石の門下生に関して書かれている本を発見する未歩だったが、著者が塩見だということに気づく。

塩見を訪ねる未歩。しかし、塩見は時次郎のことを知らなかった。つまり、時次郎は小説を発表することなく死んでしまったのだ。

時次郎は、未来の電話についての小説を書く。それを出版社に持ち込むも、ちゃんと自分の小説を書きなさいと言われて断られてしまう。

父親から小説家になることを反対されていた時次郎。何度も出版社に断られ、自身の将来に不安を感じていた。その様子を見て、あき子が時次郎を励ます。時次郎は、再び小説を書くことへの意欲を燃やす。

映画『東京少女』のあらすじ【転】

満月の夜、時次郎は未歩からの電話を待っていた。しかし、未歩は時次郎が小説家として成功しないことを知ってしまい、電話をかけられないでいた。時次郎は待ちわびて、自ら未歩に電話をかける。

電話が繋がり、会話を始める二人。未歩は気まずそうにしている。すると時次郎は、もう将来のことは知らなくて良いと言い出す。楽しみにとっておきたいと言うのだ。

塩見が妙子を家まで送る。それを見た未歩は、時次郎との電話を切る。帰ってきた妙子を、未歩は非難する。再び時次郎から電話がかかってくる。未歩は母親に対しての不満を、時次郎にぶつける。時次郎は自分の両親の話をして、未歩を慰める。親には親の生き方があるのだと時次郎は言い、未歩はそれに納得する。

二人はデートの約束をする。昼間に月が出ている日に合わせ、二人は電話を片手に銀座で落ち合うことにする。

二人は電話を持って銀座を歩く。同じレストランに入り、同じカレーを食べる二人。再び街へ出た時次郎は、ある呉服屋を発見する。その呉服屋は未歩の時代にもあり、時次郎はそこで未歩のために手鏡を買う。その呉服屋にいた娘は、100年間未歩のために時次郎から預かったプレゼントを持っていた。未歩は、愛の言葉が書いてあるその手鏡を受け取る。

映画『東京少女』の結末・ラスト(ネタバレ)

別れの時間が近づく。さらに、時次郎の電話の充電が切れかけてしまう。一度別れを告げ、二人は再び翌日に電話をする約束をして電話を切る。

その夜、妙子が未歩に、塩見との結婚は諦めたと言い出す。未歩はそれを聞くと、もう気にしていないから結婚して欲しいと妙子に伝える。

未歩は、どうにか時次郎に充電器を渡す方法を考えていた。赤坂のレストランに塩見と母を呼び出し、携帯電話がタイムスリップしたときと同じ状況を作る未歩。時次郎も、出版社へと向かう。

塩見が、時次郎の経歴を調べたと未歩に言う。時次郎は、公園で溺れていた呉服屋の娘を助けて、その日に溺死することになっていた。

再び時次郎に電話をかけ、公園に行かないでと言う未歩。しかし、それが運命なのだと言って時次郎は娘を助けに向かう。そして、電話は切れてしまう。

その公園に向かった未歩。そこには、未歩への愛の言葉が書かれた墓石があった。

未歩は、塩見と一緒に宮田の子孫に会いにいく。そこには、未歩のために書かれた小説が残されていた。塩見はそれを見て、歴史が変わるかもしれないと言う。

家に帰った未歩は、その小説を読み始める。その後、時次郎の小説が出版される。その本を、未歩は時次郎の墓石へと置くのだった。

映画『東京少女』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

人がタイムスリップし、ストーリーが始まる物語はかなり多くあるが、携帯電話だけがタイムスリップしてしまうストーリーの斬新さが、衝撃を与えられた。未歩と時次郎のお互いの気持ちの変化や、それぞれの悩みをぶつけ合い、解決しようと励まし合うシーンが見所であり、自分の人生と向き合うシーンも感動し、前向きな気持ちになれた。携帯電話を片手に、二人がデートしているシーンが可愛らしく、このまま時が止まってしまえばいいのにと、思ってしまう程であった。(女性 20代)


時代が違う二人のため、最終的に結ばれなかったのはとても切ないなと思った。どうやって愛を育んでいくのか疑問に思っていたため、同じお店に入ってデートをしているシーンに衝撃を受けた。時次郎から美歩への愛だけでなく、100年間も手鏡を保管していた呉服屋にも愛を感じた。タイムスリップもののラブストーリーの中でも、話の構成や登場人物など個人的には好みの作品である。切なさと共に温かさも感じられる物語だった。(女性 30代)


未来と過去、100年の時を越えた恋という設定にまず惹かれました。時空を超えて手紙を交わす文通というレトロな手段が、逆にロマンチックで新鮮に感じました。最後に2人が同じ空の下にいる描写は切なく、でもどこか救いもあって、胸に残るエンディングでした。(20代 女性)


時代を越えたラブストーリーってどうしても甘くなりがちですが、『東京少女』はどこか淡く、ほろ苦い感じがとても良かったです。牧村家の背景や、時代の違いからくるズレもリアルに描かれていて、単なるファンタジーに留まらない深みを感じました。(30代 男性)


蒼井優さんの透明感のある演技がこの作品の世界観を完璧に作っていたと思います。時間を越えても心は通じ合うというテーマはありきたりだけど、細やかな演出で説得力を持たせていました。ラストの余韻がとても美しく、静かな感動がありました。(40代 女性)


初恋の甘酸っぱさと、叶わないかもしれない切なさがぎゅっと詰まった作品でした。手紙が唯一の繋がりというところが、かえって2人の想いを強く感じさせました。現代の恋愛映画にはない純粋さに心を打たれました。(10代 女性)


最初はタイムスリップものかと思っていましたが、あくまで通信だけが繋がっている設定が逆にリアルでした。未来の少女・未歩と、明治時代の青年・健二郎の距離感が絶妙で、もどかしいけど応援したくなりました。エモーショナルな一本です。(20代 男性)


現実的に考えたら無理な話なのに、観ている間ずっと違和感なく物語に引き込まれました。手紙でしか繋がれない不器用な交流に、昔の純粋な恋愛の良さを感じました。特に、時代背景の違いを乗り越えて理解し合うシーンが感動的でした。(30代 女性)


蒼井優さんと緒形直人さんの演技がとにかく素晴らしかったです。目線一つで伝わる感情の繊細さに、何度も心を揺さぶられました。特に、最後に未歩が見上げる空のシーンは、言葉以上に深い意味が込められていて、忘れられません。(50代 男性)


タイムリープやファンタジーが好きな人にはぴったりの作品だと思いますが、それ以上に、未歩の成長物語としても楽しめました。100年前の青年と心を通わせることで、未歩自身が変わっていく様子が丁寧に描かれていて、とても良かったです。(20代 女性)

映画『東京少女(2008)』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『東京少女(2008)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

時をかける少女(2006)

この映画を一言で表すと?

青春と時間旅行を掛け合わせた、切なく爽やかな恋物語!

どんな話?

普通の女子高生・真琴が、偶然タイムリープ能力を手に入れてしまう。日常の小さなトラブルを解決していくうちに、やがて大切な人との別れに向き合うことに。笑いあり涙ありの、鮮やかな青春SFアニメです。

ここがおすすめ!

細田守監督によるテンポの良い演出と、リアルな青春感が絶妙にマッチしています。過去を変えることの意味、大切な人との時間の重みを描いた本作は、『東京少女』に心を動かされた人にぴったりの一作です。

君に届け

この映画を一言で表すと?

ピュアすぎる二人が紡ぐ、もどかしくも温かいラブストーリー!

どんな話?

陰気な見た目から誤解されがちな少女・爽子が、明るく人気者のクラスメイト・風早と少しずつ心を通わせていく。友だちや恋の喜びを知って成長していく姿を、丁寧に描いた青春映画です。

ここがおすすめ!

主人公たちの純粋な感情のやりとりに心が洗われます。派手さはないけれど、静かにじんわり心を温めてくれるストーリー。時を超えた淡い恋に感動した『東京少女』ファンには間違いなく刺さります。

orange -オレンジ-

この映画を一言で表すと?

未来を変えようとする、切なく温かい青春タイムリープストーリー!

どんな話?

高校生の菜穂のもとに、10年後の自分から手紙が届く。手紙の指示に従いながら、クラスメート・翔の未来を変えようと奮闘する菜穂たち。後悔しない未来を目指して進んでいく青春群像劇です。

ここがおすすめ!

友情と恋愛が丁寧に織り込まれ、過去と未来をつなぐ想いに胸が熱くなります。小さな行動が未来を変えるというテーマは、『東京少女』の”時を超える”ロマンとリンクして、きっと心に響きます。

僕等がいた(前篇・後篇)

この映画を一言で表すと?

甘くて苦い、リアルな青春のきらめきを描いた恋愛映画!

どんな話?

転校生の七美と、クラスの人気者・矢野との恋愛模様を描く。矢野には過去のトラウマがあり、それが二人の関係に大きな影を落とす。揺れる心情と成長を丁寧に追った純愛ストーリーです。

ここがおすすめ!

甘酸っぱいだけじゃない、”本当の恋”に直面する二人の葛藤がリアルに胸を打ちます。時間と心の距離を乗り越えるテーマは、『東京少女』に感動した人に特に刺さるでしょう。前後編まとめて観るのがおすすめです!

サヨナライツカ

この映画を一言で表すと?

運命に翻弄される大人の恋を、美しく切なく描いたラブストーリー。

どんな話?

1970年代のバンコクを舞台に、婚約者がいるエリート青年・豊と、自由奔放な女性・真中ユウとの激しくも切ない恋愛を描く。時を越えてなお心に残る愛のかたちを描いた大人のための恋愛映画です。

ここがおすすめ!

壮大なスケールのロマンと、抑えきれない感情の奔流が胸に迫ります。時間に引き裂かれ、それでも惹かれ合う二人の姿は、『東京少女』の切ない恋愛感と共通するものがあります。大人の恋愛映画が見たい人にもおすすめです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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