
結論から言うと、『トロール2』は前作以上に分かりやすく、そして割り切った怪獣映画です。
私が実際に観て感じた“進化した点と失った点”を、ネタバレ考察と解説で整理します。
まず率直に|これは深読みする映画ではない
Netflix映画『トロール2』を観て、
最初に思ったことはこれでした。
今回は、考えるより楽しむ方向に振り切っている。
前作『トロール』は、
自然と人間の対立、
北欧神話的なロマンを感じさせる作品でした。
一方で続編は、
「トロールが出たら、どう倒すか」
に焦点を当てた、
かなりストレートな怪獣パニック映画です。
あらすじ解説(ネタバレなし)|ノルウェー再び非常事態
舞台は前作から数年後のノルウェー。
トロールの存在は、
すでに国家レベルで認知されています。
つまり今回は、
「未知との遭遇」ではありません。
想定内の脅威に、国家がどう対応するか
――そこが物語の出発点です。
ネタバレ考察|トロールはなぜ再び目覚めたのか
※ここから先はネタバレを含みます。
自然破壊とトロールの関係は、さらに単純化された
前作では、
トロールの覚醒は
人間による自然破壊と強く結びついていました。
『トロール2』でもその構図は残っていますが、
描写はかなり分かりやすくなっています。
今回は寓話というより、警告サイン
に近い印象です。
- 掘削
- 開発
- 軍事利用
人間の行動が、
結果的にトロールを刺激する。
その因果関係は、説明的に描かれます。
トロールは“神”ではなく“災害”として扱われる
本作で印象的なのは、
トロールの立ち位置です。
前作では、
どこか神話的で畏怖すべき存在でした。
しかし今回は、
完全に「巨大災害」として処理される
対象になっています。
倒す。
止める。
被害を最小限に抑える。
感情よりも、
オペレーションが優先される。
人間ドラマが薄く感じられる理由
『トロール2』を観て、
「キャラクターが弱い」と感じた人も
多いと思います。
それは事実です。
- 人物の掘り下げが少ない
- 葛藤が短時間で処理される
- 感情の山場が少ない
ただしこれは欠点というより、
怪獣描写にリソースを集中させた結果
だと感じました。
VFXとスケール感は確実に進化している
映像面に関しては、
前作よりも明確にパワーアップしています。
トロールの巨大感、重量感、破壊力
は、
Netflix作品の中でもトップクラス。
街が壊れる。
山が崩れる。
人間が無力であることが、
視覚的に分かりやすく描かれています。
ラストが示す「終わらない戦い」
クライマックスで一応の決着はつきますが、
物語は完全なハッピーエンドではありません。
トロールは倒せても、問題は解決していない
――この感覚が残ります。
自然と人間の関係は、
何一つ変わっていない。
続編を匂わせるというより、
同じことは何度でも起こる
という示唆です。
前作と比較して評価が分かれる理由
『トロール2』が
前作より評価が割れる理由は明確です。
- 神話性が薄れた
- ドラマ性が簡略化された
- テーマが直線的になった
その代わりに、
怪獣映画としての分かりやすさと
テンポは向上しています。
「トロール2」が刺さる人・刺さらない人
刺さる人
- 怪獣パニック映画が好きな人
- 難しい考察をせず楽しみたい人
- 前作を娯楽作として楽しめた人
刺さらない人
- 前作の神話性や余韻が好きだった人
- 人間ドラマ重視の映画を求める人
まとめ|これは“成長”ではなく“方向転換”の続編
『トロール2』は、
ネタバレ考察や解説を踏まえると、
前作の延長線上にありながら、
明確に方向性を変えた続編です。
深みは減ったが、間口は広がった
それが、
この映画の評価が割れる最大の理由だと思います。
巨大なトロールが暴れ、
人間が右往左往する。
そのシンプルな快感を、
割り切って楽しめるかどうか。
そこが、
『トロール2』を好きになれるかの分かれ道です。
ぜひあなたの感想も、コメント欄で教えてください。
前作と比べて、あなたはどちらが好みでしたか?





みんなの感想・レビュー