この記事では、映画『トランスポーター2』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『トランスポーター2』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『トランスポーター2』の作品情報
上映時間:88分
ジャンル:アクション
監督:ルイ・レテリエ
キャスト:ジェイソン・ステイサム、アレッサンドロ・ガスマン、アンバー・ヴァレッタ、ケイト・ノタ etc
映画『トランスポーター2』の登場人物(キャスト)
- フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)
- 有能なトランスポーター。現在は足を洗っている。
- ローラ(ケイト・ノタ)
- ジャックを誘拐したテロリスト。美しい女性。
- ジェファーソン(マシュー・モディーン)
- 連邦麻薬対策委員長。テロリストに命を狙われる。
- ジャック(ハンター・クラリー)
- とある計画のため、テロリストに誘拐されてしまった少年。
- タルコーニ警部(フランソワ・ベルレアン)
- フランクとは奇妙な縁で結ばれた警部。
- ディミトリ(ジェイソン・フレイミング)
- 殺人ウイルスを作り出した科学者。
- ジャンニ(アレッサンドロ・ガスマン)
- テロリストの1人。凄腕。
映画『トランスポーター2』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『トランスポーター2』のあらすじ【起】
常に冷静沈着だが、怒らせれば何よりも恐ろしい男。それがフランク・マーティンという男である。彼は今まで、トランスポーター(運び屋)を営んでいた。契約者との契約は必ず守る、契約者の名前は聞かない、依頼品についても聞かず中身も開けないというルールのもと、フランクは厳格に仕事をこなしてきた。
しかし、現在フランクはトランスポーターの仕事からは足を洗い、アメリカのマイアミで暮らしていた。トランスポーターだった頃とは違い、穏やかな毎日を過ごすフランク。そんな中、フランクの元に一件の依頼が舞い込んでくる。それは、連邦麻薬対策委員長であるジェファーソンからのものだった。
彼の正ドライバーがこの度休みを取ることとなり、その間、確かなドライビングスキルを持つフランクに白羽の矢が立ったのだ。彼は正ドライバーが復職するまでの間、息子、ジャックの通学の送迎を担当することとなった。フランクとジャックの仲は良好で、2人はその短い送迎の時間を楽しんでいた。また、かつては追いつ追われつの身であったタルコーニ警部との友情も続いていた。

映画『トランスポーター2』のあらすじ【承】
ある日、フランクはジャックの健康診断に付き添い病院を訪れていた。しかし、その病院にいる看護師と医師に違和感を覚えたのだ。長年危険に身を置いていたフランクは何かを察知し、その病院での診察を取りやめるべく病院を立ち去ろうとする。しかし、その看護師と医師が突如として発砲してきたのだった。
フランクはジャックを守りながら、病院を去り自宅へと戻る。しかし、すでに家の前に彼らが待ち受けていた。彼らはジャックに銃口を向け、フランクを脅した。そして、看護師に扮装していたローラという女性に言われるがままに、とある場所へと向かうのだった。
一方、この事件は警察の耳に入った。実際には脅されていただけであるが、車を運転していたのがフランクであったことから、警察はフランクも一味の1人であると考え捜査を開始した。そして、自宅には巨額の身代金を要求する連絡が入る。言われるがままに身代金を用意するものの、しかし、身代金は敵一味の真の狙いではなかったのだ。
映画『トランスポーター2』のあらすじ【転】
彼らの真の目的は、とある人物を殺害することにあった。そのために、彼らは、ジャックを利用したのである。彼らはジャックにとある薬を打ち込むと、そのまま彼を自宅へとわざと戻した。しかし、その後何故かジャックの両親、すなわちジェファーソンが謎の発熱に襲われる。それこそが、テロリスト達が仕掛けた恐ろしい罠だったのだ。
彼らがジャックに打ち込んだのは恐ろしい殺人ウイルスで、それに感染させることで邪魔なジェファーソンを消してしまおうと考えたのだ。しかし、彼らの狙いはそれだけに止まらなかった。
実は、ジェファーソンは近々大統領も参加する、麻薬撲滅サミットに立ち会うこととなっていた。そして、彼らの狙いはそのメンバー全員をそのウイルスによって殺害することだったのだ。その空気感染するウイルスは、4時間で発症し、24時間以内に感染者を死に追いやる。そして、この狙いを、タルコーニと連携をとったフランクが突き止めるのだった。
映画『トランスポーター2』の結末・ラスト(ネタバレ)
フランクは、この殺人ウイルスの解毒薬を手に入れるため、ウイルスの製造者であるディミトリというロシア人科学者の元へと向かった。そして、その研究所にフランクは乗り込み、大暴れの末、見事解毒剤を手に入れるのだった。
しかし、2つあった解毒剤のうち一つは割れてしまう。対してテロリストはローラとジャンニの2人。フランクは解毒剤を持っているのはジャンニだと判断し、彼の後を追う。フランクの睨んだとおり、解毒剤を手にしていたのはジャンニだったが、なんとジャンニは解毒剤を奪われないために、解毒剤を自分の身体に打ち込んで脱走したのだ。
フランクは急いでジャンニの後を追う。そして、激しい戦いの末、見事フランクは解毒剤を手に入れたのだった。フランクが手に入れた解毒剤のおかげで、会場にいた人々の命は救われた。そして、ジャックの正ドライバーが復帰したため、フランクによる送迎も終わりを迎える。そして、フランクは元々のトランスポーターの仕事に戻っていったのだった。
映画『トランスポーター2』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
緊迫するシーンが多くどきどきした。前作とは違い、規模が大きく、フランクの人柄の良さが出ていた。最初の送迎をするフランクとジェイソンの仲の良さが心暖まったが、仕事モードへ入るフランクはとても頼りがいがあり、かっこよかった。毒を感染させないために、解毒剤を手に入れようと敵を追いかける激しいアクションシーンが特にはらはらした。敵の本当の狙いを見抜き、迅速に対応する力を発揮していたシーンも見所である。(女性 20代)
リュック・ベッソン脚本・製作のアクション映画、第2弾。本作ではフランクが送迎を行っていた子供の誘拐事件に立ち向かう。
前作からがらりと変わり、アメリカ・マイアミに舞台を移し、子供の送迎を行うフランクだが、プロ意識は変わることなく、誘拐された子供を取り戻すため、自らの命すら惜しまない覚悟は見事。
一連の事件を通し子供と芽生える絆に胸打たれる作品でもある。(男性 20代)
トランスポーターはカーアクションではなく、ジェイソン・ステイサムの格闘アクション映画という意識で見ると期待に大いに応えてくれる作品でした。痛快と言う表現がよく当てはまります。
特に今回の見所はホースを使った戦いの場面です。そこまでホースを使いこなして戦う意外性に、このアクションは新しいと感じました。そしてもう一つの見所は飛行機墜落中の格闘。このあり得ない状況で必死に戦っている姿は冷静に見たら滑稽でしかないのに、それが絵になっているところがジェイソン・ステイサムの魅力と感じました。(女性 40代)
シリーズ2作品目、全く衰えない。またもやルールを破ったことでトラブルに巻き込まれるフランク、でも戦うと敵なし、本当に格好いいです。フックによる爆弾剥がし、暴走する飛行機内での戦闘など、現実的に無理があるアクションシーンは多いですが、派手でスタイリッシュで細かいところはどうでもよいですね。
優しさがにじみ出て人付き合いも良い、だれからも愛される性格。彼がどうして一人を選んだのかは触れられませんが、影のある雰囲気が渋くて素敵です。(男性 20代)
ジェイソン・ステイサム演じる、プロの運び屋フランク。秘密を守り、荷物は開けない、そして依頼人の名前を聞かない。そんなルールを持っていましたが、今作では運び屋から引退する決意をし上流階級の家庭の6歳の息子、ジャックの運転手となります。ある日事件に巻き込まれてしまうジャックを救うために、フランクは一人の男として犯罪組織と戦うのです。
今回は敵がかなりクレイジーでなんでもします。だから観ていて面白くて、飽きません。強い男って本当にかっこいいです。(女性 30代)
『トランスポーター2』では、アウディA8でのカーアクションシーンが満載で脳天が痺れました。ジェットスキーを乗りこなすシーンもあり、前作よりコメディ感が倍増しています。フランクの子供への接し方が、思いやりとユーモラスを兼ね備えていてほっこりしました。ケイト・ノタは敵役でしたが、強烈なキャラクターが映画を一層スリリングにしています。バイオテロがテーマである今回のストーリーも、違和感なくリアルな展開で完璧だと思いました。(女性 30代)
前作はそれほどのヒットではなかったようで、DVDが売れたことで続編が企画されたそう。内容としては、今作もジェイソン・ステイサムがかっこいいに尽きる。それに、前作にもいたフランス人の警部が相棒役に収まるので、バディ物としても楽しい作品になった。
この手の作品は悪役のキャラクター如何においては、作品自体の面白さに影響を与えるが、敵役の変なメイクの女性の存在感が凄すぎる。あんなのずる過ぎる。
アクション良し、俳優良し、であとは物語はおまけ。でも面白いんだから仕方ない。(男性 30代)
ジェイソン・ステイサム演じるフランク・マーティンが、さらにスケールアップして戻ってきた続編。今回は任務というよりも誘拐された少年を救うというパーソナルな物語になっていて、より感情移入しやすかったです。アクションの見せ場も満載で、車でジャンプして爆弾を柱にぶつけて外すというシーンは、荒唐無稽だけど最高にカッコよかった!爽快感重視のアクションが観たい人には文句なし。(20代 男性)
1作目よりも派手な演出が増えていて、まさにハリウッド風になった印象。フランクが守る少年との関係性がストーリーに深みを与えていて、単なる“運び屋”という枠を超えた人間ドラマも感じられました。特に終盤の飛行機での格闘シーンは息を呑む展開。悪役のローラが放つ狂気も印象的で、ただのアクション映画じゃないなと思わせてくれました。(30代 女性)
カーアクションと肉弾戦のバランスが絶妙で、序盤からクライマックスまでテンションが落ちない。1作目に比べてスタイリッシュさが増していて、フランクのプロフェッショナルぶりもさらに洗練されていた。特に、救急車を使ったカーチェイスはスリル満点でお気に入りのシーン。現実離れした演出もあるけど、それがこのシリーズの魅力だと思います。(40代 男性)
映画『トランスポーター2』を見た人におすすめの映画5選
アドレナリン(原題:Crank)
この映画を一言で表すと?
止まったら死ぬ!常に全力疾走のジェイソン・ステイサム怒涛のアクション。
どんな話?
毒を盛られた殺し屋が、自分の心拍数を保ち続けなければ死んでしまうという極限状況の中で、解毒剤と敵を追うリアルタイム・アクション。展開はノンストップ、まさにアドレナリン全開。
ここがおすすめ!
『トランスポーター2』のようなスピード感とクレイジーなアクションを求める人にぴったり。ステイサムのハードボイルドさと、ユーモラスな展開が絶妙に融合した中毒性のある一本です。
96時間(原題:Taken)
この映画を一言で表すと?
最強の父親が愛娘を救うため、パリの裏社会にたった一人で挑む。
どんな話?
元CIA工作員の主人公が、誘拐された娘を助けるためにわずか96時間の中でヨーロッパを駆け回る。追跡、尋問、格闘と、静かな怒りを内に秘めた父の決死の救出劇が展開される。
ここがおすすめ!
『トランスポーター2』と同様に、個人の信念と行動力で状況を打開する主人公が魅力。圧倒的な戦闘スキルと冷静な頭脳で進む展開は、観る者のテンションを上げてくれること間違いなし。
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
この映画を一言で表すと?
超人イーサン・ハントが世界の崩壊を止めるため、孤立無援で動き出す!
どんな話?
核戦争を引き起こそうとするテロリストを止めるため、IMFチームが非公式作戦で各国を飛び回る。ドバイの超高層ビルでのスタントはアクション映画史に残る名シーン。
ここがおすすめ!
『トランスポーター2』のようにスタイリッシュでテンポの良いアクションが魅力。洗練された映像、緻密なミッション、そしてトム・クルーズの体当たり演技が炸裂する大スケール作品です。
ジョン・ウィック
この映画を一言で表すと?
最愛のものを奪われた元殺し屋の、怒りと哀しみのリベンジ・バレエ。
どんな話?
亡き妻の遺した犬を殺され、裏社会に復帰した伝説の殺し屋ジョン・ウィックが、非情なマフィア相手に一人で立ち向かっていく。スタイリッシュな銃撃戦と静かな怒りが交差する復讐劇。
ここがおすすめ!
『トランスポーター2』の緻密なアクションが好きな方には、ジョン・ウィックの“ガン=カタ”と呼ばれる銃と格闘の融合スタイルが刺さるはず。クールで美しいバイオレンスを堪能できます。
イコライザー
この映画を一言で表すと?
静かに生きる男が、理不尽な悪に制裁を下す復讐アクション。
どんな話?
ホームセンターで働く寡黙な男が、少女を救うために裏の顔=元CIAの特殊工作員として覚醒。緻密な計画と冷徹な実行力で、悪をひとつずつ排除していく“正義の処刑人”の物語。
ここがおすすめ!
『トランスポーター2』のフランクと同じく、無敵に近い主人公が淡々と敵を倒す爽快さが魅力。静と動の演出、そして“助ける理由”に人間味があるのが、ただのアクション映画と一線を画しています。
みんなの感想・レビュー
パート1の方がトランスポーターとしての活躍が描かれていた。
本作品は既に運転手になってしまっているため、主人公が決めているトランスポーターとしての三原則さえ変わってしまっている。
もはやトランスポーターとしてのシリーズ化の意味もこうなるとよくわからない。
前作がトランスポーターとしてスタイリッシュに演出されていたからこその残念感がある。
また前回はフランスを舞台に繰り広げられた展開だったため、背景の美しさや風景の彩など非常に映画として魅力的だったが本作品はアメリカのマイアミということでお洒落感も大分減っている。
スタローンやセガールのように、どや顔でいかにもすぎるアクション展開ではないのがこの映画の見所である。
ジェイソン・ステイサムのアクションシーンのポイントは何といっても冷静沈着なところ。
あまり表情を変えず、大袈裟なリアクションをとらず淡々と進めていく無敵っぷりさが癖になるのだ。
本作品でもそのアクションシーンはもちろん健在。
激しいのにもの静かな感じが気持ち良く観ることが出来る映画である。
ちょっとやりすぎではなかろうかと思ってしまったのがラストシーン。
悪党を追い詰め自家用ジェット機での闘いも、なんなく水のなかに。
リアリティー無さすぎでもはやギャグのようなシーンになっており、失笑してしまう。
しかしこのくらいのアクションがないとつまらないのもまた事実。
それなりに楽しめるのである。
ビジュアルのおかしい女性悪党も、最後まで来るとおかしいとも思わず慣れてくるから不思議だ。
ジェイソン・ステイサム主演のトランスポーターシリーズはかなり人気がある。
それなりに格好良い主人公と、激しいのに冷静沈着な出来る男。
男ならセガールよりもこちらに憧れるのではないだろうか?
いかにも男臭くて強いドヤ顔より、スマートに悪党と戦っている男のほうが格好良いからだ。
本作品もそういった理由でファンの人も多いのかもしれない。
リュック・ベッソンが脚本ということで、はやり期待してしまうのがスタイリッシュさ。
前作では南仏が舞台だったこともあり、美しい雰囲気も作り上げていた。
今作はやはりアメリカということで若干半減したものの、アクションをするには最適な景色が見られたのではないだろうか。
このような内容があまり複雑ではない映画は何も考えることなく楽しめるので、絶対的に人気が無くならないのだと思う。